スポーツ
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スポーツ 2009年06月11日 15時00分
魔裟斗がK-1仕切る
年内いっぱいで引退するカリスマ魔裟斗。残すは7・13ホームリング「K-1MAX」の最終戦と大みそか「Dynamite!!」の2試合となるが、その舞台裏ではカリスマ引退後のシナリオが用意されている。現時点ではタレント転向などが取りざたされているものの、どうやら勇退後はK-1の内部人事にかかわっていく模様。谷川貞治イベントプロデューサーに代わり、MAXプロデューサーに就任する人事案まで出来上がっているという。 「魔裟斗選手とともにボクも引退する」カリスマ引退後に自ら身を引く意向を明らかにしたのは、K-1の谷川貞治イベントプロデューサー(EP)だ。決して大好きな魔裟斗と心中を図ろうというワケではない。「彼が引退したとしてもK-1、そしてMAXにかかわっていてもらいたい」。どうやらカリスマの引退後を見据え、自ら退任しようというのだ。 確かに魔裟斗の引退後はまだナゾに包まれている。年内引退を発表した際には「先のことは何も考えていない」と発言。そんなことから引退後はタレントに転向することが有力視されてきた。ただ、K-1で残した実績と、その端正なルックスを武器に他ジャンルに進出すると思われている一方で、谷川EPには「タレントになるつもりはない」と語るなど、その行方はいまだ不透明なまま。 そんなカリスマの宙ぶらりんな状況もあって、谷川EPは「いままでボクがやっていたことを魔裟斗選手に引き継ぐ」と決断した。ポストを譲り渡す覚悟は本物。まずは「すぐにでもMAXのプロデューサーをやってもらう」とMAXでタクトを振ってもらおうというのだ。 魔裟斗のプロデューサー就任にはK-1の懐事情も見え隠れする。MAXといえば創成期から魔裟斗がリングをけん引し、テレビ視聴率を稼いできた側面が大きいだけに、ポスト魔裟斗が育っていない中、今後の展開をにらんでも、カリスマには選手ではなくてもMAXに残留してもらう必要がある。 そればかりではない。この日は魔裟斗が「(7・13で)負けたら大みそかには出ない」と、負けたら即引退を明言してしたこともあり、選手契約の切れ目が縁の切れ目とならないよう、早いところカリスマをつなぎ止めたいというワケだ。 MAX不動のエースからMAXのプロデューサーへ。勇退後のプロデューサー転身のためにも、カリスマには7・13MAX最終戦でMAXでの有終の美を飾ってほしいものだ。◎川尻と“口撃戦” 7・13「K-1MAX」(日本武道館)で行われる魔裟斗の引退第1弾カードが10日、東京・赤坂サカスSacas広場で発表され、かねてから挑戦要求されていたDREAMのクラッシャー川尻達也に決まり、気合の丸刈りで登場した魔裟斗は「これで負けたら大みそかもない」と不退転の決意を示した。 まさに一触即発だった。ファン1200人が駆け付けたこの日の公開記者会見。川尻から「ノーガードで打ち合うんで、どっちが勝つにしても3分かからない」「魔裟斗選手は判定が多い」などと宣戦布告され、カリスマはヒートアップした。 「あっそ。3分持つ? 本当にノーガードで打ち合うんだったらあっという間に終わっちゃうよ」。さらには「正直大みそか、川尻選手が武田(幸三)選手に勝てるとは思ってなかった」と川尻を称える谷川EPに、ものものしい検幕で「オレと武田選手は全然違うから。マジで違うから!」と怒りをぶちまける一幕もあった。 アツい舌戦を繰り広げた両雄。写真撮影時には互いに20秒間もガンをつけてにらみ合い、いまにも殴り合いそうな雰囲気となった。
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スポーツ 2009年06月11日 15時00分
新企画スタート! 上達の秘訣は正しいグリップから
