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戦極 藤田 三角関係演出

 ヘビー級の主役はオレだ。「戦極〜第九陣〜」(8月2日、さいたまスーパーアリーナ)に参戦する“野獣”藤田和之が9日、都内のホテルで記者会見を行った。1年2カ月ぶりの戦極マット復帰となる野獣は“柔道王”吉田秀彦に宣戦布告。北京五輪柔道金メダリスト石井慧の参戦などで活性化するヘビー級のタイトル戦線に名乗りを上げた。

 第三陣でトラビス・ビューにTKO負けを喫して以来の再起戦となる藤田。この日は都内のホテルで会見を行い、第九陣で昨年11月にコンバットサンボ世界選手権100キロ超級でエメリヤーエンコ・ヒョードルを破り優勝した、ブラゴイ・アレクサンドル・イワノフとの対戦することになった。
 これまではロサンゼルスにいる師匠マルコ・ファスと日本を往復しトレーニングを積んでいた野獣だが、今年に入り新型インフルエンザが流行したことから渡米を自粛。Eメールで情報交換をしながら教育プログラムをこなしていた。
 充電期間を経て進化を遂げ「どんなことがあっても、諦めることなく挑戦を続けるドン・キホーテのように挑戦を続ける闘魂は、どんな相手でもブチ倒しにいきます」と早くも気合い十分。

 参戦がすでに決定している石井との対戦には「リングに上がってくればわからないけど、(ファンの)皆さんの興味がわけば対戦することもあるでしょうね」とコメントするにとどまったが、吉田秀彦との対戦については「いろんな意味で戦極を引っ張ってきた。このリングに上がる以上、そこに行き着くでしょうね。必ず交わる線だと思っている」と“日本人エース対決”を呼びかけた。
 野獣がここまで鼻息を荒くするのも無理はない。戦極といえば、藤田不在の間に石井が参戦し、吉田、ジョシュ・バーネットなどヘビー級の層は厚みを増すばかり。それだけに「そろそろヘビー級も凄い戦いを見せないと。ヘビー級が集まって、でっかいイベントをやりたいですね」とグランプリ開催を提案。
 同イベントを主催するWVRの國保尊弘取締役は「(トーナメントかタイトルマッチの)どちらかをどこかでやれればいいんですが」と、呼応し「年内にもう1試合組んで(ニューイヤーイベントで)タイトルマッチを」と来春に開催が予定されている「戦極の乱2010」での開催を示唆した。
 吉田、藤田、石井と互いに対戦を熱望し絡みあう三角関係。“戦極三銃士”の今後の動向から目が離せない。

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