スポーツ
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スポーツ 2020年04月13日 12時00分
張本氏、大相撲夏場所「止めたほうがいい」「相撲協会は貯蓄が多い」発言に賛否の声
12日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏が5月下旬に予定されている大相撲夏場所について、「止めたほうがいい」と延期や中止を促した。 番組は、日本相撲協会所属の力士が新型コロナウイルスに感染したニュースを紹介。同協会の芝田山広報部長がコメントを発表し、5月下旬から始まる夏場所の再延期を検討していることが紹介される。 張本氏はこの件について、「止めたほうがいい」と発言。さらに、「やっぱり私は止めてもらいたいわね。先場所の大阪場所、私も第2の故郷ですから。青春時代に。大阪でやってもらいたい。相撲好きな人はやってもらいたい。だけどね、9割方は『大丈夫かな』、出なきゃいいなというのが大半の見方なんですよ。だから、八角理事長が終わった時に、『良かった』と涙ぐんでたじゃないですか」と、夏場所の開催について異論を唱える。 さらに、「止めたほうがいいですよ、収まるまで。他の協会と違ってね、先だっても言ったように、非常に貯蓄が多いんですよ、相撲協会は。大変なお金持ってるんですよ。三箇所に分けてるの」と持論を展開。 関口宏が苦虫を噛み潰したような顔をしながら、「言っちゃっていいんですか、そんなこと」と聞くと、「言ってもいいよ、言わないんだから額を。力士に危険を冒すような、だいたい力士は600人ぐらいいるんですよね。その人たちに危険を冒すの止めたほうがいい」と、夏場所の再延期や中止を呼びかけた。 この発言に、関口は「というハリさんの意見でした」と念押し。どうやらこの発言を快く思っていないようだった。 張本氏の持論に、視聴者からは「正論。現時点では止めたほうがいい」「力士を危険に晒すなという論理は同意」などと、賛同の声が相次ぐ。しかし、「大金を持っている」という論理については、「根拠を示してほしい」「適当なことを言うな」と言う批判もあった。 この日の放送では、新型コロナウイルスについて、「人類対世界の戦争」と話すなど、危機感をにじませた張本氏。普段、炎上することが多い同氏だが、「力士に無理をさせるな」という論理に納得した人が続出した。
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スポーツ 2020年04月13日 11時30分
今季のセリーグは巨人・DeNAの2強? 有力視される「6.19」開幕が両チームに追い風となるワケ
プロ野球開幕戦の日程が見えてきた。 台湾・プロ野球が開幕した(4月12日)。プロ野球、サッカー、バスケなど世界中のプロスポーツ興行団体が新型コロナウイルスの感染防止で何もできないでいる中、先陣を切って活動を再開させた。マスコミとチアガールだけは入場が許されたという。やはり、無観客試合には独特の緊張感が漂っていた。 「日本のプロ野球関係者も衛星放送で確認していました。無観客、つまり、テレビ中継でしかファンが試合を見られない興行がどういうものなのか、参考になりました。日本も無観客で開幕戦を迎える場合、カメラアングル、実況と解説の在り方を検討しないと…」(TV局スポーツ部員) 今さらだが、どの球団スタッフと話をしても、出てくるのは「今季は143試合を消化できないでしょう」の話。しかし、一部球団からは具体的な見解も聞かれた。 「100試合くらいしかできないと思う。そうなると、セ・リーグはDeNAが有利になり、オープン戦最下位だった巨人にもチャンスがあります。『100試合用に戦力を再編したチーム』が勝つでしょう」(在京球団スタッフ) DeNA優勢の理由は、絶対的な守護神・山崎康晃がいるからだ。先行逃げ切り、試合数が少なくなれば連投も可能となる。 それに対し、試合数が減ることで、「原巨人が復活する」の予測もされている。そもそも、今季の巨人に対する評価が低いのは先発投手陣に一抹の不安が残るからだが、 「通常、先発投手は6人で回すが、今年に限っては『5人』で乗り切れそう。