スポーツ
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スポーツ 2020年05月06日 17時30分
西武、松坂の後継者を一本釣り? コロナ禍で吹く追い風、本人直々の英才教育も見られるか
ウイルス禍がドラフト戦線も変えていた。高校野球を始め、大学、社会人などアマチュア球界が活動を停止・縮小していることは今さらだが、その影響はプロ野球界のバイブルとも言うべく野球協約の変更にも及びそうだ。 「一部で、試合が見られないから、ドラフト会議の指名リストも作れないみたいな報道もありましたが、それはちょっと大袈裟かな。センバツや春季大会が行われなかったので、お目当ての高校生の成長を確認できなかったのは本当だけど、指名候補になる選手の元には、ずっと以前から練習も視察しているからね。情報不足にはなるが、練習の視察、去年までの試合データで判断すればいいだけのこと」(在京球団スカウト) 高校生の指名は、2年生だった昨年までに結果を出している“早熟タイプ”になりそうだ。12球団が 少ないデータの中で高く評価している高校生がいる。明石商の右腕・中森俊介投手だ。 「彼が去年のドラフト対象だったとしても、佐々木朗希(現千葉ロッテ)、奥川恭伸(現東京ヤクルト)と同クラスの評価を受けていたはず。今年はスカウトデータが少ないので、去年までのデータがたくさんある中森クンに注目が集まっています」(前出・同) とは言え、高校生の指名には「育成期間」が付きもの。こんな情報も交錯している。 「1球団が抱えられる最大選手数は70人。極端な話、7人の新人選手を指名するには、その前に7人の選手をクビしなければなりません。どの球団も育成に時間の掛かる高校生を避け、大学、社会人選手の即戦力の選手を指名するのではないか」(球界関係者) 野球協約第66条第2項 保留の手続<契約保留選手の数は70名を超えてはならない> 野球協約に従えば、70人の支配下登録枠に“指名人数分の空き”を作ってからドラフト会議に臨まなければならない。 「ペナントレース、二軍戦が開催されない以上、解雇か否かのボーダーライン上にいる選手を正しく判断することもできません。ボーダーライン上にいる選手を育成枠に落とす方法もあるけど、良策ではありません。今季はペナントレースが再開されても、無観客試合になるので、球団の経営難は避けられません。どの球団も少人数のドラフト指名になりそうです」(同) 埼玉西武は支配下登録選手数が最も少ないチームの一つだ(3月31現在、67人)。「将来の大器・中森」の指名に臨めるのは、少数精鋭の埼玉西武かもしれない。地元に近い阪神、オリックス、そして、将来のエース候補が欲しい巨人も熱い視線を送り続けているが…。 「中森クンはストレートの球速もあり、変化球のキレもバツグンです。20代前半のころの松坂大輔のピッチングスタイルに近く、西武に入れば、松坂から直接学ぶこともできます」(前出・同) また、埼玉西武は昨季、チーム防御率がリーグワーストだった。即戦力の投手は欲しいが、投打ともに「有望な高校生を獲って育てる」のチーム方針を貫いてきた。それに松坂は“教え魔”でもある。野球協約のルールを変え、70人以上を登録できるとなれば他球団も高校生の指名にも積極的になれるが、経営的事情から選手を大量に抱えられるのはごく一部の球団だけだろう。 松坂が自らの後継者を育てるシーンも見られるかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年05月06日 11時00分
王監督に「死んでお詫びしろ」 主力選手も涙ながらに語った、ダイエーファン激怒の“生卵事件”とは
新型コロナウイルスの影響により、GW期間の現在も開幕延期が続いている今シーズンのプロ野球。本日5月6日は2005年にセ・パ交流戦が始まった日でもあるが、その交流戦も新型コロナの影響により中止された。 中止となった交流戦で最も結果を残しているのが、昨シーズンを含めて過去8回優勝しているソフトバンク。交流戦の存在もあり近年は5月を得意としているが、前身のダイエー時代には今では考えられない事件が起こった。 舞台となったのは、1996年5月9日に大阪・日生球場で行われた対近鉄3連戦の3戦目。同年のダイエーは、4月を終えて「7勝16敗」の最下位。5月に入ってからも調子が上がらないチームに不満を抱くファンも多く、同月7日に同球場で行われた3連戦1戦目の試合後にはファンが移動バスを取り囲む騒ぎが起きていた。 同戦にも「2-3」で敗れ4連敗を喫したダイエー。