番組では、「超速報!伊東市議選がきょう決着 田久保市長を独占密着」と題し、フリーアナウンサーで司会の宮根誠司とゲストが田久保市長へ質問を投げかけた。宮根は、「卒業証明書が本物なのかどうなのか。卒業証書を開示した方が次の市長戦もやりやすいと思うが、何でできないのか。弁護士さんの金庫の中にあるんでしょ」と卒業証書の真偽について尋ねると、田久保市長は「大学にとっての見解はあると思いますが、私にとっては本物です」と回答。頭を抱える宮根が映し出された。
その後も「卒業証書は本物なんですか?」と繰り返し、「お答えできないことを何度も聞かれても、お答えはできません。今日は伊東の市議会選挙のことについて取り上げていただけるということで、番組に期待しておりますので」と、会話のやり取りは平行線をたどった。
この放送後、X(旧Twitter)では、「フジテレビのMr.サンデーが伊東市の田久保市長を生放送に呼び出して集団イジメ!!」「田久保市長を呼ぶんだった小池都知事も同じように呼ぶべきでは。公共の電波を使って放送するんだから公平にするべきじゃないの」「これってたぶん卒業証書の話はしない、質問は市議選の話ってことで引っ張り出したんじゃないかな。テレビ局の常套(じょうとう)手段なんだろうね」など、番組の報道姿勢を問う意見が相次いだ。
これまで全方位からさまざまな批判を浴びて来た田久保市長だが、選挙日の当日にSNSにおいてまさかの“田久保派”出現に驚いたかもしれない。