スポーツ
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スポーツ 2019年02月07日 17時30分
オリックス、プロ野球界初!「1円単位まで」AIを使った変動制チケット販売へ!
オリックス・バファローズは、AI(人工知能)を取り入れた『ダイナミックプライシング(価格変動制)』によるチケット販売を、7月16日に京セラドーム大阪でオリックスが主催する対楽天戦でトライアルすると発表した。 関係者によると、「ダイナミックプライシング自体は、メジャーでも導入されてますし、サッカーやプロ野球では他球団さんも取り入れてます。ただ、『1円単位まで』というのはプロ野球界初。球場のネーミングライツなんかもそうですが、ウチは“プロ野球界初”ということをけっこうやってるんですよ。今回の件はキャッシュレスで出来るというのが大きいですね」と業界初の試みについて語っている。 「ダイナミックプライシング」とは、試合日程、席種、市況、天候、個人の嗜好などに関するビッグデータ分析を基に試合ごとの需要予測を実施し、需要に応じたチケット価格の変更を自動的に行うことで、ファンのニーズに応じた『適正価格』で販売する仕組みで、わかりやすいところでは、航空券やホテル代で既に導入されている。また、日本のプロスポーツでは、サッカーJリーグの横浜Fマリノスが導入。プロ野球では2016年のソフトバンクを皮切りに、ヤクルト、そして楽天が導入に踏み切った。 価格は、オリックスの過去の販売実績と販売期間中の実績を基に、三井物産株式会社とヤフー株式会社の合弁会社であるダイナミックプラス株式会社の独自の価格算出技術を活用し設定される。加えて今回、AIを活用した全シート対象の「ダイナミックプライシング」による“1円単位”での価格設定が実現することで、かなり細かい価格設定となり、既にファンの間からは「わかりにくい」という声が続出しているが、賛否両論ある企画を次々に発表していくのが、オリックスの魅力であり、グリーンスタジアム神戸が2003年にプロ野球界初のネーミングライツとして、Yahoo! BBスタジアムになった際にも批判が続出したが、スカイマークスタジアムを経て、2011年からほっともっとフィールド神戸に命名されてからはファンに浸透。ほっともっとは今年からさらに4年間のネーミングライツ契約を結んでいる。他の球場やサッカースタジアムでもネーミングライツが定着したことからも、オリックスは今やほとんどの球場で設置しているフィールドシートもYahoo! BBスタジアム(当時)にて日本で初めて設置しており、時代の先駆けを行っている傾向がある球団だ。 7月のトライアルで成果があれば、来季以降の本格導入も考えられるだけに、AIが決める1円単位の価格に注目していきたい。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年02月07日 06時00分
「私と絡むことで名を上げてくれたら」ジャガー横田ヒール転向の真意を語る!
今年でデビュー42周年を迎えるジャガー横田がリーダーのヒールユニット『クライシス』の第5回主催興行が2日、川崎25Dスタジオで開かれ、超満員となった。 2015年に、男子のレスラーTARUがリーダーのヒールユニット『ブードゥー・マーダーズ』を吸収する形でクライシスを結成したジャガー。TARUとの合体により、男子選手との対戦に本格的に踏み切るとともに、38年間貫いてきた“正義の顔”を捨てることになる。 クライシスを結成するまで、ジャガーが椅子を持つ場面を見せたのは数えるほどしかなかった。ダンプ松本率いる極悪同盟や、ライオネス飛鳥(引退)率いる裁恐軍が反則攻撃を仕掛けてきてもジャガーは正攻法で対応してきた。 特に吉本女子プロレスJd'時代に繰り広げた飛鳥との抗争はシングルでもタッグでも名勝負の連発だった。ロープにかけた机に乗った飛鳥が放った雪崩式ライガーボムを、スーパーウラカンラナで切り返した場面(1997.10.12後楽園ホール)は衝撃的だった。本人も「あれは一か八かの賭けだったけど、芸術的だった」と振り返る。凶器やセコンド介入を辞さないヒールユニットを一蹴する衝撃だった。 