エース菅野がフル回転してきたら、かなりの勝ち星も計算できます。先発枠を争っていた宮國、今村、高橋優らをロングリリーバーに回されたら、厄介なことになる」(前出・同) と、試合数の削減が好転するとの予想も聞かれた。 また、その試合数の削減について詳しく聞いてみると、「120日間の短期決戦」になるようだ。 「4月下旬の開幕戦ができないと決まった後、『5月26日と6月19日のどちらか』と囁かれています。現時点では、6月19日の開幕説が濃厚」(球界関係者) 5月26日、6月19日。つまり、キーワードは交流戦だ。予定通りにペナントレースが行われていれば、5月26日は交流戦の開幕日であり、6月19日はリーグ戦が再開される日だった。セ・リーグは交流戦の勝率が悪い。セ・リーグ側は「交流戦をやらない=試合削減」という提案をし、パ・リーグ側は「もう暫く様子を見て」の姿勢だった。しかし、7都府県に緊急事態宣言が発令され、そこには、12球団中8球団の本拠地がある。これを受け、限定コラボ商品を売るなど、交流戦をビジネスチャンスと捉えてきたパ・リーグも折れざるを得なくなった。 「関連スポンサーから了解が得られれば」の声も聞かれた。 100試合の短期決戦。絶対的なクローザーを持つDeNAか、エースをフル回転させる巨人か…。交流戦が消滅すれば、セ・リーグの順位予想で「巨人連覇」の声も強まるかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年04月13日 11時00分
元大洋、ヤクルト監督の関根潤三氏をハム・荒木2軍監督ら、かつての教え子たちが追悼コメント
現役時代は近鉄で、ピッチャーと野手の二刀流で活躍(最終年は巨人)し、投手と野手の両方でオールスター戦にも選出されたことがあるプロ野球評論家の関根潤三氏が9日午前9時45分、老衰のため都内の病院で死去、93歳。葬儀の日取りは未定。近く家族葬で執り行うとのこと。関根氏は広島、巨人でコーチを務めた他、大洋(現DeNA)、ヤクルトで監督を務め、テレビではフジテレビ系『プロ野球ニュース』、ラジオではニッポン放送『ショウアップナイター』の解説者として、穏やかな口調がファンに好評だった。 大洋監督時代に“ハマの大砲”だったDeNAの田代富雄チーフ打撃コーチは「とにかくお世話になり、感謝の言葉しかありません。現役時代、思い出に残っていることは、自分のことを何とか40本塁打を打てる打者になれるよう熱心に指導していただいたことや、若手の時に伊東キャンプで猛練習したことです。また、1日に監督室へ4回呼ばれたことです。選手に対する接し方など多くのことを勉強させていただき、指導者として生きています。心よりご冥福をお祈りいたします」と恩師の死を悼んだ。 また、ヤクルト監督時代に在籍していた日本ハム荒木大輔2軍監督は「一見優しそうな顔立ちをしていますが、とにかく厳しい方でした。ただ、ミスをしたとしてもチャンスを与えてくれる監督でもありました。1992年、野村監督率いるヤクルトでリーグ優勝できたことは、関根監督が礎を築いてくれた賜物だと思います。野球界に数々の功績を残された関根監督の下でプレー出来たことは私の財産です。ご冥福をお祈りいたします」と関根氏との思い出を振り返ると、栗山英樹監督は「関根さんとの思い出は何時間でも語れるほどお世話になりました。「関根監督」の存在がなければ、現在の私はいないと思っています。大した選手ではありませんでしたが、起用し続けていただきました。人を育てることの意味、人を育てるということはどういうことかということを、身をもって教わりました。本当の恩人でした。関根さんの思いを継いで、しっかりとやっていかなければいけないと、改めて強く決意しました」と感謝の気持ちを述べている。 ヤクルトからは、高津臣吾監督が「大先輩であり、素晴らしい人格者の方とお聞きしておりました。スワローズでは直接ご指導はしていただいてはおりませんが、球場などでお会いした時はすごく優しく、いろいろとアドバイスをいただいておりました。その教えをしっかり守って恥じない成績を残したいと思います。ご冥福をお祈り致します」とコメントすると、池山隆寛2軍監督は「私が若い頃に、一番我慢をして使っていただいた監督です。「三振しても下を向いて帰ってくるな」と指導され、その後、少し気持ちが楽になり自分の打撃になってきたと思います。ブンブン丸の基礎になったのかもしれません。長い間本当にありがとうございました」と監督時代の思い出を振り返っている。 ヤクルトは関根氏、野村克也氏と、弱小球団から長期プランで日本一チームを築いていくベースを作った監督を今年2人も失ってしまった。関根潤三氏がプロ野球界に残した影響は大きい。合掌。(どら増田)
