スポーツ
-
スポーツ 2010年09月27日 12時00分
200本安打トリオの価値は?
大リーグでマリナーズ・イチローが自らのメジャー記録の9年連続を更新する、10年連続のシーズン200安打を達成した。こちら日本では阪神・マートンが史上4人目のシーズン200安打を記録。続いて198安打のロッテ・西岡剛、197安打のヤクルト・青木宣親が射程距離にいて、近々達成する。1シーズン3人もの200安打記録は、もちろん史上初。何が起こっているのか。 オリックス時代のイチローが94年に210安打したのが日本記録で、2位が07年のヤクルト・ラミレス(現巨人)の204安打、3位は05年のヤクルト・青木宣親の202安打。過去に3人しか記録できなかったシーズン200安打以上。それが、今季は一挙に3人もが達成する。異常事態だろう。 阪神、ヤクルトが残り10試合もあるので、マートン、青木にはイチロー超えの日本新記録の期待がかかる。残り5試合のロッテ・西岡もどこまで積み上げられるか注目される。 快記録ラッシュはファンにとって大歓迎だろうが、球界関係者、OBにとっては、単純に喜べない。「投低打高。シーズン200安打が3人も出るなど投手受難時代の象徴だ」と投手出身の球界OBが眉をひそめ、こう続ける。 「打者はバッティングマシーンの進歩などで、いつどこででも十分な練習ができる。ウエートトレーニングすれば、体力もいくらでも強化できる。が、投手の肩やヒジは消耗品で、鍛えるといっても限度があるからね。来年から大リーグの使用球に近い、飛ばない統一球を使い、ホームランは減るだろうが、ヒットの数は変わらないだろうからなあ」と。 日本プロ野球界史上初のシーズン200安打トリオ誕生は、投手受難時代の象徴で、素直に拍手を送るわけにはいかないというのだ。セ、パの実力格差から問題視する球界関係者もいる。 「パ・リーグの日の丸エースたち、日本ハム・ダルビッシュ、楽天・岩隈、田中、西武・涌井、ソフトバンク・杉内らを相手に200安打を記録するロッテ・西岡には手放しで称賛を送る。が、広島・前田以外はエースと呼べるような実力のある投手がいないセ・リーグの投手と対戦しての200安打のマートン、青木は、西岡と同列に扱うのには抵抗がある」。 今季のセ、パ交流戦で露呈してしまった、歴然たる「パ高セ低」という実力格差。その事実を前にすれば、200安打トリオにも序列があるという指摘だ。耳を傾けるだけの価値はあるかもしれない。ロッテ・西岡には、マリナーズ・イチローからの喝もある。シーズン210安打超えの方でなく、イチローの持つ猛打賞年間26回の日本記録に並んだ件だが…。 「抜いて喜べ、って言っておいて。早う抜け、って。どこを見てんだ、オレの。ムネ(ソフトバンク・川崎宗則)と変わんねえぞ、それじゃ」と。 イチローの持つ日本記録のシーズン210安打超えを阪神・マートン、ヤクルト・青木が達成して新記録を樹立したとき、イチローからはどんなリアクションがあるのか。これも乞うご期待だ。日本プロ野球界史上初の1シーズンでの200安打トリオ誕生は、様々な波紋を呼ぶ。
-
スポーツ 2010年09月27日 10時00分
北千住に響いたガッツ石島の雄叫び。9・20『ガッツワールドvol.43』にてGWCシングル王座初防衛!
