スポーツ
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スポーツ 2020年04月26日 08時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「オカダ・カズチカ」実力でファンを納得させた新日の絶対的エース
“金の雨を降らせる男”オカダ・カズチカ。IWGPヘビー級王座の通算防衛回数30回、連続12回防衛はいずれも同王座における歴代最多記録である。 そんな新時代の絶対的エースが躍進するとともに、新日本プロレスもまた復興を遂げることとなった。※ ※ ※ プロレス団体のエースといっても、技術力などを計る数値的な基準があるわけでなく、また試合自体もレフェリーや選手同士の裁量にゆだねられる部分が大きいため、その勝敗が純然たる指標とはならない。 こうした点が八百長という批判につながるわけだが、そんな曖昧な部分を運営側の用意したストーリーやファンの想像力によって補っていくのが、プロレスの面白いところである。 必ずしも強さばかりが基準ではないとして、では、エースや王者がどのように決まるのかといえば、これにはいくつかの要素が絡んでくる。 まず大事なのはファンからの支持だろう。いくら技量に優れていようとも、肝心のファンにそっぽを向かれては興行として成り立たない。そのため、シンプルに“強い者がエース”とはいかなくなり、場合によってはルックスやトーク力が優先されることもある。 また、仲間うちの評判も大切なポイントだ。実際の試合や稽古などを通して、「あいつならトップと認められる」というムードがなければ、他の選手たちもエースを盛り上げていこうという気持ちにならない。 これらの要素を考慮した上で、運営側によって興行戦略が決められていくわけだが、このときに戦略ばかりが先走ってしまうケースも少なくない。 分かりやすいところでは、大相撲からプロレス界入りした元横綱の輪島と北尾光司だ。トップ扱いをしようにも、肝心のファンがついてこない。それでも“ゴリ押し”を続ければ批判が高まり、結果的には団体運営にもダメージを与えることになる。 事前のリサーチや売り出しプランを綿密に用意する米国のWWEでも、多くの企画倒れがあるわけで、主催者の都合通りに成功することはなかなか難しい。 しかし、これが功を奏したときには、逆に“スター誕生”として熱烈な支持を得ることにもなる。 初代タイガーマスクがまさにそれで、最初はファンも色眼鏡で見たものだが、そんな先入観をはるかに上回る能力の高さによって、一大ブームを巻き起こすことになった。その後、無理やり後釜に据えられたザ・コブラは、散々なことになるのだが…。 近年、団体によるゴリ押しの成功例が、新日本プロレスのオカダ・カズチカだ。 中学を卒業してすぐに、ウルティモ・ドラゴンの闘龍門に入門。メキシコ修行を経て2007年に新日へ移籍すると、ヤングライオンとして一から出直した後に渡米した。 そうして迎えた’12年の1・4東京ドーム、同じく海外修行から帰国したYOSHI-HASHIとのダブル凱旋試合で、勝利を収めたのだが…。★IWGP王座に就くこと5回!「派手に登場したわりに試合自体は盛り上がりを欠き、目立ったのは打点の高いドロップキックぐらい。にもかかわらずメインで棚橋弘至が勝利したところに、IWGP挑戦を宣言したものだから、観客からは一斉にブーイングを浴びせられました」(プロレスライター) ファンからすれば前座レスラーとしての印象しかなく、凱旋試合の内容もいま一つ。キャッチフレーズとオリジナル技の名称に採用した「レインメーカー」という文言も、アメリカ映画に由来するといわれたところで、その映画自体がヒットしたわけではなかった。「結局、2月のタイトル戦で棚橋から王座を奪取しましたが、これは同じ頃に新日の親会社がブシロードに代わったことで、リング上も装い新たにしようという意図が働いてのこと。まさにゴリ押しです」(同) 冬の時代を支えてきた棚橋や中邑真輔を捨て置いて、新顔のオカダがトップに立つという事態に、反感を持つファンも少なくなかった。