すると、試合終了直後に客席から発煙筒が投げ込まれ、激怒した一部ファンがグラウンドに乱入するなど球場は騒然となった。 また、1戦目の取り囲みを受けて停車場所を移動していたバスも先回りしたファンに取り囲まれていたため、選手たちは逃げるようにバスへ。すると、バスを取り囲んだファンの中の複数人が、選手やバスを目がけて生卵を投げ付けた。 当時ダイエーの指揮を執っていたのは、就任2年目の王貞治監督。王監督はその直後のミーティングで「ああいうファンこそ本物なんだ」、「将来優勝した時に、一番喜んでくれるのはああいう人たちなんだ」と選手に檄を飛ばしたが、バスに乗り込む際は怒りで体を震わせていたという。 選手が受けた衝撃も大きかったようで、当時主に4番を務めた小久保裕紀は2016年8月17日の『現代ビジネス』(講談社/電子版)のインタビュー内で、「あんなやつら人間じゃない」とファンに激怒していたと告白。また、当時外野のレギュラーだった村松有人は、2010年オフの引退会見で「日生球場で卵をぶつけられた時は、本当に悔しかった」と涙ながらに語っている。 この騒動に奮起したチームは6月に「13勝11敗」と勝ち越し一度は最下位を脱出するも、終盤に失速し「54勝74敗・勝率.422」で最下位に。この間も王監督に対する批判はすさまじく、客席には「頼むからヤメテくれ!王」、「王貞治 死んでお詫びしろ」といった辞任を求める横断幕もたびたび掲げられた。 しかし、同年のダイエーは小久保が2年連続で20本塁打をクリア(24本)し、村松が58盗塁で盗塁王を獲得するなど一部選手がブレーク。また、ドラフトでは井口資仁(当時の登録名は井口忠仁)、松中信彦、柴原洋と、後に主力となる野手3名の獲得に成功した。 その後、チームは1997年に4位、1998年に3位と着実に順位を上げ、1999年にダイエー時代では初となるパ・リーグ優勝を達成。その勢いのまま日本シリーズでも中日を下し、こちらも初となる日本一を果たしている。 同年を含めてチームは昨シーズンまでにリーグ優勝8回・日本一8回を記録するなど、球団名がソフトバンクに変わった現在も結果を残し続けている。ファンの怒りが渦巻いた“生卵事件”は、チームの転機になったのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年05月06日 06時30分
WWEタイトル総ナメのレイ・ミステリオ、MITBラダー戦に出場
世界最大のプロレス団体WWEのレイ・ミステリオが、日本時間11日に開催する次回PPV『マネー・イン・ザ・バンク(MITB)』ラダーマッチに参戦する。 MITBラダーマッチは、天井に吊された王座挑戦権の権利書入りブリーフケースを8選手が、ラダーに登って奪い合うルール。今回は新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客試合ということもあり、戦場はリングではなく、WWE本社の地上階から始まりブリーフケースは屋上に吊るされるというから驚きだ。 メキシコ出身のマスクマンであるミステリオは、1996年からアメリカWCWで活躍すると、その後、WCWがWWEに買収されたため2002年にWWEと契約。2015年まで最前線で活躍し、世界的なスーパースターとして確固たる地位を築いた。WWE退団後は、古巣であるメキシコAAAに電撃復帰を果たし、2018年にWWEの『ロイヤルランブル』にサプライズ登場。同年6月には新日本プロレス大阪・大阪城ホール大会に参戦し、棚橋弘至、獣神サンダー・ライガーとドリームトリオを結成。ライオンマークとのハーフマスクが話題となった。同年8月には『G1クライマックス』最終戦の東京・日本武道館大会に参戦。6人タッグマッチながら、オカダ・カズチカと対戦している。 同年10月にWWEと再契約。中邑真輔からシングルマッチで勝利を収めるなど、健在ぶりをアピール。WWEではWWEヘビー級、WWE世界ヘビー級、WWEインターコンチネンタル、WWE US、WWEタッグ、WWEクルーザー級、ロイヤルランブル優勝とタイトルを総ナメしている。WWEヘビー級、タッグ、インターコンチネンタルのトリプルクラウンを達成したのは、現時点で29人しかいない。軽量級のミステリオが達成したのは快挙と言っても過言ではないだろう。 そんなミステリオが次に狙うのはMITBラダーマッチを制することだ。再びメインストーリーに絡んでいくためにもこのチャンスは逃すわけにはいかない。(どら増田 / 写真・©2020 WWE, Inc. All Rights Reserved.)