「ハッピーエンドばっかりがプロレスじゃねーんだよっ!!」 初代GWC認定シングル王者であるガッツ石島は、9月14日のTruth#6終了後こう叫んだ。 実は同じ一言を、かつて石島はリング上で叫んだ事がある。初代GWC認定シングル王座決定トーナメント決勝、仲間割れをしたかと思われていた梁和平率いるデビルワールドと再度結託し、対戦相手の吉野達彦を叩き潰してベルトを腰に巻いた時である。悪くて仕方が無いガッツワールドの代表であったあの日。 当日昼間に行われた『社長&代表権争奪マッチ』で、CHANGO&アミーゴ鈴木を破り代表の座に返り咲いた石島。セコンドに就いたデビルワールドの面々に対し、「今日は俺一人でやるから、みんなは戻ってくれ」と挑戦者の星野勘九郎に対して真っ向から一騎打ちを望んだ石島の言葉に引き下がるデビルワールド。 そんな石島の気持ちが通じたのか、挑戦者決定戦をダイスケから勝ち取った星野も真っ向から勝負する。インディー界屈指のヘビー級選手二人によるタイトルマッチは、文字通り『肉弾相打つ』好勝負になった。ショルダータックル合戦に打ち勝った星野は、張り手とキックのコンビネーションからロープに飛んでフェースクラッシャー。早くも勝負をつけようとコーナーに登るが、戦前に「ダイビング・セントーンだけは何としても阻止する」と言っていた通り、星野の巨体を雪崩式ブレーンバスターで叩き付けた石島。更にリング上でぶっこ抜くブレーンバスターを決め、ペースを握っていく王者石島。 チョップのラリーから『勘九郎カッター(STO)』で石島を叩き付けた星野が反撃ののろしを上げる。石島のフルネルソンを気合もろとも外すとエルボーの連打からショートレンジ・ラリアット。コーナー最上段からのミサイルキック。ボディスラムから拳を握り、ロープに走ってランニング・セントーンを石島の腹部に命中させる。思わず顔をしかめる石島。 負けられない王者は星野のバックを制し、ストレッチプラムで絞り上げる。グロッギーになった星野に対し、続けて放ったのはコーナー最上段からのダイビング・ボディーアタック。ミル・マスカラスを彷彿とさせる石島の思いもよらない攻撃に観客は驚きの声を上げる。続けてデーモンボムを狙った石島だったが、リバースで叩きつけられてしまう。 チャンスと見た星野はミドルキックの連打からブレーンバスター。石島の体重がモロにかかって大ダメージを負ってしまう。そして今度こそとどめを刺そうとコーナーに登った星野。誰もが王座交代劇を目の前にすると思われたその時。 戻ったはずのデビルワールドがぞろぞろと乱入。角刈海坊主が星野の足を掴み、梁和平がパウダー攻撃を顔面に放っていく。館内からのブーイングをよそに、「ここが違うんだよ」とばかりに頭を指差す石島。視界を失った星野にラリアットからフェースバスター。レフェリーの稲葉稲三を誘導し、やりたい放題のデビルワールド。石島のコーナーへの串刺し攻撃を寸前でかわした星野は逆襲のスピア。そして高角度のチョークスラムで石島の巨体を叩き付ける。 立ち上がった石島、至近距離からラリアットを叩き込む両者。エルボーに切り替えた星野が優位に立つとロープに走った…だが、それまでのダメージが響き、石島に決定的ダメージを与える事ができない。その隙を突いた石島が延髄斬りから正調デーモンボムで星野を叩き付ける。高さが足りなかったためカウント2でキックアウトされるが、直後のガッツルラリアットを食らうとさすがの星野もフォールを返す事ができない。石島が初防衛に成功する。 「どうだ? 俺のプロレス、楽しかっただろう!? プロレスってのはなぁ、体だけでやるもんじゃねえんだ。頭でやるんだよ。俺はよぉ、このガッツワールドを仕切る、最強の悪(ワル)だよ。見たか! 俺のプロレス! お前らのプロレスなんて、一生かかっても俺のプロレスにゃ勝てないんだよ。わかったか? この野郎!」 勝てば官軍、高らかに響くガッツ石島代表の言葉。この言葉に対して怒りを露にしたのはダイスケ。 「いいかガッツ! 星野君がどれだけの思いでこのタイトルマッチに望んだかわかってるのか!! そんなチャンピオン絶対認めねぇからな! 俺が絶対結果出して、お前のベルトに挑戦するぞ」 ところが石島はそんなダイスケに対し、 「俺も心が広いから、挑戦受けてやろうかな〜って思うんだけど、どうもお前にはその権利が無いような気がするんだよね。