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今季のドラフト、他球団を出し抜く“隠し玉”指名は不可能? 元DeNA・高木氏、スカウト陣を巡る現状を危惧

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画像はイメージです

 元プロ野球選手の高木豊氏が20日、自身のユーチューブチャンネルに動画を投稿。11月5日に開催が予定されているプロ野球ドラフト会議について言及した。

 高木氏は本動画の前半で、新型コロナウイルスの影響で開催が危ぶまれている夏の甲子園(8月10日開幕予定)についてトーク。先月11日に中止が決定した春のセンバツについても「今の3年生が卒業するまでのどこかで(救済措置を)やってほしい」と持論を展開したが、その話の流れで後半からはドラフト会議について言及した。

 春のセンバツ大会が中止となり、夏の地方予選のシード校を決める春季大会も全都道府県で中止・打ち切りとなっている高校野球界。高木氏は球児のアピールの場が全くないとしつつも、「スカウトは(何年も前から)ずっと動き回ってるから、もう大体目星は付けてる(と思う)」と推測。自身が高校時代の時も、どこからか噂を聞き付けたスカウトがたびたび自身の視察に訪れていたという。

 一方、「『ここにこんな選手いたんだ』というような掘り出し物は出てこないと思う」と、目星を付けていない選手の発掘は厳しいのではと指摘。「スカウトはいろんな資料を持ってるだろうけど、今年は(選手の見極めが)難しいと思う」とし、「(そもそも)ドラフトするのかな?」と実施の可否も案じていた。

 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「指名確実な選手なんて一握りだから、プロ志望のほとんどの選手に影響が出そう」、「千賀(滉大/ソフトバンク)みたいな育成の星が指名されないって考えたら球界にとって大損害だな」、「センバツ出場校を救済する試合が、ドラフト会議までに開催されればスカウトの目に留まる選手もいそうだけど…」、「開幕してないから、各球団も今のとこ補強ポイント分からないだろうしなあ」といった反応が多数寄せられている。

 「例年、プロ野球のスカウトは関東、九州などのエリアに分かれ、才能のある選手をリストアップするため自分が担当するエリアの高校の練習や試合に何度も足を運びます。特にこの時期は、春のセンバツやその後の春季大会の視察のため忙しくなっているはずの時期です。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で、センバツや春季大会といった重要な視察の場が相次いで消滅。また、現在発令中の緊急事態宣言により身動きが取りづらくなった上、宣言を受けて練習を自粛している高校も多いため、スカウト活動は困難に陥っていると思われます」(野球ライター)

 実施の可否にかかわらず、問題が噴出しそうな今年のドラフト会議。現時点(21日午後5時時点)では予定日である11月5日からの変更は取りざたされてはいないが、果たして今後の展開はどうなるのだろうか。

文 / 柴田雅人

記事内の引用について
高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ

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