98年11月には古巣の全日本女子プロレスで、デビル雅美(引退)、ヒールの飛鳥とレジェンドトリオを結成。この時、飛鳥が凶器を使用しようとしたところ「飛鳥!やめろ!」と一喝。飛鳥はこれに従っている。 そこまで凶器やセコンド介入に頼らないプロレスにこだわってきたジャガーはなぜヒールに転向し、凶器を手にセコンドを介入させるようなプロレスに転向したのだろうか。クライシス主催興行の中にその理由はあった。 オープニングマッチでは、クライシスの佐藤綾子が、忍、くいしんぼう仮面と3WAYマッチに臨んだ。佐藤よりも忍とくいしんぼうの“悪さ”が目立っていたが、3人の絡みに観客は笑顔を見せた。 第2試合では、クライシスの新メンバーであるガッツ石島が、ドレイク森松と男女混合タッグを結成。2人はガッツワールド時代の同僚であり、ドレイクはJd'時代、飛鳥の一門としてジャガーと対峙してきた。この日は黒田哲広&新納刃の男子タッグと対戦。ガッツは鉄パイプ、ドレイクは金属バットを手に大暴れ。ガッツ&ドレイクのパワーに観客は圧倒されていた。 ガッツは「オレはイケメンが嫌いなんだよ!」と叫び、イケメンの新納を標的に。観客はガッツに「ブサイク」と野次を飛ばし、これにガッツも反応していた。試合は黒田のラリアットにドレイクが敗れたが、見応えのある試合にファンは熱狂していた。 セミファイナルではクライシスのKAZUKIが佐藤とガッツをセコンドに引き連れて、“女子プロレス界の未来”Sareeeとシングル対決。11日のディアナ新木場1stRING大会で、アジャ・コングとデスマッチで対戦するSareeeにとっては負けられない対決だったが、クライシス勢の介入や凶器攻撃が止まらない。 実質1対3のハンディキャップマッチ状態となったが、Sareeeの意地の強さが爆発。ガッツを張り手で場外に排除するなど、強さが際立っていた。しかし、最後はクライシスが反則負け。試合後、ジャガーは「反則は5カウント以内ならいいけど、反則負けになっちゃダメ!セコンドもギリギリのところでやりなさい。勝たなきゃ意味がないの!」とメンバーをとがめた。一方のSareeeは「何で私がこんな試合をやらなきゃいけないのか」と憤りを隠せなかったが、その謎は試合後に解けることになる。 メインは前回大会で勃発したクライシスと、長与千種が代表を務める団体マーベラスとの対抗戦。マーベラス側は渡辺智子、マーベラスインパクトの男子レスラー井坂レオに、ディアナの井上京子が加わりトリオを結成。クライシス側はジャガー、藪下めぐみ、そして新メンバーの新井健一郎のトリオで臨んだ。 クライシスは早くから若い井坂を標的に。セコンドも凶器もフル稼働させて、ジャガーをバックアップした。京子と渡辺の暴走を最小限に食い止め、最後はアラケンがジャンピングパイルドライバーで井坂から3カウントを奪った。クライシスがやりたい放題の試合を制して、主催興行のメインを締めた。 反則に対して抗議する京子&渡辺に「あんたたちだって反則してるよ。あんたたちは体が反則だから」とジャガーは理不尽に切り返した。「きょうは対戦相手も良かった。プロレスは一人じゃできないから。悪役が盛り上げないと、ベビーは強くならない」と持論を展開。長男が受験を迎えたことを話し、「木下家は離れていてもそれぞれが頑張るんです」と家族円満をアピールし、新メンバーとともに記念撮影した。 試合後、ジャガーがヒールに転向した真意について改めて直接聞くと「プロレスに男女の壁はないと思っていて、クライシスを始めてインディーの男子の選手にもいい選手がたくさんいることが分かった。私と絡むことで名前を上げてくれたらいいと思う。女子の若い子もヒールの私たちとやることで、強くなっていってもらわないと、女子プロレスに未来はない」とキッパリ。 「これを利用したい子は利用すればいいし、やりたくない子は去ればいい」と言い切るジャガーは「クライシスのメンバーは私の教え子なんですけど、彼女たちも普段は見せない顔をここで見せてくれればいい」。眼光の鋭さは変わっていなかった。ジャガーは自身がヒールに転向することで、若い選手の“底上げ”を図り、活性化することを望んでいたようだ。このコメントから、Sareeeが憤りを見せたことはジャガーにとって狙い通りだったことが分かる。 「本当は3ヶ月に1回はやりたい」と今後の主催興行開催への意欲を見せたジャガー。クライシスの新メンバー2人についても「いい選手」と評価している。今後のプロレスラーとしての活動も注目したい。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年02月06日 21時30分
