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最下位転落のオリックス岡田監督 古巣・阪神の遅延行為に怒り心頭!

 オリックス岡田彰布監督(54)が、古巣・阪神の遅延行為にブチ切れた!

 6月8日、プロ野球交流戦での阪神対オリックス戦(甲子園球場)は、なんとも後味の悪い試合となってしまった。この一戦、激しい雨でグラウンド整備のため4度、計14分間の中断を余儀なくされた。

 岡田監督が問題としたのは、5回表、1-0でリードしていたオリックスの攻撃が始まる際のこと。審判4人が定位置につき、打者・後藤光尊内野手、次打者・野中信吾外野手が次打者席で待機していたが、守備側の阪神ナインがベンチから出てこなかったのだ。球審の催促で阪神ナインは、ようやくグラウンドに出始めた。

 試合が成立する5回を迎え、雨足は激しくなっていた。いつ、審判が中断を申し出てもおかしくない状況。このままの得点経過で5回を終わり、中断→コールドとなれば、オリックスが勝利となる。試合成立直前のノーゲーム狙いとも思える阪神の遅延行為に、岡田監督は激怒したのだ。

 「(丹波球審が)出ろ、言うたのに(阪神が)出えへんかった。連盟に言うよ。遅延行為よ。初めて見たよ。ルール上は放棄試合よ。負けたから言うてるんちゃうよ。丹波に確認したけど、『(阪神側に)出ろ』と言ったと。あんな光景は初めて見た」(岡田監督)と怒り心頭。

 公認野球規則では「一方のチームが試合を長引かせ、または短くするために、明らかに策を用いた場合、フォーフィッテッドゲーム(没収試合)として相手チームに勝ちが与えられる」とのルールがある。しかし、岡田監督が球審に提訴する意向を伝えたのは9回表、北川博敏内野手を代打に送る際のこと。提訴は対象行為後のプレー再開までに、その旨を審判に伝えなければならず、この場合、提訴は認められない。だが、球団幹部は「どういう形がいいのか相談して対処する」と、何らかの形で抗議はする方針だ。

 試合は7回裏、金本知憲外野手の3ラン本塁打が出て、阪神が3-1で逆転勝ち。5位西武が勝ったため、オリックスはパ・リーグ最下位に転落した。

 岡田監督は「5回表よ。お客さんもみんな見てるよ。あれで流れが変わった。雨が降って、こういう試合展開やからな。あの回から腹が立っていたよ」と、怒りは収まらず。まさに、踏んだり蹴ったりの1日となった。
(落合一郎)

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