永島 武藤、船木組が絶対的な本命だろうね。武藤が船木をどうリードして導いていくか、それがポイントになるんじゃないかな。
菊池 俺も本命は武藤&船木だな。一番均整がとれたチームだよ。ただ、船木はタッグリーグ戦を経験していないからな。いわゆる得点方式のタッグリーグ戦は一つ一つの星が大事。船木がそういう試合をどうこなすのかが気になるね。
吉川 僕の本命は小島、ゾディアック組ですね。三冠王者と潜在能力の高いゾディアックを切り崩すことは、どのチームも簡単ではないでしょうね。
永島 対抗はアジアタッグ王者の曙、浜組かな。武藤組との闘いが最大のヤマ場で、そこでもし勝てば一気にいくかもしれないね。彼らは体が凶器。2人合わせて400キロの体重は脅威だよ。
菊池 プロレスはそういうのが面白いんだよ。ウエートのある2人が出てくるだけで見もの。曙組を押し倒せるチームがあるとすれば、よっぽどテクニックがあるか、こずいかのどっちかだな。まともなパワーじゃ太刀打ちできない。俺も対抗は曙組だな。
吉川 そういう意味では、どちらも兼ね備えているGURENTAIのケア、鈴木組、高山、NOSAWA組も必ず優勝戦線に絡んでくるはず。僕が対抗に挙げたいのは世界タッグ王者のケア組ですね。
永島 ただ、ケアは病み上がりだからな(左腕の負傷で5カ月欠場)。むしろ、スーパーヘビー級とジュニアヘビー級の高山組が台風の目になるんじゃないかな。何をしでかすか分からない時限爆弾みたいなタッグだよ。高山組は大穴で、そこに食われたところが落ちていくと思うよ。
吉川 いま本隊内部では世代闘争が活発化しており、諏訪魔、河野組や長州と組む征矢、西村と組む真田といった新世代からも目が離せないですね。穴は諏訪魔組ですね。
菊池 河野はプロレスに戻ってきて日が浅くて不安だけど、体があるからな。大型タッグの諏訪魔組は、経験を積めば全日本の看板タッグになれるよ。期待を込めて、俺も諏訪魔組を穴に挙げたいな。征矢と真田はパートナーのプレッシャーに負けずに思いっきりやればいいんだよ。
永島 武藤は最強タッグの成績を見て小島への挑戦者を決めると言っていたけど、リーグ戦はそれも大事なポイントになってくるんじゃないかな。武藤組が優勝すれば船木が第一挑戦者になってくるはず。武藤はそれを狙わせたいわけだからね。俺も小島と船木の三冠戦は見てみたいよ。