スポーツ
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スポーツ 2010年09月23日 10時00分
夢(ユメ)と現(ウツツ)が交錯する“夢現大記念日” 9・12地下プロレス『EXIT-46 ANNIVERSAIRE』(2)
【第4試合 WUW(World Underground Wrestling)世界選手権 時間無制限一本勝負】[王者]“人間狂気”紅闘志也 vs[挑戦者]“銀座の鉄人”三州ツバ吉 去る8月29日、“霊峰富士山頂プロレス”を完遂し、一躍時の人となった三州ツバ吉。その勢いに乗って、いよいよ地下世界王者・紅闘志也への挑戦権をも勝ち取ってみせた。 例によって『オペラ座の怪人』チックなマスクを被って入場の三州。着ているTシャツは、ファンからの熱い寄せ書きで埋め尽くされている。地下の“愛され王”が、栄冠を掴むことはできるか? しかし相手は新・絶対王者の紅闘志也。そうは問屋が卸さない。打撃勝負では不利と、テイクダウンからの寝技勝負に活路を見いださんとする三州だが、ガードポジションから紅の狂気じみたヒジとヒザの迎撃が飛んでくる。 だが三州にも、現役阿吽王者としての誇りと意地がある。倒れても倒れても雄叫びをあげながら紅に立ち向かい、客席は俄然ヒートアップする。 が、幾度目かの三州のタックルをキャッチした紅は、渾身のフロントチョークで絞めあげると、三州はたまらずタップアウト。紅が珍しく、グラウンドで試合を決着させた。前戦8・22『ARAISE』決戦ではコブラツイスト(!)まで繰り出した紅、王者としてまずます進化を遂げている。 地下王者の高みは、霊峰富士のそれを上回る、ということか…!?○紅(10分30秒 フロントスリーパー)●三州 ※王者・紅が防衛に成功。【第6試合 時間無制限一本勝負】“暗黒サラブレッド”ジャガー・ロゴフスキー&“頭突き世界一”富豪2夢路vs“霊界の貴公子”怨霊&“スモー・キク”梅沢菊次郎 09・1・4『EXIT-6』以来の地下マット登場となる怨霊。この“霊界の貴公子”と前・地下世界王者ジャガー・ロゴフスキーとの対決もこの上なく刺激的だが、ネパールで“カンパイ・ボーイズ”を結成した兄弟分、富豪2夢路(ふごふご・ゆめじ)と梅沢菊次郎が、この日は敵同士として対決するのも忘れてはならない。ネパール帽にネパール国旗を携えて入場の梅沢は、リングインした途端、自らの額を拳でゴツゴツと叩き、「今日は夢路と頭突きで勝負するぞ」と予告。タダでは終わらなさそうな予感がビンビンと漂ってくる! ジャガーと怨霊の絡みは、まさにイリュージョンそのものであった。両者のファーストコンタクトは、長いこと視殺戦を繰り広げる中、唐突に怨霊が“猫だまし”をカマしてジャガーを急襲! 怨霊の試合でおなじみの“エクトプラズム”も、暗黒サラブレッドにはまったくの初体験。地下の無冠の帝王が慌てふためくサマを目撃できるのは、もしかしてこの日が最初で最後だったのかも…? 無論、やられっぱなしで終わるジャガーではなく、この日も数々のファンタジックな打撃技を繰り出し、絶好調ぶりは健在。ジャガーの地下世界ベルト再挑戦は、はたしていつの日か? ジャガーと怨霊のファンタジー対決が夢(ユメ)ならば、夢路と梅沢のヘビー級の肉弾戦はまさに現(ウツツ)。重厚なグラウンドレスリング、会場全体に響き渡る怒号と張り手とチョップの応酬が続く。この小細工のなさ、まさに地下プロレスの…否、“プロレスのベーシック”を見る思いである。 そして予告通り、梅沢が夢路に無謀にも頭突き勝負を仕掛ける! 幾度も天井にこだまする、頭蓋骨と頭蓋骨の衝撃音。奇しくもネパールで結成された“カンパイ・ボーイズ”の語源は、頭突きをぶつけ合う衝撃音を、グラスの「乾杯」に見立てたのがルーツだったのである。しかしこのカンパイ対決は、どちらかのグラスが叩き壊されるまで続くようである…! フィニッシュは壮絶だった。猛牛同士の喧嘩のように、夢路の頭突きを何発も喰らい続けた梅沢は、ついに大流血。その後夢路のジャーマンスープレックスで叩きつけられ、トドメはジャガーのチョークスリーパーで決着。試合後白目を剥いて伸びてしまった梅沢の姿に、地下プロレス初見の観客は、一様に背筋を凍らせたのであった…。○ジャガー(10分22秒 スリーパーホールド)●梅沢地下プロレス『EXIT』公式サイトhttp://www7.plala.or.jp/EXIT/梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?http://npn.co.jp/article/detail/97320773/世界に拡散する地下プロレス…ネパール、香港で繰り広げられた“世界地下行脚”を追う!(1)http://npn.co.jp/article/detail/54205265/世界に拡散する地下プロレス…ネパール、香港で繰り広げられた“世界地下行脚”を追う!(2)http://npn.co.jp/article/detail/71648266/世界に拡散する地下プロレス…ネパール、香港で繰り広げられた“世界地下行脚”を追う!(3)http://npn.co.jp/article/detail/84212018/世界に拡散する地下プロレス…ネパール、香港で繰り広げられた“世界地下行脚”を追う!(4)http://npn.co.jp/article/detail/58713392/世界に拡散する地下プロレス…ネパール、香港で繰り広げられた“世界地下行脚”を追う!(5)http://npn.co.jp/article/detail/14756242/灼熱の日比谷公園に突如出現した“ネパール地下プロレス”!! …誰か教えてくれよ!http://npn.co.jp/article/detail/34428935/(山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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スポーツ 2010年09月23日 06時00分
追い風ソフトバンクの逆転Vにのしかかる、ある“障壁”
