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【センバツ】東邦は“平成最初で平成最後”の優勝校なるか 他のベスト4も学校記録を更新中

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 “平成最後”の優勝をかけ、各校が熱戦を繰り広げている高校野球・春のセンバツ。先月31日に行われた4試合の結果により、ベスト4進出校が決定した。

 第1試合の習志野(千葉)対市和歌山(和歌山)は、初回の2点ビハインドを5、6、7回の得点でひっくり返した習志野が「4-3」で勝利。28日の星稜(石川)戦で浮上したサイン盗み疑惑の影響に負けず、初のベスト4進出を果たした。

 明豊(大分)対龍谷大平安(京都)の第2試合は、延長11回裏のタイムリーで明豊が「1-0」のサヨナラ勝ち。センバツ初の8強入りから、春夏通じて初の4強入りへと歴史を塗り替えた。

 筑陽学園(福岡)と東邦(愛知)が激突した第3試合は、1点リードの6回に一挙5得点を挙げた東邦が「7-2」で快勝。優勝した1989年大会以来、30年ぶりとなるステージまで駒を進めた。

 第4試合智弁和歌山(和歌山)対明石商(兵庫)の一戦は、同点で迎えた9回裏に値千金のサヨナラ本塁打が飛び出した明石商が「4-3」でサヨナラ勝ち。秋季近畿大会準決勝で勝利した相手を再び下し、ベスト4最後の1枠を掴み取った。

 それぞれの激闘を制し、ベスト4まで勝ち進んだ習志野、明豊、東邦、明石商の4校。無論、どこが“最後の1校”となるかはまだ分からないが、どのような結果になっても、快挙となることが確実な情勢となっている。

 春初のベスト4である習志野、明豊、明石商の3校は、学校の歴史を現在進行形で更新中。もちろん、これまでの戦いぶりも十分快挙に値するが、優勝となれば、これ以上ない形での快挙となるだろう。

 一方、前述の通り、1989年つまり平成元年の大会で優勝を果たしている東邦は、今大会を制すれば“平成最初・平成最後”の優勝校となる。また、仮にこうなれば現在「54」である春の通算勝利数は「56」となり、中京大中京(愛知)がもつ歴代1位の「55」を塗り替えることにもなる。

 先月23日に開幕した今大会も、残るは2日の準決勝と3日の決勝のみ。快挙をかけた戦いの先には、どのような結末が待っているのだろうか。

文 / 柴田雅人

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