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スポーツ 2020年05月05日 18時00分
夏の甲子園開催「ギブアップ」寸前
新型コロナウイルスの影響により、中止になるのはセンバツ大会だけでは済まない模様。このままでは、夏の甲子園大会も中止になる可能性が――。「各都道府県で、高校野球の春季大会なども中止となりました。ほかのプロスポーツ興行も活動できておらず、高校野球だけ特別扱いはできないでしょう」(スポーツライター・飯山満氏) 去る4月17日、日本高等学校野球連盟(高野連)が、各メディアの「今後、高校野球はどうなるのか?」という声に対し、コメントを出した。「引き続き、全国の休校措置や部活動の状況を確認しながら、対応を検討していきたいと思います」 このコメントを出した前日の16日、新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため、「緊急事態宣言」が全国に広まった。それに対し、「対応を検討する」としか答えられなかったということは、結論を先送りしただけである。「今夏の甲子園大会と予選について、運営委員会の会合が4月22日から5月20日に延期されました。本当は22日が2回目の運営委員会の開催日で、5月20日が3回目となる予定でした。5月に延期された会合も、書類を持ち帰り、各々が検討するだけになりそうです」(高野連スタッフ) 夏の甲子園大会は、本当に開催できるのか。「何も決められない」「結論の先送り」を繰り返している印象は否めない。「理屈だけで考えたら、甲子園大会なんてできませんよ」(スポーツ紙記者) ギリギリまで検討しようとするのは高野連のいいところかもしれないが、悪いところでもある。今春のセンバツ大会がそうだった。「開催する方向で調整してほしい」と出場32校に通達しておきながら、後日、「中止」を決定。「球児の気持ちを考えたら、最初からできないと言ってあげたほうがよかった」というのが、高校野球ファンの大方の意見である。「東日本大震災の起きた2011年は、『日本中を勇気づける』という大義名分がありました。でも、今夏の大会については『ない』に等しい」(前出・飯山氏) さらに、たとえ高野連が「やる」と言っても、都道府県が予選を消化できない可能性がある。昨夏、全国で2番目に出場校の多かった神奈川県が特にそうだ。予選大会の主要球場となるサーティーフォー保土ケ谷球場は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、8月末まで利用休止となっている。予選が行われる7月は利用できないのだ。「神奈川大会は昨夏、181校が参加しました。横浜スタジアムが五輪で利用できないので、神奈川県高野連は横浜市の保土ヶ谷球場をメイン会場として日程を消化していく予定でした。東京五輪が1年延期となり事情は変わりましたが、プロ野球との兼ね合いもあります。プロ野球も、ペナントレースの日程が決められない以上、話し合いもできないのです」(学生野球記者) 全国の予選会場となる地方球場には、「県営」と「市営」がある。保土ヶ谷は県営で、各市営球場はそこまで長期の利用禁止措置はとっていないが、日本中の学校が休校となっている現状からして、「市営だけOK」になるとは思えない。「全国の春季大会が中止となったため、トーナメント表作りが難しくなりました。春季の成績でシード校が決まるからです。昨秋の大会を参考にするとしても、早く都道府県の高野連に通達しなければ…」(同) ウイルス感染の危険性、騒動がピークを超えることが大前提だが、「それでも、イベントは自粛の方向」との見方が支配的だ。 東京六大学の春季リーグも、通常は2戦先勝による勝ち点制だったが、各校との一発勝負となった。こういった状況を考えると、夏の甲子園大会もやはり開催は難しそうだ。「一部の私案だと、利用可能な球場を探り、照明設備があればナイターも実施させ、1日6試合以上を消化していくプランもあると聞きました」(前出・記者) すでに“ほころび”も出ている。沖縄県は春季大会を途中で打ち切ることになり、球界のご意見番・張本勲氏が「球児を危険にさらす」と、準々決勝まで行われていたことに疑問を呈していた。しかし、現場指導者たちは、もう一つの問題について考えていた。「今年の春季大会から『1週間500球をめど』という投球制限が課せられました。投手の健康を守るための新ルールですが、各校とも未知の恐怖を感じていました。