12・12後楽園ホール大会では前王者ハヤトのリターンマッチを受けるが、拳王は「余裕ですね。彼は僕に及ばない」と早くも勝利宣言。挑戦者を完全に見下す。ハヤトが上から目線に怒りを覚えていることについては「実際に僕が上なのだからしょうがない」とサラリと言ってのける。ただし、ハヤトも打撃を得意としており、2人が9月の選手権試合で見せた激しい打撃戦は、新時代の到来を告げるに相応しい内容だった。
周囲は2人をライバルと見なすが、ハヤトの存在が視界に入っていない拳王は「打撃に関しては、威力もスピードもこっちが上。競い合える強さがあればライバルといえるけど、今の時点では向こうがそこまで達していない」と断言。
理想とする王者像については「一見して強いと分かるオーラをもっと出したい。強さが伝わる王者になりたい」という拳王。強さを求めるクールな王者の出現で、みちプロのリング上の風景は確実に変わり始めている。