俺の目に入るように、せいぜい精進するこったな」とそっけない返答。 トーナメントを負傷により欠場してしまったダイスケ、そのトーナメントを勝ち抜いて栄冠を掴んだ石島。6月大会で復帰し、7月には6人タッグのベルトを奪取したものの、まだシングルでの大きい結果を出せていないダイスケは、この言葉がグサリと胸に突き刺さる。諦めきれないダイスケの復讐劇は、始まるのだろうか…? セミファイナルのタッグマッチで、ダイスケがSECRET BASEの清水基嗣&小川内潤と初遭遇。STYLE-E無差別級王者・竹田誠志との強力タッグを組み、いきなり大将格の清水からスライディングDでピンフォールを奪ってみせた。今後もしつこく上がり続けると宣言した清水、ガッツワールドとSECRET BASEの対抗戦も続いていく。 社長&代表権争奪マッチで敗れ去ったCHANGOとアミーゴ鈴木は、デビルワールドの『平社員』として扱われる事になった。梁和平社長の檄を受け(受けるのは何故か毎回アミーゴ鈴木であるが)、GENTARO&マスクドミステリーの強力タッグと対戦。逆転のジャングルクラッチでCHANGOがミステリーにフォール勝ち。タッグ戦線に名乗りを上げる。 STYLE-E、SECRET BASEという勢いのある団体(SECRET BASEは「イベント」と称されている)が乗り込んできたせいもあり、久し振りに行われた北千住大会は112名と超満員札止めの観客を集めた。今年の12月で旗揚げ6周年を迎える事もあり、ガッツワールドに勢いが出てきたと言えるかも知れない。 だが、本当の勝負はこれから始まる。以前メイン会場として使用していた新木場1st RINGで、STYLE-Eは300人近い観客を集めている。同じく旗揚げから6年を迎えるガッツワールド。『桃源郷』となる日は、いつの日か。(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))ガッツ石島 試合後のコメント「雁之助さんが引退した後、埼玉一のラリアットはこの俺様のものだ。ふじみ野市より春日部市の方が強いって所を見せてやったぜ。よく覚えておけ! 誰が来てもこのベルトは俺が守るからよ。GWCの王座が最高のベルトだって事を、この俺が証明し続けるから。ヨロシク! じゃあなっ!!」◆『ガッツワールドvol.43』2010年9月20日(月・祝)会場:東京・北千住『シアター1010ミニシアター』(観客112人=超満員札止め)<メインイベント GWC認定シングル選手権試合 60分1本勝負>○(王者)ガッツ石島(16分49秒 片エビ固め)●(挑戦者)星野勘九郎【大日本プロレス】※ガッツルラリアット。初代王者石島が初防衛に成功。<セミファイナル タッグマッチ 45分1本勝負>○ダイスケ&竹田誠志【STYLE-E】(19分57秒 片エビ固め)●清水基嗣&小川内潤 ※スライディングD<第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負>○CHANGO&アミーゴ鈴木(9分38秒 ジャングルクラッチ)GENTARO【FREEDOMS】&●マスクドミステリー<第3試合 シングルマッチ 20分1本勝負>○田村和宏【STYLE-E】(8分23秒 腕ひしぎ逆十字固め)●山本SAN<第2試合 アイスリボン提供マッチ 15分1本勝負>○都宮ちぃ(8分30秒 ジャングルクラッチ)●松本都<第1試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負>松崎和彦&佐野直&○吉野達彦&山田太郎【666】(6分45秒 アスリートジャーマン)梁和平&末吉利啓【アライヴ】&●角刈海坊主&チェ・餃子マン
-
スポーツ 2010年09月25日 14時30分
新生ヤクルトが狙う「イ・スンヨプ」獲得策