風雲急を告げるパ・リーグのペナント争い。 2位ソフトバンクに3.5G差を付けてのM4と、優勝をほぼ手中に収めたと思われた西武が、18〜20日の敵地・福岡での対ソフトバンク3連戦で何と逆3タテを喰らい0.5差、優勝の行方がまったくわからなくなってしまったのだ。 特に、対ソフトバンク3連戦での西武の負け方がいただけなかった。中島、フェルナンデスら破壊力抜群の上位打線がタカ先発陣を打ち崩しておきながら、涌井、帆足らエース級の先発陣が踏ん張れずKO、そしてこのチーム最大の弱点である層の薄い中継ぎ陣が火に油を注ぎ、3戦すべて逆転負けという結末。さらに20日の3戦目では、3年連続盗塁王の攻守の要・片岡が試合中に右脚を負傷し、そのまま車イスで病院直行。公式戦残り4試合の出場は難しく、登録抹消という最悪の事態となった。 土壇場で弱り目に祟り目状態となった西武とは対照的に、3連勝のソフトバンクは、西武との天王山で松中、小久保、多村ら主砲のバットが完全に息を吹き返し、ベンチのムードも最高潮。自慢のリリーフ陣も、連投続きの勤続疲労と闘いながらも、連日気迫のピッチングを見せている。特に天王山3戦目、1点差で9回表2死1、3塁の大ピンチで、12球粘られながら中島を三振に斬って勝負を決めたタカの守護神・馬原のピッチングは、もしソフトバンクが逆転優勝したならば「優勝に繋がるキーポイント」として、後生まで語り継がれることであろう。 久々に訪れたリーグ優勝のチャンスに、福岡のホークスファンのボルテージも「こら優勝ばい!」と、最高に盛り上がっている。ソフトバンクはこのまま、奇跡の逆転優勝を決められるのだろうか。しかしどうも、そうは問屋が卸さなさそうなのだ。 「依然西武が有利であることには変わりありません。西武の残り試合は4試合ですが、そのうちの3試合が楽天戦なんですよね。ここが重要なポイントなんです。 楽天はソフトバンクに対して、同じIT企業として、異様なまでのライバル心を持っています。『とにかくソフトバンクには勝て』というのが、三木谷オーナーを筆頭とする楽天首脳陣の至上命令なんです。極端な話、『他チームには全部負けてもソフトバンクには全部勝て』ぐらい思ってますから、彼らは(笑)。 その楽天が、ソフトバンクに追い詰められた西武相手にどう戦うか…。もうおわかりですよね? 彼らは間違いなく『自チームのプライド』よりも『ソフトバンクにイイ思いをさせない』ことを優先してくるでしょう。 まあ見ててください、楽天は西武にやすやすと白星を3つ、気前よくプレゼントするはずですよ…」(元スポーツ紙記者) ソフトバンク逆転Vの最大の障壁は、日程のアヤということか。 いずれにしてもホークスが奇跡を起こすには、残り試合3つを全勝し、天命を待つしかないようである。
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スポーツ 2010年09月22日 15時30分
中日日本一経済効果215億円も球界はゼロ?
共同総合研究所(岐阜県大垣市)が試算発表した中日の日本一経済効果は、中部5県(富山、石川、岐阜、愛知、三重)で総額215億1000万円になるという。 百貨店やスーパーが実施するセールの売り上げの他、クライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズの入場料や関連グッズの売り上げ増も含め、消費の増加額を計129億1000万円。これに加え、関連産業の生産や従業員の所得が伸びる効果を見込んでいる。 「中日の日本一は先行き不透明な中部経済に明るい話題で消費マインドに火を付けるだろう」と共同総合研究所は締めくくっている。が、この中日の3年ぶりの日本一経済効果215億円1000万円の試算は、4年ぶりのリーグ優勝、CSファイナルステージで阪神を3勝2敗で撃破、日本シリーズでは西武に4勝3敗で勝利が前提だ。いわば、最大限のケースの経済効果を考えてのものだが、中部経済界にとっては、明るい話題であることは間違いない。 ところが、プロ野球界にとっては、中日の優勝、日本一は最悪の事態になる。「全国区人気の巨人か阪神が日本シリーズに出てくれれば、何の問題もないが、名古屋ローカルの中日となると、頭が痛い」と、頭を抱える球界関係者が大半だ。 最大の頭痛の種は、テレビ局の日本シリーズ全国中継の消滅危機だ。「日本シリーズのカード次第では、史上初めてテレビの地上波全国中継がなくなってしまうのでは…」と、主催の社団法人・日本野球機構(NPB)関係者は戦々恐々としている。それも無理はない。 今やプロ野球は地上波のテレビ局から見放され、CS放送やBS放送で見る物というのが、世の中の常識になってしまっている。NPBにとって日本シリーズと並ぶ、二大財源になっていたオールスターは、一足先に中継消滅の危機に直面して放映権が大暴落している。過去には1試合1億円以上だったのに、昨年は8000万円、今年についにその半値の4000万円にまで下落しているのだ。その理由もお寒い限りだ。「オールスターのテレビ中継なしという、史上初の最悪のケースだけはなんとしても回避したい」というNPB側が、2試合セットで約8000万円というパック料金でテレビ朝日系列に売っている。 最短でも4試合、最長ならば7試合は開催される日本シリーズの財源的な重要性は、オールスターの比ではない。巨人が日本ハムを4勝2敗で破り、7年ぶりに日本一になった昨年の日本シリーズの放送収入の合計は、6億1504万650円。内訳はテレビが5億6700万円で、ラジオは4804万650円だった。 最悪4試合でも合計4億円になる莫大な放映権料が完全に消えてしまったら、財政難のNPBは真っ青だ。戦々恐々とするのは当然だろう。中部経済界が中日の日本一経済効果215億円1000万円の試算に胸をふくらませているのと対照的に、球界関係者は「頑張れ阪神」「頑張れ巨人」と必死のエールを送っているのだ。
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スポーツ 2010年09月22日 10時00分
華名、日本地下マットに女子初見参! そして…!? 9・12地下プロレス『EXIT-46 ANNIVERSAIRE』(1)
12日、埼玉「URAWA PINOCCHIO」にて、地下プロレス『EXIT-46 ANNIVERSAIRE』が挙行された。 東京を中心に闘いの輪を広げてきた地下プロレスが、埼玉で試合を行うのは今回が初。その影響もあり、地下世界を初体験する観客も数多かったが、鎖に囲まれた漆黒のリングで繰り広げられる、血しぶきが飛び散る闘いに、皆が魅了を通り越して戦慄を覚えていた。 地下を初体験といえば、“格闘浪漫乙女”華名とて同じ。 「本当に華名が、地下で試合をするのだろうか?」 「相手は男? もう一人女子の参戦があるのでは?」 「試合じゃなくて、Ishtaria(イシュタリア)と一緒にダンスを踊るのでは?」 …などなどと、彼女の9・12地下参戦がアナウンスされた当初から、ファン、そして選手たちの間でも“地下世界”は華名の話題で持ちきりとなった。特に現役地下世界王者・紅闘志也(くれない・としや)に至っては、 「女が上がれるほど地下のリングは甘くねえよ。逆さ吊りにしてやる!」 と、“ダーク梶原一騎ワールド”のキーワードを織り交ぜて憤怒。とにもかくにも、華名が日本地下プロレス初の女子選手として登場するインパクトは、かくも絶大だったのだ。