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スポーツ 2020年04月12日 17時00分
巨人・モタ、今季不振ならクビの危機? 育成入団から支配下を勝ち取った助っ人野手、ほとんどが3シーズン以内でお払い箱に
2019年1月に育成選手として巨人に入団した助っ人野手・モタ。入団2年目の今シーズン、春季キャンプからオープン戦と猛アピールを続けたことが実り、2020年2月28日に支配下登録を勝ち取った。 球界では4年連続となる、育成として入団した助っ人野手の支配下昇格。春季キャンプ、オープン戦で打棒を見せつけたモタに期待するファンも多いが、過去3年の支配下昇格助っ人たちは軒並みその後のシーズンで苦戦している。 2016年に共に広島に入団したバティスタ、メヒアの両助っ人は、バティスタが2017年6月2日、メヒアが同年7月20日にそれぞれ育成から支配下に昇格。同年の成績はバティスタが「61試合・.256・11本・26打点・32安打」と2ケタ本塁打をクリアするも、メヒアは「9試合・.214・0本・1打点・3安打」と振るわなかった。 その後、メヒアは2018年に3本、2019年に7本の本塁打を放つもまだブレークには至らず。バティスタは2018年に25本、2019年に26本とメヒアの上を行く活躍を見せていたが、2019年8月に発覚したドーピング違反により2020年3月2日に契約を解除されている。 2017年に巨人と育成契約を結んだマルティネスは、2018年7月27日に支配下に昇格。それまでに二軍で14本塁打を放ったことが評価されての昇格だったが、一軍では「19試合・.180・2本・5打点・11安打」と結果を残せなかった。 翌2019年はわずか6試合しか一軍出場がなかったマルティネスは、同年10月1日に巨人を戦力外に。その後は2020年3月2日にBCリーグ・新潟に入団している。 2017年5月23日にソフトバンクに入団したコラスと、2019年3月14日に広島に入団したサンタナは、コラスが2019年6月24日、サンタナが同年7月29日にそれぞれ球団と支配下契約を締結。ただ、同年の成績はコラスが「7試合・.278・1本・2打点・5安打」、サンタナが「13試合・.182・0本・5打点・6安打」とどちらもインパクトは残せなかった。 その後、サンタナは同年11月5日に契約を解除され、2020年3月17日にBCリーグ・埼玉に入団。一方、コラスはメジャー球団との契約を目指し母国キューバから失踪したと2020年1月初旬に複数メディアが報道。これによりNPBから同年2月19日付で、日本、アメリカ、韓国、台湾、中国の5か国の球団への移籍が制限される「制限選手」として公示されている。 以上が過去3年の支配下昇格助っ人だが、この中で健闘したといえるのはバティスタのみで、その他の4名はいずれも成績が芳しくない。モタは支配下昇格以降に不振で二軍落ちし、その後左太もも裏の肉離れで一時離脱しているが、これらの経緯を考えると過去の4名と同じ末路をたどる可能性も否定できない。 また、それぞれ形は違うが、メヒア以外の4名が昇格から3シーズン以内に退団、並びにそれと同様の状況に陥っている点も不安要素といえる。往々にして、助っ人野手は外国人枠が4枠しかない兼ね合いで一年一年の成績がシビアに評価されることが多く、シーズン毎に行われる補強のあおりも受けやすいため、もし成績が残せなければモタも数年でお払い箱となってしまうかもしれない。 今シーズン巨人の支配下にはモタを含め7名の助っ人が名を連ねているが、その中でパーラ、デラロサの2名は開幕一軍入りが確実視されている。つまり、残りの2枠は他の5名によって争われるということになるが、モタは争いを勝ち抜きシーズンで結果を残すことができるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月12日 11時00分
