会見は9時から開始されたが、交通渋滞で遅刻した亀田興毅の姿がないまま、金平会長は亀田家への処分を発表。父・史郎氏から前夜に辞意の申し出を受けたことを明かした金平会長は「書面では受け取っていないが受理した」。史郎氏は自らボクシング界から身を引き、この日の会見にも姿を見せなかった。
大毅に対しては「すでに1年間のサスペンドを課されている」とし「トレーニング再開時にもう1度謝罪会見を開く」ことをジムの処分とした。
また、興毅に関しては「3カ月間の自主的な試合出場の自粛」。今後については「協栄ジムのみで」を条件に「練習再開を認める」とした。
史郎氏がボクシング界から身を引くことで、亀田兄弟は現役を続けられる道が開かれた格好だ。
一方、およそ5分遅れ、金平会長が処分を発表している途中で姿を現した興毅。遅刻したことを詫びた上で「亀田家を代表して申し訳ありませんでした」と内藤大助、ボクシング関係者、ファンに対して謝罪の言葉とともに深々と頭を下げた。
頭を丸めて終始神妙な表情を浮かべていた興毅だったが、報道陣からは厳しい詰問が飛んだ。
騒動の発端となった大毅の内藤戦での反則指示について厳しく追及された。当初は「申し訳ありません」と謝罪に終始した興毅だったが、反則指示の有無をしつこく問われ、「ハイ」。これまで史郎氏は頑なに否定してきたが、亀田家は初めて公の場で反則を認めた。