ところが、ベスト8まで勝ち進んだ学校の中には1人の投手で勝ち上がったチームもあり、参考になりません。日本中が春季大会で、球数制限下での戦い方を模索するつもりでしたが…」(前出・高野連スタッフ) 使用球場が限られるとなっては、「やる」と決まっても、過密スケジュールとなるのは必至だ。高野連は、自分たちの作った新ルールも実行できなくなる。「アマチュアスポーツは学校単位の大会です。春・夏ともに中止になったら、3年生は次のステージに進んでしまいます」(同)「やるか、やらないか」の話し合いすらできない現状からして、高野連はギブアップ寸前。102回目の熱い夏は、来年に持ち越しか。_
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スポーツ 2020年05月05日 17時30分
中日・石川、未曽有の事態に焦り? 大舞台で躍動のドラ1、困難を乗り越え“恐竜打線”の核となれるか
「規格外」の男は我慢の時を迎えている。 ドラゴンズのルーキー、石川昂弥はその爪を研ぎ澄まし、プロの打席に立つ時を待っている。 昨年春の選抜高校野球で甲子園を大いに沸かせる存在となったことは記憶に新しい。母校、東邦高校に30年ぶりとなる優勝をもたらしたこの大会で、全試合に先発、打っては3本塁打を記録している。投打にわたりチームをけん引、強烈なインパクトは野球ファンの脳裏に今なお、焼き付いている。 また、夏に行われたU-18W杯でも全試合で日本代表の4番に座り、打率.333と「世代の主軸」としての役割を存分に果たした。特に、パナマ戦で放ったレフトへの豪快な一発は打球の鋭さはもちろん、拮抗した試合展開の中でチームに勢いをもたらす絶妙な場面で披露したもので、膝元の速球をとらえ、すくい上げてスタンドへ放り込む技術、重要なシーンで「決め切る」勝負強さをいかんなく発揮した、鮮やかな本塁打だった。 ドラフトを経て、地元でもあり相思相愛だった中日ドラゴンズのユニフォームをまとうなど、順風満帆ともいえる、華やかな道のりは続いた。 ただ、キャンプを2軍で迎え、期待に包まれながらプロとしてのスタートを切ったものの、試合出場の機会はまだ訪れていない。多くのプロ野球選手、アスリートと同じく、そのパフォーマンスを発揮することができずにいる。未曽有の事態の中、練習すらままならず、大型ルーキーといえども、グラウンドでのプレーが思うようにいかない現状にもどかしさと焦りを感じているのが容易に想像できてしまう。「思うようにできないところはある」といった本人のコメントもメディアを通して伝えられている。 それでも、人々に通常の生活が戻り、グラウンドにも日常が帰ってきたとき、この男の目の覚めるようなアーチが観客を大いに沸かせてくれることは間違いない。新しい世代の、若きスター候補として、多くのファンが認めていることは確かであり、ドラゴンズ待望の和製大砲となれる素質を秘めている。中心打者として「恐竜打線」をもう一度、蘇らせるとともに、多くのプロ野球ファンにまばゆい希望を届けてくれるはずだ。
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スポーツ 2020年05月05日 11時30分
コロナ禍でも衰え知らず? 張本勲氏の上半期炎上発言3選
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大で、スポーツイベントが軒並み中止になっているものの、毎週『サンデーモーニング』(TBS系)内での過激発言が物議を醸す張本勲氏。今回は2020年4月までの炎上発言を振り返ってみたい。・大谷翔平に「プロレスラーじゃない」「走り込め」 アメリカメジャーリーグ、アナハイム・エンゼルスの大谷翔平が、2020年シーズンのスプリングキャンプで大幅にビルドアップした姿を見せ、張本氏は「ダメだねえ大谷は。あんな身体作っちゃダメだよ。プロレスじゃないんだからね。野球に必要な身体だけでいいんですよ」と、強烈なダメ出しをする。 さらに、「身体を大きくすると膝に負担がかかる」「上半身ばかり鍛えてもダメ」と話し、「もっと走り込むべきだ」と、これまでの「走り込み至上主義論」を展開した。 この発言に、「大谷も考えての行動。頭ごなしに否定しないでほしい」と怒る声と、「確かに余計な筋肉は付けるべきではない」という意見で議論が巻き起こることになった。