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【週刊テレビ時評】日テレ系ドラマに強かった仲間由紀恵、「千と千尋の神隠し」は高視聴率を記録

 先週は8つの夏ドラマがスタートした。

 そのなかで、最も高い数字を取ったのが、シリーズ第8弾となった名取裕子主演「木曜ミステリー〜京都地検の女」(テレビ朝日系列=木曜日午後8時〜)初回2時間スペシャル。7月5日の放送では、「おみやさん」の渡瀬恒彦の助っ人もあって、16.0%の高い視聴率(以下、すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)をゲットした。

 2番目に高かったのが、7日放送の仲間由紀恵主演「ゴーストママ捜査線〜僕とママの不思議な100日」(日本テレビ系列=土曜日午後9時〜)で、15.2%をマークした。仲間といえば、今年1〜3月放送の「恋愛ニート〜忘れた恋のはじめ方」(TBS系)で主演を務めたばかりだが、全10話の平均視聴率は9.1%と1ケタ台に終わった。

 仲間の代表作のひとつが「ごくせん」シリーズ(日本テレビ系列)。その第2シリーズ(05年1〜3月)は全10話の平均が28.0%、最終話では32.5%の高視聴率を弾き出す大ヒット作となった。仲間が同局の連続ドラマで主演するのは、「ごくせん」第3シリーズ(08年4〜6月)以来、4年ぶりとなったが、日テレ系ドラマでは強いジンクスは生きていたようだ。

 また、EXILEのAKIRA主演「GTO」(フジテレビ系列=火曜日午後10時〜)は15.1%(3日)、向井理主演「日曜劇場 サマーレスキュー〜天空の診療所」(TBS系列=日曜日午後9時〜)は14.7%(8日)と上々の数字。

 その他、渡瀬恒彦主演「警視庁捜査一課9係」(テレビ朝日系列=水曜日午後8時〜/通常は9時〜)初回2時間スペシャルは13.0%(4日)、井上真央主演「トッカン 特別国税徴収官」(日本テレビ系列=水曜日午後10時〜)は12.9%(4日)。毎回出演者が変わる「木曜劇場 東野圭吾ミステリーズ」(フジテレビ系列=木曜日午後10時〜)の初回(5日)は唐沢寿明の主演で、11.3%。多部未華子主演「浪花少年探偵団」(TBS系列=月曜日午後7時〜/通常は8時〜)初回2時間スペシャルは、7.8%(2日)と低調だった。

 初回(1日)放送は12.9%であった芦田愛菜&豊川悦司主演「ビューティフルレイン」(フジテレビ系列=日曜日午後9時〜)の第2話(8日)は、9.5%と早くも1ケタ台に転落。同時間帯放送の「サマーレスキュー」、「世界の果てまでイッテQ! 2時間拡大スペシャル」(8日午後7時58分〜9時54分)=14.5%に完敗を喫した格好で、先行きが思いやられる。

 その他、昨今、邦画も洋画も視聴率は低迷気味だが、6日金曜日放送(午後9時〜11時34分)の「金曜ロードSHOW! 千と千尋の神隠し」は19.2%と高視聴率を記録。低迷が続くNHK大河ドラマ「平清盛」(松山ケンイチ主演)第27話(8日午後8時〜)は11.7%で、前回の13.2%から1.5ポイント下げた。
(坂本太郎)

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