スポーツ
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スポーツ 2019年04月23日 11時30分
【オリックス】がっくりの西村監督が語る敗因「何か足りない」アルバースが6回1失点の好投も見殺し
オリックス 1-3 ソフトバンク(4回戦)※オリックスの0勝3敗1分け▽22日 東京ドーム 観衆 43,063人 オリックスが3連敗を喫した。ソフトバンクにはまだ1勝も出来ない状況に、指揮官も思わず、「何か足りないところがあるのか…」と、チャンスに1本出ない打線と、明日がオフのため、同点の場面で勝ちパターンをつぎ込むも失点を喫した中継ぎ投手陣を嘆いた。 先発のアルバースは今年一番と言ってもいい好投を見せ、6回を96球、3安打、1失点の内容で降板。「全体的には自分の投げたい球を投げることが出来ていたと思う。6回は1塁が空いていただけに、もっと冷静に投球しなければいけなかったし、なんとか0に抑えたかった」と無失点に抑えられない悔しさを口にしつつも、手応えを感じていたようだ。 一方、ソフトバンク先発の東浜巨は、5回0/3を92球、4安打、4四死球と荒れ気味で、すんなりと三者凡退に打ち取ったのは5回のみ。4回までに何度も出塁し、東浜を捕まえられる場面があったものの捉えきれず、6回に無死1、2塁の場面で東浜からルーキーの泉圭輔に交代すると、メネセスが先制のタイムリーを放つも追加点を奪えず。好機を逸した。 7回には吉田一将、8回には澤田圭佑がそれぞれ失点し、泉と同期のルーキーでセットアッパーの甲斐野央、クローザーの森唯斗を打ち崩すことが出来ないまま試合終了。昨年までの悪夢が過るような負け方に、ファンからはため息が漏れていた。 「(アルバースは)よく頑張ったのに、1点取って、2、3塁(6回、無死の場面)でしょ。1点じゃピッチャーも厳しくなるでしょう。チャンスを作ったらモノにしないと。畳み掛けていかないと。(吉田一と澤田は)今日は同点でもつぎ込むつもりだった。何とか抑えてくれればと思ったんですけどね」 西村徳文監督にとって頭が痛い借金生活だが、平成のうちに返済の目処をつけておかないと、交流戦前に上位との差が開いてしまう可能性があるだけに、24日の福岡から巻き返したいところだ。取材・文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2019年04月23日 11時20分
「本当に奇跡が起こった」ソフトバンク・内川聖一の言葉に感動の声が殺到
22日に行われたオリックス戦(東京ドーム)で、お立ち台に上がったソフトバンク・内川聖一。その殊勲者が口にした言葉が、ファンの感動を誘っている。 同点で迎えた7回裏、先頭打者の内川はこの回から登板の相手投手・吉田一将から左翼席に第2号ソロ本塁打。7日以来となるアーチはチームの勝利、そして前の回から登板していたルーキー・泉圭輔のプロ初白星を呼び込む値千金の一発となった。 試合前の時点で「打率.229・1本塁打・3打点・19安打」と、本調子とは程遠い姿が続いている内川。「なかなか数字が出ないなかで謝ってばかりだったので、やっと一つチームに貢献できた」と、まずは安どの言葉を口にした。 勝負を決めた一打については「打席に入る前に奇跡でも起こってくれないかなと思っていました。打った瞬間に『本当に奇跡が起こった』と思って嬉しかったです」と回顧。また、共にお立ち台に立った泉に関しては、「泉にとって僕が一緒に(お立ち台に)立つのが良い記念になるかどうかは知りませんけど、彼の歴史に残る日に一緒にいられて嬉しく思います」と語った。 一方、インタビュー中には「若い選手の活躍を『頼もしいな』と思う反面、自分がどんどん弱くなっているような気がして」とらしくない言葉も。目を潤ませながら心境を語る元キャプテンに、球場のファンは激励の大声援を送っていた。 今回のインタビューを受け、ネット上のファンからは「今日のインタビューはウルッときた、内川の覚悟を感じた」、「こんなに辛そうなヒーローインタビューは見たことない」、「感極まってる内川見てるとこっちも涙が…」、「相当苦しかったんだろうな、今日は打ってくれて本当にありがとう」といった声が殺到。不振と対峙する内川の言葉は、多くのファンの感動を呼んだようだ。 主砲・柳田悠岐をはじめ、野手陣に離脱者が続出している現在のソフトバンク。球界屈指の右打者の快音を、チームもファンもまだまだ求めている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年04月22日 22時30分
RENAが復活勝利「令和は『R』の時代。まだまだ私の時代」とさらなる進化を誓う!