中日・石川、大胆起用の必要はなし? 開幕スタメンに抜擢された高卒新人野手、揃って1年目に大苦戦
昨年のドラフトで中日、ソフトバンク、オリックスから1位指名を受け抽選の末、中日に入団した石川昂弥。今年のルーキーの中では、最速163キロ右腕のロッテ・佐々木朗希にも負けないくらいの素材と目されている内野手だ。 2月の春季キャンプでは二軍スタートとなり、同月16日には左肩を痛めるなど出だしは良くなかった石川。しかし、3月14日のソフトバンク二軍戦から実戦に復帰して以降は打撃面で結果を残し続けたことから、ファンの間では「開幕スタメンで使っても面白いのでは?」との期待も高まりつつある。 春季キャンプからまだ数カ月しかチームで過ごしていない上、まだまだ体も出来上がっていない高卒の野手がいきなり開幕スタメンをつかむのは至難の業。実際、過去10年の高卒新人野手では3名しか開幕スタメンに起用されていないが、この3名はどのような成績を残したのだろうか。 2010年ドラフトでオリックスに1位指名を受け入団した後藤駿太(2011~2017年の登録名は駿太)は、2011年4月12日のソフトバンクとの開幕戦に「9番・ライト」で出場。高卒の新人野手としては球団史上初の開幕スタメンだったが、同年の最終成績は「30試合・.100・0本・1打点・3安打」と振るわなかった。 後藤は翌2012年も32試合の出場にとどまったが、2013年から2017年にかけては5年連続で100試合以上に出場するなど一軍の座を確保。ただ、ここ1、2年は出場100試合を割り込むシーズンが続いている。 2012年ドラフトで日本ハムに1位で入団した大谷翔平は、2013年3月29日の西武との開幕戦に「8番・ライト」で先発出場し2安打をマーク。しかし、同年は打者として「77試合・.238・3本・20打点・45安打」、投手として「13登板・3勝0敗・防御率4.23」とどちらも中途半端な成績に終わった。 ただ、大谷はその後投打二刀流の選手として大きく成長し、2016年には史上初めて投手部門と野手部門(指名打者)で同時にベストナインを受賞。また、2017年オフにポスティング移籍し2018年からプレーする米メジャー・エンゼルスでも、2シーズン合計で40本塁打、4勝をマークしている。 2018年ドラフトで阪神、楽天、ロッテから1位指名を受けロッテに入団した藤原恭大は、2019年3月29日の楽天との開幕戦に「1番・センター」として出場。球団の高卒新人野手としては史上3人目となる開幕スタメンに抜擢された。 ただ、その後の藤原は開幕戦を含めた6試合で「.105・0本・2打点・2安打」と振るわず4月7日に二軍落ち。その後は二軍では82試合に出場したが、一軍で出場する機会はなかった。 高卒新人野手として開幕スタメンをつかんだ以上の3名を見ると、全員ドラフト1位で指名されている。ドラフト当初の首脳陣の期待が大きく反映された形となっているため、同じドラフト1位の石川が開幕スタメンに抜擢され、持ち前の打撃を披露する可能性はあるといえるだろう。 しかし、過去の3名は全員その後のシーズンで苦戦。また、1年目が終わったばかりの藤原はともかく後藤は主力の座をつかみきれてはおらず、メジャーで活躍中の大谷もルーキーイヤーの4月に左足首をねんざして以降左太もも、左膝蓋骨など左足に故障が頻発している。長い目で見るならば、二軍でしっかりと体作りに励んだ方がいいかもしれない。 ただ、今シーズンは新型コロナウイルスの影響で開幕が延期されているため、この間の取り組み次第で与田監督が開幕スタメンに抜擢する可能性は決してゼロではない。各選手が難しい調整をしいられる中、石川は首脳陣に調整面でもアピールすることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月12日 08時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「ザ・ロード・ウォリアーズ」世界三大タッグ王座をすべて制した“暴走戦士”