【第5試合 時間無制限一本勝負】“超竜”高岩竜一 vs“格闘浪漫乙女”華名 注目の華名の試合は、この日のセミファイナル。先に入場した華名。リングで待ち受けるその視線の先には…超竜・高岩竜一! 他に入場してくる選手は誰もいない。華名が本当に、地下のリングで試合を行う。しかもそれが、高岩竜一とのシングルマッチなのだから! 主催するフランス地下組織・WUW(World Underground Wrestling)は、彼女にとんでもない試練を与えたものである。 試合は開始から、予想に反しオーソドックスなレスリングをじっくり魅せられる展開。体力差・体格差・性別差…、高岩は全局面で華名との圧倒的な“差”をこれでもかと見せつけつつ、じっくりと華名を拷問のようにいたぶる。嗚呼、華名はこのまま“ダーク梶原ワールド”の女たちのごとく、徹底的に痛めつけられ“陵辱”されてしまうのか…? しかし華名にも、女子プロレスの革命児としての矜持がある。高岩のグラウンドに必死に対峙し、途中キレのよいキック、ヒザ十字、腕十字で高岩をロープブレイクに追い込む。気づけば、予想に反して(?)、試合は重厚なレスリングの応酬。好勝負となっている。 しかし試合はやはり、超竜の横綱相撲だった。チョップにストンピング、ラリアットと、打撃技を解禁した高岩は、華名をついに抱え上げ、デスバレーボム一閃! 動けない華名。レフェリーストップが告げられ、高岩が華名に地下のキツい洗礼を浴びせる形となった。 しかし「女子を超えた闘い、性別を超えた闘いをしたい」という華名の思いが観客に伝わったか、試合後、退場時の華名にこの日一番の拍手と歓声が送られる。“地下の住人”たちが華名を認めた瞬間だった。○高岩(9分28秒 TKO)●華名 ※デスバレーボム そして試合後、さらなるサプライズが起こった。 突如、試合後のバックステージに虎の仮面の男が現れ、華名に何やら書類を手渡したのだ。 この虎の仮面、今までCORE STADIUMに現れた“カナダのタイガーマスク”とも別人のようだ。 そしてなんと、この書類の正体は、「『地下日本女子王座決定戦』への出場権を認める」という“認定書”だったらしい…! 地下日本女子王座…我々はまたしても、聞き慣れない“地下を紐解くキーワード”に出くわしたようである。はたして、その“地下日本女子王座決定戦”とは、いつ実現するのか? そしてこの“黒の虎仮面”(ブラックタイガー)とはいったい…。“梶原ロマン”がそのまま現出する地下世界において、やはりタイガーマスクは絶対に不可欠なキーパーソンなのだろうか。そして、カナダのタイガーにしろ、ブラックタイガーにしろ、なぜ地下の虎たちはフランス地下組織(WUW)のメッセンジャーとして常に現れるのか。 汲めども汲めども尽きぬ地下世界の謎。誰か教えてくれよ!地下プロレス『EXIT』公式サイトhttp://www7.plala.or.jp/EXIT/梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?http://npn.co.jp/article/detail/97320773/地下プロレスに現れたタイガーマスクの正体を…誰か教えてくれよ!http://npn.co.jp/article/detail/90191041/(山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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スポーツ 2010年09月21日 15時30分
来季ヤクルト・荒木大輔二軍監督の正しさ
ヤクルトの来季監督が小川淳司監督代行(53)に決定。本命視されていた荒木大輔投手コーチ(46)は、「次の監督」(鈴木正球団社長)ということで、二軍監督を要請されることになった。大正解だろう。 来季荒木新監督が既定路線になっていたのは、今秋のドラフトで1位指名する早実の後輩、早大・斎藤佑樹とのフレッシュコンビで、観客動員を伸ばしたいという人気面を最重要視していたからだ。が、斎藤にはロッテも1位指名を明言するなど、競合するのは避けられず、獲得できるかどうか、保証の限りではない。 しかも、成績不振の責任を取り、辞任した高田繁前監督の後を受けた小川監督代行が素晴らしい成績をあげ、ファンの支持を得ているのだから、荒木新監督にこだわる必要は全くない。小川監督から荒木監督という政権交代は、チーム内外から支援されるだろう。 ポスト小川として、来季荒木二軍監督を誕生させるのは、王道であり正解だ。小川監督が大成功をおさめたのも、二軍監督を経験しているからだ。畠山、飯原をクリーンアップに抜てきできたのも、二軍監督時代から彼らを熟知している強みがあるからだ。 最後の最後まで優勝の行方がわからなくなったパ・リーグの2強、西武・渡辺久信監督、ソフトバンク・秋山幸二監督ともに二軍監督経験者なのは偶然ではない。若手選手の考え方や実力を把握しているから、チームを再生できる。とくに、秋山監督は、王球団会長が監督時代に後継者として直々に指名、二軍監督として帝王学をマスターさせている。 というのも、巨人監督時代に王球団会長は、二軍監督の重要性を嫌と言うほど痛感させられたからだ。「藤田監督、牧野ヘッドコーチとのトロイカ内閣で、3年間、助監督として勉強しただろうと言われるが冗談ではない。助監督など何のプラスにもならなかった。自分で決断してサインを出さなければ、全く意味がない。二軍監督をやり、失敗を重ねながらも勉強していく。それが一番だ。帝王学というならば、二軍監督しかない」。王球団会長は自らの生々しい体験から、秋山監督を二軍監督からスタートさせているのだ。 電撃解任され、第一次政権が6年で終わった巨人・長嶋茂雄終身名誉監督もしみじみとこう述懐している。「監督として成功するには、二軍監督を経験することが一番の近道だ。未熟な若手選手と泥まみれになりながら、自らも勉強をしていく。オレも二軍監督をやりたかったが、あのときは許される状況ではなかったからね。川上さんのあとはオレと決まっていて、ファンからも待望されていたからね」と。 第二次政権が9年続き、第一次政権では1度も手に出来なかった日本一の座にも2度つき勇退、終身名誉監督になれたのも、一度目の苦い体験があるからだ。二軍監督を経験していれば、第一次政権で成功していたという強い思いがある。 ONともに二軍監督というポストの重要性を肌で感じた体験として強調するのだ。ヤクルトが荒木投手コーチをポスト小川として来季二軍監督に就任させたことを、誰よりも大歓迎しているだろう。
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スポーツ 2010年09月21日 14時30分
SMASHの魅力、灼熱の太陽の下で開花した!!