しかし、オカダはイケメンフェイスと高い身体能力、強靭な意思によって見事にこれを乗り越えてみせた。 以降、IWGP王座に就くこと5回。タイトルの保持期間も歴代最長となり、新日の絶対的エースにまでのぼり詰めた。 周囲のサポートがあっての成功には違いないが、それでも実力でファンを納得させたという意味では、初代タイガーと同等。日本のプロレス界の未来は、オカダにかかっているといっても過言ではない。オカダ・カズチカ***************************************PROFILE●1987年11月8日生まれ。愛知県安城市出身。身長191㎝、体重107㎏。得意技/レインメーカー、ドロップキック、ツームストン・パイルドライバー。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2020年04月25日 17時00分
巨人・ソフトBにBクラス転落の可能性? ファンも落胆の交流戦中止、“嬉しい誤算”となるチームも
2005年にスタートし、昨シーズンまで毎年実施されていたプロ野球交流戦。17日、新型コロナウイルスによる開幕延期の影響で、今シーズンは中止されることが決定した。 ネット上のファンからも「状況を考えたら仕方ないけど楽しみが1つ減った」、「これでセ・リーグとパ・リーグの真剣勝負は日本シリーズだけか」といった落胆の声が数多く寄せられている交流戦の中止。ただ、こうしたファンの思いとは裏腹に、今回の中止が追い風となりそうなチームもある。 交流戦の中止が最もメリットとなりそうなのはDeNA。昨シーズンこそ全体4位と健闘したが、過去15年では5度の最下位。過去15年の通算成績も「139勝207敗8分・勝率.402」と大きく黒星が先行し、パ・リーグ全球団に負け越してもいる。 また、リーグ首位で迎えた2015年は「3勝14敗1分・勝率.176」で交流戦歴代最低勝率での最下位に。この不振が大きく響き、その後のリーグ戦でも最下位に沈んでいる。2016年から続くラミレス政権下ではAクラス3回とセ・リーグでは好調だが、苦手の交流戦がなければ2015年のようにリーグ戦で大失速するリスクが減るため、1998年以来のリーグ優勝にも大きく近づくだろう。 DeNAと同じく、中止の恩恵を受けそうなのが中日。通算成績は「171勝173敗10分・勝率.497」とほぼ5割だが、これは過去の貯金によるものが大きく、ここ5年は全12球団で唯一6位以上がなしと苦戦を強いられている。中日はこの5年を含め昨シーズンまで7年連続Bクラスと低迷しているが、過去5年で「38勝51敗1分・勝率.427」と大きく負け越した交流戦の中止が浮上のきっかけになるかもしれない。 一方、交流戦の中止が大きな痛手となりそうな球団も存在する。昨シーズンを含めてこれまでに8度の優勝を誇るソフトバンクは、通算成績が「214勝126敗14分・勝率.629」と全体トップでセ・リーグ全球団から勝ち越し中。開幕直後は不調でも得意の交流戦で成績を持ち直し、その勢いのままリーグ戦で優勝圏内に浮上するという年も多いが、それがなくなったことで予想外の不調に陥る可能性は決して少なくない。 昨シーズンセ・リーグ優勝の巨人も、中止で悪影響を受けそうな球団といえる。巨人はセ球団では唯一交流戦を2度制しており、通算成績も「181勝164敗9分・勝率.525」とセでは1位。交流戦で他のセ球団に差をつけ、その後のシーズンを優位に進めることも少なくなかっただけに中止は誤算といえそうだ。 過去15年の交流戦では、全体1位になったチームがリーグ優勝を果たしたケースが7回ある。それだけレギュラーシーズンに与える影響が大きいといえるが、果たしてその交流戦がなくなった今シーズンはどのような展開となるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月25日 11時30分
DeNA、“1番・センター”は誰の手に? 神里・桑原・梶谷、自主練習中のそれぞれの取り組み
