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千葉ロッテ名物広報が選ぶ、今年のプロ野球交流戦挑発ポスターの自信作は?

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(C)千葉ロッテマリーンズ ポスター

千葉ロッテマリーンズは29日よりセ・パ交流戦が開始されることを受けて、交流戦日程告知用のポスターを作成し、29日より交流戦期間中、球場内外、グッズショップ、県内の商業施設、市内の公共施設などに、全7種類合わせて約7000枚を張り出すと発表した。

マリーンズ名物となっている交流戦限定の挑発型のポスターを作成するのは、昨年に引き続いて10度目(2005年〜2008年、2013年〜2017年)となる。今年は関係者の間からも「やらないかも」とシリーズ打ち切りを匂わす発言があり、楽しみにしているファンから落胆の声が上がっていたが、どうやらこれは“フリ”だったようだ。

今年はアンビグラム(異なる方向からも読み取れるようにしたグラフィカルな文字)をポスターコンセプトとして採用。通常の文言から逆から読むと、別の文言が浮かび上がる内容で、最初はポスターの前で少し立ち止まらないと、理解できないファンが多い可能性が高く、それも狙いの一つとして盛り込まれている。

各球団に対するポスターに書かれた言葉は次のとおり。

▼東京ヤクルト 5/29〜31 神宮
飛来(燕)→苦労(が止まらない)
▼広島 6/1〜3 ZOZOマリン
赤神(降臨)→嫉妬(しちゃう)
▼中日 6/5〜7 ナゴヤドーム
怪物(現る)→歓迎(ムード)
▼阪神 6/8〜10 甲子園
六甲(熱唱)→334(の虎ウマ)
▼横浜DeNA 6/12〜14 ZOZOマリン
浜星(輝く)→雲泥(の差)
▼巨人 6/15〜17 ZOZOマリン
無敵(戦力)→得意(ですから)

ちなみに、2015年は地元のプロレス団体K-DOJO協力のもと、プロレスラーを起用。2016年はCGを駆使したロボット「マジワラン」を展開。昨年は4コマ漫画での挑発4コマとなっていて、いずれもロッテファンに限らず、他球団のファンからの反響も凄かったという。

「今回はさすがに苦労しましたねぇ」

取材に応じてくれたのは、ロッテの名物広報としてお馴染みの梶原紀章氏だ。梶原氏が主導する形でSNSを強化したところ、プロ野球12球団の中で4位のフォロワー数を獲得。この戦略は観客動員にも連動されており、交流戦までのリーグ戦ホームゲーム23試合を終えての観客動員は47万1413人(前年比+3万5986人)、1試合平均2万496人(前年比+1565人)となった。山室晋也球団社長も「新生井口マリーンズへの期待の高さから観客動員は好調に推移していると思います。本当にありがたいことです。前売りチケット状況もこれから夏にかけて『MAKUHARI SUMMER STADIUM』などの様々なイベントを展開することもあり、非常に好調」とホクホク顔だった。

「交流戦では最高勝率を目指して、12球団の中でも最高の盛り上げを行う事が出来ればと」いう山室球団社長の思いも込められた今年の交流戦挑発ポスター。選考に携わった梶原氏に特に思い入れがある1枚を選んでもらったところ、迷わずに中日戦のポスターを選んだ。

「やっぱり怪物と歓迎ですかね。色々な案がありましたが、却下してギリギリまで考えました。松坂大輔さんをイメージしたものが、一番キャッチーであるのは間違いなかったのですが、あまり本人の気を悪くしないように意識しました」

とポスターの制作秘話を明かしてくれた。今年の中日戦はZOZOマリンではなく、敵地ナゴヤドームに乗り込んで行われるが、ビジターカードにもプロ野球愛溢れた作品を制作し続けているのが、交流戦挑発シリーズが長きに渡って愛されている一番の理由に違いない、

取材・文 / 増田晋侍
写真提供 / (C)千葉ロッテマリーンズ

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