『RIZIN.15』▽21日 神奈川・横浜アリーナ観衆 12,914人▼RIZIN女子MMAルール 肘あり(5分3R / 51.0kg)○RENA(判定 3-0)サマンサ・ジャン=フランソワ● 昨年大晦日の『RIZIN.14』さいたまスーパーアリーナ大会で失態を犯したシュートボクシングの“ツヨカワクィーン”RENAが復活した。『RIZIN.14』では前日の計量失敗による体調不良で病院に搬送され、サマンサ・ジャン=フランソワとの試合をキャンセルしていた。仕切り直しの対戦が21日、『RIZIN.15』横浜アリーナ大会で実現した。 「お客さんからのブーイングがすごかったらどうしよう」 入場前はファンの反応を気にしていたというRENAだが、会場のファンは大歓声でRENAを迎え入れた。「お客さんに救われましたね」と振り返ったRENAは、試合開始早々、アグレッシブに攻め、試合の主導権を握り続けた。 RENAはアームロックや、腕十字といったサブミッションでサマンサを追い込みながら、距離ができるとシュートボクシング仕込みの打撃を叩き込んだ。会場の熱はさらにヒートアップ。「サマンサは気持ちが強い選手。目が死んでいなかった。闘ってて楽しかったですね」とRENAは振り返る。対してサマンサは契約体重の関係もありもう少し準備期間がほしかったよう。「自分が決めていたゲームプランはできた。3Rで倒されることはなかったのは良かった。次は準備期間を作らせてもらって、もう一度やる機会がほしい」と再戦を希望している。 「階級を上げるつもりなんで、今はベルト(を狙う)より強くなりたい。その先にベルトがあるなら獲りたいですね。令和に向けて平成は終われたかな。令和は『R』の時代。まだまだ私の時代を突っ走って行かなきゃいけない」 さらなる進化を誓ったRENAだが、ホームリングであるシュートボクシングで「何かできないかシーザー(武志)会長と話している」そう。堀口恭司がマディソン・スクエア・ガーデン(日本時間6月15日)で、ダリオン・コールドウェルと、ベラトールのベルトをかけて対戦することが発表されたことを受け、RENAも「アメリカで試合をしたい」と口にしていた。 ただ、榊原信行実行委員長は『RIZIN.16』6.2神戸ワールド記念ホール大会に、関西が地元のRENAを参戦させると示唆。今回は見送られそうだ。それにしても、今回は見事な復活劇。476日ぶりの勝利で、再び“らしさ”を取り戻せそうだ。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年04月22日 20時40分
「そういう星の元に生まれたので…」メジャー・平野佳寿が大谷翔平との“格差”に言及
2017年までオリックスに在籍し、翌年からはメジャーリーグでプレーしている平野佳寿(ダイヤモンドバックス)が21日放送の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)に出演。自身の契約事情や現状について語った。 「2年600万ドル(約6億8000万円)」という条件で、ダイヤモンドバックスに入団した平野。この契約に際し、「トレーナーの同行・給料保証」、「家族の往復航空券」をオプションとしてつけてもらったという。 また、ダイヤモンドバックスを選んだ理由については「お金は関係ない」と断言。「他にも高い年俸で獲得したいと言ってくれる球団もあったんですけど、ダイヤモンドバックスが最初から誘ってくれて」と、熱意が決め手であったことを明かした。 こうして迎えた昨年は75試合(日本人投手歴代最多)に登板し、「4勝3敗・3セーブ32ホールド・防御率2.44」と期待に応える好成績をマークした平野。ただ、同年に移籍した大谷翔平(エンゼルス)の存在もあり、残した数字に比べるとその注目度は低かった。 「そこまでできるとは、半分くらいの気持ち」と、シーズンの内容自体には充実感を滲ませた平野。一方、度々自身の話題が埋もれてしまったことに関しては「そういう星のもとに生まれたので」と“白旗”を揚げた。 この不遇の理由について、同じくゲストの高橋尚成氏(元巨人、メッツ他)は「ダイヤモンドバックスというチームも、ちょっと地味なんですよね。正直」と解説。その後、「平野選手だけじゃなくて、チームもそうだということをみなさんご理解ください」と一応のフォローを入れ、スタジオの笑いを誘っていた。 今回の放送を受けたネット上には、「トレーナーのことまで考えてるのはかっこいい」、「大谷も凄いけど、平野も負けないくらい凄いから!」、といった声が寄せられている。また、中には「ジャンクで取り上げてもらえてほんとに良かった」、「平野さんにスポットが当たってて嬉しい」と、出演自体を喜ぶコメントも見られた。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年04月22日 20時00分
那須川天心「いろいろと試そうとしたら空回り」も、パッキャオ推薦選手をかめはめ波!