ほぼレギュラーが固まっていたベイスターズにあって、混沌を極めていたポジションが“1番・センター”。開幕が未定となっている今、レギュラー候補の有力3名が、自主練習中の取り組みを明かした。 2016年シーズン途中から2017年シーズンまで、不動のレギュラーの座を掴んでいた桑原将志は、限られた時間の中でショートダッシュなど瞬発力系のトレーニングを組み入れることで、「身体のキレを落とさないようにする」ことに重点を置く。さらに、「身体の柔軟性を失わないように」心がけており、自宅でも「ストレッチを多く取り入れている」と明かす。来たるべき日に向けて「ベストに近いパフォーマンスを出せる」ように日々を過ごしている。 その桑原から2018年、ルーキーイヤーの開幕直後よりレギュラーを奪った神里和毅は「ウエイトトレーニングなどで身体を作り直し、さらなるパワーアップを」狙うと共に、「打撃練習で量を打つ」ことにも取り組んでいる。「調子の良かった去年の春先の感覚を思い出しながら、打席で構えた時に右肘にゆとりを持って」マシンを相手に打ち込む。自宅では「バランスボールなどで体幹を鍛え」、YouTubeでは「イチローさんの打ち方を見て」参考にしている。 右肩の手術から完全復活を目指す、筒香嘉智と共に新生DeNAベイスターズの顔だった梶谷隆幸は「気持ちの持ちようを大切にしています。限られた時間と場所の中で、モチベーションを高くキープ」すると、メンタル面を重要視。バッティングは「自主トレから変えることなく、同じメニューを実施」し、「打撃はずっと調子が良かったので、いい感覚を維持できるように」と、開幕に向けて順調だったコンディションキープに努める。自宅でも「素振りやストレッチ」を欠かさずに過ごしているようだ。 オープン戦、練習試合で、当初レギュラー筆頭と見られていた神里は、オープン戦序盤は不調であったが終盤に向かうにつれて調子を上げ、桑原は抜群の守備力と、積極性を持ちながらもフォアボールを選ぶなど、打席でもクレバーな面も見られた。梶谷は逆方向にホームランを放つなど、持ち前の爆発力を遺憾無く発揮し完全復活をアピール、三者三様の活躍を見せていた。 ほかにも、乙坂智や楠本泰史などの実力者が揃う、外野は層が厚いポジション。ただ、レフトの佐野恵太とライトのタイラー・オースティンは当確ランプが灯っているだけに、センターの一枠を争う状況は、自主練習中も水面下で続いている。いつになるかは不透明だが、開幕時にスタメン発表で最初に誰の名が呼ばれるのだろうか。1日も早くその日が来ることを祈っている。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2020年04月24日 18時20分
コロナ謝罪の藤浪を阪神OBが擁護?「暖かい目で見て」にファンから批判の声「詳細話さずに逃げ切る気か」
元プロ野球選手の今成亮太氏が23日、ラジオ番組『ラジオで虎バン』(ABCラジオ)に生出演。阪神・藤浪晋太郎について言及した。 藤浪を含む阪神の7選手は、3月14日に知人5人と共に知人宅で行われた食事会に参加。その後、同月27日に藤浪、伊藤隼太、長坂拳弥の参加3選手が検査の結果、新型コロナの陽性反応が出たことを球団が発表した。なお残り4名については現在(24日午後4時)まで、球団は詳細を公表していない。 3名は同日から治療のため入院していたが、伊藤が今月5日、藤浪が7日、長坂が8日にそれぞれ退院。その後23日に3名はそれぞれ球団事務所で会見を行い謝罪したが、ネット上のファンからは「これからはプレー面で信頼を取り返してほしい」、「どれだけ迷惑かけたか本当に理解してるのか?」といった賛否の声が噴出している。 14日から2週間の期間限定で、『ラジオで虎バン』にレギュラー出演している今成氏。藤浪らの会見を受けて「藤浪とは友達みたいな間柄で本当に心配してたので、まず『良かったな』というのが第一声です」と同番組内でコメントした。 今成氏は、2013年から2018年まで藤浪と共に阪神でプレーした元同僚。「色々な方に迷惑をかけたことは、藤浪自身が一番分かってることだと思う」と、本人の心情を推測した。