22日に受付が開始された今年のファン投票だが、1位菅野智之(巨人・54,142票)と2位松坂大輔(中日・51,799票)が激戦を繰り広げるセ・リーグ先発投手部門など、早くも拮抗した戦いが繰り広げられている部門もある。最終結果発表が予定されている6月25日に向け、選手間の争いはますます熱を帯びていきそうだ。
ただ、激しい競り合いに身を置く選手たちを横目に、早くもオールスター出場へ“当確”ランプを灯した選手も出てきている。前述の発表内容を見てみると、セ・リーグでは5部門、パ・リーグでは3部門において、選出圏内の選手が圏外の選手にダブルスコアをつける得票数を記録しているのだ。
セ・リーグにおける該当選手は、上原浩治(巨人・中継投手部門)、山崎康晃(DeNA・抑え投手部門)、小林誠司(巨人・捕手部門)、宮崎敏郎(DeNA・三塁手部門)、坂本勇人(巨人・遊撃手部門)の5名。昨年選出はおろかランキングも圏外であった宮崎の躍進や、今シーズン10年ぶりに日本球界復帰を果たした上原の根強い人気が印象的な結果となっている。
パ・リーグにおける該当選手は、浅村栄斗(西武・二塁手部門)、松田宣浩(ソフトバンク・三塁手部門)、柳田悠岐(ソフトバンク・外野手部門)、秋山翔吾(西武・外野手部門)の4名。中でも柳田の人気は絶大で、現時点で全体トップとなる143,030票もの得票を集めている。
また、柳田は昨年まで2年連続で全体トップの得票数を記録しており、このままいくと今年で3年連続ということにもなる。ちなみに、最多記録はイチロー(元オリックス)の6年連続だ。
土日を除き、これからも毎日公開されるファン投票の中間発表。ライバルとの争いを制し、次に“当確”ランプを灯すのはどの選手になるだろうか。
文 / 柴田雅人