『RIZIN.15』▽21日 神奈川・横浜アリーナ観衆 12,914人▼RIZINキックボクシングルール(3分3R / 59.0kg)○那須川天心(3R 1分24秒 TKO)フリッツ・ビアグタン●※ラッシュからの左ヒザ蹴りでダウンしたところでレフェリーストップ 昨年大晦日の『RIZIN.14』さいたまスーパーアリーナ大会でフロイド・メイウェザーにKO負けしたキックボクサー“神童”那須川天心が21日、『RIZIN.15』横浜アリーナ大会に出場。メイウェザーとも拳を交えたプロボクシング6階級制覇の現役王者マニー・パッキャオの推薦選手、“フィリピンの新鋭”フリッツ・ビアグタンと対戦した。 大会はフジテレビ系列で生中継された。試合前にはパッキャオが花道からリング上へ。パッキャオは「これから皆さんにご覧いただく私の同胞、フィリピンのフリッツ・ビアグタン、そして那須川天心の2人の戦いは間違いなくすばらしい対戦になる。この試合を一緒に見れることをとてもうれしく思う。ありがとう」とあいさつ。放送席の向正面に設置された解説席で、テレビ中継のゲストとして、高田延彦統括本部長とともに試合を見守った。 試合は“ノーデータ”のビアグタンに対して「対策は全くしていない」という天心だったが「いろいろと試そうとしすぎて空回りしてしまった。力みが多かった」と本人が振り返っていたように、序盤は硬さが見られた。「ゲームで言うと、コマンドが5個ぐらい出てきて、倒せるときに倒さないといけないんですけど、試そうと思ったのがダメでしたね」と反省していたが、「(相手は)タフで蹴りも強かった。覚悟が決まってる感じ。目が死んでなかった」とビアグタンの「パッキャオの前で簡単には負けられない」という覚悟を感じていたようだ。 「3Rで修正できたのは良かった」 最終ラウンドになると、本来の天心らしさが爆発。ラッシュでたたみ込むと、ビアグタンは崩れ落ちるしかなかった。勝利が決まると天心は渾身のかめはめ波。先月のRISEに続いて今年2連勝、デビューからの連勝記録を更新し、30勝無敗となった。メイウェザーショックは完全に払拭されたと言ってもいいだろう。 試合後、パッキャオからは「すごい良かったね。強いね」と声をかけられたという。パッキャオとの対戦については「ノーコメントで」と否定的な返しを見せたが、MMA主体のRIZINのリングで、キック、ボクシング、MMAと幅広い格闘技にチャレンジしていることに関し「RIZINのおかげで今がある」と感謝。「自分はキックボクサーですけど、格闘技、RIZINを盛り上げて強い選手と戦っていきたいと思います」とRIZINに対するアツイ思いを語った。 「ちょっと拳と足が痛いけど、明日から(番組の)収録とか、働かなきゃいけないんで」と苦笑いを浮かべた天心。次の舞台はホームリングRISEの7.21エディオンアリーナ大阪で行われるRISE世界トーナメント準決勝が有力とされていたが、「また急に組まれるかもしれない」と笑顔。今回の試合も2週間前に決まっただけに、本人の中ではいつでも出陣する準備はできているのだろう。榊原信行実行委員長は『RIZIN.16』6.2神戸ワールド記念ホール大会への天心の参戦を示唆した。 メイウェザーと戦い、パッキャオ、そしてコナー・マクレガーからも注目される存在になった。「そう考えるとすごく幸せ。いい人生を送っているなと思いますよ。濃密というか展開が早い。もっともっと自覚を持って有名にならないといけない。最近、格闘家としてどうやっていくのか考えることが楽しい。自分を倒すなら今のうちだぞって思いますね」 会見の最後では次のステージに進むまで、そう遠くないとにおわせた。まずはRISEの世界トーナメントで優勝することが、世界最強を名乗る絶対条件だ。しかし、この日のビアグタンのように、相手は今後も目の色を変えて乗り込んでくるはず。「天心とやりたい」と公言している日本人選手もこの言葉は重く捉えなければいけない。天心はいつまでも“ココ”にはいないのだ。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年04月22日 17時30分