『巨人元気米』なるお米が9月25日から発売された。二軍のジャイアンツ球場や選手寮から出た生ゴミを堆肥に加工し、それを使用したコシヒカリ米だという。有名プロスポーツ組織がこうしたエコ活動に率先して取り組むのは、社会的な影響力も大きい。意義深い活動ではあるが、ライバル球団は“元巨人選手”を再利用しようとしている。 「ヤクルトは李承●(●は火へんに華)(イ・スンヨプ)の去就に注目していくようですね」(球界関係者) イ・スンヨプ内野手(34)は故障などもあり、出場試合数が激減した。打撃成績も低迷したままだが、「環境を変えれば、まだやれる」とヤクルト首脳陣は評価していくそうだ。 前出の関係者がこう続ける。 「伊勢孝夫コーチが強く訴えているんですよ。巨人コーチ時代からイ・スンヨプの素質を高く評価していましたからね」 伊勢氏は小川新体制で“参謀役”を務めることが正式決定している。07年オフに『巨人・打撃コーチ補佐』を解かれたが、ヤクルトに現場復帰した今も、イ・スンヨプの不振を気に掛けている。 「もうヤクルトのユニフォームを着ているから、言えないこともあって…」 フリートークではあるが、氏は「イ・スンヨプを蘇生できる自信」をチラつかせていた。 「巨人がイ・スンヨプを切るのは間違いないでしょう。彼の勝負強さを認める関係者は多いですが、『苦手コース』を覚えられたというか、イ本人もそれを気にしすぎて、本来の打撃を見失ってしまいました。『もう終わった選手』と判断されています」(前出・同)「まだできる」「蘇生させられる」と見ているのは、伊勢氏だけのようだ。 今オフ、巨人はクルーンに代わり得るストッパーを補強する。その最有力と目されているのが、ヤクルトとの3年契約が満了する林昌勇(34)で、「代理人は推定年俸1億4600万円を大幅に釣り上げてきます。マネーゲームになったら、巨人しか対応できない」という見方が支配的だ。 「いや、3年前、林の代理人はヤクルトとの契約をまとめる際、巨人の名前をチラつかせました。当時、滝鼻・巨人オーナーは『接触の事実はない』とし、交渉の材料に自軍の名前を使われたことに激昂しています。こういった経緯があるだけに、スンナリとはまとまらないと思う」(プロ野球解説者の1人) 巨人内部に詳しい関係者によれば、滝鼻オーナー以下何人かの幹部役員は、今も林サイドに不快感を持っているそうだ。しかし、原辰徳監督が林の闘争心溢れる投球を称賛しており、日本で実績のない新外国人投手を連れてくるよりも、林の方が計算も立ち易い。そうした現実的選択から、林の強奪説が消えないのである。 「林はヤクルトと昨年オフの段階で新たに複数年契約を交わしたとの情報もないわけではありません。真相は分かりませんが」(前出・関係者) また、イ・スンヨプはメジャー挑戦の意向もあったが、近年の不振でマイナー契約も厳しくなってきた。韓国球界への帰還も考えにくく、「日本で復活し、巨人を見返してやりたい」というのがホンネではないだろうか。 「ヤクルトにすれば、ラミレス(4番)、グライシンガー(エース)を横取りされ、そのうえ、林(ストッパー)まで獲られるとなれば…。一泡ふかせてやりたいと思うのは当然です。今回は林をそう易々と手放さないでしょう。出場機会に恵まれない他の巨人野手を一本釣りしようと企んでいるのは、ヤクルトだけではありませんよ」(前出・同) 伊勢氏は小川淳司・新監督、フロントからも絶大な信頼を寄せられている。他外国人選手との兼ね合いもあるが、巨人から出される“再生可能な代物”はコシヒカリ米だけではなさそうだ。
-
-
スポーツ 2010年09月25日 13時00分
メインイベントは『大いなる賭け』 9月18日STYLE-E新木場1st RING大会は293名の大観衆を集める!
「今日は不完全燃焼」。大一番終了後、STYLE-E無差別級王者である竹田誠志はこう語った。 当日のメインイベント、実は大いなる賭けであった。怪我による欠場からこの日が復帰戦となった竹田。しかも所属団体であるSTYLE-Eが命運をかけた新木場大会のトリ。対戦相手もキャリア的にはまだ若い安部捨丸。果たしてこの両雄の対戦がメインとなる新木場大会を満員にできるのだろうか? 結果は、293名という団体新記録の観客動員数として現れた。18時30分の開場時間前に列を作った観客は、新木場にあるコンビニの前近くまで伸びたという。毎月第三土曜日に現れるSTYLE-E行列はここまで来た。 メインイベント、竹田と安部の間で争われたSTYLE-E認定無差別級選手権試合。先に入場する安部、その後に続く獅子一色の面々。最後に姿を現したのは何と獅子王大家慶次郎であった。怪我のため長期欠場中だった獅子王の登場に観客は大歓声で応える。安部の背中をパチン!と叩き気合を入れる大家。貰った気合を放出するかのように雄叫びを上げる安部捨丸。一方負傷した左目に眼帯を施し入場した王者竹田。