プロレスと他の格闘技との大きな違いの一つに、タッグマッチの存在がある。2人以上の選手が組むことで試合の展開は多彩さを増し、「タッグにこそプロレスの面白さがある」との声も聞かれる。 そんなタッグマッチにおいて、歴代でもトップクラスの存在が、ザ・ロード・ウォリアーズだ。※ ※ ※ プロレスの起源については「グレコローマンスタイルの賞金マッチ」「イギリスにおけるキャッチ・アズ・キャッチ・キャン」「サーカスの見世物として行われていたカーニバル・レスリング」など諸説あるが、いずれにしても基本的には他の格闘技と同様、1対1の闘いとして行われていた。 今ではすっかりおなじみとなったタッグマッチが世界で初めて行われたとされるのは、1901年のアメリカで、サンフランシスコのプロモーターが考案したという。 このときのタッグとは、いわゆる「鬼ごっこ」の意味で、レスラー同士がタッチによって交代する様子と、鬼ごっこで鬼が相手にタッチすることの類似から命名された(コーナーで選手がロープを握って待機する様子と、船がタグロープで港につながれる様子が似ているため“タグマッチ”と称されたとの説もある)。 ともかく、タッグマッチの発明は興行としてのプロレスを大きく変革し、発展させることとなった。「1対1で勝敗を決するのが基本だった時代には、数時間たっても決着しない試合もあった。また、膠着状態になることが多いため、観客には退屈で、レスラーの肉体的負担も大きかった。それがタッグマッチならカットプレーで膠着を打破できるし、個々のレスラーの出場時間が短くなるぶん負担も減る。さらに、複数の選手が試合に関わることで、それにまつわるストーリーの幅も広がりました」(プロレスライター) 例えば、かつての新日本プロレスでは、アンドレ・ザ・ジャイアントのタッグパートナーとして、よくベテランで小柄のレネ・グレイが起用されていた。このグレイの存在は、アンドレの巨体をより際立たせるとともに、グレイが前面に立つことでアンドレの肉体的負担を軽減し、シリーズでの連戦を可能にしていた。また、難攻不落の“人間山脈”にも、タッグマッチでならグレイを攻めて黒星をつけることができた。 力道山が日本で興行を行う際、最初にシャープ兄弟とのタッグマッチを持ってきたのも、プロレスにおけるゲーム性の面白さや他の格闘技との違いを示す上で、より効果的との判断があってのことだった。 歴代最高のタッグチームとして、日本のファンからはジャイアント馬場とアントニオ猪木のBI砲、スタン・ハンセンとブルーザー・ブロディの超獣コンビ、ザ・ファンクスなどの名前が挙がるだろうが、世界的に見たときには、そのインパクトや後世への影響力から、ザ・ロード・ウォリアーズ、ホーク&アニマルの名前は外せない。★タッグ戦ゆえに際立った持ち味 ’83年に顔面ペイントのスタイルでコンビを結成してからは、途中でアニマルの脊椎損傷による長期欠場などはあったものの、およそ15年にわたってタッグチームの頂点を争い続けた。 NWA、AWA、WWF(現WWE)の世界三大タッグ王座をすべて制覇したのはウォリアーズだけで、この事実からも人気と実力の高さがうかがえる。 ウォリアーズの闘いぶりの特徴は、一気呵成に攻め立てて勝負を決める暴走ファイト。そのインパクトは絶大で、もともとはヒールとして登場しながら、多くのファンから熱狂的に支持されることになった。「ただ、こうしたスタイルはタッグだからこそ成立したものだと言えます」(同) ウォリアーズの様式をまねたシングル選手としては、WWFのアルティメット・ウォリアーがその代表格。ウォリアーズがWWFに参戦した当時は、名称がかぶることから「ザ・リージョン・オブ・ドゥーム」と別名義にされたほどの人気者であったが、アルティメット・ウォリアーが同団体の王座に君臨したのは、わずか2年ほどであった。「シングル戦ではどうしても相手を叩きつぶすだけの単調な試合になりがちで、そもそも勝ちっぱなしでは闘う相手がいなくなってしまう。また、メインイベントが短時間決着で終わると、興行自体が締まらないんですね」(同) 同様にハイスパート・レスリングで一世を風靡した長州力も、IWGP王者を3度獲得したものの通算の在位期間は1年ほどでしかない。 