佐々木朗希の練習試合に40人のスカウト! 天才投手を巡る争奪戦は“プロ野球の在り方”にも影響する
練習試合にテレビ局5社も殺到。約40人のスカウトが大挙してきて…。 4月21日、仙台育英高校のグラウンドで、対大船渡の練習試合が行われた。お目当ては最速163キロの剛速球を投げる佐々木朗希投手だ。「今すぐ、プロ野球に入っても通用する」「メジャーでもやっていける」と高評価を得ており、今秋のプロ野球ドラフト会議で主役になるのは必須。一部報道によれば、「日米20球団以上のスカウトが試合開始3時間前から待ち構えていた」とのこと。その評価の高さを再認識させられた。 この異常なフィーバーぶりは日本のプロ野球の在り方にも影響してきそうだ。 まず、メジャーリーグのスカウトが視察に現れたことに、こんな見方もある。 「基本的に、日本高等学校野球連盟(高野連)は卒業後に野球を続けるための進路選択として、いきなりのメジャーリーグ挑戦(海外プロ組織)について『芳しくない』との見解を示しています。高野連の権限で完全に禁止することはできませんが」(関東圏私立校の指導者) それでもメジャーのスカウトが地方の、それも、練習試合にまで足を運ぶ目的は、お目当ての選手の「将来のメジャーリーグ挑戦に備えてのデータ収集」だという。ア・リーグ中地区のスカウトがこう言う。 「菊池雄星の調査が実ったのは、18−19年オフになってから。花巻東高校時代からデータを集め、その調査書が一部とはいえ、交渉の場で活用されたのは事実です。あと、米球界は『投手の投げすぎ』『登板過多』を嫌います。高校時代にどれだけ投げてきたかも知っておきたいので」 「情」「縁」を気にする日本人の気質に期待している部分もあるようだ。スカウトの所属球団をさして、「一番最初に自分を見てくれた」と縁を口にする日本人選手も少なくないからだ。 また、スカウトの中には「日本のプロ野球を蹴ってでも、メジャーリーグ挑戦」という、淡い期待も抱く声も聞かれた。佐々木投手の進路に関してはまだ詳しい情報が出ていない。争奪戦が本格化するのは夏の甲子園大会からだろう。 「東京五輪に佐々木投手を出場させることも考えなければ…」(在京球団スカウト) 東京五輪を口に出すNPBスカウトもいた。今オフ、DeNA・筒香、ソフトバンク・千賀、広島・菊池ら日本野球代表・侍ジャパンの主力選手たちがポスティングシステムを使って、米球界に挑戦するという。そうなると、東京五輪を戦う侍ジャパンの戦力ダウンは避けられない。戦力ダウン以上に懸念されるのが人気。普段野球にあまり興味のない国民にも侍ジャパンを応援してもらうために甲子園のヒーローや、ドラフト時で有名になった高校・大学の球児も入れ、若手中心のチームに変える案もあるそうだ。 東京五輪の話まで出ると、まだ実感がないが、この佐々木投手を巡る争奪戦は別の意味でも物議をかもしそうだ。 「佐々木投手の指名に成功した日本のプロ野球チームは、前評判通りなら、自動的に、何もしなくても『プラス10勝以上』という計算ができます。ドラフトは大事な戦力補強の機会です。今のドラフト会議は1位指名選手が重複したら、抽選となります。つまり、球団が選手を育てなくても、クジ運次第で強くなれる、と…」(球界関係者) 佐々木投手の心象を良くしようと、3時間以上も前から待機していたプロ野球スカウトもいる。その努力もクジ運次第で全て無駄になる。10年に一人と称される逸材が出現するたびに、スカウトたちはドラフトのルールに泣かされ、報われないことのほうが多い。戦力の均衡化を図ることは大切だが、海外への挑戦に難グセをつけ、国内でもクジ運次第とする現状も考え直したほうがよさそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年04月22日 17時30分