ファンの想いに応えた最高のプレゼント 元広島・新井貴浩氏の“神対応”が話題
昨季惜しまれつつ現役を引退し、今季は野球評論家として活動をスタートさせた新井貴浩氏(元広島・阪神)。その新井氏が自身のファンに見せた“神対応”が、ツイッターなどで話題となっている。 今回の一件の発端となっているのは、とあるツイッターユーザーが5日に投稿したツイート。1月下旬にポストカードが届いたというツイッターユーザーは、その送り主が新井氏であることを明かした。 気になるポストカードの詳細についてだが、当該ツイートには表面、裏面を収めた写真がそれぞれ1枚。表面には新井氏の直筆サインが記されており、裏面にはこのツイッターユーザーを含めたファンへの感謝が丁寧につづられていた。 末永く応援してくれているファンの思いに応えた新井氏。この心温まる“神対応”に、ネット上では「素敵なエピソードに心温まりました」、「人間として素晴らしすぎる」、「新井さん本当にいい人だなあ」などと絶賛するコメントが寄せられている。 全力プレーや人柄の良さで、現役時代は多くのファンに“新井さん”と親しまれた新井氏。快くサインや写真撮影に応じてもらったとファン側が感謝するエピソードは枚挙にいとまがなく、引退後もその人気は全く衰えてはいない。 また、新井氏はファン側だけでなく、同僚の選手たちが提供したエピソードも豊富であることも広く知られている。2012年の「祝三冠王Tシャツ」(当時のチームメイトである金本知憲氏が企画)、2015年の「新井さん、どのツラ下げて帰って来たんですか会」(同年に復帰した際、広島の複数選手が主催)、2018年、新井氏をいじる「地元紙全面広告」(2016年に引退した黒田博樹氏が広告主)などはその代表例だろう。 1998年のプロ入り(ドラフト6位)から現在に至るまで、多くの人に愛されている新井氏。今回の一件のような“神対応”もまた、その理由のひとつなのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年02月06日 17時30分
原巨人の新助っ人が実戦デビューできない真相は…
「隠した」と見るべきか、それとも「隠さなければならない」と判断したのだろうか。 2月3日、原巨人が球団史上最速となる紅白戦を行った。吉川尚、坂本工らの若手は猛アピールできたようたが、スコアボードを見ると、丸佳浩をはじめとする補強組の名前はナシ。実績のあるベテランが無理をする時期ではないのは分かる。しかし、気がかりな情報も飛び交っていた。 「中島に続いて岩隈もリタイアしてしまいました。原辰徳監督(60)は『大事を取って』みたいな言い方をしていましたが。丸の調整が順調なのがせめてもの救いです」(スポーツ紙記者) 問題は、クリーンアップを担えると見越して獲得した新外国人選手のクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(27)だ。昨年メジャーでは20発。MLB公式HPはコラムで、彼を放出したパドレスの「損失は大きい」と伝えていた。もっとも、左投手には強いが、右投手との対戦成績は極端に低い。 「メジャー経験が浅いので、データ通りにはならない」 巨人との交渉が合意した当初はそんな前向きな声も聞かれた。 とはいえ、そんな実力を測りかねる新助っ人に、またもや、プラスとマイナス、双方の新たな情報が加わったのだ。 「思ったよりもフットワークがいい」 ネット裏に陣取るライバル球団の偵察部隊がそう評していた。 ビヤヌエバはシートノックの際、サードに入る。一塁を想定して獲得したと聞いている。だがビヤヌエバは今季の正三塁手が予定されている4番・岡本和真と並んでノックを受け、軽快なフットワークと安定したグラブさばきを見せていた。