この度、本紙で連載を始めることになりました小倉大悟です! ゴルフのレッスンは雑誌等をはじめたくさんの理論がでていますが、アマチュアの皆さんの多くは、それを勘違いして理解しています。そのためにゴルフを難しく感じていらっしゃる人が多く見られ、非常に残念です。この連載では、チョットしたひと言でアナタの勘違いを勘違いではなくするコツを教えます! 初心者でも「100を切れる」をテーマにまずはグリップからスタートします。 週末はいつも仲間とコースに出る人も、クラブすら握ったことのない人も、誰にでも役に立つコツを丁寧に教えていきますのでご心配なく。まずは頭の中を白紙の状態にして、ゴルフの基本を一から学んで行きましょう。 ゴルフスイングで最も重要とされているのがグリップとアドレスです。第1回の今回は、まず始めに正しいグリップを身につけましょう。 経験者はグリップの握り方を変えると、始めは非常に違和感がありますが、すぐに慣れますので、正しいグリップで練習してください。<左クリップ>良い例 クラブフェース(クラブがボールを打つ面)をボールを打ちたい方向に真っ直ぐ向けてクラブを置く。左手をグリップの若干ななめ上から握り、自分でこぶしが2つ見える位の位置にのせてあげる。このとき親指はシャフトのセンターよりやや右目になるように(写真(1))悪い例 左手が下から来すぎたり((2))、ナックルが全部見えるほど上から握っている((3))<右クリップ>良い例 右手の小指と左手の人差し指を絡めるようにして、右手の手のひらで左手の親指を包み込んであげるように握る。このときシャフトは右手の指に重さを感じるように握ってあげる。一番大事なのは左右の親指と人差し指を閉じた際にできるシワが同じ方向を向くこと。さらにそのシワが右の鎖骨を指す位の位置に握れると一番良い((4))悪い例 ((5))は右手が下から来すぎる。比較的良く見受けられるのが((6))の上から押さえつける人。グリップはなるべく隙間のないように、やわらかく両手の一体感が感じられるよう握ろう◎出張レッスン承ります内外読者のみ都内出張レッスン承ります!ご応募はEメールで。up-golf@ezweb.ne.jp◎読者からの疑問・質問大募集 ゴルフに関する質問・疑問を大募集します。採用されたものは紙面で小倉プロが直接答えます。どんな些細なことから、聞きたくても直接プロに聞けなかったことまで何でもOK。 はがきに住所、氏名を明記し、〒135-0063東京都江東区有明1-1-7 内外タイムス「小倉プロに聞け」係まで。または、内外タイムスホームページの「お問い合わせ」欄からの応募も可。<プロフィール> おぐら・だいご 1974年7月14日生まれ、東京都出身、血液型A型、ゴルフ歴12年。2007年日本プロゴルフ協会入会、アメリカのジム・マクリーンゴルフアカデミーに2年半留学、現在は都内を中心に活動中。生徒の中にはWBCで活躍したA選手を含む有名人も多数。
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スポーツ 2009年06月11日 15時00分
全日本プロレス 船木10年ぶりプロレス電撃復帰
6月10日の「ムトーの日」に開催された全日本プロレス「武藤祭」(東京・後楽園ホール)で超ド級の因縁対決が電撃決定。武藤敬司のデビュー25周年記念大会となる8・30両国国技館で武藤、船木誠勝(ARMS)組VS蝶野正洋(新日本プロレス)、鈴木みのる(パンクラスMISSION)組が行われることが発表された。 「対抗戦」や「同窓会」とは違う、まさに「夢のカード」としか言えないビッグな顔合わせを実現させた武藤社長。その敏腕ぶりは今大会にも如実に発揮されていた。 今大会の主役である武藤はこの日、まずは“第3の化身”黒師無双を約6年ぶりに復活させて観客の期待をあおると、続くF-1タッグ選手権では神奈月との「ダブル武藤」でモノマネ芸人たちと対決。客席を笑いの渦に包み込んだ上、7度目の王座防衛に成功した。 すると、今度は一転、“悪の化身”グレート・ムタとして登場し、イスを使った凶悪ファイトで観客を震え上がらせたところで、最後に社長・武藤として登場。すでに祭りのフルコースを堪能して満腹状態になっていた観客の前に“最高級のデザート”として船木を呼び込むと、客席のボルテージは最高潮に達した。 武藤、船木、蝶野は1984年に新日本に入門した同期であり、船木と後輩の鈴木はUWF、パンクラスと行動を共にした元同志。それぞれ団体も進む道もバラバラとなった4人が1つのリングに集まるというのは、25周年記念大会ならではの奇跡といえる。 当時、15歳で新日本の門を叩き、「オレ以上に天才と言われてた」という船木の素質を以前から高く買っていた武藤は、「プロレスの長所を味わってもらいたい」と早くも継続参戦をラブコール。 一方、「やりがいのある相手」と何かと縁の深い対戦チームへのライバル心に燃える船木は「今は両国の1試合しか考えてない」と、この一戦に自身の25年間のすべてをぶつける覚悟を示した。