巨人がチーム分断扇動! 広島に「金本待望論」「新井ロス」
セ・リーグの大本命と目されていた広島が開幕から5カード連続負け越し…。2リーグ分立後、両リーグを通じて開幕4カード連続負け越しから優勝した例はなく、「優勝確率0%」の最悪スタートとなった。 トドメを刺したのが、4月10日のヤクルト戦。3対3の延長10回表だ。セ・パ両リーグ初となる延長での1イニング12失点を喫し、3対15の歴史的大敗。この負け方は尋常ではない。 丸佳浩の巨人へのFA移籍をきっかけに、優勝の陰に潜んでいたチームの問題点が露呈。思わぬチーム事情が浮き彫りとなったのだ。 「この急降下の流れは、緒方孝市監督(50)では変えられないでしょう。あのヤクルト戦の歴史的大敗がすべてを言い表しています。野球はグラウンドだけの戦いではなく、巧みに人を欺く策略の力も大きい。何が言いたいかと言うと、監督時代には実りませんでしたが、高橋由伸氏のチーム戦略が功を奏しているのです」 巨人OBの野球解説者がこう語るように、今季のセ・リーグの鍵を握るのが、巨人と熾烈な首位争いを展開しているヤクルト。その快進撃を支えているのが、近年の「カープ黄金期」を築き上げた2人のコーチなのだ。石井琢朗氏と河田雄祐氏――。そう、「タナキクマル」を育て上げた功労者である。 今季で5年目を迎える緒方監督は、初年度が4位でそこから3連覇。原動力となったのが田中広輔、菊池涼介、丸佳浩(タナキクマル)の3人だ。 しかし、彼らを世に出したのは野村謙二郎前監督であり、指導したのは“鬼コーチ”の異名をとった当時の石井打撃コーチと、西武時代に伊原春樹監督から戦術を学んだ河田外野守備コーチの2人だった。 その功労者が連覇した’17年オフに広島を退団し、揃ってヤクルトコーチに就任。ともに家族を都内に残しての単身生活だったため、「これ以上、家族に迷惑をかけられない」と広島も引き留められなかった。 「この事実上の引き抜きは、実は巨人の高橋前監督が知恵を巡らしていたもの。しかし、広島が警戒したため、実ることはなかった。そこで巨人は、ヤクルトへの“転身”をアシスト。前監督時代からの脱却を目指し、外様コーチを放出させた緒方監督の選択ミスと言える」(スポーツ紙デスク) 原辰徳監督(60)に代わっても、巨人は権謀術数を巡らせ続けている。日に日に高まる「アニキ待望論」、そして「新井ロス」の嘆きがそれだ。つまり、前阪神監督の金本知憲氏(51)を広島に呼び戻し、昨シーズン限りで現役引退した新井貴浩氏(42)をコーチで復帰させようとの声だ。 緒方監督と金本氏は1968年生まれの同い年。佐賀の鳥栖高から’86年ドラフト3位で入団し、23年広島一筋で現役生活を送った緒方監督に対し、金本氏は広島・広陵高から1浪して東北福祉大に進み、5年遅れてドラフト4位で入団。広島の現役時代は3番・緒方、4番・前田智徳、5番・金本のクリーンアップで活躍した盟友だ。球団も、功労者の緒方監督を休養させ、すぐに金本代理監督とはいかない。 そこで浮上したのが、金本氏を二軍監督に起用するプランだという。「これなら、チーム内に波風が立たないという配慮が見て取れますし、何より金本氏が広島に戻れば、弟分の新井も必ずついてきます」(夕刊紙記者) これが巨人の狙い。混乱したチームを立て直す最善策のように思えるからだ。実際、この混乱こそが、開幕からの下位低迷につながっている。 ただし、問題はこれまでの経歴、格だという。 「金本氏は広島の在籍期間が緒方監督より短いとはいえ、現役成績で大きく上回り、阪神の監督まで務めた人物です。それが、二軍監督を受け入れるかどうか…」 ところが、若手選手の熱血指導に情熱を持つ金本氏は興味津々というから分からない。その情報を察知したメディアが“アニキ待望論”をリークし、チームを動揺させているのだ。 情報の発信元は、広島に今なお大きな影響力を有する山本浩二元監督周辺と見られる。