その上で、「今後は温かい目で藤浪を見てもらって(ほしい)。藤浪はキャンプで状態が良くて僕も期待してるので、みんなで応援してあげましょう」とファンに呼びかけた。 今回の放送を受け、ネット上には「延々と叩いても仕方ないから、結果で恩返ししてくれることを期待して応援したい」、「これからは練習や試合にとにかく真面目に取り組んでほしい、そしたら周囲の見方も変わるよ」といった賛同の声が多数寄せられている。 一方、「食事会の詳細話さずに逃げ切る気か、それなら今後も応援はできない」、「コロナ禍の中遊びに行く時点で自覚がないんだから今後も期待できない」、「そもそもダンマリなままの球団が一番おかしい、選手が矢面に立ったんだから球団も説明責任を果たせ」といった批判も複数見受けられた。 「藤浪ら3選手の感染判明から現在まで、球団は食事会の詳細や参加した残り4選手の名前を明かしておらず、3選手も会見の中で言及してはいません。今回の会見で感染の件には一応の区切りがついたため、球団や3選手が食事会についての詳細を明かすことは今後もないと思われますが、ファンの不信感は未だ根強いためこれからも事あるごとに批判を浴びる可能性は少なくありません」(野球ライター) 藤浪ら3選手は24日から、自主練習に参加すると伝えられている。ただ、当人たちや球団への批判はもうしばらくくすぶり続けるのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月24日 17時00分
『アメトーーク』、野村克也さんの名ボヤキ「サクラ呼んで来い!」に爆笑 ヤクルトファン出川のメッセージに感動の声
23日放送の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)に、お笑いタレントの出川哲朗が出演。その出川の発言が、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 今放送の企画は、「全てのプロ野球ファンに捧げたい」という出川の熱望により実現した「ありがとうノムさん芸人」。ヤクルトファンの出川は他6名の野球好き芸人と共にスタジオに登場し、今年2月11日に亡くなった元プロ野球選手・監督の野村克也さんの功績や逸話についてトークを展開した。 経験や勘よりもデータを重視する“ID野球”で、リーグ優勝5回、日本一3回を成し遂げた名監督の野村さん。その野村さんの采配について出川は、1992年9月24日ヤクルト対広島戦での選手起用を衝撃的だったとして紹介した。 当時ヤクルト監督の野村さんは、約4年間一軍登板がなかった投手・荒木大輔を同戦でサプライズ起用した。この様子をラジオで聞いていたという出川は「(荒木復帰に)神宮球場が揺れて、その振動でラジオも揺れた」と、自身を含めたヤクルトファンの衝撃を大げさに表現しスタジオの笑いを呼んだ。 試合終了後に報道陣に語る“ボヤキ”も代名詞だった野村さん。番組後半では「(記者の少なさに)遂に見放されたか、サクラ呼んで来い!」、「楽天の梅雨は早いね。(打線が)湿りっぱなし」といった楽天監督時代のボヤキや、会見場を素通りするなどの名場面をVTRで紹介。その後にサンドウィッチマン・伊達みきおがモノマネで野村さんの“名ボヤキ”を再現した。 今放送の最後に、出川が代表して天国のノムさんへ向け、「あなたは僕らヤクルトファンにとって神様でした。そしてプロ野球ファンを楽しませてくれました」、「僕たちはあなたの大好きだったプロ野球を、これからもみんなで応援していきたいと思います」とメッセージを贈り、番組は締めくくられた。 今回の放送を受け、ネット上のファンからは「出川の熱量がひしひしと伝わってきてて良かった」、「途中までは笑って見てたけど、最後の出川の言葉で一気に泣けてきた」、「荒木の起用は、翌年の復活(1993年に荒木は8勝)も含めて衝撃だったわ」、「ノムさんのボヤキ懐かしいなあ、楽天時代は試合結果はテロップなのにボヤキだけ映像っていうのも何度もあった」、「今はプロ野球を満足に応援できないから余計に沁みるな、企画をやってくれた出川やスタッフにありがとうって言いたい」といった反応が多数寄せられている。 今シーズンのプロ野球は新型コロナウイルス感染拡大の影響により開幕延期が続き、当初は3月22日に行われる予定だった野村さんの追悼試合も延期されている。こうした現状だからこそ、出川の野球愛、ノムさん愛は多くのファンの胸を打ったのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月24日 11時35分