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スポーツ 2009年06月11日 15時00分
戦極 吉田秀彦 ヘビー級王座奪取宣言
戦極で活躍する“柔道王”吉田秀彦が10日、「戦極〜第九陣〜」(8月2日、さいたまスーパーアリーナ)で1年2カ月ぶりに再起戦を行う“野獣”藤田和之の対戦要求に呼応した。不惑を迎える柔道王は“アラフォー対決”の早期実現を熱望。戦極三銃士など強豪ひしめくヘビー級戦線での天下獲りを宣言した。 日本人エースの座は渡さない。 1・4「戦極の乱2009」で菊田早苗に敗れて以来、実戦から遠ざかっている吉田。8月に行われる第九陣での復帰に意欲を見せているものの、現在のところは未定のままだ。 それでも来たるべき再起戦に向け、千葉県内で行っている吉田道場の走りこみ合宿に参加。「下半身の強化と精神面を鍛えること」を目的に、午前中はマザー牧場で山道を往復20キロ、上総湊海浜公園の海岸を5キロというハードメニューを毎日こなしている。 5日に行われた公開記者会見では、北京五輪柔道金メダリストの石井慧に宣戦布告した柔道王だったが、9日の会見では藤田から対戦を要求された。 このラブコールに「マジ? マジで? 何で一番年上をターゲットにするんだよ」と、戸惑いながらも「やるなら早いうちに。いつまでも若くはいられないんでね」といつでもやってやるといわんばかりの前向きな姿勢を見せた。 石井との新旧柔道王対決、藤田とのアラフォー対決と日本人頂上対決に期待は膨らむばかりだが、それだけではない。 ヘビー級が活気を帯びてきたことで、近い将来の設立がささやかれている同級王座についても「出ろと言われれば、出ますよ」とタイトル戦線に名乗りをあげた。 今年40歳を迎える吉田は菊田戦後、引退をほのめかしたほど。それだけに少しでも早い時期にいいコンディションで挑戦したいというのが本音。 なお、総合格闘技転向が注目されているアテネ五輪柔道90キロ級銀メダリストの泉浩については「柔道を続けた方がいいんじゃない? 目的意識がはっきりしないとやっていくのが難しい世界。目的意識がはっきりしているなら好きなことをやったほうがいいと思う」とアドバイスを送っていた。 かねてよりヘビー級復帰も視野に入れている吉田。どん底から頂点へ一気に駆け上がる。◎“ドラ1戦士”久保田凄いぞ この合宿には現役大学生の選手も参加している。それが“ドラ1ファイター”久保田祥平だ。 中学生の時は吹奏楽部でパーカッションを担当、高校に入学して「武道がやりたい」と一念発起し、空手を始めたという異色の選手だ。 今年2月に行われた戦極トライアウトでは、翌日に大学受験を控えた身ながら挑戦し、吉田道場から1位指名を受けた。もちろん次の日も合格だったというから驚きだ。 合宿に参加している小見川道大から「アイツが一番頑張ってる。走れるとは思わなかった」と驚かれるほど潜在能力は高い。 現在は戦極育成選手としてアマチュア修斗ライト級トーナメント(21日、埼玉県富士見市総合体育館)に出場予定。 「ただ頑張るのみです」と謙虚に語るドラ1ファイター、久保田。今後どれだけ化けるか注目が集まる。
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スポーツ 2009年06月11日 15時00分
渋谷淳の渾身のローブロー
ガッツ石松、畑山隆則に続く日本人3人目のライト級世界王者、小堀佑介(角海老宝石)が首のヘルニアを理由に現役引退を決意。7日、東京・大塚のジムで引退パーティーを開いた。 1月3日の初防衛戦に敗れ、チャンピオンに在位した期間は1年にも満たなかった。しかし、飾り気のない朴訥なキャラクターとユーモアあふれる語り口は、常にファンからも担当記者からも愛された。 そんな前王者の性格を表わすかのように、パーティー自体もサービス満点の内容だった。そのメインはなんと田中栄民トレーナーによるマグロ解体ショー! 築地から仕入れたマグロ1本を見事な包丁さばきで解体し、我々にふるまってくれたのである。 小堀を慕って多くの関係者も終結した。角海老OBで現レフェリーのビニー・マーチンさん、平成のKOキングこと坂本博之さんの元気な顔もあった。司会を務めたのはリングアナウンサーの富樫光明さんだった。