山本氏は長年、日本テレビの解説者を務め、読売系メディアと友好関係にある。原監督とも親しく、金本氏が阪神にFA移籍する際も仲介し、当時の星野仙一監督との間を取り持ったとされる人物だ。 その山本氏を取り込み、広島の動揺を誘っている人物がいるという。それが、名将の域に入った原監督だ。FAで丸を獲得し、そのプロテクト枠からあえて長野久義外野手を外し、広島に人的補償として譲渡したのも、先、その先を読んでのものだ。 「広島の選手たちを洗脳するためですよ。高名な女子アナを妻に持ち、ダンディーでお金の使い方もお洒落な長野に接すれば、『丸の次は自分も巨人へFA移籍を…』と考えるようになります。さらに日頃、飲食を共にする中で、いかに自分たちが金銭的に恵まれていないかを思い知らされる。これらは、赤ヘル軍団の士気の低下が狙いです。巨人軍の術中にまんまとハマっていると言えるでしょう」(巨人担当記者) 盤石に思えた広島に、にわかに起こった激震。これも原監督が仕掛けた“情報戦略”だとすれば、巨人の覇権奪還への執念は凄まじい限りである。
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スポーツ 2019年04月22日 17時20分
【オリックス】“負けない男”山岡泰輔と“神童”山本由伸、2人で「借金返済」
ホームとビジターが3試合ずつ行われた先週は3勝3敗の5割に終わったが、4位とゲーム差なしの最下位になっている。今週は22日に東京ドーム、24日、25日に福岡ヤフードームでソフトバンク戦、27日からは『ありがとう平成シリーズ』として、京セラドーム大阪で、西武と3連戦を行う。 29日の平成最後の公式戦では、オリックスの名将、故・仰木彬元監督の背番号72を監督、コーチ、選手全員が試合で着用し、「仰木マジック」にあやかって、「平成最後のマジック」を起こすべく、ブルーウェーブのユニフォームに袖を通す。 先週は先発陣が突然崩れたり、中継ぎ陣が複数得点を奪われる場面が目立った。ファームでは出遅れていた田嶋大樹や、黒木優太も実戦で投げ始めており、彼らの仕上がりを見ながら入れ替えを行うことも十分に考えられる。 また、21日の試合で、わずか1回1/3で危険球退場をした松葉貴大は、ソフトバンク戦では中継ぎとして待機することが有力だ。ゴールデンウィークがある関係で、連休以降はしばらく変則日程となっているだけに、連休を乗り切ると先発は5枚いれば大丈夫な状況になる。今回の松葉の退場により、ローテーションの順番が入れ替わる可能性はあるだろう。 野手の方では、ロメロの離脱が痛い。本調子になってきた矢先、右内腹斜筋損傷の診断を受けてしまった。ルーキーの頓宮裕真、“ラオウ”杉本裕太郎は一発があるものの、打ち続けることが難しいのが厳しいところ。福田周平の打率が落ちてきているのも気がかりだ。 後藤駿太や大城滉二が好調なのは好材料で、ホームラン数もリーグ3位の20本。盗塁数23はリーグトップである。借金を返す試合を連続で落としたのはいただけないが、まだ借金3。6連戦だと3勝3分け以上の成績で返せる計算になるが、平成のうちには返済したい。やはり大型連勝が欲しいところだ。 “エース候補”山岡泰輔に負けがついていないのは今週も継続したい。先週の山岡は打たれはしたが、しっかりと投げ切ることで2勝目を勝ち取っている。負けない男なのだ。 “神童”山本由伸も「次頑張ります」と気持ちを切り替えているだけに、投打がかみ合うことで、平成のうちに借金返済を実現させてもらいたい。それこそ「平成最後のマジック」である。▼オリックス・バファローズ戦績(4月16日〜21日)4月16日 対日本ハム 京セラドーム大阪○アルバース 9-0 上原健太●4月17日 対日本ハム 京セラドーム大阪○榊原翼 6-4 ロドリゲス●4月18日 対日本ハム ほっともっとフィールド神戸●山本由伸 3-7 金子弌大○4月19日 対楽天 楽天生命パーク宮城○山岡泰輔 5-4 青山浩二●(先発は安樂智大)4月20日 対楽天 楽天生命パーク宮城●東明大貴 3-5 美馬学○4月21日 対楽天 楽天生命パーク宮城●松葉貴大 3-7 釜田佳直○※21日現在、20試合7勝10敗3分け。パ・リーグ首位と4.5ゲーム差の最下位。文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2019年04月22日 12時00分