ウォリアーズの暴走ファイトが成立したのは、やはりタッグマッチだからこそと言えそうで、こうしたところにもプロレスの奥深さが感じられよう。ザ・ロード・ウォリアーズ***************************************PROFILE●アニマル・ウォリアー:1960年1月26日生まれ。アメリカ合衆国ペンシルベニア州出身。身長189㎝、体重135㎏。ホーク・ウォリアー:1957年9月12日生まれ〜2003年10月19日没。アメリカ合衆国ミネソタ州出身。身長191㎝、125㎏。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2020年04月11日 11時00分
白鵬、5月場所の延期・中止を歓迎? 「古傷を治す時間を与えてもらった」日程変更が“不幸中の幸い”となり得る力士は他にも
“新型コロナウイルス感染者が出たら即打ち切り”という取り決めの下、無観客で開催され、無事に全15日間を乗り切った大相撲3月場所(大阪・エディオンアリーナ)。しかし、次場所である5月場所(東京・両国国技館)は、日本相撲協会が初日を5月10日から24日に延期することを4月3日に決定。場所を開催できるか非常に不透明な状況となっている。 また、同月8日には力士を含む複数の日本相撲協会員が新型コロナに感染した疑いがあることや、そのうちの1人が検査入院していることが判明。もし感染者が出たとなれば、5月場所が中止に傾くことは避けられないだろう。 大相撲の本場所中止は、八百長問題の影響で中止された2011年3月場所が最後。もしそれ以来の中止となれば、各力士の調整、モチベーションに悪影響がもたらされる可能性は高い。ただ、中には5月場所の中止が“不幸中の幸い”となりそうな力士もいる。 35歳の横綱・白鵬は、「15勝0敗」で賜杯を手にした2019年3月場所から1場所ごとに出場と休場(途中休場含む)を繰り返すなど、2場所続けて全15日間を皆勤する体力がないことがこの1年で浮き彫りとなっている。休場のたびに一部ファンからは批判を受けているが、5月場所が中止なら雑音を気にせずじっくり調整に取り組むことが可能となるだろう。 23歳の大関・貴景勝は、場所中に左ひざを痛めた影響で3月場所は「7勝8敗」と負け越しており、5月場所も負け越しなら大関から関脇に転落。5月場所初日までに怪我の状態が良くならなければ非常に厳しい状況に陥ることも予想されるが、中止なら7月場所で勝ち越す可能性が高くなるだろう。 32歳の平幕・栃ノ心は、新大関となった2018年7月場所ごろから右足の怪我に悩まされており、「6勝9敗」の3月場所を含めて5場所連続で負け越し中。不振の原因が怪我にあることは明白だが、5月場所中止となれば怪我の治療・調整に時間を割くことができ、その結果平幕から大関に駆け上がった2018年前半の強さを取り戻せるかもしれない。 先行きが不透明な状況の中、貴景勝らが所属する千賀ノ浦部屋は4月6日から、幕下以下の力士11名を擁する鳴戸部屋は4月8、9日に、それぞれ部屋の公式ツイッターに稽古中の動画・写真などをアップしている。動画・写真内には他の力士と距離を取った各力士が、筋トレなど軽めの稽古に取り組んでいる様子が収められている。 4月3日の延期決定を伝える報道の中では、白鵬の「古傷を治す時間を与えてもらったと考えて体調を万全にしたい」とのコメントが伝えられている。5月場所の開催可否はまだ分からないが、中止でも各力士が白鵬のように前向きに捉えてくれることを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月10日 18時55分
甲子園がどよめいた! 大谷翔平の豪速球を受けたDeNA伊藤、率直な感想を明かす 「一般人には想像できない」ファンも驚き