はっきり言って、ビヤヌエバのほうがうまい。 「メジャーではセカンドやショートも守っていた」 ビヤヌエバは記者団に囲まれ、自信タップリの表情でそう語っていた。しかし、肝心の打撃では「大丈夫かよ!?」の声が早くも飛び交う始末…。 「バットの先端を揺らしすぎ。真っすぐには対応できると思うが、そういうタイミングの取り方をしていたら、変化球の多い日本の投手には対応できない。スイングする際、右肩が落ちているし」(前出・ライバル球団スコアラー) 低めの真っすぐに強いと評されていた。また、スライダー系のボールが苦手で、特に外角に変化球を集められると適応できなくなるとの評価もあった。それでも、4番を務めることができたのは対戦投手の失投をひと振りで仕留める集中力かあったから。しかしスイングの際に右肩を下げて、大成した右バッターはいない。ネット裏のスコアラーたちが酷評するのも当然だろう。 「キャンプ初日のフリー打撃でいきなりバットを折りました。芯を外したからですよ。『力が入りすぎた』と本人は笑っていましたが」(前出・スポーツ紙記者) 関係者によれば、ビヤヌエバは日本流の守備練習時間の長さに少し戸惑っているという。その守備練習で体力を消耗し、フリー打撃でヘンに力んでしまったのでは? 「外国人選手は柵越えを連発させ、自身の好不調を見極める傾向が強い。ビヤヌエバはホームランバッターだと自覚しているし、柵越えが出ないと心配なんでしょう」(関係者) 18―19年オフ、原巨人は史上最多の補強費38億円強を投じた。守備練習の長い日本流の練習に一日も早く慣れ、実戦調整にコマを進められなければ、巨額の補強費をドブに捨てたことになってしまう。頼りは丸だけか…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年02月06日 17時20分
新日本プロレスが北村克哉の退団を発表「世界にアピールできる自分になって恩返しを」
新日本プロレスは昨年3月から長期欠場を続けていた北村克哉が、今年1月31日付で退団したと発表した。 新日本によると、練習中の怪我で欠場を続けていた北村と、先月末に満期を迎える今年の契約について話し合いを進めてきたが、退団という結論に至ったとしている。新日本は北村の今後について「新しいステージに挑戦するので、ご期待ください」と添えた。「引退」という言葉を使っておらず、次なるステージが何なのか注目されるところだ。 北村は2月5日の23時59分に自身のツイッターを更新。「どんなステージになろうとも、世界にアピールできる自分になって、皆さまに恩返ししていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします」と報告。「次のステージ」での飛躍をファンに誓った。 北村はアマレスの強豪校で、長州力、馳浩(現衆議院議員)、中西学、秋山準らプロレスラーも数多く輩出している専修大学のアマレス部に所属。学生時代からフリースタイル、グレコローマンそれぞれのスタイルで全日本のタイトルを獲得してきた。2015年に格闘技イベント『巌流島』でプロデビューすると、翌2016年1月に同じくアマレスで実績のある岡倫之とともに新日本プロレスに入団。2017年3月に岡とのタッグで、タマ・トンガ&タンガ・ロアのゲリラ・オブ・デスティニー相手にデビューした。デビューから外国人のトップチームと当てられたことからも団体が2人に寄せる期待は大きかったことが分かる。 2人とも筋肉隆々だったこともあり、岡とのタッグは“和製”ロード・ウォリアーズとして、その分かりやすさがファンにも支持されていた。木谷高明オーナーも「あの2人は大きいからいいでしょう」と高く評価していたのを思い出す。 秋から行われた『山本小鉄メモリアル ヤングライオン杯』では、岡、川人拓来、海野翔太、八木哲大(引退)、成田蓮を相手に全勝優勝。昨年1月からジェイ・ホワイト、マイケル・エルガン、ジュース・ロビンソン、天山広吉、小島聡、永田裕志と、試練の7番勝負の6戦までを消化していたが、最終戦が組まれた3.6大田区総合体育館大会の直前に脳震盪を起こし欠場。以降、練習中の怪我も重なり、復帰への道が遠のいていった。海外武者修行もヤングライオン杯で勝っている川人や岡にも先を越されてしまった。 とてもファンに愛された選手だっただけに、北村の退団を惜しむ声は多い。「次のステージ」での飛躍を期待したい。取材・文・写真 / どら増田記事内の引用について北村克哉の公式ツイッター https://twitter.com/KitamuraKatsuya