張本氏、タイガー・ウッズの優勝に「日本で大騒ぎすることか」 メディアに激怒し大炎上
21日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏が「2019マスターズ」で14年ぶり5度目の復活優勝を果たしたタイガー・ウッズを巡る報道に苦言を呈し、炎上状態となっている。 「2019マスターズ」は、首位と2打差の2位タイで最終日を迎えたタイガー・ウッズが70で回り、通算13アンダーで逆転優勝。メジャー大会は2008年の「全米オープン」以来11年ぶりの優勝で、マスターズは14年ぶり5度目の制覇となった。 ウッズといえば、若くして世界トップのプロゴルファーとなり、全世界にその名を轟かせたものの、2009年以降、10人以上の女性と不倫が発覚。さらに、交通事故を起こしてしまい、その名声に陰りが見え始める。その後は腰の怪我などもあり不振に陥り、一時は予選落ちを経験するほどだった。 2017年には、運転中に酩酊状態になっていたとして逮捕されたウッズだが、2018年から、徐々にかつての力を見せ始め、ついに今回ゴルフの最高峰とされるマスターズを制覇した。ウッズは日本でもCMに出演していたこともあって、高い知名度を誇っており、大々的に報道された。 そんなウッズの様子に、番組MCでゴルフ好きな関口宏も興奮気味。祝賀ムードになると思いきや、それをバッサリと切ったのが張本氏だった。マスターズのVTRを見るなり、 「関口さんね、みんな良かったと思ってるよ。不倫があったりね、逮捕されたり、昔人気だし、強い選手だから。だけど、どこの国でどこの人間がやってるの? 日本国中で大騒ぎすることなの?」 と、アメリカ人選手の復活を喜ぶ日本のメディアをバッサリと斬る。思わぬ発言に、関口はキョトンとして顔を浮かべてしまう。 さらに張本氏は、嬉しいと話す関口に対し、 「嬉しいけど、日本国中でこんな新聞を出して。同じ日に、韓国から来た日本の36試合全部女子プロに出て来てる、申ジエという韓国の選手が優勝したんだよ。爪の、二ミリくらいの…。こんな一行しか出してくれてない。これはね、報道関係考えてもらいたいわね。嬉しいのは結構、騒いでも結構だけど、日本国中が騒ぐようなことですかね」 とマスターズで優勝したウッズと同様の扱いを、スタジオアリス女子オープンで優勝した申にもするべきだと激しくまくし立てた。 関口も流石にこの発言には呆れたようで、「一応聞いておきます」「怒ってるんですね」とコメントし、話題を次に移した。 張本氏の発言に、ネットユーザーが激怒。「マスターズと日本の女子ゴルフツアーは同列に語るべきではない」「国籍がどこであろうと栄誉は称賛するべきだ」「どうして素直に喜ぶことができないのか」などと、猛批判を浴びせ、炎上状態となった。 申の優勝ももちろん素晴らしいが、マスターズは世界トップレベルのプロゴルファーが登場するツアーで、同レベルで語ることはできないはず。韓国に縁のある張本氏だけに、申のことも忘れてほしくなかったのだろうが、ウッズの「奇跡の優勝」を素直に称賛せず、「日本の女子ゴルフも大きく扱うべきだ」という論理は、無理があると言わざるを得ないだろう。
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スポーツ 2019年04月22日 11時30分
【DeNA】「どうする、ラミレス監督」国吉が炎上も奇策“オープナー”はこれからも続く可能性が…?