9月12日、まだ夏の日差しが残る東武伊勢崎線竹ノ塚駅。 そこから歩いて15分程度の場所にある足立区立伊興(いこう)小学校の校庭にリングが立っている。 新宿を拠点とするSMASHが、小学校の強い希望を得てイベントプロレスを行ったのだ。旗揚げから1年足らずのSMASHであるが、この事実は非常に大きな事である。 専属リングアナウンサーであるSUNAHOは、サービスとばかりに自分の歌っている曲「Cyclone EFFECT」(仮面ライダーWエンディングテーマ)を熱唱(しかもフルコーラス)、子供たちのハートを掴む。 最初のプログラムはKUSHIDA・朱里・児玉ユースケによるプロレス教室。勝敗を決めるルールから解説する。 そして子供たちをリングに上げてトレーニングを行う。まず始めにリング上でジャンプをさせるコーチ陣。これはプロレスのリングはどんな感触なのかを確かめさせる為に必要な事なのだ。次に体力作りの基礎として腕立て伏せを子供達に実践させる。そして前転・後転。リングの硬さを認識させてしまう受身よりもマット運動のようなトレーニングをさせる事の方がいい。 今度は児玉がお手本となってスクワット…とその時、不審な四人の男たちがリングサイドに現れる。練習したブーイングを一斉に浴びせる子供たち。男たちは自らを「伊興デビル」と名乗る。先導役の「ミスター足立」はマイクを掴み、 「俺達の目的は、この町を支配して足立区を少子化にする事だ! こんなに子供はいらないんだ足立区に!! 足立区から一人残らずたたき出してやる! いいか、メインイベントで俺たちがお前たちとやってやる!! 俺達が勝ったあかつきには、この小僧たちを一人残らず埼玉に送り出してやるからな!!」 と物騒な事を言い放つミスター足立。足立区の子供たちの運命はSMASH軍に賭けられた…。 オープニングマッチでは小路晃が児玉ユースケと対戦。しっかりしたグラウンド、リングサイドの子供たちが思わず声を上げたチョップ・エルボーのラリー。小路がジャイアントスイングで児玉を振り回せば、負けじと児玉もゼロ戦キック・ドロップキックで反撃する。イベントプロレスでのオープニングマッチとは、自分の団体の色をアピールする絶好の機会。SMASHのカラーは大勢の観衆に受け入れられた。 最後は豪快な大技一発。小路の「黒部の太陽(くろべのたいよう)」が決まって3カウントが入った。この試合で両者は炎天下の中集まった観客に「プロレス」を植え付ける事ができた。 そして「足立区の子供たち」のためにSMASH軍がリングに上がる。TAJIRI&KUSHIDA&朱里のトリオが伊興デビル軍団を迎え撃つ。何かにつけてSMASH軍に対し文句を言うミスター足立の号令の元、伊興デビル軍団の奇襲攻撃から試合は始まる。伊興デビル軍の嫌われ方は半端じゃない。子供達から一斉にブーイングの嵐が巻き起こる。 場外戦でペースを掴んだ伊興デビル軍。KUSHIDAの背中は、炎天下で照らされ乾いた砂と砂利で白く染まっている。KUSHIDAがローンバトルを強いられる。必死になって手を伸ばすTAJIRI、声を上げる朱里・セコンドの児玉、そしてKUSHIDAコールで応援する子供たち。そんな中伊興デビル軍の参謀役であるミスター足立は、レフェリーのソフト今井の急所を竹刀でぐりぐり攻撃する等、注意を逸らしての反則攻撃三昧。これにはリングサイドの子供達も怒りを露わにする。水鉄砲の水をミスター足立に向かって噴射する子供まで出てくる程。 セカンドロープからの攻撃をかわし、タッチをさせまいと妨害するデビルにKUSHIDAは延髄斬り一閃。満を持してリングインしたTAJIRIは八面六臂の大活躍、次々とデビル軍を蹴散らしていく。代わった朱里も得意のキックを主武器として、鮮やかなヘッドシザース・ホイップで投げ飛ばす。コーナーのミスター足立を挑発する朱里、だが背後からデビル軍の一人が羽交い絞めにする。「それ見たか!」とばかりにミスター足立の竹刀攻撃…はかわされて誤爆。エプロンのKUSHIDAを狙って放った竹刀攻撃…はかわされ、ロープの反動で自分に当たってしまう。チャンスと見るや、TAJIRIはここ一番のグリーンミストを浴びせかける。最後はTAJIRIのボディースラムからKUSHIDAのミッドナイト・エキスプレスが輝く太陽の下で決まり3カウント。見事に足立区の平和を守ったSMASH軍であった。 試合後TAJIRIはマイクで、「みんなー! プロレス楽しいかー!! 大きくなったら、プロレスラーになりたいかー!!」と叫ぶ。それはまるで世の子供たち全てに問いかけているかのよう。プロレスの楽しさを通じ、心を通い合わせたSMASH勢と子供たち。イベント終了後に行われたサイン会には大勢の子供たちが押し寄せた。 「懐かしいですね、僕もみちのくプロレスのリングでプロレス教室に参加したんですよ」 KUSHIDAは試合後、こう呟いた。今日のヒーローもかつて、同じようにリングに上がり憧れを持った一人なのである。 当日のイベント、間違いなくSMASH勢は子供たちの「憧れの対象」となった。 信じてみようではないか、いつの日かその場にいた子供たちのうちの何人かがプロレスを目指して再会する事を。 そして夢を持ってJCBホールに向かおうではないか、子供たちの笑顔と共に。(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))◆『SMASH PRESNTS はじめてのプロレス』2010年9月12日(日)会場:東京・足立区立伊興小学校特設リング」<スペシャルマッチ 第1試合>○小路晃(7分10秒 片エビ固め)●児玉ユースケ ※黒部の太陽<スペシャルマッチ 第2試合>TAJIRI&○KUSHIDA&朱里(10分34秒 体固め)伊興デビル1号&伊興デビル2号&●伊興デビル3号※ミッドナイト・エキスプレス
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スポーツ 2010年09月21日 10時00分
初代「遊座大山商店街認定インターコンチネンタルタッグ王者」GENTARO&唯我独占インタビュー!