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スポーツ 2019年02月06日 11時40分
なぜか“妻への批判”が殺到? 中日・松坂大輔が永住権申請のため米国へ
移籍2年目のシーズンに向け、春季キャンプに臨んでいる中日・松坂大輔。5日、その右腕が永住権申請のため一時渡米することが球団から発表され、各メディアによって広く報じられている。 報道によると、4日の昼ごろにキャンプの練習を切り上げた松坂は、その翌日の5日に一路米国へ。到着翌日から申請の手続きを進め、それが終わり次第帰国・復帰する予定であるとのこと。また、松坂はここまでスローペースでキャンプを過ごしているが、これは一時渡米を見越した対応であったという。 昨季「6勝4敗・防御率3.74」の成績を残したこともあり、今季への期待が更に高まっている松坂。現在開催中のキャンプでは、根尾昂と並び立つ人気を誇っており、3日の練習後にはサイン会を開くなど、ファンサービスにも精力的に取り組んでいた。 そんなスター選手が、キャンプを一時離脱するという今回の一件。これを受けたネット上には、「離脱したのはそういうことだったのか」、「松坂さんいないとショックです」、「とにかく無事に行って帰ってきてください」といった声が寄せられている。 一方、今回の件に関しては「完全に嫁の意向だね」、「旦那が日本で頑張ってるのに妻はアメリカで悠々自適か」、「この奥さんはどうも好感が持てない」といった批判が、前述した理解の声を上回る勢いで寄せられてもいる。松坂の一時離脱・渡米を、倫世夫人(元日本テレビアナウンサー)の意向によるものと勘ぐっている人も少なくないようだ。 松坂の日本球界復帰後も、子どもと共に米国に残っている倫世夫人。生活水準の高い街であるボストンに住んでいることや、高い学費を払って子どもたちに英才教育をしていることを理由に、複数の週刊誌から様々な“レッテル”を貼られ続けている。 先に書いたような批判コメントにも、こうしたネガティブなイメージが影響していることは想像に難くない。ただ、今回の一件は松坂家がこうと決めたことであり、個人的には外野がとやかく言うことではないとも思うが…文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年02月06日 06時00分
TEPPEN那須川会長、“王子”白鳥が王座奪取!篠塚、須田勝利で全勝も「課題見えた」
RISE『RISE130』▽3日 東京・後楽園ホール 観衆 1,800人(超満員)「課題が見えた大会でしたね」 大会終了後、TEAM TEPPENの那須川弘幸会長は、TEPPEN勢が3戦全勝だったにもかかわらず、あえて「課題」という言葉を口にした。 オープニングマッチには須田翔貴が登場。昨年11月のデビュー戦では1R53秒でKO勝ち。意識する選手は親友でもあるプロ野球オリックスの“神童”山本由伸と発言したことで話題となった。 今回は対戦相手が怪我のため変更となり、カードが決まったのは大会の1週間を切った状態。さらに対戦相手の松元“アウトサイダー”仁志は2階級上とあって、デビュー戦から一転、苦労した。1Rからパンチで圧倒した須田だったが、松元は倒れない。2Rに入っても須田の猛攻は続くが松元はなかなか倒れず。しかし最後は左で崩して右でダウンを奪いKO勝利を飾った。 須田は「1R、KOにこだわりすぎた。きょうの試合内容は悔しい」と振り返っていたが、次なる標的として「スーパーフライ級のランカーとやりたい。瀧谷渉太選手とやって、(王者の)田丸辰に年内には挑戦したい」と前を向いた。那須川会長は「倒れなかったのは体重差。次は53kgとやるから楽になる」と期待。