“オープナー”。まだ日本では馴染みの薄い言葉ではないだろうか。これは昨年メジャーリーグのレイズが積極的に取り入れたことから、他球団も追随しトレンドとなった戦略。先発投手に長いイニングを任せず、短いイニングで交代させるのだ。 メリットは一番失点の多い初回に中継ぎ投手を先発させ、スタミナを気にせず力のあるボールで抑え、流れを持ってくること。その後は“第2先発”を立てて、ゲームを進めて行く。昨年レイズは57試合もこの作戦を使い、ブルワーズとアスレチックスは、プレーオフにもオープナーを先発させるなど、海の向こうではお馴染みになったと言ってもいい状況となっている。 この試みを、21日のカープ戦でラミレス監督は決行した。 この役目を担ったのは国吉佑樹。今シーズン日本人2位となる161キロを記録した豪腕ピッチャー。実は昨年、2年2か月振りの先発となった9月25日のカープ戦でも、同じようなシチュエーションで先発し、3回2/3を投げ無失点と結果を出していたことも、白羽の矢が立った理由であろう。 しかし、この日は初回に捕まってしまい、いきなりの4失点で降板。残念ながら結果を出すことは出来なかった。本人も「初回から流れを作ることを期待されていたのに…」と、悔しがった。 今年からファイターズも4月2日に初めてオープナー制度を取り入れ、加藤貴之や斎藤佑樹が先発している。まだ結果は残していないことも相まってか、ファンの間でも肯定的な意見よりは、否定的な意見が多いように見受けられる。 しかし、メジャーでは防御率も下がるなど、しっかりと結果が残っている作戦。先発ピッチャーを5人で回すメジャーと、6人で回す日本との違いがあることも事実だが、上手くハマれば日本でも一気にトレンドになる可能性はある。 今年は大胆な守備シフトを引くことも目立つベイスターズ。データを駆使し、新しいものを積極的に採用するラミレス監督だけに、理論上正しいと言われている“オープナー”も、一度の失敗で止める可能性は少ないように感じられる。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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角界理事選 貴乃花親方 “徳俵”で苦闘
2009年11月20日 15時00分
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ノア 崖っぷち王者・潮崎にパートナーがアドバイス
2009年11月20日 15時00分
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ノア “森・健” 小橋を挟撃
2009年11月20日 15時00分
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格闘技界斜め斬り・三者三様 全日「最強タッグ」大予想
2009年11月20日 15時00分
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新日本 永田 “蹴殺”予告
2009年11月20日 15時00分
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“腰の左右スライド”撃退 「スエー」編
2009年11月19日 15時00分
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スポーツ
内藤陣営が興毅に“謎”のプレゼント
2009年11月19日 15時00分
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虎が吠える 佐山サトル見参!!(12) 武道とはもうひとりの自分を生かすこと
2009年11月19日 15時00分
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「時代」を彩った男と女・あの人は今 元サッカー選手・奥寺康彦さん
2009年11月19日 15時00分
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新日本 12・5名古屋でIWGP戦 永田“絶口調”
2009年11月19日 15時00分
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全日本 ケア 初対戦の船木脅す
2009年11月19日 15時00分
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浅尾&西堀 ペア解消の真相
2009年11月19日 15時00分
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内藤 “興毅の影”に怯えた
2009年11月18日 15時00分
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全日本 最強タッグへ万全 小島「6冠」狙う
2009年11月18日 15時00分
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ZERO1 日高 今度こそ天下一V
2009年11月18日 15時00分
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みちのく 12・12ハヤト戦 拳王が勝利宣言
2009年11月18日 15時00分
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大阪プロレス ビリー “義人攻略”が第一関門
2009年11月18日 15時00分
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底辺から這い上がってみせる!! ホームレス・レスラー小坂井寛
2009年11月18日 15時00分