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新日本プロレスが北村克哉の退団を発表「世界にアピールできる自分になって恩返しを」

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北村克哉

 新日本プロレスは昨年3月から長期欠場を続けていた北村克哉が、今年1月31日付で退団したと発表した。

 新日本によると、練習中の怪我で欠場を続けていた北村と、先月末に満期を迎える今年の契約について話し合いを進めてきたが、退団という結論に至ったとしている。新日本は北村の今後について「新しいステージに挑戦するので、ご期待ください」と添えた。「引退」という言葉を使っておらず、次なるステージが何なのか注目されるところだ。

 北村は2月5日の23時59分に自身のツイッターを更新。「どんなステージになろうとも、世界にアピールできる自分になって、皆さまに恩返ししていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします」と報告。「次のステージ」での飛躍をファンに誓った。

 北村はアマレスの強豪校で、長州力、馳浩(現衆議院議員)、中西学、秋山準らプロレスラーも数多く輩出している専修大学のアマレス部に所属。学生時代からフリースタイル、グレコローマンそれぞれのスタイルで全日本のタイトルを獲得してきた。2015年に格闘技イベント『巌流島』でプロデビューすると、翌2016年1月に同じくアマレスで実績のある岡倫之とともに新日本プロレスに入団。2017年3月に岡とのタッグで、タマ・トンガ&タンガ・ロアのゲリラ・オブ・デスティニー相手にデビューした。デビューから外国人のトップチームと当てられたことからも団体が2人に寄せる期待は大きかったことが分かる。

 2人とも筋肉隆々だったこともあり、岡とのタッグは“和製”ロード・ウォリアーズとして、その分かりやすさがファンにも支持されていた。木谷高明オーナーも「あの2人は大きいからいいでしょう」と高く評価していたのを思い出す。

 秋から行われた『山本小鉄メモリアル ヤングライオン杯』では、岡、川人拓来、海野翔太、八木哲大(引退)、成田蓮を相手に全勝優勝。昨年1月からジェイ・ホワイト、マイケル・エルガン、ジュース・ロビンソン、天山広吉、小島聡、永田裕志と、試練の7番勝負の6戦までを消化していたが、最終戦が組まれた3.6大田区総合体育館大会の直前に脳震盪を起こし欠場。以降、練習中の怪我も重なり、復帰への道が遠のいていった。海外武者修行もヤングライオン杯で勝っている川人や岡にも先を越されてしまった。

 とてもファンに愛された選手だっただけに、北村の退団を惜しむ声は多い。「次のステージ」での飛躍を期待したい。

取材・文・写真 / どら増田

記事内の引用について
北村克哉の公式ツイッター https://twitter.com/KitamuraKatsuya

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