阪神、藤浪ら3選手の謝罪会見は逆効果に? 長坂が明かした衝撃の決断、他選手も甲子園球場の洗礼に耐えられるか
謝罪と責任。責任感の強い人間ほど自らの過ちに対し、罪悪感も深いようだ。 新型コロナウイルスに感染し、暫く入院もしていた阪神の藤浪晋太郎投手、伊藤隼太外野手、長坂拳弥捕手が23日、謝罪会見を行った。芸能人、著名人が何かの過ちを犯した場合、会見で頭を下げれば“終了”となることが多い。謝罪の言葉が稚拙すぎて逆効果になるケースもあれば、その後の奉仕活動を約束させられることもある。いずれにせよ、公の場での謝罪が節目となることに代わりはないのだが、今回の藤浪たちの会見は終止符を打つことができなかった。 「藤浪たちの誠意は伝わってきました。外出を避けなければならない時期に友人たちと集まって騒いでしまったのは、軽率です。防げる感染だっただけに残念ですが、事件を起こしたわけではない。本人たちも反省しているので…」(球界関係者) 彼らは「今後」について聞かれた。長坂の言葉が衝撃的だった。近く、退寮するという。 「長坂は選手寮で生活していました。彼らの感染が明らかになった後、寮にも専門家がやってきて大掛かりな消毒作業をやっていました。会食、球団、球界全体、そして、同僚たちに迷惑を掛け、そんな自分を許せなかったんでしょう」(在阪記者) 藤浪、伊藤、長坂のことを悪く言う阪神選手、関係者は一人もいなかったが…。 「退院後、3人は『自宅待機』となっていました。寮生活だった長坂、実はホテルにこもっていました」(前出・関係者) 病気の影響、体力的な理由から3人は別メニューでの調整となりそうだ。 長坂の退寮は、影響が大きいのではないだろうか。というのも、長坂はリーダー的な存在だったという。改めて、長坂が指名された2016年当時の取材メモを見返してみたが、彼は東北福祉大学時代に主将も務めている。健大高崎高校時代もキャプテンだった。伊藤も同様だ。慶應義塾大学時代は主将を務めていた。 責任感の強い人間たちである。必要以上に自分を責めてしまったのではないだろうか。 「キャプテンシーを持った選手は、チームを構成する上で重要になってきます。たとえレギュラーでなくても、です。監督、コーチが代わるとチームの方針も変わります。そういう時、馴染めない選手や不満分子が出るですが、まとめるのは学生時代に主将を務めた選手です。チームが連敗したとき、士気を高めるために声を出したり、走者を進める右方向への打撃をし、いろいろとやってくれるのが『元主将』なんです」 コーチ経験を持つプロ野球解説者の言葉だ。 「会見を設けたことは間違っていません。でも、他選手も動揺しているのでは」(前出・同) 伊藤、長坂の今後が心配だ。藤浪にしても、長期スランプに陥って久しい。技術的な原因もあるだろうが、藤浪はアマチュア時代から“エース”で野球をやってきた。だから、構想外という立場になった時、自分をどう再構築すればいいのか分かっていないという指摘もある。 「謝罪会見で藤浪たちの気持ちは伝わってきました。でも、今回の会見が『心の傷』として残らないかどうか…」(前出・在阪記者) 今さらだが、甲子園球場の野次はキツイ。故・野村克也氏が阪神指揮官を務めていたころ、二軍選手やコーチにまでタニマチがいる“人気の高さ”を懸念していた。これはあくまでも当時の話だが、感染とその後の喧騒で、阪神ナインは精神的ダメージを負った。矢野燿大監督がそれをどう払拭させるのか、また阪神はマイナス材料を抱えてしまった。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年04月24日 11時25分