須田も「いい経験になりました」とキツかった試合を振り返っている。 工藤政英のフェザー級ベルトに照準を合わせるTEPPENの“ヤンチャ男”篠塚辰樹は、18戦17勝1分けでダウン経験すらないRISE初登場のRyukiと対戦。1Rは飛び膝蹴りをヒットさせ、終盤には得意の右ストレートでRyukiにとって初となるダウンを奪った篠塚だが、一気に攻め込めない。2R、セコンドからは「ボディを狙え」と指示が飛ぶが、Ryukiがローやミドルで盛り返していく。 最終ラウンドの3Rになると、Ryukiがパンチを的確に当てるように。元プロボクサーの意地で倒れることはなかったが、最後は棒立ち状態。あと30秒あれば倒される可能性もあっただろう。結果は篠塚が判定勝ちを収めたが、「ダメージはかなりあった。試合内容が悪かった」と反省しきり。ただ練習でも調子が良かった飛び膝蹴りが決まったのは、収穫だったようだ。同い年のチームメイト那須川天心からは「3Rを闘えたのはいい経験になったよ」と言われたという。 那須川会長は「辰樹はこれからああいう相手としかやらないんだから、今回一番課題が見えた選手じゃないですか」とベルト獲りを目指す篠塚にとっていい試練だったと捉えていた。 メインでは“キックの王子様”白鳥大珠が、秀樹とのライト級王座決定戦に出場。入場から大盛り上がりの後楽園ホール。2人には試合前から大きな声援が送られていた。 1Rは互角の展開。2Rの中盤になると秀樹のプレッシャーが効き始めてペースは秀樹ペースに。しかし、フィニッシュは唐突に起こった。秀樹が白鳥の蹴りをカットした際に、自らのスネを裂傷する怪我を負った。ここでドクターチェックが入り、ドクターが試合を止めた。秀樹は「まだまだできる」とシャドーを披露したが、傷口はかなり深くレフェリーは白鳥のTKO勝ちを宣告した。 分かりづらい決着に場内からは怒号も飛んでいたが、白鳥が「初防衛戦は必ず秀樹選手とやります」とマイクで訴え、事態は収束した。天心から「やっぱ持ってるわ」と笑顔で声をかけられたという白鳥は、前日2日が23歳の誕生日。自ら最高のバースデープレゼントを手に入れた。客席からも「誕生日おめでとう」と祝福する声が多数飛んでおり、本人は「すごくうれしかった」という。 これで3.10大田区総合体育館からの-61kg世界トーナメントへの出場も決定。減量して臨むことになるが「問題はない」と言い切った。白鳥は「4ヶ月連続の試合でキツい部分もありますけど、身近にいる天心も早いペースで勝っていたので、行きます。1回戦のブラジル人、楽しみです。ファンにもトーナメントに出ている選手にも『白鳥、ヤバいぞ』と思わせたいですね」と意気込んだ。 この試合の勝者がトーナメントに出場できると聞いて、よりモチベーションが高まったそう。「内容は納得してないけど、ベルトはここにある!」という言葉には力強さがあった。スターになる人間は「持っている」ことが多いが、白鳥が本当に「持っている」なら世界を相手にもやってくれるはず。今回TEPPEN勢はいずれも不完全燃焼に終わったものの、明確な「課題」が見え、収穫になった。この経験は次戦に必ず活かされるはずだ。取材・文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2019年02月05日 22時10分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「田上明」自然体が持ち味のダイナミックT
全日本プロレスが誇った四天王の一角、田上明も引退から5年がすぎた。昨春には胃がんにより胃の全摘手術を受けたが、経過はおおむね良好の様子。現在は茨城県つくば市で経営する『ステーキ居酒屋チャンプ』で、松永光弘直伝のステーキを焼いているという。※ ※ ※ 四天王プロレスというときに、三冠王座を頂点とした個々の対戦を思い浮かべるファンは多いだろうが、一方でタッグマッチこそがその究極とする声もある。「とにかく大技を連発する内容なだけに、どうしてもシングル戦だと試合中に間が空いてしまう。