9月11日(土)、大山プロレスフェスティバルにてタッグ王者に輝いたGENTAROと唯我。試合終了後両者に話を聞いてみたところ…飛び出したのは以下のようなやり取りであった。お楽しみ下さい。 −−初代タッグ王者に輝いたGENTARO選手と唯我選手です。おめでとうございます。 GENTARO(以下GEN) 間違えたな。 唯我 え? GEN いや、間違いだろ、こんな事。ありえねぇ。 唯我 取ったんだからいいじゃないですか〜。 GEN うるさい黙れ。 唯我 師匠が…。 GEN お前が入ってる時点で、俺とお前が勝つなんて誰も思ってないんだよ。 唯我 それをひっくり返すのがプロレスじゃないですか。 GEN (石川)修司と(佐藤)光留を相手に。 −−強敵でしたからね。 GEN これはあの〜、アレだね。「プロレス界に対する大いなる裏切り」と言っていいかも知れないね。 唯我 いいんだよ〜。 GEN ま、このありえない勝敗はね。俺が一人ずつ相手にしても手に余るくらいの二人なんで。それをどう考えても足手まといがいるんだったら…。 唯我 なんだとぉ〜? GEN どう考えてもこっちの負けでしょうに。 唯我 それは師匠の実力でしょう。 GEN じゃお前いなくても良かったじゃないか。 唯我 まあまあ、ある意味2対1でもよかったかなと。 GEN お前いなくてもいいんだから、お前がベルト持ってる資格ねぇじゃねぇかこの野郎。 唯我 いいじゃないですか〜。 GEN どんなベルトだろうがタイトルなんだから。ベルトっていうのは…。 唯我 せっかく「師弟タッグ」でベルト獲ったんですから…。 GEN うるせえ、誰が師弟だこの野郎。お前を「弟」だと思った事は一度も無い! 唯我 いいじゃないですか、愛弟子…。 GEN 「愛」でもなければ「弟子」でもないっつってんだろ! 唯我 今日ベルト獲ったんだから「愛」か「弟子」かどっちかにして下さいよ。 GEN どっちでもねえよ。 −−今日のフィニッシュのバックドロップ・ホールドって、GENTARO選手の試合の中では珍しいと思いますが…。 GEN いや、ここぞって場面じゃ結構使ってるよ。最近はホントにこう…「鉄人」ルー・テーズをバリバリに意識した上でのバックドロップが。やっぱストロングスタイルのね。最近知っての通り俺、黒いショートタイツ履いてるからさ。黒いショートタイツとは、ストロングスタイルの象徴! で最近俺、ストロングスタイルの研究としてね、もうアントニオ猪木さん、長州力さん、藤波辰彌さんを通り越して、もうYouTubeとかでルー・テーズの動画ばっかり見てるから。 −−最近裸足もたまにありますし。 GEN おお、あるねぇ。もうルー・テーズだけじゃなくって古の本当に強かった、ストロングな、プロレス黎明期の人達はみんなショートタイツなんだよ。で、自分でショートタイツ履いてみて、何でプロレスラーがショートタイツだったかってのがね、本当によくわかる。本当に。これが一番闘うのに自然なんだよ。その中で最近俺はとにかくバックドロップ。バックスープレックスに命を賭けてる。 −−ルー・テーズとも言われていますね。 GEN そうそう。業界内では「ルー・テーズ」とも言われている。で、ここぞって時に俺はバックドロップ・ホールドを使う。 −−では今日はここぞという時でしたか。 GEN かなり「ここぞって時」だったね。 唯我 「ベルトを獲るぞ」という…。 GEN パートナーがちょっと…アレだったから。リング上がってしまったら勝ちに行くしかなくなっちゃうからね。パートナーが誰であろうとね。うん。俺は3カウントを取ってから我に返った。「あ、パートナーこいつだったんだ…」 唯我 いいじゃないですか。 GEN しまった…不覚だ…。 唯我 弱いのと組んでベルト獲るのが凄いんじゃないですか。 GEN 何でこいつと組んでいながらこう、隠し技を出してしまったんだぁ! みたいな。 唯我 強い者同士が組んでベルト獲るのは当たり前じゃないですか。弱い者と組んで獲るから凄い。それがプロレスです。 GEN という事で、あの〜、せっかく獲ったベルトだ。 唯我 来年も…。 −−来年も必ず防衛して…。 GEN いや、すぐ返上させて頂きます。 唯我 おいっ! −−何でですか〜。 唯我 やめてくれ〜、せっかく獲ったんだ〜。1年もたせろ〜。 −−…そう言えば今日、スリッパが出ませんでしたね?(以前GENTAROと唯我がリング上でやり取りをする際、GENTAROはスリッパで唯我の頭を思い切りひっぱたいていた経緯がある) GEN スリッパ…あ、忘れてた。今度征木さん、渡してよ。 −−あ、そうですね。リングサイドでこっそり渡して…ぱこーんってやってもらうという…。 唯我 あ…あの…味方…。 GEN 味方だからやるんだよ。敵だったら100倍くらいやるよ。 −−愛のムチのような感じですから。 GEN 愛、無いから。憎しみのムチだから。当たり前じゃないっすか。 唯我 完全に凶器だ、これ、もう…。 …とまあ、信頼のなせるワザなのか、それともこれが両者の正しい関係なのか…? 新設王座の初代チャンピオンに輝いた両者。石川修司&佐藤光留という強敵を破っての戴冠には胸を張ってもらいたい。そしてまた、来年もこの輝くベルトを持って会場を沸かせて欲しいと感じたものである。(9月11日 大山プロレスフェスティバル終了後に収録)聞き手:征木大智(Office S.A.D.)