初代タイガーマスクの近況について新間寿氏が言及!「だいぶ回復してきた」
一般社団法人・初代タイガーマスク後援会が、社会福祉法人・東京都社会福祉協議会にマスク1万枚を寄贈したことを発表。その贈呈式が22日、東京都内にて行われた。後援会がマスクを寄付するのは、10日の神奈川県福祉協議会に続き今回が2度目。また、初代タイガーマスク後援会代表理事の新間寿氏(元新日本プロレス専務取締役営業本部長)が、病気療養中の初代タイガーマスクの近況について報道陣の質問に答えた。 会見出席者・マスコミともに、ソーシャルディスタンスを空けた席配置で会見は行われ、まずは初代タイガーマスク後援会の大倉満理事長から、東京都社会福祉協議会の乳児部会部会長の都留和光氏へ1万枚のマスクが贈呈され、都留氏が感謝の言葉を述べた。 WWE殿堂入りを果たし、新日本プロレス営業本部長時代には“過激な仕掛人”として、アントニオ猪木や、藤波辰巳(現・辰爾)、初代タイガーマスクなどスター選手の売り出しに尽力した新間氏は、「闘病中のタイガーマスクから言い付かった、マスクを被りながら話してくれと言うことですので、私が(タイガー)マスクを被ります」と語ると、タイガーマスクを被り、「彼は闘病中でございますけども、だいぶ回復してきました。近々皆様の前に登場できると信じております」とタイガーの近況についてコメント。 続けて、「彼が言っていることを(タイガーが)書いてまいりました。“異体同心”。初代タイガーマスクの言葉でございます」とタイガー直筆の言葉を披露。新間氏によると、「この4か月間治療療養に専念したおかげで少しずつ回復しています。今、ヒンズースクワットをね、深くやらないでヒザを痛めない程度にハーフでやり始めています。それに負けずに、私だって毎日ローラーを200回やって、ワンダーコア500回やって、ヒンズースクワット100回やってますよ。タイガー軍団不滅なりということで、新間寿が元気であればタイガーも元気になるということです」と順調に回復していることを明かした上で、6月25日に東京・後楽園ホールで予定されているリアルジャパンプロレスの次回大会の来場について、「是非そうなる事を期待したい。6月25日。私が手がけたアントニオ猪木 対 モハメド・アリが(1976年)6月26日ですから、6月25日は格闘技の日の前日で、タイガーと一緒に私はリングに上がれると期待しています」と語った。 病名については「パーキンソン病の疑いがあるということ。モハメド・アリが日本に来た時(1998年)、僕がニューオータニで会わせた時に、モハメド・アリが『ルック・アット・ミー、イノキ』と言って、アリが片足で立った。それだけ(パーキンソン病から)回復した、そういうのを見せたいんですよと。その後のアントニオ猪木はすごかったね、後ろからアリに抱きついてハグして、そしたらアリも向き直って(ハグした)。ああいうところは本当にスポーツマンらしいね。アントニオ猪木というのはすごい人、モハメド・アリもすごかった。モハメド・アリだってアトランタ・オリンピック(開会式で聖火台に点火)に出てね。あの元気というものを「異体同心」で、今、日本国民が持たなきゃいけない。今こそ「異体同心」。この言葉、佐山(聡)からみなさんに伝えてくれと。ありがたい言葉ですよ。そういうことで、きょうはよろしくお願いいたします」と逸話を交えながら会見を締めている。 23日は、初代タイガーマスクのデビュー記念日。あれから39年もの月日が経ったが、今デビュー戦の映像を見ても飽きることはない。来年はタイガーとしてデビュー40周年記念イヤーなだけに、華麗なる復活を期待したい。※一部敬称略(どら増田)
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スポーツ 2020年04月24日 06時30分
DDTが6.7たまアリ大会見送り決定にケニー・オメガ「みんなとまた会える機会を待ちます」
