今回のミドル級ワンマッチで柔術家のパウロ・フィリオと対戦するマヌーフ。今年に入ってから3月にK-1ルールで前田慶次郎、5月にステファン・レコと対戦しているが、総合では昨年大みそか以来となる。
それでも「今回は7、8週間前の早い段階から準備をして時間をかけたので、立ち技も寝技も十分準備が出来た。ベストな試合を見せられると思う」と自信を見せた。
それもそのはず。今回の一戦に向けて狂獣はさらなる進化を遂げていたからにほかならない。
この日の公開練習で、パワーボムの要領で相手を担ぎあげたり、相手の首押さえつけて、スネで蹴り上げるという川田利明のステップキックのような蹴りを披露した。
まさかのプロレス技を見せたマヌーフ。「一撃で倒せる強い技。覚悟はいいかと言いたいね」と発動も辞さない構えを見せた。
現在、空位となっているミドル級のタイトル挑戦に向けて負けられないマヌーフ。「まずはジャカレイとメイヘムの方が先になるだろう。状況を見てチャンスを逃さないようにしたい」
狂獣の眼光は鋭く光っていた。