・ヤクルト嶋基宏の骨折に「避けるのが下手」 3月に無観客で行われた、東京ヤクルトスワローズ対阪神タイガース戦で、阪神タイガースの中田賢一の投げたボールが、嶋基宏の右手に当たり骨折した様子を見た張本氏は「嶋には悪いけどね、下手だねえ今の選手は、デッドボール逃げるの」と指摘。 さらに、「背中で受けなければダメ」と技術不足を指摘した上で、「あれを教える人が今、少ないんですよ。バントの構えとか、バントする技術。あるいはデッドボールで逃げる。教えるコーチがいないんだねえ」と指導者にも批判を浴びせた。 この発言も、「技術不足は否めない」「間違ったことは言ってない」と擁護もあったが、「ぶつけられた選手を悪く言うな」「嶋を責めるのは間違っている」という批判が噴出することになった。・元気の秘訣は「ラフィーネアルファ」を飲む 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、張本氏のみ出演となった4月5日の放送。関口宏からコーナー冒頭で、「元気の秘訣」を聞かれた張本氏は「後で教える」と話す。 そして、コーナー最終盤で「それと最後に、元気なのは健康食品のラフィーネアルファというのを飲んでるの」と、発言。関口は「PRじゃないの?」と困惑してしまった。 張本氏はラフィーネアルファのCMにも出演しているだけに、一部視聴者から「宣伝するな」と批判されることになった。 発言が炎上・批判されることが多い張本氏だが、発言の注目度は高い。これからも、その過激発言で視聴者を楽しませてほしい。
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スポーツ 2020年05月05日 11時00分
衝撃の事実を明かした動画も プロ野球OBユーチューバー“トップ3”の最高再生動画、ゲスト招集がヒットのカギ?
2018年4月24日に高木豊氏(元大洋、横浜他)がOBとして初めてユーチューブチャンネルを開設して以降、参入者が相次いでいるプロ野球OBユーチューバー。現在(4月28日)までに、25名以上のOBがチャンネルを開設している。 その中で現在チャンネル登録者数トップ3に位置するのは、約27.2万人の里崎智也氏(元ロッテ)、約21.6万人の高木豊氏(元大洋・横浜他)、約14.9万人の片岡篤史氏(元阪神他)の3名。この3名の動画の中で、今年1月から現在(4月28日)までにそれぞれ最高再生回数を記録している、人気を集めた動画がある。 現在の球界の制度やトピックへ持論を展開しファンの支持を集める里崎氏のチャンネル。その里崎氏が今年自身のユーチューブチャンネルにアップした87本の動画の中で、最も再生回数が多いのは2月26日公開の『【新企画!!】これが10億円で組む最強チーム里崎だ!!!』で約45万回。本動画で里崎氏は、アンタッチャブル・山崎弘也が自身に提案してきた「年俸総額10億円で作る最強チーム」という企画にチャレンジしている。 10億円以内に収まるように投打12名の選手を選出する里崎氏に、ネット上からは「やっぱり山本(由伸/オリックス)はコスパいいし選ぶよな」、「自分だったら年俸4500万の村上(宗隆/ヤクルト)は絶対入れる」といった反応が寄せられた。ちなみに、本動画をきっかけに高木氏、片岡氏も、それぞれ自身のチャンネルで同じ企画に挑戦する動画をアップしている。 高木氏のチャンネルは自身の人脈を生かし大物ゲストを登場させる動画を数多く投稿しているが、今年公開した123本の動画の中での再生回数トップは、1月31日公開の『【最強の巨人三本柱を受けてきた捕手が語る!!】凄い投手の特徴はこれだ!村田真一さんと語ります!』で約48万回。本動画には村田真一氏(元巨人)がゲスト出演し、90年代の巨人で先発の“三本柱”と呼ばれた斎藤雅樹、槇原寛己、桑田真澄の3投手をテーマにトーク。当時を知るファンからは懐かしむ声が多く寄せられた。 片岡氏のチャンネルも高木氏と同じく大物ゲスト、特にPL学園時代からつながりのあるゲストがしばしば登場しているが、今年投稿された64本の動画で最も多い再生回数を記録したのは4月14日公開の『コロナウィルスに感染しました』で約294万回。この動画で片岡氏は、自身が新型コロナウイルスに感染していることを公表。鼻に酸素供給用のチューブをつけ病床に横たわり、かすれた声で感染を報告する片岡氏の姿はファンの衝撃を呼んだ。数多くのメディアでも取り上げられたことにより、動画公開以降にチャンネル登録者数は1万人ほど増加している。 