DDTプロレスは新型コロナウイルス感染拡大の影響により、6月7日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで予定していた年間最大のビッグマッチ『Wrestle Peter Pan 2020』の開催を見送ると発表した。現在代替日は検討中。 今大会にはアメリカAEWから、ケニー・オメガが昨年11月の東京・両国国技館大会以来の参戦が発表されていたが、アメリカ国内の新型コロナウイルスの影響は日本より深刻な状況で、現在は日米間の往来ができないと、ケニーは動画のメッセージで伝えた。 ケニーは「DDTファンの皆さん、ケニー・オメガです。ひじょうに残念なお知らせですが、現状、私は日本に行くことができません。さいたまスーパーアリーナに出場できません。コロナウイルスの影響で我々の生活は大きく変わりました。仕事に行けなかったり、外出できなかったり……ペットと家にいることはできますね。なので、この状況が落ち着くまで私は家に居て、また皆さんに会える機会を待ちます。日本の友人や家族、そしてDDT UNIVERSEのみんなにまた会えることを心待ちにしています。その時が来たら、すぐに飛んでいくことをお約束します。それまでは……Good bye and good night BANG!」とメッセージを寄せた。 高木三四郎社長は「6.7さいたまスーパーアリーナ大会は開催見合わせとなりました。2年以上前から企画していて2017年のリベンジとしていただけに悔しさしかありません。でも新たなリベンジの目標ができたとして前向きに捉えることにしました。代替日は未定ですが必ず開催します!それまでは必ず生き残る」と力強く、コロナ収束後のたまアリ大会開催を誓っている。(どら増田)
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スポーツ 2020年04月23日 22時30分
プロレスリング・ノア5月の大会開催を断念!丸藤「今やれることを全力で」
プロレスリング・ノアは22日、5月に予定されている大会を中止にすると発表した。新型コロナウイルス感染拡大を防ぎ、感染者の増加を抑制していく観点から判断したという。中止になった大会は次の通り。5月2日 東京・大田区総合体育館(開催中止発表済み)5月9日 埼玉・埼玉県産業技術総合センターSKIPシティ(開催中止発表済み)5月17日 東京・後楽園ホール5月21日 鳥取・米子コンベンションセンター BIG SHIP5月23日 大阪・エディオンアリーナ大阪 第2競技場5月30日 静岡・アクトシティ浜松 今回の中止について、副社長の丸藤正道は自身のツイッターで、「楽しみにしていてくれた方、ご協力してくださってる皆さんには本当に申し訳ないですが、今やれる事を全力で」とコメント。先日ノアのTVマッチを中継したABEMA格闘TIMESもツイッターで「興行は中止でも、ノアを伝え続けると言うところは絶やさないように、5月もABEMAでノアをみせられたら・・(と、スタッフ一同思いも新たに防護服を発注しております)」と、5月のTVマッチ開催に強い意欲を見せている。 各団体が興行を自粛する中、ノアは『グローバルタッグリーグ2020』の公式戦を、同じサイバーエージェント傘下であるDDTの配信サイトを使って無観客試合で開催。18日の優勝決定戦はCSのファイティングTVサムライで、19日の特別大会はABEMA格闘チャンネルでそれぞれ中継を行い、大きな反響を生んだ。 19日の大会では今後に繋がる展開も見られただけに、ノアとしては5月も試合を行いたいところだろう。ファンサービスとしてはオンラインサイン会など、丸藤が話しているように、「今やれることを全力で」やっているイメージが強いだけに、もし大会が出来なかったとしても、ネット環境をフル活用した新たな試みを見せてくるはずだ。(どら増田)
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スポーツ 2020年04月23日 19時50分
元西武・カブレラ、王監督の本塁打記録を更新できなかったワケ 元ロッテ里崎氏が告白、当時の監督は真剣勝負を厳命?