なんなら30分近い試合時間のうち、10分ぐらいはどちらかの選手がリング上で倒れ込んでいると感じるほどで、タッグマッチなら片方の選手が大技を食らって“休憩”している間も、もう一方が戦いを続けることになる。そうやって休みなく戦いが続くという点から、タッグの方をより面白く感じるファンはいたでしょう」(プロレスライター) 三沢光晴&小橋建太組と川田利明&田上明組の頂上対決は、対戦回数がそこそこ多いため“この一戦”を選ぶのは難しいが、テレビ解説のジャイアント馬場が「言葉もありません」と絶句したほど、そのタッグ戦においてひときわ力を発揮したのが田上であった。「田上は1996年に三冠王座獲得、チャンピオン・カーニバル優勝と個人でも結果を残した上、世界タッグ王座獲得、世界最強タッグ決定リーグ戦優勝というグランドスラムを達成したにもかかわらず、プロレス大賞MVPに選ばれなかった(MVPは小橋)。190センチ超の巨躯ゆえに四天王の中ではスピード感に劣り、人気面においても一歩引けを取っていたことは紛れもない事実です」(同) シングルプレーヤーとしてはかように印象度で劣ったものの、タッグではそうしたマイナス部分がカバーされると同時に、“田上火山”とも称された爆発力が一層際立つことにもなった。 川田の激しい攻めと田上のダイナミックな力業という異なる個性のマッチングもよく、三沢や小橋がそれぞれパートナーを秋山準やジョニー・エースへと代えていったのに対して、川田&田上組は’93年の結成から’00年に田上がノアへ移籍するまで続くことになる。 川田&田上組による世界タッグ王座の戴冠6回は歴代最多、世界最強タッグ決定リーグ戦でも同コンビで2度の優勝を果たしている(’99年は川田の負傷欠場により、田上はスタン・ハンセンとのコンビで出場して準優勝)。「とはいえ田上が特別に努力したわけではなく、たまたま持ち味がフィットしただけというのが面白いところ。仮にタッグのエキスパートを目指していたなら、ノアでも誰か別のコンビで成功したでしょうが、そういうこともなかったですからね」(同)大相撲時代から有名な練習嫌い 田上のプロレス人生には、とかく偶然が付きまとう。大相撲廃業後、当初は長州力率いるジャパンプロレスへの入門となったが、長州の新日本プロレス復帰に伴い分裂。田上は全日に引き取られる格好となった。 そこで馬場に目をかけられ、抜擢を受けながらもしばらくパッとしない時期が続いたが、SWS移籍による大量離脱が発生。このとき谷津嘉章を失ったジャンボ鶴田から、タッグパートナーに指名される。 しかし、なおもふがいない試合が続いたため、試合後に鶴田からビンタをかまされたこともあった。「それでも中堅以下に落とされることがなかったのは、選手の頭数が不足していたこともあるし、同時に超世代軍の三沢らがまだ力量不足であったことから、強すぎる鶴田の“ハンデ”として田上が起用されていたことは否めません」(同) その後、肝炎発症により鶴田が戦線離脱すると、思わぬかたちで田上が正規軍のトップに立つ。そこに“三沢超え”を宣言して超世代軍を離れた川田が加わり、正規軍ならぬ“聖鬼軍”なるユニット名が冠せられた。 ファンからは明らかに三沢&小橋らが支持されており、田上&川田を正規軍と称することには、ファンのみならず団体関係者やマスコミにも違和感があったのだろう。「そもそも田上自身、上昇志向が希薄で大相撲時代から有名な練習嫌い。それでいながらなぜトップの座を維持できたのか。体格に恵まれていたとはいうものの、田上とほぼ同サイズで同期入団、大相撲でも同じく十両だった高木功と、これほどの差がついたのはやはり巡り合わせとしか言いようがありません」(同) 欲望丸出しのギラついた選手が多い中、田上のような自然体のレスラーは、逆に貴重な存在であったと言えようか。田上明***************************************PROFILE●1961年5月8日生まれ、埼玉県秩父市出身。身長192㎝、体重120㎏。得意技/のど輪落とし、オレが田上。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2019年02月05日 21時30分
「僕は天心二世じゃない!」“キック界の未来”16歳の田丸辰が天才技披露で9戦9勝!