野球関連の動画に絞ると、最高再生回数を記録したのは1月1日の『【清原和博が選ぶベストナイン】昔を振り返りながらベストナインを決めていきました!ベスト監督と清原賞もあります!!あけましておめでとうございます!』で約166万回。本動画には清原和博氏(元巨人他)がゲスト出演し、現役時代に対戦した選手の中から自身が選んだベストナインを発表している。 以上3本の動画内容を見ると、独自企画やゲストを招いてのトークがファンの支持を得ていることがうかがえる。里崎、高木、片岡の3名は現役時代から高い知名度を誇ったOBだが、知名度に乏しいOBでも企画力や人脈次第では再生回数をアップさせられるのかもしれない。 新型コロナウイルスの影響により開幕延期が続いていることもあり、ファンからの需要も高まっていることが予想されるOBユーチューバー。そのトップに位置する3名の動画は今後も注目を集めていきそうだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について里崎智也氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCFCtAX45lgHcf4s0vAgAxww高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ片岡篤史氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCSFE1o0ihc5mfODf2FybeuA
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スポーツ 2020年05月05日 06時30分
WWE史上初の無観客試合で開催された『レッスルマニア』で見せた新たな領域
世界最大のプロレス団体WWEにとって年間最大のビッグイベントが『レッスルマニア』だ。WWEに所属するスーパースターたちは、毎年『レッスルマニア』に出場することを目標に、メジャーリーガー並みのハードスケジュールで連日試合やパフォーマンスを続けている。 36回目となる今回は、フロリダ州タンパのレイモンド・ジェームススタジアムでの開催が決定していたが、アメリカ国内での新型コロナウイルスの感染拡大により、会場をフロリダ州オーランドにあるWWEパフォーマンスセンターに変更。無観客試合とし、日本時間4月5、6の2日間にわたって世界配信された。無観客も2DAYS開催も『レッスルマニア』史上初のことだった。 『レッスルマニア』は8万人から10万人近くを動員するマンモスイベント。近年では、会場近くで『レッスルマニア』前後に世界中の団体が興行を行うのも恒例になってきており、『レッスルマニアウィーク』と言われるようになっていた。ただ今年、WWEでは新日本プロレスの獣神サンダー・ライガー氏も出席予定だった殿堂入りセレモニーをはじめ、『レッスルマニア』関連イベントの全てを中止にしたため、日本を含むアメリカでの興行を予定していた各団体は中止を余儀なくされている。 『レッスルマニア36』の対戦カードは事前に発表されていたが、2日間の振り分けは放送を見るまでシークレットとされていた。既に主力ブランドのロウ、スマックダウンもWWEパフォーマンスセンターから無観客試合で世界配信されており、スーパースターたちは、よりカメラの向こう側を意識したパフォーマンスを繰り広げていた。一番感じたのは試合中、選手がとにかく対戦相手に対して挑発の言葉を投げかけること。これを実況が邪魔することなく、しっかり拾っているのだからスゴイ。 またジ・アンダーテイカー対AJスタイルズの墓場マッチは、壮大な墓場のセットで両者が死闘を展開し、まるでハリウッド映画のアクションシーンを見ているかのようなプロレスの試合だった。さらに、ジョン・シナ対ブレイ・ワイアットでは、シナが過去の幻想の世界に引きずり込まれ、現実に戻ると敗北を喫するなど、WWEは無観客試合でしか味わえない新たな領域にチャレンジしている。 フロリダ州ではWWEの無観客試合継続を認めており、コロナが収束するまではこのスタイルを続けていくようだ。日本時間11日に開催する次回PPV 『マネー・イン・ザ・バンク(MITB)』のMITBラダーマッチは、WWE本社ビルで開催されることが発表されており、ここでも我々の想像を超えたものを見せてくれそうだ。(どら増田 / 写真・©2020 WWE, Inc. All Rights Reserved.)