試合を終えた仲間達、田村和宏・柴田正人・玲央、そしてこの日第1試合でデビュー戦を行った那須晃太郎。他の選手も一斉にリングサイドを囲む。異様な中でのメインイベントとなった。 10.9.20コーナーに戻ろうとした竹田の背後を急襲した安部。場外に竹田を放り出すと先制のトペ・コンヒーロを炸裂させる。その後も場外戦でペースを握った安部は、場内に竹田を戻すと負傷箇所の左目を狙う作戦に出る。低空ドロップキック、アームロックを極めながら眼帯の上から拳を突きつける。スタンドの状態となった竹田は逆襲のスピア。眼帯を外して放り投げる。もう小細工はいらないとばかりに両雄共に技と技を競い合う。 エプロンでの攻防、竹田は安部のどてっ腹にソバットをぶち込み、パワーボムの体勢で持ち上げてそのままエプロンに安部を叩き付ける破天荒な攻撃を見せた。仕掛けた竹田にも、受けた安部にも大きなダメージが残り、カウント18で安部をリング内に戻す竹田。座った状態での張り手のラリーから立ち上がった両雄。ラリアットを狙った竹田に絡み付き、挑戦権をもぎ取った焙烙玉(ほうろくたま=腕と足をクラッチして丸め込む技)で大逆転を狙った安部だが、竹田はカウント2で跳ね返す。ロープワークの中竹田の投げっ放しジャーマン。走りこんでのロッキンボ(膝蹴り)から国体一回戦スラム。ジャーマンを狙った竹田だが安部が踏ん張る。走りこんだ竹田を再度焙烙玉で丸め込んだが、返した竹田が直後に膝を叩き付ける。 満を持して落差十分のジャーマン・スープレックス・ホールドを決めた竹田。カウント2で安部がキックアウトすると、髪の毛を掴んで引きずり起こす竹田。安部の執念を打ち砕いたのはフィニッシュのドラゴン・スープレックスだった。諸手を挙げて勝ち名乗りを受ける竹田に対し、敗れた安部、そして獅子一色は無言のままリングを去って行った。 「安部と俺、この試合がSTYLE-Eなんです」。満員の観衆に対して、マイクでこう語った竹田。そして「STYLE-Eは、もう『どインディー』じゃねぇよ! 次は新宿FACE、後楽園、両国、東京ドームまで行ってやるーっ!!」。この日の観客の気持ちを代弁するような竹田の叫びに、一斉に拍手で応える観衆。 STYLE-Eの航路はまた始まるのだ。 セミファイナルでは、ZERO1の大谷晋二郎と『ミスターSTYLE-E』田村和宏が対戦。熱い男同士の対抗戦となったこの試合。大谷の差し出した手をパチン!と叩いて握手を拒否した田村。「熱さを伝授して欲しい、胸を貸して欲しいって気持ちで来るなら、申し訳ないけど短時間で叩き潰す」と戦前に語っていた大谷の言葉を受け止めたのか、田村もまた対抗戦という意識の下戦いに挑んだ。 掟破りの逆顔面ウォッシュ、アックスボンバー、雪崩式フランケンシュタイナー、そして決め技であるミノルスペシャルと、大谷の体に“田村和宏”を刻み込んでいったが、「大きすぎる壁」と試合後呟いたように、大谷晋二郎という男は田村和宏の前に立ちはだかった。攻勢に出ようとする田村の勢いを止めたフロント・ハイキックや急角度のバックドロップが容赦なく田村に襲い掛かる。最後は空中で田村の体を旋回させて、スパイラルボム一発で3カウントを奪っていった大谷だった。 試合後田村は「大谷さん、プロレスの教科書に『STYLE-E』って団体ありますか?」と尋ねる。「いきなり言うなよ、ページが被ったらやばいんだよ…」とつぶやいた大谷だったが、「プロレスの教科書388ページ。今日の思いを忘れなければ、STYLE-Eは必ず近い将来、後楽園ホールに進出する! 一つ付け加えます。その時は大谷晋二郎にオファーを忘れずに!」と締めた。 観客の期待を裏切ったスパーク青木救出劇、西調布妖怪組合の初試合、関東の「だいすけ」と久保田ブラザーズの戦い、そしてSTYLE-Eの新たなる力・那須晃太郎のデビューと、初の新木場上陸で想像以上のインパクトを残したSTYLE-E。だが「本調子ではなかった」メインの内容をぶち破り、更に一歩踏み出さない限りSTYLE-Eは「インディー団体」の枠から出る事はできない。 「DDTさんが一年後の両国大会を告知しましたが、ウチはまだそれができない状態です」と試合後語った田村和宏の言葉。それが今のSTYLE-Eを物語っていると言っても過言ではないだろう。しかし、彼らの目は常に前を向き、次の目標を見据えているのも確かだ。