元ロッテ・里崎智也氏が22日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。西武(2001-2007)、オリックス(2008-2010)、ソフトバンク(2011-2012)でプレーした助っ人・カブレラについての裏話を明かした。 本動画で里崎氏は、自身が選ぶ「苦手な選手だけのベストナイン」を発表。その中の一塁手部門にカブレラを選出し、カブレラが「128試合・.336・55本・115打点・150安打」をマークした2002年シーズンの裏話を明かした。 舞台となったのは、2002年10月14日のロッテ対西武戦。同年のカブレラは同月2日近鉄戦で55号本塁打をマーク。これで巨人・王貞治(1964年)、近鉄・ローズ(2001年)が保持していたプロ野球記録に並ぶも、その後同戦まで本塁打は出ず。同戦が新記録をかけたシーズン最終戦だった。 当時、周囲の雰囲気は「『王さんの記録を超えさせるな』という感じだった」という里崎氏。しかし、当時の山本功児監督(故人)から「勝負や!逃げるな行け!」と檄を飛ばされ、里崎氏はカブレラから逃げずに全打席勝負したという。 里崎氏によると、記録を達成するため、同戦でカブレラは1番打者として出場。「カブレラもすごく力んでた。結果として抑えたことで新記録達成はならなかった」と語っていた。なお、同戦のカブレラの成績は「一飛、右飛、左安、空三振」となっている。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「檄飛ばした監督も応えた里崎も男気あるな」、「超えさせない雰囲気は確かにあったなあ、カブレラも気づいてたのかめちゃくちゃ大振りしてたし」、「更新されたらロッテが悪い意味で話題になるのに、なんで山本監督は勝負しろって言ったんだろう」、「前の年にローズが超えられなかったことも関係してるのかな」といった反応が多数寄せられている。 「カブレラが記録更新を狙った55本という当時のプロ野球記録は、前年の2001年にも残り5試合の時点で近鉄・ローズが並んでいます。ただ、その後ローズは敬遠を含めた四球も辞さない攻めを受けたことで新記録達成はならず。また、王監督時代のダイエーと対戦した3試合目は2四球と勝負を避けられましたが、当時のバッテリーコーチが試合前のミーティング中に『記録を作らせるな』と発言していたことが発覚し、当時のコミッショナーが警告を与える事態も起こりました。なお、その後本塁打記録は2013年にヤクルト・バレンティンが60本をマークし更新しています」(野球ライター) 山本監督が勝負を厳命した背景には、もしかしたら前年のローズを巡るいざこざもあったのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について里崎智也氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCFCtAX45lgHcf4s0vAgAxww
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【記憶に残るプロ野球選手】第5回・スターにはなれなかったがインパクト抜群の男・元木大介
2015年05月19日 12時00分
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野村克也と長嶋茂雄 厳戒「リハビリ闘病記」 〜スポーツジャーナリスト・吉見健明〜(2)
2015年05月18日 18時00分
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巨人の敵はベンチ裏にあり! ポスト原で大混戦となった監督レース(1)
2015年05月18日 14時00分
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TBS・枡田絵理奈アナが第1子妊娠も… 素直に喜べない夫・堂林の悲しい現状
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2015年05月17日 18時00分
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東京五輪“協賛マネー”3000億円後押しで香川真司「FC東京」復帰
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小塚桃子ゴルフ連載(34)第七部・ゴルフダイエット編「私の失敗談」
2015年05月17日 10時00分
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次の侍ジャパンはスカウト大集合の見本市 大学代表VS二軍選抜で力量テスト
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2015年05月14日 15時30分
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スポーツ
USA発 新聞、テレビではわからないMLB「侍メジャーリーガーの逆襲」 大谷翔平に大リーグのスカウト20人が張り付く理由
2015年05月13日 16時00分
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スポーツ
記録ラッシュの谷繁兼任監督に囁かれるアノ噂の真相
2015年05月13日 15時30分
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スポーツ
【甦るリング】第7回・正真正銘の“練習の虫”小橋建太
2015年05月13日 12時00分
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スポーツ
【記憶に残るプロ野球選手】第4回・ブッ飛んだ言動! “超天然”な新庄剛志
2015年05月12日 12時00分
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スポーツ
レッドソックス上原浩治が日本人2人目の日米通算100勝&100セーブの偉業達成!
2015年05月11日 15時00分
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スポーツ
小塚桃子ゴルフ連載(33)特別編 対談「パンチ佐藤」
2015年05月10日 10時00分
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スポーツ
空のF1「レッドブル・エアレース」日本戦へ向けて室屋選手らが会見
2015年05月09日 18時00分
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スポーツ
万年BクラスのDeNAがまさかの首位 その原動力は?
2015年05月09日 17時00分
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スポーツ
リリーフ成功でも斎藤佑樹は『無期限二軍暮らし』?
2015年05月08日 15時00分
特集
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分