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スポーツ 2020年05月04日 17時00分
巨人GMのクビが飛ぶ事態に? GWの悲劇、各方面に波紋を広げた“フランシスコ事件”とは
プロ野球各球団の球場が、大いににぎわいを見せる時期の1つであるゴールデンウイーク(GW)。今シーズンは新型コロナウイルスによる開幕延期の影響で試合が行われないが、昨シーズンは4月27日から5月6日までの期間で合計200万人以上の入場者数を記録した。 元号が平成から令和に移るタイミングだったこともあり、巨人・坂本勇人の“令和初ホームラン”などが大きな話題となった昨年のGW。今から5年前のGWには、それを大きく上回るほどの出来事があった。それが2015年5月4日の巨人対広島戦(マツダスタジアム)で起こった“サヨナラインフィールドフライ”だ。 2-2の9回裏。1死満塁とサヨナラのピンチを迎えた巨人は、打者・小窪哲也がホームベース付近に打ち上げたフライを一塁・フランシスコ、三塁・村田修一がお見合いし捕球できず。球審がフェアの判定をしたことを受け、フランシスコはグラウンドに落下したボールを捕球してホームベースを踏み、球審も三塁ランナーのアウトを宣告した。 これで2アウトになったと思いきや、広島の緒方孝市監督、石井琢朗コーチが球審に猛抗議。すると、球審が三塁ランナーアウトの判定をセーフに覆し、その結果広島のサヨナラ勝ちというまさかの幕切れとなった。 当時のネット上も「は?どういうこと?」、「何が起きたのか全く分からない」と騒然となったサヨナラ劇の真相はこうだった。小窪のフライ、その後のフランシスコ・村田の捕球ミスに対し球審はフェアの判定。しかし、実は三塁塁審が球審より早く『インフィールドフライ』を宣告していた。 『インフィールドフライ』とは、「0アウトまたは1アウトで、走者が一・二塁、一・二・三塁にあるとき、打者が打った飛球(ライナーおよびバントを企てて飛球となったものを除く)で、内野手が普通の守備行為をすれば、捕球できるもの」と公認野球規則で定められているフライのこと。これが審判から宣告された場合打者はその時点でアウトとなるが、進塁を狙う走者のアウトにはタッチプレーが必要となる。 しかし、ボールを捕球したフランシスコは三塁塁審の宣告に気付いていなかったため、ホームベースを踏むだけでアウトと思い込み三塁ランナーへはタッチせず。そのため、三塁ランナーの生還が認められることとなった。 敗戦につながる重大なミスを犯したフランシスコは、5月7日の二軍落ち以降一軍に呼ばれることなくオフに戦力外に。また、フランシスコの獲得に関わった巨人・原沢敦GMが、5月11日にGM職を解かれる異例の人事も起こっている。 様々な方面に波紋を広げたこのサヨナラインフィールドフライ。一部ファンの間では、今も“フランシスコ事件”という呼び名で語り継がれている。 GWも含め、本来なら行われていたはずの試合が行えないという状況が続いているプロ野球。今シーズンはどんなドラマが起こるのか、全てのプロ野球ファンが開幕を待ち望んでいる。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年05月04日 16時00分
プロ野球史上2回目の開幕延期…過去1回だけ実施された2011年、横浜ベイスターズの戦いの軌跡
新型コロナウイルス感染防止対策のため、ゴールデンウィーク真っ只中の現在も開幕していない日本プロ野球界。開幕を延期したのは2011年、東日本大震災が起きた過去一度のみである。 3月11日、宮城沖で襲った大地震。当時TBSが親会社であったベイスターズは、横浜スタジアムで東京ヤクルトスワローズ相手にオープン戦を戦っていた。14時46分に大きな揺れが起ると、警備の若い女性は叫び声を上げその場にへたり込み、照明塔の水銀ランプ同士が接触しガシャンガシャンと音を立てていた。未曾有の大震災は、仙台にある楽天イーグルスと、千葉のロッテマリーンズの本拠地を使用不能にし、3月25日に予定されていた開幕は、4月12日に変更された。 尾花高夫監督の2年目となったベイスターズは、横浜スタジアムで中日ドラゴンズを相手に開幕戦を行った。試合は難攻不落の浅尾拓也から、内藤雄太がセンターへサヨナラヒットを放ち、平日のデーゲームに集まったファンを歓喜の渦に巻き込んだ。勢いそのままにこのカード勝ち越しを果たし、「今年こそ」と淡い期待を持たせたが、それが長く続くことはなかった。 5月からは暗黒時代らしく低迷し、鬼門の交流戦は最下位を脱出するのがやっとの11位。オールスターまでに借金は19まで膨らんだ。後半戦も低空飛行を続け、10月9日には4年連続の最下位が決定。同18日には落合ドラゴンズに本拠地・横浜スタジアムで胴上げを見せつけられる屈辱も味わい、首位から27.5ゲーム差、5位カープにも11.5ゲーム差を付けられた。最終的には47勝86敗11分、勝率.353の成績だった。 前年オフにTBSから住生活グループ(現LIXILグループ)へ身売りが進められるも御破算になり、球団自体も揺れていた年。戦力面でも内川聖一がソフトバンク・ホークスにFA移籍し、2010年に活躍した下園辰哉が、くしくも3.11に右足を骨折し出遅れ、FAで獲得し、中華街で派手な入団外見を開いた森本稀哲は期待外れ。村田修一は前年に続き、144試合に4番としてフル出場したが、“飛ばないボール”の影響もありホームランは20本。前年途中から加入し19ホームランを放ったブレッド・ハーパーは大きく成績を落とし、ターメル・スレッジも怪我での離脱など、両助っ人の働きもイマイチだった。 投手陣は高崎健太郎が防御率3.45で177.1回を投げ抜くも、5勝15敗と勝ち星に恵まれず、三浦大輔も前半2軍落ちも経験し5勝に終わった。開幕を任された山本省吾と、前年10勝を挙げた清水直行はわずか2勝ずつ。震災の影響で日本に不安を感じたブレント・リーチは一度アメリカへ帰り、7月に再来日するも1勝7敗。低迷の理由はいくつも上がる散々たる状況だった。 このオフには現在の親会社であるDeNAに球団の譲渡が決定され、11年間で最下位8回と、目を覆いたくなるような戦績を残したTBS時代は幕を閉じた。野球界だけではなく日本中が混乱を極めた2011年。ベイスターズにとってもまた、ターニングポイントとなった年であった。文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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オリックス球界支配の秘策 星野GM&イチロー監督 誕生!(2)