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スポーツ 2010年09月20日 17時30分
田中正直のウェブランニングクリニック 「第48回 秋・冬のレースのウェア」
今回は、レースの日のウェアについてご紹介します。 レース当日の季節や気温、天候によってウェアは変わってきますが、基本的な考え方としてはゴールまで気持ち良く走れることです。秋のレースは、雨以外比較的ウェアは簡単でしょう! Tシャツに短パン、少し気温の低いところではグローブでほぼ大丈夫なはずです。冬のレースは、かなり注意が必要です。特に冬の雨は最悪です。東京マラソンの第1回目に走りましたが、今年と同じようにミゾレ交じりの雨が、体力と元気を奪っていきました。20kmで足が痙攣し、震えが止まらなかったことを覚えています。 天候が良くても、走りやすいからといって、市民ランナーが冬のレースでランパン・ランシャツだけで走ることはおすすめできません。トップ選手よりも長い時間走るのでリスクは高くなります。また、真冬のレースで寒いからといって、綿入りのジャンパーなどの厚着も、汗をかき過ぎてしまい必要以上に体力を消耗してしまうので、こちらもおすすめできません! では、どのような服装がいいのか? 天候の良い時ならば「少し寒いかな」と思うくらいが良いと思います。ここは経験が必要になるので、レースをイメージしてトレーニング中に何度か試してみてから当日のウェアは決定しましょう。10年前とは違い現在は、色々なグッズが出ています。以前からあったランニンググローブ、ハイソックスに加え、現在はアームウォーマー、ネックウォーマーなどの防寒グッズもあります。これから初めてレースに出場される方は是非一通り揃えておくことをおすすめします。 写真は、現在女性に人気のセットアップです。寒い日は首から体温が下がるので、ネックウォーマーはおすすめです。雨の日や、気温が低い日は、筋肉が温まるクリームを塗り込んだり、雨が染込んでこないビニール製のウェアを着るなど工夫し、トレーニング成果を最大限発揮できるようにしましょう。 しっかりトレーニングしてきた方は、シューズが擦り減り過ぎているか確認し、擦り減り過ぎている場合は新しいシューズにしましょう。距離を走るとシューズのミッドソールといわれる部分のクッションが失われるので、足にかかる衝撃が強くなります。新しいシューズにした場合は、数回履き慣らしおくことが大切です。【Air Run TOKYO】ランニングクラブの練習会を体験してみたい方は、リアルライブ見たで無料体験できます。参加希望の方は、(airrun@pss1.jp)にメール下さい。 詳細は、【Air Run TOKYO】公式サイト(http://airruntokyo.syncl.jp/)をご覧下さい。写真:冬のレースウェアです
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スポーツ 2010年09月20日 16時00分
「毎週火曜日はTruthの日」吉野達彦、木高イサミに肉薄も惜敗…
9月14日に行われたTruth#6、6回目のTruthとはいえやはり観客動員は横ばいのまま。 定着させ、より多くの観客動員を目指すには更なる努力が必要となる。ダイスケの秘策とは一体何か? メインで行われた吉野達彦エースへの道100番勝負第6戦、対戦相手はユニオンの木高イサミ。 デスマッチやハードコアで名を上げたイサミだが、以前はエグい攻撃+立体攻撃が主体であった。 吉野に足りないもの、それは説得力のある攻撃であった。その点を補う為にこの戦いがあったと感じる。 序盤戦、ロープワークの隙を突いて場外に吉野を落とそうとしたイサミだったが、逆に読まれて低空ドロップキックを食らう。続けて二発目を狙った吉野だったが、今度はまた逆にイサミがさばき、エプロンに立った吉野の顔面にキック、場外に落ちた吉野にトペを炸裂させる。場内に戻ろうとした吉野をサードロープに固定して低空ドロップキックを放ったイサミ。場外戦から自分のペースを取り戻すあたりは現在のイサミならではといった所であろうか。 高速ブレーンバスターを決めたイサミ、ロープに走るが逆に吉野ドロップキック。蹴り足をキャッチされるが空いた足をイサミの後頭部に飛ばす。続けて高速のノーザンライト・スープレックスを炸裂させる吉野。 ジャーマンで投げた吉野だがイサミはバック転で着地、キックを飛ばしていく。ロープワークから吉野がスリーパーに捕えるがチンクラッシャーで反撃するイサミ。そこから打撃のラリーを展開する両者、お互いにトラースキックを一発ずつ放つとダブルノックダウン。カウント9で立ち上がる両者。 エルボーを連打し、コーナーに吉野を固定するイサミ。ただの固定ではなく、トップロープとセカンドロープの間に吉野の体をねじ込むような形。対角線をダッシュして吉野のどてっ腹に膝蹴りを叩き込むイサミ。続けてトップロープからのダイビング・ダブルニードロップを狙うが吉野がかわし、急角度のアスリートジャーマンを炸裂させた! カウント3が入ったか…と思わせたがイサミ必死でキックアウト。続いてシュバインを狙った吉野を回転十字固めで丸め込み、側頭部へのバズソーキック。トップロープに登ったイサミを負う吉野だが、ヘッドバットを食らって倒れてしまう。なおもイサミを負う吉野だが、今度はイサミのバズソーキックが再度吉野の側頭部へ。倒れこんだ吉野に対し、イサミはダイビング・ダブルニードロップを二発立て続けに放ってピンフォール勝ち。対戦成績を1勝5敗としてしまう吉野、白星が見えない状態。 試合後イサミは吉野を評して「若い!」と一言。年齢もあるだろうが、試合そのものも若いと感じたのか。 20日に行われるGWCシングル選手権の前哨戦となったタッグマッチ。試合前からガッツ石島を挑発する星野勘九郎だが、すっといなすと梁がその隙を突いて攻撃する。デビルワールドはセコンドのチェ・餃子マンや角刈海坊主を上手く使って星野&ダイスケ組を翻弄。梁&石島は星野の左腕に集中攻撃、その合間に石島のパワーが星野を捕える。ローンバトルとなった星野だが、石島の突進をかわすとスピア一閃、ダイスケにチェンジする。久々となったダイスケと石島の対戦。挨拶代わりのドロップキックを石島に叩き込むダイスケ。 ツープラトンの攻撃を上手く自爆させて石島にジャンピング・エルボーパッド。ブレーンバスター合戦をロックボトムに切り返し、石島をマットに叩き付けたダイスケ。 梁のソバットからリバースゴリースペシャルを極められピンチに陥るが、ロープワークを制してローリング・エルボーを叩き込むダイスケ。星野にタッチすると石島も出てくる。