みんな楽しそうにビールのグラスを傾け、昔話に花を咲かせた。 会場の片隅に萩森健一さんがいた。この人物、もともとボクシングファンに過ぎなかったのだが、小堀のファイトスタイルと性格、秘められた潜在能力に惚れこんで一念発起。なんと何千万円という大金を工面して、世界戦をプロデュースしてしまったのである。 また、素晴らしいボクサーに出会ったら全面的なバックアップを買って出るのか? 萩森氏に問いかけると、次のような答えが返ってきた。「どうでしょう、小堀くんのような選手が他にいるかというと…。ただ強ければいいというわけではありませんから」。 首のけがによる引退は決して本意ではないだろう。ただ、これだけ愛され、惜しまれながらリングと決別できるボクサーはなかなかいない。お酌をしてまわる小堀は幸せそうだった。
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スポーツ 2009年06月10日 15時00分
サッカー 岡田ジャパン 4強宣言は夢のまた夢
「最終予選突破は新たな挑戦へのスタートライン。僕はW杯でベスト4に行けると本気で信じている」。きょう10日、最終予選ホーム最終戦のカタール戦(横浜)を迎える日本代表の岡田武史監督は、選手たちを洗脳するかのように、同じフレーズを繰り返している。選手側もやる気満々だが、「まだ想像がつかない」とウズベキスタン戦の先制点をアシストした中村憲剛(川崎)が言うなど、少なからず戸惑いもあるようだ。なぜ指揮官は、実現不可能とも思える大きな夢に強くこだわるのだろうか。 98年フランスW杯では「1勝1敗1分の勝ち点4で予選リーグ突破」を目標に掲げた岡田監督。初出場の日本にしてみれば極めて現実的なものだった。が、周囲からは「代表監督が負けていいと言うなんて問題だ」と容赦ないバッシングが浴びせられた。執念深い彼は当時の批判を忘れてはいないはずだ。今後1年、選手のモチベーションを維持させるために、あえて高いテーマ設定が必要とも感じたのだろう。 そこで飛び出したのが「4強進出」だ。2007年12月、オシム前監督の急病に伴い代表指揮官に復帰した岡田監督は「世界を驚かそう」といきなり選手たちを鼓舞した。2002年の日韓W杯では同じアジアの韓国が4強に進出している。「ならば日本も」というのである。 ところが、日本は過去W杯3大会で2勝のみ。それも自国開催の2002年大会でロシアとチュニジアに勝っただけだ。今でこそロシアはヒディング監督が指揮する一流国だが、当時は世界トップ10レベルではなかった。チュニジアも同様だ。4強に入るためには、イングランドやドイツ、イタリアといった強豪国を撃破しなければならない。それも南アという未知なる異国でだ。岡田監督の目標がいかに壮大なものか分かるだろう。 「正直、山の頂上は全然見えてない」と昨年末のFIFAクラブW杯でマンチェスター・ユナイテッドに打ちのめされたガンバ大阪の橋本英郎は本音を吐露した。 今季ドイツ・ブンデスリーガ優勝に大きく貢献し、世界基準を知る長谷部誠(ヴォルフスブルク)でさえ「世界にはたくさんの素晴らしい選手がいる。自分なんかドイツでは体も弱い方。ドイツ人と対等にやれるようになって初めて一人前」という弱気な発言をするほどだ。 欧州チャンピオンズリーグ決勝トーナメントを2度経験した中村俊輔(セルティック)だけは「たぶんこのくらいで4強に行けるというのは自分の中ではある」と唯一、具体像を持っている様子。 しかしそのエースも2006年ドイツW杯では何もできずに惨敗。世界トップとの大きな実力差に打ちひしがれた。 岡田監督は「4強レベルの国と我々との現状の差を明確に認識するところから全てが始まる」と世界トップ級との真剣勝負を熱望している。 さし当たって9月にオランダ、ガーナとの親善試合が組まれるが、その後はまだ白紙。トルシエ時代はフランスやスペイン、オシム時代はスイスと、外国人監督のコネを使って強国とのマッチメークができたが、岡田監督や現日本協会にそこまでの人脈はない。指揮官の思惑通りの「強豪参り」が実現するか怪しいところだ。 普通の強化をしていたのでは1勝も危ういのがW杯だ。日本代表の現状を考えたら、4強入りはあくまでもお題目。現実的目標は「1次リーグ突破」と見た方が無難ではないか。
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スポーツ 2009年06月10日 15時00分