2015年07月07日 15時00分
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心理戦に突入! 注目右腕・高橋純平投手を巡る12球団の駆け引き
2015年07月07日 14時00分
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スポーツ
【記憶に残るプロ野球選手】第12回 強烈なインパクト残した“悪童”伊良部秀輝
2015年07月07日 12時00分
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スポーツ
USA発 新聞、テレビではわからないMLB「侍メジャーリーガーの逆襲」 日本とはまったく違うメジャー球団のオーナーたち 大リーグの球団に親会社が存在しない理由
2015年07月07日 11時00分
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スポーツ
オリックス球界支配の秘策 星野GM&イチロー監督 誕生!(1)
2015年07月06日 15時00分
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スポーツ
元大関貴ノ浪の急死で各界に広がる禁酒・健康ブーム
2015年07月06日 11時00分
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スポーツ
中日本社の株主総会でオーナー続投決定 蜜月関係の落合GMもこれで安泰? それとも…
2015年07月05日 14時00分
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スポーツ
小塚桃子ゴルフ連載(39)第八部・「ラウンド中の素振りについて」
2015年07月05日 10時00分
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スポーツ
打率、本塁打、得点、失点、セ・リーグ最下位 それでも阪神が首位に立ったのはある選手のおかげ?
2015年07月04日 14時00分
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スポーツ
波紋呼ぶのは必至! 原監督がセ・リーグ2冠王のヤクルト・畠山を球宴に選出せず
2015年07月03日 15時30分
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俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈アントニオ猪木vsモハメド・アリ〉
2015年07月03日 14時00分
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スポーツ
USA発 新聞、テレビではわからないMLB「侍メジャーリーガーの逆襲」 日本で花開く恐るべきハングリー精神 デニング(ヤクルト)とセラテリ(西武)
2015年07月02日 14時00分
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スポーツ
横浜DeNA“ハッカー集団”の暗躍でペナント巻き返し
2015年07月01日 14時00分
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スポーツ
【甦るリング】第13回・報道陣も恐れるほどヒールに徹したタイガー・ジェット・シン
2015年07月01日 12時00分
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スポーツ
巨人・原監督が禁断の広島・黒田潰し采配で首位固め(2)
2015年06月30日 14時00分
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スポーツ
【記憶に残るプロ野球選手】第11回・“野球界の一発屋”1年で燃え尽きた剛速球投手・与田剛
2015年06月30日 12時00分
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スポーツ
巨人・原監督が禁断の広島・黒田潰し采配で首位固め(1)
2015年06月29日 14時00分
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スポーツ
球宴前の監督人事のゴタゴタ再現!? 大久保監督の命運は松井裕樹が決める…
2015年06月29日 14時00分
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スポーツ
急死した(元関脇)貴ノ浪の豪快相撲の源になった酒豪ぶり
2015年06月29日 11時00分
特集
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
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2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分