まずはお膝元の西調布格闘技アリーナでの最高観客動員数を更新する事、次回大会から復活する『E-1クライマックス』の成功。次々と降りかかる難題を一つずつクリアーできたその時、STYLE-Eは次のステップに踏み出す事ができるであろう。 成功したからといって足踏みをするな! 西調布から全国に広がる架け橋となれ!!(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))◆『来たぞ新木場!〜STYLE-Eワールド2010』2010年9月18日(土)会場:東京・新木場1st RING(観客293名=超満員札止め)<メインイベント STYLE-E認定無差別級選手権試合 60分1本勝負>○(王者)竹田誠志(12分46秒 ドラゴン・スープレックス・ホールド)●(挑戦者)安部捨丸※第7代王者竹田が2度目の防衛に成功<セミファイナル This is STYLE-E〜西調布一熱い男vs.世界一熱い男〜 シングルマッチ 60分1本勝負>○大谷晋二郎【ZERO1】(16分21秒 エビ固め)●田村和宏 ※スパイラルボム<第4試合 スパーク救出大作戦!〜忍術『爆破の術』を阻止せよ〜 タッグマッチ 制限時間10分>○柴田正人&末吉利啓【アライヴ】(8分59秒 救出成功)●猿飛恭介&服部祥一with獅子丸<第3試合 獅子一色vs.西調布妖怪組合〜伝説の妖怪ミミミのMI太郎現る〜 6人タッグマッチ 30分1本勝負>○藤田MI太郎&アミゴの親父&砂かけCHANGO(12分38秒 片エビ固め)趙雲“骨”子龍&駆動“愛”兼続&●独眼竜・潤 ※サスケだましセグウェイ<第2試合 東京の『DAISUKE』vs.名古屋の悪双子 タッグマッチ 20分1本勝負>○佐々木大輔&ダイスケ【ガッツワールド】(8分38秒 片エビ固め)ヤス久保田&●ヒデ久保田※NOW OR NEVER(変形リバースDDT)<第1試合 STYLE-Eフレッシュファイト〜那須晃太郎デビュー戦〜 6人タッグマッチ 15分1本勝負>○高尾蒼馬【DDT】&妻木洋夫【ユニオン】&玲央(9分47秒 逆片エビ固め)山田太郎【666】&吉野達彦【ガッツワールド】&●那須晃太郎◆STYLE-E次回大会:2010年10月16日(土)東京・西調布格闘技アリーナ詳細はSTYLE-Eオフィシャルホームページ http://www.style-e.net/携帯版ホームページは http://www.style-e.net/mobile/ まで。
-
スポーツ 2010年09月25日 10時00分
“ネパールの蹴撃王”モハン・ドラゴンが地下本格参戦 9・12地下プロレス『EXIT-46 ANNIVERSAIRE』(3)
【第1試合 時間無制限一本勝負】“足技の魔術師”小笠原和彦 vs“タックル将校”竹嶋健史 若武者・竹嶋の地下デビュー3戦目は、なんと“先生”小笠原和彦…。過去のデビュー2戦が紅、夢路ときて、今回もこの相手。なぜ地下組織は、竹嶋にここまでの試練を与え続けるのか…現時点では謎である。 得意のタックル、グラウンドで勝負を懸ける竹嶋だったが、試合はやはり“センセイ・オガサワラ”が竹嶋をボコボコに蹴殺し、地下プロレス初見のファンにその“怖さ”を存分に見せつける“悪夢の顔見世試合”となった。それにしても、キラーモードと化した時の小笠原先生は、本当に怖い! ○小笠原(8分26秒 TKO)●竹嶋 【第2試合 時間無制限一本勝負】“兇悪獣”ナイトキング・ジュリー&“上州の狂拳”ボンバー岩田vs“地下の悪童”ジョータ&“格闘僧侶”日龍 試合前からガンを飛ばし合い、ゴング直前には握手「する、しない」の駆け引きを繰り広げ、何やら不穏なムードいっぱいのジュリーとジョータ。ゴングが鳴っても火の出るようなシバき合い(時にはスカし合い)を見せる。 試合はアッパーカット→ベアハッグの必勝フルコースを経て、最後はアキレス腱固めでジュリーが日龍を斬って落としたが、やはりジョータとの睨み合いは収まらない。これはシングル対決間近か!?○ジュリー(12分08秒 アキレス腱固め)●日龍【第3試合 時間無制限一本勝負】“ネパールの褐色龍”モハン・ドラゴン vs“求道妖怪”入道 先の8・1“ネパール地下プロレス in 日比谷”にて、そのベールを脱いだネパールの蹴撃王モハン・ドラゴン。ついに日本地下プロレスに本格参戦することとなった。 注目のモハンの登場は第3試合。