野球 “夢の球宴”消滅危機
かつては夢の球宴と呼ばれたプロ野球オールスターが揺れ動いている。今年は7月24日に札幌ドーム、25日はマツダスタジアムで行われるが、その舞台裏ではテレビの地上波中継の消滅危機一髪の騒動が繰り広げられていた。来年からはスポンサー探しという大難題も立ちはだかる。夢の球宴が消えるXデーはいつ来るのか。全く予断は許さない状況だ。 「2012年までオールスターを開催する球場は決まっている。オールスターはなくなりません」。主催する日本野球機構(NPB)関係者は噂されるオールスター消滅危機情報を全面否定する。が、加藤コミッショナーが議長を務め、12球団の代表がメンバーのプロ野球実行委員会で、現状のオールスターに対する改革案が提案されたのは事実だ。 「交流戦が出来て、オルスターの価値観の問題がある。アジアシリーズとも絡めて総体的に見直す時期だ」と阪神が問題提起しているのも、オールスターが危機に直面しているのはまぎれもない現実だからだ。テレビ局関係者が内幕を明かす。 「新球場のマツダスタジアムで行われるオールスターの中継は早くからTBS系列で決まった。TBS系列の広島のRCCが『新球場での初めてのオールスターは何が何でも中継したい』と言っていたからね。しかも、新球場の命名権を買ったマツダがオールスターのスポンサーになっているのだから、中継はむしろ当然でしょう。 最後の最後までもめたのが札幌ドームでの試合。どの局も消極的で、一時は地上波のテレビ中継なしという前代未聞の最悪の結果になりそうでした。最終的には日本テレビ系列の中継で一件落着したが、NPB関係者は冷や汗をかいたでしょう。真偽は定かではないが、1試合1億2000万円といわれる放映権料の大幅ダンピング説まで流れていますよ。半分の6000万円ではないかという…」。 オールスターは、12球団からの拠出金、日本シリーズと並ぶNPBの重要な三大財源だ。「12球団からの拠出金が1球団7000万円で合計8億4000万円。経済状態の厳しい時代だから、値上げはできない。どこも経営が苦しい12球団が絶対に認めないからだ。日本シリーズはその年で対戦カードが変わるし、4戦で終わるか、7戦までもつれ込むかわからない。その点、オールスターは計算できる安定した財源だっただけに、なくなるような事態になったら、NPBは壊滅的なダメージを受けるだろう」。球界関係者がこう深刻な楽屋裏をぶちまける。 今年は辛うじて地上波のテレビ中継は確保したが、視聴率の結果次第では、来年の保証はない。というのも、一昨年が第1戦12.2%、第2戦8.2%。昨年も第1戦11.4%、第2戦11.3%(すべてビデオリーサーチ調べ=関東地区)と、オールスター人気の低下は歴然としている。 「1億円以上出してゴールデンタイムにやるメリットは全くない」とテレビ局関係者は言い切る。今年も低視聴率にあえげば、来年はテレビ中継なしの危機が再び訪れる。 それだけではない。さらに新たな難題がある。スポンサーの問題だ。 「オールスターは三洋電機が1988年から2006年まで冠スポンサーとなり、年間3億4000万円の協賛金を出してくれていた。が、経営危機からスポンサーを降りてしまい、その後は毎年テンヤワンヤだ。07年はヤンキース・松井がCMに出演している中古車販売大手のガリバーが1年だけのスポンサー。昨年は新車を出すタイミングということでマツダが1年契約で引き受けた。結果的には、今年はマツダスタジアムでの開催があるので、2年連続となったが、来年は降りる。その後のスポンサー探しは容易ではないだろう」広告代理店関係者はこう明言する。 テレビの放映権料に加え、スポンサーの協賛金までなくなったら、入場料収入しかなくなり、まさにオールスターは存続の危機に直面する。今秋のアジアシリーズが今まさに風前の灯火になっているのは、一昨年限りで3年契約の終わったコナミがスポンサーを降りてしまったからだ。その結果、昨年行われたスポンサーなしのアジアシリーズは3億円の赤字を出しており、パ・リーグ球団を中心に強硬な廃止論が出ている。オールスターがアジアシリーズの二の舞になる危険性は限りなく高い。問題はただオールスターには止まらないから深刻なのだ。 三大財源の一つが消えれば、NPBは財政危機に見舞われる。そうなれば、日本プロ野球界が大揺れすることになる。球界再編の動き再燃など非常事態到来の危機を迎える。たかがオールスター問題では済まなくなる。
