“迷走”王者に「めい想」のススメだ。
13日のセム有明大会で杉浦貴組に先勝し、王者の貫禄を見せつけた潮崎。今シリーズ最終戦で年内最後の防衛戦を控えている。この日は開幕戦で齋藤と組み、杉浦&バイソン・スミスと対戦した。
ゴングが鳴らされるや、V2戦の相手でもある杉浦との真っ向から壮絶な打撃戦を展開。エルボーを打ち込んでくる杉浦を逆水平で迎撃した。
鬼気迫るファイトは勢いを増す。バイソンには齋藤との合体技、ジャーマン、豪腕ラリアートをたたき込み、試合を優勢に進めていく。
だが、ここで落とし穴が待っていた。トドメの雪崩式フランケンシュタイナーを狙ったが、最後は雪崩式バイソンテニエルで圧殺され、3カウントを献上してしまった。
7日の健介オフィス熊谷大会でのGHCタッグ王座戦に続き、まさかのフォール負け。なかなか復活の兆しがつかめない王者は、この日も無言で控え室に消えていった。
防衛戦に向けて雲行きが怪しくなってきた潮崎。このままでは王座から陥落しかねない。そんな王者を見かねた齋藤が、復活のアドバイスを送る。
「シオは6月13日を乗り越えた男なんで、精神的には問題ないと思うんです。でもやっぱりちょっと変ですね。自分の心が迷っている状態。めい想したり、ひとりで部屋にこもって精神集中することが必要だと思うんです」と“めい想のススメ”を説く。スランプにもがき苦しむ王者は、戦友のアドバイスをどう聞き受けるのか。