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【週刊テレビ時評】芦田愛菜主演「ビューティフルレイン」巻き返した! プロ野球オールスター戦は苦戦

 低視聴率で打ち切りとなったフジテレビ系列「家族のうた」(オダギリジョー主演)の後継ドラマとして、フジが力を入れている芦田愛菜&豊川悦司主演「ビューティフルレイン」(日曜日午後9時〜)。

 初回(7月1日)こそ、12.9%とそこそこの視聴率(以下すべて、ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークしたが、期待とはうらはらに、第2話(8日)=9.5%、第3話(15日)=8.6%と、回を重ねるごとに数字を落としていたが、第4話(22日)は13.0%と一気に巻き返し、初回を超える視聴率を叩き出した。

 直前まで、「FNS27時間テレビ笑っていいとも! 真夏の超団結特大号!! 徹夜でがんばっちゃってもいいかな?」が放送されていたため、そのままチャンネルを替えずに、同ドラマを見た視聴者も多かったとも察せられるが、それでも低空飛行から脱したことで、フジとしては胸をなで下ろしたに違いない。

 その「FNS27時間テレビ笑っていいとも!」だが、21日土曜日の午後6時30分に放送開始。視聴率は10%台後半が続いていたが、ファイナル(22日日曜日午後6時30分〜8時54分)では21.8%の高視聴率をマーク。改めて、「笑っていいとも」とタモリ人気の根強さを示した。

 今月スタートした各局の夏ドラマは初回で好視聴率を挙げても、第2話以降は軒並み低調。先週は「ビューティフルレイン」の13.0%が最高。多部未華子主演「浪花少年探偵団」(TBS系列=月曜日午後8時〜)第3話(16日)は5.6%で、前週(9日)の6.0%からさらに落とした。榮倉奈々主演「黒の女教師」(TBS系列=金曜日午後10時〜)の初回(20日)は12.9%だった。

 もはや、巨人戦でも視聴率が取れず、1ケタ台に甘んじているプロ野球中継。それでも、ビッグイベントであるオールスター戦は注目度が高いかと思われたが、20日金曜日(午後5時54分〜8時54分)の第1戦、21日土曜日(午後5時55分〜8時54分)の第2戦(両日ともにテレビ朝日系列)は、ともに10.8%といまひとつの数字。野球そのものというより、世のオールスター戦への興味自体が薄れてしまったというべきか…。

 スポーツ中継に力を入れるテレビ朝日系列では「全英オープンゴルフ」を、19日木曜から4日間にわたって放送。ゴールデンタイムにぶつけた1日目第1部(19日木曜日午後7時4分〜9時54分)は9.6%、最終日(22日日曜日午後9時24分〜深夜2時30分)は6.5%と低調だった。

 また、低迷が続くNHK大河ドラマ「平清盛」(日曜日午後8時〜)第29話(22日)は10.7%で、これまでで3番目に悪い数字となった。
(坂本太郎)

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