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スポーツ 2009年06月10日 15時00分
戦極 藤田 三角関係演出
ヘビー級の主役はオレだ。「戦極〜第九陣〜」(8月2日、さいたまスーパーアリーナ)に参戦する“野獣”藤田和之が9日、都内のホテルで記者会見を行った。1年2カ月ぶりの戦極マット復帰となる野獣は“柔道王”吉田秀彦に宣戦布告。北京五輪柔道金メダリスト石井慧の参戦などで活性化するヘビー級のタイトル戦線に名乗りを上げた。 第三陣でトラビス・ビューにTKO負けを喫して以来の再起戦となる藤田。この日は都内のホテルで会見を行い、第九陣で昨年11月にコンバットサンボ世界選手権100キロ超級でエメリヤーエンコ・ヒョードルを破り優勝した、ブラゴイ・アレクサンドル・イワノフとの対戦することになった。 これまではロサンゼルスにいる師匠マルコ・ファスと日本を往復しトレーニングを積んでいた野獣だが、今年に入り新型インフルエンザが流行したことから渡米を自粛。Eメールで情報交換をしながら教育プログラムをこなしていた。 充電期間を経て進化を遂げ「どんなことがあっても、諦めることなく挑戦を続けるドン・キホーテのように挑戦を続ける闘魂は、どんな相手でもブチ倒しにいきます」と早くも気合い十分。 参戦がすでに決定している石井との対戦には「リングに上がってくればわからないけど、(ファンの)皆さんの興味がわけば対戦することもあるでしょうね」とコメントするにとどまったが、吉田秀彦との対戦については「いろんな意味で戦極を引っ張ってきた。このリングに上がる以上、そこに行き着くでしょうね。必ず交わる線だと思っている」と“日本人エース対決”を呼びかけた。 野獣がここまで鼻息を荒くするのも無理はない。戦極といえば、藤田不在の間に石井が参戦し、吉田、ジョシュ・バーネットなどヘビー級の層は厚みを増すばかり。それだけに「そろそろヘビー級も凄い戦いを見せないと。ヘビー級が集まって、でっかいイベントをやりたいですね」とグランプリ開催を提案。 同イベントを主催するWVRの國保尊弘取締役は「(トーナメントかタイトルマッチの)どちらかをどこかでやれればいいんですが」と、呼応し「年内にもう1試合組んで(ニューイヤーイベントで)タイトルマッチを」と来春に開催が予定されている「戦極の乱2010」での開催を示唆した。 吉田、藤田、石井と互いに対戦を熱望し絡みあう三角関係。“戦極三銃士”の今後の動向から目が離せない。
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スポーツ 2009年06月10日 15時00分
サスケ 民主党から仰天オファーあった!
元岩手県議会議員の覆面レスラー、ザ・グレート・サスケが9日、本紙に国政進出の打診があったことを明らかにした。民主党から「静岡県知事選で空きのポジションが出たら参院議員をやらないか」と要請されたとのこと。県議時代は覆面議員として脚光を浴びながらも、最近は暴行容疑で逮捕されるなど、波乱万丈な男に寄せられた仰天オファー。ここにきて再び覆面議員が政界再登板を促されていたとは。 あの覆面議員に国政進出話が持ち上がっていた。「実は、最近もし静岡県知事選の絡みで空きのポジションが出たら(民主党で)参院議員をやらないかっていうお話を水面下でもらいました」。岩手県議を務めたサスケに、こんどは国政で政界再登板のチャンスが巡ってきたというのだ。 今年2月に暴行事件で世間を騒がせたばかりのサスケに白羽の矢が立が立つというのは、ちょっと耳を疑いたくなる話。しかし、ここのところ民主党は静岡県知事選(7月5日に投開票)を受け、次期参院議員の候補者をリストアップしている真っ只中。そんなことから覆面議員にスポットがあたっても何らおかしくない。 サスケといえば、2003年から岩手県議会議員を務め、07年には落選したものの県知事選にも出馬。ここ数年こそ政治活動を休止しているが、県議時代から民主党とも関わりあいは深く、いまだに政界復帰の線が完全に消滅したワケではない。果たして政界再登板はあるのか。 ただ、サスケよれば「いま燃えるものがない」との理由から、今回の国政進出への打診については、断りを入れたという。それもそのはず。