会場内にヒマラヤン・タイガーの入場曲が流れると、モハンはひどく恐縮しながら驚いた。 「わ、私が、本当にこの曲で入場していいのですか!?」 それほどまでにヒマラヤン・タイガーは、ネパール国民に尊敬され、愛されているのだ。 周りの者が「いいのだ」と告げると、モハンは満面の笑みで、朗々としたヒマラヤン・タイガーのテーマの調べに乗って踊りながら、リングへ向かっていった。 “ヒマラヤン・タイガーパワー”を得たモハンは、これで鬼に金棒。入道の突貫を蝶のようにかわし、鋼のような研ぎ澄まされた肉体から、蜂のように打撃のコンビネーションを繰り出す。 あっという間のKO劇。ネパールの龍が、“地下の住人”となった瞬間だった。○モハン(3分49秒 TKO)●入道全試合結果は以下の通り。◆地下プロレス『EXIT-46 ANNIVERSAIRE』2010年9月12日(日)開始:19:00会場:埼玉『URAWA PINOCCHIO』<第1試合>○小笠原和彦(8分26秒 TKO)●竹嶋健史<第2試合>○ナイトキング・ジュリー、ボンバー岩田(12分08秒 アキレス腱固め)ジョータ、●日龍<第3試合>○モハン・ドラゴン(3分49秒 TKO)●入道<第4試合 WUW(World Underground Wrestling)世界選手権>○[王者]紅闘志也(10分30秒 フロントスリーパー)●[挑戦者]三州ツバ吉※第26代王者・紅が王座防衛に成功。<第5試合>○高岩竜一(9分28秒 TKO)●華名 ※デスバレーボム<第6試合>○ジャガー・ロゴフスキー、富豪2夢路(10分22秒 スリーパーホールド)怨霊、●梅沢菊次郎※試合はすべて時間無制限一本勝負。KO、ギブアップのみで決着。地下プロレス『EXIT』公式サイトhttp://www7.plala.or.jp/EXIT/梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?http://npn.co.jp/article/detail/97320773/世界に拡散する地下プロレス…ネパール、香港で繰り広げられた“世界地下行脚”を追う!(1)http://npn.co.jp/article/detail/54205265/世界に拡散する地下プロレス…ネパール、香港で繰り広げられた“世界地下行脚”を追う!(2)http://npn.co.jp/article/detail/71648266/世界に拡散する地下プロレス…ネパール、香港で繰り広げられた“世界地下行脚”を追う!(3)http://npn.co.jp/article/detail/84212018/世界に拡散する地下プロレス…ネパール、香港で繰り広げられた“世界地下行脚”を追う!(4)http://npn.co.jp/article/detail/58713392/世界に拡散する地下プロレス…ネパール、香港で繰り広げられた“世界地下行脚”を追う!(5)http://npn.co.jp/article/detail/14756242/灼熱の日比谷公園に突如出現した“ネパール地下プロレス”!! …誰か教えてくれよ!http://npn.co.jp/article/detail/34428935/(山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
-
-
スポーツ 2010年09月24日 17時30分
混戦の代償?セ上位3チーム「Vイベント」ナシ…
これも、2・5ゲーム差以内に3チームが食い込む『混セ』の影響だろう。23日、落合中日が真弓阪神に敗れ、マジックナンバーの点灯に失敗した。この時点で、中日の残り試合数は「3」。計算上だと、中日はこの1敗で『自力優勝』の可能性が消滅してしまった(23日時点)。首位チームに自力優勝の可能性がなくなるなんて、これこそ数字のマジックだが、そんな混戦の優勝争いが各チームの営業面にも“影響”を与えていた。 「マスコミへの対応は予定しておりますので、詳しいことはまた後日…」 中日職員はマスコミ各社にそう返答している。何の返答かと言うと、「残り3試合」を全勝し、その間の2位・阪神と3位・巨人の勝敗次第では、再び中日にマジックが点灯する。中日がマジック点灯に成功した場合、最短優勝日は、28日。阪神と巨人が直接対決の行方次第で優勝が決まるというわけだ。 