肉弾戦となったこの攻防を制した星野はロープに走ってセントーン。しかし石島は星野の正面から急所を蹴り上げ、梁のダイビング・カンフーキックに繋ぐ。そして石島のラリアットと梁の水面蹴りの合体攻撃。窮地に立たされた星野を救ったのはダイスケ。ミサイルキックを豪快に石島に叩き込んでいく。 気合もろとも石島をラリアットでなぎ倒し、最後は梁にトップロープからのダイビング・セントーンを決めてピンフォール勝ち。タイトル戦に向けて好感触を残した星野。 試合後星野はベルト獲りを強烈にアピール。だが石島は「お前のセントーンはどんな手段を使ってでも阻止する」と不気味な発言を残し去っていく。そんな言葉は平気だとばかりに「絶対ぶっ潰してやる!」とアピールする星野。両者のタイトルマッチは20日のガッツワールドvol.43にて実現する。 第1試合では謎のマスクマン三人+角刈海坊主によるタッグマッチ。体調不良から復帰後、何戦か試合を重ねているが白星から遠ざかってしまっているマスクドミステリー。リング内へのトペ・アトミコや得意のパワースラムで角刈を攻め込むも、チェ・餃子マンの秘技クロス式ペディグリーの前にフォール負け。逆にチェ・餃子マンは20日の本戦を前にいい試運転ができたようだ。 次回のTruth#7は20日の本興行からの連戦となる。ガッツワールド創設以来、二連戦は初めて。 吉野達彦エースへの道100番勝負第7戦の相手は666の宮本裕向。奇しくも「ヤンキー二丁拳銃」との連戦になる吉野。思えば666のリングでミスター雁之助に「鬼神道」の継承を授かった宮本。現ガッツワールド相談役となった雁之助の前で吉野に、そして観客に何を伝え、何を見せるのか。 更にSTYLE-E勢がTruth#7に参戦する事も発表された。18日に新木場での大会を迎え勢いづくSTYLE-Eをガッツ石島が迎え撃つ。現在対戦メンバーは未定となっているが、それ相応の選手でなければ両陣営共に苦しい所だろう。ダイスケとマスクドミステリーのシングル対決も興味深い。 本戦+Truthの二連戦、ガッツワールド所属選手にとって試合と観客動員両方の戦いが待っている。 Truth の記事が公表されてからしばらく経過するが、最初に比べてトーンダウンしてしまっているような感じがするのは気のせいだろうか。現在、都内を中心に興行を行う団体にとって必要なもの、それは企画力と会場付近への貢献、そして現存するファンや関係者がいかに口コミで話題を広げる事が出来るかにある。 ○○選手目的でもいい。そのお客さんに真実の姿を見せて、引き込んでいく事ができたら本望だろう。それ故にまずは話題を冷まさず、常に熱い気持ちを持って広めていくべきだ。チャンスの欠片は自分で掴み取るものなのだから。(Office S.A.D. 征木大智(まさきだいち)) 「おい! 9月20日はこの俺、ガッツ石島様が昼のSECRET BASEと夜のガッツワールド、両方でタイトルマッチやるからな! お前ら絶対北千住に来いよ!! 何? 昼はタイトルかかってないじゃないかって? バカ野郎! 社長&代表権を賭けてCHANGO&アミーゴ鈴木とやるじゃねーかっ!! ま、前回の『茶番劇』は忘れてくれ。本物の『極悪鬼道』をたっぷり見せてやるからな!! CHANGO! アミーゴ! そして夜の星野! てめーら覚悟しておけ!! ハッピーエンドだけがプロレスじゃねーんだよ! じゃあなっ!!」◆『Truth#6』2010年9月14日会場:埼玉・蕨『イサミレッスル武闘館』(観客51人)<メインイベント「吉野達彦エースへの道100番勝負第6戦」20分1本勝負>○木高イサミ【ユニオン】(10分34秒 片エビ固め)●吉野達彦※ダイビング・ダブルニードロップ。吉野通算1勝5敗。<セミファイナル タッグマッチ 30分1本勝負>○星野勘九郎【大日本プロレス】&ダイスケ(12分04秒 片エビ固め)●梁和平&ガッツ石島※ダイビング・セントーン<第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負>○チェ・餃子マン&角刈海坊主(9分39秒 体固め)●マスクドミステリー&ブルー・バイセクル※クロス式ペティグリー◆『ガッツワールドvol.43』2010年9月20日(月・祝)開場:17:30/開始:18:00会場:東京・北千住『シアター1010ミニシアター』<メインイベント GWC認定シングル選手権試合 60分1本勝負>(王者)ガッツ石島 vs. (挑戦者)星野勘九郎【大日本プロレス】<セミファイナル タッグマッチ 45分1本勝負>ダイスケ&竹田誠志【STYLE-E】 vs. 清水基嗣&小川内潤<第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負>GENTARO【FREEDOMS】&マスクドミステリー vs. CHANGO&アミーゴ鈴木<第3試合 シングルマッチ 20分1本勝負>山本SAN vs. 田村和宏【STYLE-E】<第2試合 アイスリボン提供マッチ 15分1本勝負>松本都 vs. 都宮ちい<第1試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負>松崎和彦&佐野直&吉野達彦&山田太郎【666】vs.梁和平&末吉利啓【アライヴ】&角刈海坊主&チェ・餃子マン【チケット情報】スーパーシート4000円/自由席3000円(当日500円増し)(13:00から行われるSECRET BASE北千住大会“STAY GOLD”にて、ガッツワールド社長&代表権争奪マッチCHANGO&アミーゴ鈴木vs.梁和平&ガッツ石島が行われる)◆『Truth#7』2010年9月21日(火)開場:19:00/開始:19:30会場:埼玉・蕨『イサミレッスル武闘館』<メインイベント「吉野達彦エースへの道100番勝負第7戦」20分1本勝負>吉野達彦 vs. 宮本裕向【666】<セミファイナル『開戦!デビルワールド vs. STYLE-E』6人タッグマッチ 30分1本勝負>ガッツ石島&「X」&「X」(共にデビルワールド選抜選手)vs.田村和宏【STYLE-E】&「X」&「X」(共にSTYLE-E選抜選手)<第1試合 シングルマッ20分1本勝負>ダイスケ vs. マスクドミステリー【チケット情報】全席自由2000円(当日500円増し)チケット・その他のお問い合わせはガッツワールドプロレスリング事務局 info@guts-world.com まで。
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スポーツ 2010年09月20日 15時30分
板橋の商店街でプロレス!? 年に一度のお祭りは大盛況!!