DeNA・伊藤光が、9日に自身のインスタグラムに投稿。エンゼルス・大谷翔平について言及した。 伊藤は同日午後1時ごろから午後8時ごろにかけて、インスタストーリー上でファンから寄せられた9個の質問に回答。その中に「2014年オールスターでの大谷選手の球は速かったですか?」という質問があった。 大谷とオリックス時代の伊藤は2014年7月19日に甲子園で行われたオールスター第2戦に、それぞれ捕手、先発投手としてスタメン出場。大谷は同戦の1回裏、先頭打者の阪神・鳥谷敬(現ロッテ)へ投じた2球目で162キロをマークし、それまでヤクルト・由規(現楽天)が保持していた日本人最速記録(161キロ)を更新している。 同戦についての質問に対し、伊藤は「角度もあって近く感じたし速かったですよ!」、「当時は162キロが最速更新だったのでその瞬間にキャッチャーだったことが嬉しかったです」と回答。 また、「甲子園のどよめきも凄かった記憶あります」と、試合中の球場の雰囲気についても振り返った。 伊藤の回答を受け、ネット上には「球を受けるのが仕事の捕手が速いっていうんだから、一般人には想像できない速さなんだろうな」、「歴史を塗り替える1球は投手だけじゃなく捕手も嬉しく感じるのか」、「現地で観てたけど162キロ投げた時は確かに地鳴りのようなどよめきだった」といった反応が多数寄せられている。 これまでオリックス(2008-2018)、DeNA(2018-)の2球団に所属経験がある30歳の伊藤は、昨シーズンまでのプロ12年間で「834試合・.238・26本・213打点・509安打」をマーク。2014年には捕手としてパ・リーグのベストナイン、ゴールデングラブ賞、最優秀バッテリー賞を同時に受賞した経験を持っている。 日本ハム(2013-2017)、エンゼルス(2018-)の2球団でプレーしている25歳の大谷は、日本ハム時代の5年間で投手として「85登板・42勝15敗・防御率2.52」、打者として「403試合・.286・48本・166打点・296安打」といった数字を記録。2017年オフにポスティング移籍したエンゼルスでは投手として4勝、打者として41本塁打をマークしている。 その後は2016年6月に163キロ、9月に164キロ、そして10月に現プロ野球記録の165キロをそれぞれマークしている大谷。伊藤が大谷とバッテリーを組んだのは2014年のオールスターが最初で最後だが、最速記録を更新する1球を直接受けた印象は現在でも強く残っているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について伊藤光の公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/hikaruitoh29/
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スポーツ 2020年04月10日 18時00分
巨人・菅野メジャー移籍&ヤクルト・山田獲得「ダブル消滅」
新型コロナウイルスの感染拡大により、今夏の東京オリンピック開催が消滅。これで、誰よりも被害を受けているのは、巨人のエース菅野智之投手(30)かもしれない。 五輪で侍ジャパンを優勝に導き、金メダルを置き土産にポスティングシステム(PS)を行使してメジャー挑戦。そんなシナリオが、根底から崩れつつある。 日本のプロ野球も大混乱しているが、大打撃を受けているのはアメリカのメジャーリーグ(MLB)も同じ。3月26日に予定していた開幕を延期し、162試合の日程を120試合に組み替え、逆算して5月20日前後の開幕を目標にしている。 しかし、これでは、チケット料金、売店からの収入、ネーミングライツなど、損失は予算規模の小さいチームでも1億ドル(約110億円)との試算が出ている。「ヤンキースやドジャースなどの有力チームは資金的に体力があるが、その分、選手年俸もべらぼうに高い。日本のエース菅野といえども、今オフは20億円のPSマネー(移籍金)を支払ってまで獲得に乗り出すチームはないでしょう。年俸も買い叩かれるでしょうから、今季の6億5000万円(推定)を維持できない可能性さえあります」(米駐在のスポーツライター) 夢を追いかけ、渡米を1年遅らせて来年の五輪に備えることも可能だが、そうなると、新たな問題が生じる。来季中に菅野が海外FA資格を獲得するからだ。 菅野が海外FA権を取得する2021年を1年前倒しする形で巨人がMLB移籍を容認したのは、2011年のドラフト会議で日本ハムからの1位指名を拒否し、翌年に叔父の原辰徳監督が指揮する巨人入りした「空白の1年」の論功行賞とされている。