RISE『RISE130』▽3日 東京・後楽園ホール 観衆 1,800人(超満員) 「練習してないです!かじった程度ですかね。その場のひらめきでやりました」 “キック界の未来”RISEスーパーフライ級王者、田丸辰(とき・平井道場)は、芸術的に決めたセンチャイ式の左キックについて、「これぐらいはできますよ」と言わんばかりの表情でこう言ってのけた。これには報道陣も思わず笑顔。もう笑うしかない。“神童”那須川天心の再来、天心二世の呼び声の高い田丸だが、天心と“似たにおい”がするのは確か。天心も「当分負けないんじゃないですか」と発言している。今のうちに目をつけておくべきキックボクサーだ。 この日の相手は、MA日本スーパーフライ級王者の一樹。強敵だったが、試合は田丸の横綱相撲だった。ローを効果的に決めていた田丸は、センチャイ式の左キックを首元にガッチリ当ててダウンを奪取。起き上がりとともに放った左ストレートは、大きい一樹がロープまで吹っ飛ぶほど。ここでレフェリーが止めて、1R1分56秒でKO勝利。プロデビューからの連勝記録を9に伸ばした。 「チャンピオンなってから最初の試合でKOできました。僕は天心二世じゃなく田丸辰です。覚えていってください」 年上の天心を「天心“選手”」と呼ばず、「天心」とあえて呼び捨てにしたのは意識している証拠。プロとして、その心意気は評価されるべきだ。格闘技の場合、スポーツマンシップに走りすぎると、ストーリー性が生まれず、試合に感情移入しづらいことが多い。その点において、「対天心」を明確に打ち出すとは頼もしい。年内には-55kgへの転向を視野に入れていることも明らかにした。 「天心とやるには、いずれにせよ階級を上げなきゃいけないですからね。今の53kgの選手(で)も強い選手や、ファンが見たい選手とはやります。でも早くしないと置いていきますよ(笑)」 天心がいつまでキックの世界にいるのか分からない。それだけに少しでも早く天心と対戦して、強い天心に勝ち“世代交代”を実現させたい思いは強い。そんな中、明確に田丸戦をアピールしているのが、天心と同い年でTEAM TEPPENの須田翔貴だ。須田はこの日、2階級上の選手にKO勝ちを収め、次戦はランカーとの対戦が有力視されている。ここで勝てば田丸戦の実現可能性が高まるのは間違いない。 「翔貴クンは強いですね。やるだろうなとは思ってますよ」 須田戦について話を聞くとこう田丸からは返ってきた。避けられない相手と考えていることが分かる。今後の須田次第ということになるのだろう。スーパーフライ級は既に関係者が「田丸の対戦相手探し」に苦悩しており、須田への期待も大きい。しかし、田丸の視線はあくまでも「那須川天心」。これを止めるのは須田か?それとも他のランカーなのか?今年は田丸の飛躍がキック界の未来を左右すると言ってもいい。驚くような試合を見せ続けてもらいたい。取材・文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2019年02月05日 17時40分
ネット上にも期待の声 元稀勢の里・荒磯親方が本格始動
先月行われた初場所(東京・両国国技館)中に現役を引退し、親方として後進の指導にあたることとなった荒磯親方(元横綱稀勢の里)。4日、その新米親方が本格始動したことが、各メディアによって広く報じられた。 報道によると、この日荒磯親方は現役時代と同じ白まわしを締めて稽古場へ。部屋の若手力士に対し、身ぶり手ぶりを交えて指導を行ったという。また、稽古後は両国国技館で行われた研修会に参加するなど、土俵外でも精力的な一日を過ごしたとのことだ。 また、この日は胸を合わせる場面はなかったが、今後は苦楽を共にした弟弟子高安(大関)の相手を務める可能性も示唆。来たるその日に向け、これからも現役時代と同じような鍛錬を積んでいくという。 涙ながらに引退を表明した先月16日からおよそ半月を経て、この度心機一転の“再デビュー”を果たした荒磯親方。今回の一件を受けたネット上には、「いい親方になれると期待しています」、「経験を活かして強い力士を一人でも多く育ててください」、「なんとしても高安を横綱に上げてくれ!」といった期待のコメントが寄せられている。 荒磯親方の指導者人生が一体どのようなものとなるのか、もちろん現時点では誰にも分からない。ただ、酸いも甘いも味わった自身の経験をうまく指導に落とし込めるならば、一人前の力士を多数輩出する名親方になれる可能性も十分に考えられる。 また、親方業と並行して協会の職務にもしっかりと取り組めば、将来的な協会内での出世も大いに期待できる。横綱経験者である荒磯親方は「委員待遇年寄」からスタートしているが、これからの働き次第では理事長の座も狙える人材へと成長を遂げるのは想像に難くない。 当代随一の人気力士が名親方、さらには理事長となれば、相撲人気が今以上に高まることは自明の理。荒磯親方には横綱として満足に相撲が取れなかった分、指導者として広く活躍してくれることを切に願いたいところだ。文 / 柴田雅人
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