せっかくの政界再登板のチャンスをきっぱり断ったのは「いまはリングで這い上がらなきゃいけないとき」だからだ。 「(暴行で)留置場に入ったときは首をくくろうかってよぎりましたけど、まだまだやることはたくさんある。ナイガイと一緒で這い上がらなきゃいけませんから」とサスケ。 この日はKAIENTAI DOJOでタイトルマッチに臨み、試合にこそ敗れたものの「ヒザはユルユルでガタガタ。頸椎も胸椎もガタガタで左手は全く力が入らない、それでもオレはリングの上にいます。19日(みちのくプロレス後楽園ホール大会)には東北ジュニア王座挑戦もある。中年の意地をみせる」と、政界ではなくリングで再起することを誓っていた。
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スポーツ 2009年06月10日 15時00分
球界因縁のライバル(14) 張本VS王(下)
「これまでずっとONコンビでライバル意識を持ってやってきたのに、オレが監督になって、ワンちゃん1人になってしまった。相手のマークもきつくなるし、気持ち的にもどうしても刺激がなくなってくる。ワンちゃんを蘇らせるライバルは、張本しかいない。ONに代わるOH砲だ」。 巨人監督就任1年目の75年、いきなり最下位になった長嶋監督は、チームの低迷と共に打率3割を切る2割8分5厘、13年連続獲得してホームランキングの座も阪神・田淵に奪われ、33本塁打と不振に終わった主砲・王を再生するために、日本ハムからトレードで張本氏を獲得した。「同期生のワンちゃんが最大のライバルだ」と明言していた張本氏を、長嶋監督が認め、最大限に活用しようとしたことになる。 「巨人が優勝するためには、ワンちゃんを蘇らせる必要がある。そのためには、張本が絶対に欠かせない。務台さん(当時の読売新聞社社長)に2度も3度も土下座して、お願いしたよ」。長嶋監督の再三の要請でようやく実現したOH砲は狙い通りの効果を発揮した。 チームは最下位からいきなりリーグ連覇。主砲・王も2年連続のホームラン王、打点王の二冠王。76年10月11日にベーブ・ルースを抜く715号、77年9月3日にはハンク・アーロンのメジャー記録を破る756号を記録している。アジアの張本が世界の王を見事にアシストしたのだ。「長嶋さんが父親でワンちゃんが長男、オレが次男坊みたいなものだよ」と張本氏は当時語っている。 ONコンビからOH砲。4年間続いたが、「3000本安打はぜひ巨人で達成したい」という張本氏の願いは叶わなかった。長嶋監督解任、世界の王が現役引退した80年の1年前に張本氏はロッテに移籍、3000本安打を記録している。 張本氏の役目だった最大のライバル、王氏を蘇らせたことでお役ご免というのが、巨人側のシナリオだったのだろう。なにしろ長嶋監督解任の後に、今度は王監督まで辞めさせている球団なのだから。その後、ダイエー・ホークス監督を引き受けた王監督は、松中、小久保というMK砲を育て、弱小チームを常勝軍団に変ぼうさせている。 「常勝チームには、必ず最大のライバルコンビがいる。ONがそうだったし、ハリとのコンビもそうだった。赤ヘルには山本浩二と衣笠がいた。西武にも秋山、清原のコンビがいた」という、過去の経験を生かしたからだ。 今でも「ワンちゃん」「ハリ」と呼び合う、ユニホームを脱いだ世界の王とアジアの張本は、背広姿になってからも、その関係、立場は変わらない。連覇したWBC侍ジャパンでは、コミッショナー特別顧問、日本代表監督相談役を務めた王氏は、外務省から委託され、野球特別大使という公職にも就いている。「野球を通して世界外交をしてほしい」という政府からのお願いを受諾したのだ。 「メジャーリーグで一番知られているのが王さん」。駐米大使を6年半も務めた加藤良三コミッショナーが認める世界の王にふさわしい肩書きだろう。 一方のアジアの張本氏は、韓国プロ野球のコミッショナー特別補佐官をするなど日韓野球界の架け橋になっており、韓国から勲章を授与されている。共に適材適所のポストに就き、日本球界のご意見番になっている。
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2025年07月14日 17時00分
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2025年04月28日 19時03分