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【DeNA】交流戦好発進!3年目のラミレス・ベイスターズは期待度大

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☆悪夢の交流戦

 ベイスターズに限らず、セ・リーグとしては嫌な思いしかない交流戦。過去13回で、ジャイアンツが2回優勝しているだけで、セ・リーグファンからは「パ・リーグという盗賊が、勝ち星とセ・リーグの観客のからチケット代をかっさらっていくイベント」とまで言われている。中でもベイスターズは、勝ち越した年が3回のみで、最下位は5回を数える。勝率は4割にも満たない.389で、まさに散々たる成績である。

 しかし、この数字はいわゆる"暗黒時代"3年連続最下位の"安定の6勝18敗"も含まれる。また、2015年のリーグ戦で首位を走っていたが、交流戦の3勝14敗が元凶で最下位に転落した"キヨシの悲劇"のインパクトも大きい。さらに、三浦大輔がソフトバンク柳田に、「3番石川」の左側まで飛ばされた"スコアボード破壊弾”の映像が、幾度となく流されるなど、交流戦の負のイメージはもはやトラウマ級だが、ラミレス監督が指揮を取るようになった2016年は、7勝11敗と少しは持ち直し、去年は9勝9敗の5割と目標の数字に届いた。ラミレス監督も「去年はいい戦いができた。今年は準備も出来ているので、5割以上を目指せる」と自信を感じさせるコメントを残した。

☆絶好のスタート

 そんな中29日、楽天を本拠地横浜スタジアムに迎えての交流戦開幕。昨年はケガの為、交流戦の登板がなかったジョー・ウィーランドが先発。4回まではイマイチ投球だったが、5回からはストレート勝負に切り替えると、4者連続を含む奪三振ショーを見せる。すると打線も、3対2と一点差に迫られた8回に遂に爆発。梶谷のスリーランなどで6点を挙げ、試合を決めた。この日はベイスターズ以外のセ・リーグ各球団が負けた為、いわゆる「一人勝ち」となり、2位に浮上。最下位の楽天相手とは言え、上々のスタートを切った。

☆期待のレフティパワーピッチャー

 ラミレス監督の過去2年間の交流戦の戦績では、ソフトバンクと日本ハムに1勝5敗と大きく負け越している。今週末は去年の日本シリーズで、胴上げを見せつけられた福岡ヤフオクドームで再びホークスと対決する。ローテーション通りであれば、石田健大と浜口遥大が先発してくるはず。イマイチ調子の上がらない開幕投手石田と、故障上がり4戦目の浜口が勝利を手にする事が出来るか、注目したい。

浜口が去年、3勝を挙げ、日本シリーズでもあわやノーヒットノーランの快投を演じた。石田も結果こそ出ていないが、去年より球速は上がり、奪三振率は8.79と高い。

今永昇太も昨年防御率2.57の数字を残している。今年もオリックスのルーキー・田嶋大樹も既に5勝を挙げていることから、パ・リーグ相手には、特に左のパワーピッチャーが有利のようだ。

 ウィーランドと好調の左腕、ルーキー東克樹を加えた4本の柱に、再調整明けの今永まで戦力になることになったとしたら、パ・リーグに一泡吹かせられるのではないか。希望的観測は多いが、今週末の期待度は高い。

取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘

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