それもあるだろうが、PSマネーで軍資金を調達する「お家の事情」も込められている。 巨人OBの野球解説者が、声を潜めて明かす。「トリプルスリーを3度達成したヤクルト山田哲人二塁手獲得の軍資金です。山田に関してはこれまで、ソフトバンクが総額50億円で獲得するという情報があり、巨人は劣勢でした。しかし、ここに来てソフトバンクグループが、保有株の4兆5000億円売却を発表するなど、守りの財務に転じています。グループのシンボル的存在であるホークスといえど、これまでのような大盤振る舞いは考えられず、山田争奪戦からの撤退は避けられそうにありません。チャンス到来とばかり、巨人は菅野の移籍により得られるPSマネーをそっくり注ぎ込むことで、山田獲得をより確実にしようとしているのです」 しかし、正義感の強い菅野は、残留に心が揺れている。MLBは五輪出場選手を「メジャー登録40人以外」と定めており、今オフに渡米すれば、来年の東京五輪出場は不可能となる。 そうなれば、巨人は予定していた軍資金が消え、山田獲得も見送りに…。20億円とトリプルスリー消滅はコロナのせいか。
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スポーツ 2020年04月10日 13時55分
西武・山川「無理じゃん?アホだもん」 ソフトBリチャードに苦言、“30本塁打は不可能”との見方に当人は「がんばります」
西武・山川穂高が、9日に自身のインスタグラムに投稿。ソフトバンク・リチャードについて言及した。 山川は同日午後8時ごろ、自身のインスタストーリー上に「質問受け付けます」、「限定50問で!」と投稿。そこから午後10時ごろまでに、当初の予定より1個多い全51個の質問に回答している。 その中にあった「リチャードは30本塁打打てるくらいのパワーを秘めてますか?」という質問を受けた山川は、「無理じゃん???アホだもん バッティングのこと話してるのに山川さん何か飲みますか?とか聞いてくるし」と回答した。 この回答を受け、ネット上には「自主トレの時から一貫してリチャードに厳しいな」、「同郷で同じタイプの選手だから期待のハードルも高そう」、「大成してほしいからこそこうやって苦言を呈してくれてるんでしょ」、「本気じゃなくふざけて弄ってる可能性もあるな」といった反応が多数寄せられている。 西武(2014-)でプレーする28歳の山川は、プロ入りから昨シーズンまでの6年間で「428試合・.269・129本・341打点・398安打」をマーク。2018、2019年の2年連続で本塁打王を獲得するなど、パ・リーグを代表する長距離砲として活躍している。 ソフトバンク(2018-)に所属する20歳のリチャードは、プロ入りから昨シーズンまでは育成契約だったため一軍の出場経験はなし。ただ、三軍戦では昨シーズン11本塁打を放つなど長打力を発揮しており、通算868本塁打のプロ野球記録を持つチームの王貞治球団会長も熱心に指導している。 どちらも沖縄出身という共通点がある両者は今年1月に同地で自主トレを共にしており、その中で山川は「全然駄目。会話でも行動でも」とリチャードを厳しく指導。その甲斐もあり、リチャードはその後春季キャンプ、オープン戦を経て、3月16日に育成から支配下への昇格を果たしている。 今回の一件を受けたリチャードは9日午後9時半ごろ、自身のインスタストーリーに山川の回答のスクリーンショットを添えて「打てるようにがんばります」と投稿。“師匠”からのダメ出しを真摯に受け止めているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について山川穂高の公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/hotaka.yamakawa/リチャードの公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/richard0618.127/
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