東武東上線、大山駅から歩いて数分の場所にある「板橋都税事務所」。 何やらお堅い雰囲気が漂うような場所であるが、一年に一回誰もが楽しめる場所となるのである。 大山プロレスフェスティバル。今年で3回目を数える大山でのプロレス祭り、観戦は無料ということもあり大勢のプロレスファンや地元の人々で賑わった。 大山と言えば、老舗のプロレスショップである「大山アメリカン」が8月31日をもって店舗営業を終了したのだが、店長である高橋司(たかはしつかさ)さんも元気な姿を見せていた。商店街ぐるみでプロレスの大会を行い、知らない人にもその面白さを堪能してもらいたいと始めた当大会である。 当日のメインを締めたのは初代大山女子プロレス選手権保持者であるKAORU。王座決定戦を争った植松寿絵との対戦となった。 植松の差し出した手を嫌い、握手を拒否したKAORU。序盤はオーソドックスに…と思わせた矢先、植松がKAORUの左腕にガブリ。負けじとKAORUも噛み付き、観客からはやんやの声援が飛ぶ。エグい角度のキャメルクラッチ合戦から、植松の弓矢固め、KAORUの吊り天井と美技の競演。 場外に植松をたたき出したKAORUは勢いそのままに商店街までなだれ込んで行く。観客席は一層ヒートアップする。場内に戻る前に植松はKAORUの顔面に水を吹きかける。KAORUが「タオル〜」と言いながら困っていると、もう一度水しぶきがKAORUの顔面を襲う。こうなってくると植松のペース。顔面ウォッシュがKAORUに襲い掛かる。KAORUもジャックハマー気味に植松を叩きつけるが、直後に放とうとしたムーンサルトを読まれると再度植松が主導権を握る。サードロープにKAORUを固定し、ロープの反動を使ってKAORUの顔面にキックを浴びせていく。更にコーナーからKAORUの顔面を狙った低空ドロップキック。 カウント2で跳ね返したKAORUはロープワークを制してフロントキック。垂直落下式ブレーンバスターに繋ぐも、植松のドラゴン・スープレックスの反撃に逢う。狙いを定めた植松は強烈なトラースキック一閃。フォールに入るが鮮やかなブリッジで抜け出したKAORUは再度フロントキック。植松は丸め込み技でペースを取り戻そうとするが、突進したところを逆にエクスカリバーで突き刺され、最後は夜の大山を華麗に舞うムーンサルト・プレス。KAORUが2度目の王座防衛に成功する。 セミファイナルでは遊座大山商店街認定インターコンチネンタルタッグ王座決定戦がラインナップ。ユニオンの石川修司&パンクラスmissionの佐藤光留組とFREEDOMSのGENTARO&女子プロレスラー唯我(ゆいが)の(唯我いわく)「師弟タッグ」が対戦した。 石川のパワー、佐藤の打撃が容赦なく唯我に襲いかかる。何度も窮地に立たされる唯我。その度にコーナーからはGENTAROの激が飛ぶ。場外戦になった際には、石川は自転車を持ち出してGENTAROに突進するという危険極まりない攻撃を仕掛ける。同じ攻撃を唯我にも仕掛けたが、何と唯我は自転車に乗った石川をキャッチし、そのまま電車道で押し返すという常識を覆すような反撃を見せる。両脇で見ている観客は目の前で起こった事実に大歓声を贈る。 最後は上手く石川&佐藤を分断し、GENTAROが「ここぞの場面で見せる」バックドロップ・ホールドを佐藤に決め、大番狂わせとも言える勝利を手中に収める。これにより初代タッグ王者となったGENTARO&唯我。 試合後にコメントを求めると…そこで聞かれたのは素晴らしい(?)掛け合いであった。あまりにも面白い内容だったので、このコメントは別の記事にしてお伝えしたい。 大山商店街マスコットキャラクターの「遊座くん」が怪我のため、弟である「遊座くん2号」が出場したタッグマッチ。リッキー・フジとタッグを結成し、バトラーツの矢野啓太&ピエロのPちゃん組と対戦。ピエロのマスクをかぶり試合に臨んだ矢野、Pちゃんと共にヒールテイストな攻撃を繰り出していく。2号&リッキーのセコンドに就いた遊座くん、怪我をしているにもかかわらず援護射撃を見舞っていく。 リッキーのインサイドワーク、2号の空中殺法が火を噴き、最後は鮮やかなスワントーン・ボムを決めた2号がPちゃんを料理。見事「大山商店街の平和」を守りぬいた。 パッションレッドの高橋奈苗、伊藤道場の佐藤綾子、666の宮本裕向、CHANGOも出場し大会に華を添える。お祭りプロレスならではの華麗かつ強烈な技が全てフィニッシュとなった。集まった観客は大喜び。 地元のジュニアダンスチームもインターミッションで華麗なダンスを披露。中には東京ディズニーシーのオーディションに合格し披露されたダンスも。商店街、プロレスラー、観客の全てが一体となった。 お披露目としてはかなり豪華なメンバーが揃っていたこの大会。プロレスを目的に来た人以外も足を止め、その気分を楽しんだに違いない。思わず勢いで特設会場から出てしまう選手もいたので、その度に安藤リングアナが困った表情をしていたのだが… 腹の底からプロレスを楽しむ事が出来る大会、そう感じた。年に一度の大山祭り、今後も開催される公算が高い。近所の人も来年は一度足を運んでみたらどうだろうか?(Office S.A.D. 征木大智(まさきだいち))◆『大山プロレスフェスティバル』2010年9月11日(土)東京・板橋都税事務所前広場特設会場(観客5960人=お祭り動員数)<メインイベント 大山女子プロレスシングル選手権試合 60分1本勝負>○(王者)KAORU(14分46秒 体固め)●(挑戦者)植松寿絵※ムーンサルト・プレス。初代王者KAORUが2度目の防衛に成功。<セミファイナル 遊座大山商店街認定インターコンチネンタルタッグ王座決定戦 時間無制限1本勝負>○GENTARO【FREEDOMS】&唯我(19分15秒 バックドロップ・ホールド)石川修司【ユニオン】&●佐藤光留【パンクラスmission】※GENTARO&唯我組が初代王者となる。<第3試合 タッグマッチ 45分1本勝負>リッキー・フジ&○遊座くん2号with遊座くん(18分55秒 片エビ固め)矢野啓太【格闘探偵団バトラーツ】&●ピエロのPちゃん ※スワントーン・ボム<第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負>○高橋奈苗【パッション・レッド】(14分55秒 片エビ固め)●佐藤綾子【伊藤道場】 ※バックドロップ<第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負>○宮本裕向【666】(10分57秒 片エビ固め)●CHANGO大山アメリカンホームページ http://www.ohyama-american.co.jp/
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