左腕のケガから4カ月ぶりに戦列復帰するケア。その間、GURENTAIから三冠ヘビー、アジアタッグ王座が流出し、勢力図が大きく様変わりしていた。
正念場を迎えているとあって、是が非でもこのリーグ戦を落とすことはできない。「今は80%ぐらいだけど、大丈夫。リハビリに励んで、休んでいる間にもっとプロレスがやりたくなったよ」との思いを口にする。
中でも不在の間に全日トップ戦線に躍り出てきた船木の存在は気になるようだ。「船木とは一度も肌を合わせたことが無いから楽しみだ。2000年にヒクソンと戦って負けた時のような状態にしてやるから覚悟しておけ」。
確かにケアはヒクソンの弟子に柔術を習っており、絞め落とすことも可能。船木が引退を決意したあの時と同じように、屈辱の失神負けに追い込むという。
その前に借りを返す相手がいる。河野真幸だ。7・5金沢大会の防衛戦で欠場に追い込まれた因縁の相手。それだけに「台湾カップの1回戦で対戦できることを楽しみにしているよ。ようやくリベンジできる。お前のアゴをもっと長くしてやるからな」と言い放った。
沈んでいた太陽がこのリーグ戦でまた昇り始める。
なお、全日プロは18日に台湾へ出発した。