中日は試合のない28日に優勝が決まった場合、どうするのか? 各メディアにそのことを問われていた。フロントの発表によれば、監督以下選手はナゴヤドームに待機させるが、「営業(イベント)は一切行わない」と言う。つまり、中日は無人の球場で形式だけの胴上げをすることになる。クライマックスシリーズが導入された以上、ペナントレースの優勝チームが確実に日本シリーズへ進出できる保証はない。球団は28日に優勝が決まった場合、「マスコミ対応はする」としているが、06年以来のペナント制覇が“無人球場”とは、あまりにも寂しすぎる。 「中日球団の発表では、優勝を左右する阪神対巨人戦をナゴヤドームで放送するイベントも検討されたようですが、放映権の問題もあって見送ることになりました」(メディア陣の1人) また、阪神は9月30日までの4試合を甲子園で行うが、10月1日以降の6試合はビジターゲームとなる。残り試合数がもっとも多い阪神が「やや有利」だが、首位・中日の勝率を見る限り、9月に優勝を決めることはできないだろう。従って、10月に阪神戦を行うマツダスタジアム(広島)、神宮(ヤクルト)、横浜の3球団が潤う図式になってしまった。 「横浜は『3年連続最下位』が決まるのは時間の問題。そうなると、横浜は来季に向け、若手投手をテストしてきます。阪神、巨人はともに横浜戦を3試合ずつ残しているので、中日は面白くないでしょうね」(プロ野球解説者の1人) かつては巨人も、優勝決定の瞬間を“身内の日本テレビ”が放送を見送る異例の事態にあった。 「昨季の今頃は優勝チームが決まっていました。可能性のあるチームも祝勝イベントはやりたいはず。でも、準備ができないんです。準備をして優勝を逃したら、その赤字を被ることになります」(関係者) 130試合強を消化して優勝チームが決まらない混戦ぶりは、球場観客数を増やすかもしれない。プロ野球放送の人気低迷を嘆くのは簡単だが、ペナントレースの優勝を軽視する傾向に歯止めを掛けなければ、経営難は打開できないだろう。
-
スポーツ 2010年09月24日 10時30分
ハッスルMAN'Sワールド旗揚げ、坂田亘曰く「死なねぇよ、絶対死なねぇ」
瀕死だったハッスルが再び息を吹き返した−−。 新たなるハッスルとも言うべき、ハッスルMAN'Sワールドが9月10日、新宿FACEにて旗揚げ戦を行った。 「かつての栄光は微塵もない」「最も小さなプロレス団体」として一からのスタートを行う。 旗揚げ戦のメインを飾ったのは、坂田“ハッスル”亘と「地獄を見た男」若鷹“ジェット”信介の一騎打ち。ジェットは「顔じゃないってわかってる、でも俺の挑戦を受けろ!」と志願しこの対戦に臨んだ。 「俺が対戦相手になった事で坂田にしてみたらやる気がなくなったんじゃないか? 自分の立ち上げた団体が思ったより扱いが低い、注目度が小さい、そんな事で気が抜けてるんだったら冗談じゃねぇ! 殺されてでも勝つ!」。入場時から気合を全開にして坂田の登場を待つ。 開始のゴングを待ちきれなかった。投げ込まれた紙テープがリング上に残る中、いきなりの奇襲ドロップキックで先制攻撃に成功するジェット。コーナーに追い込んでの膝蹴り、逆水平チョップ、再度のドロップキックで坂田は場外に。それでもジェットの攻撃は止まらない。エプロンを走りこんでドロップキックを放ち、鉄柱に坂田の額を叩き付ける。リングに戻る坂田の額からはおびただしい量の鮮血がしたたり落ちている。 傷口に攻撃を加えていくジェット。掻きむしり、蹴り上げ、拳を突きつける。その度に鬼のような表情で立ち上がっていく坂田。 坂田の反撃は思い切り振りかぶる張り手から。ローキックで倒しておいて、息の根を止めんとするスリーパーホールド。ジェットは額を蹴り上げて脱出し、エプロンにエスケープした坂田に攻撃しようとするが、逆に読まれて更にスリーパーで絞められてしまう。坂田はミドルキックからジェットをロープに振ってスロイダー。コーナーにうずくまるジェットを蹴り上げ、もう一度スリーパーへ。そして急角度のバックドロップを三連発。フォールの体勢に入るがカウント2でキックアウトするジェット。その後もミドルキック、逆水平チョップでジェットの上半身をぐらつかせる坂田、館内からはジェットコールの合唱。 一発のミドルキックをキャッチしたジェットはスクールボーイで丸め込む。カウント2で返されるとコーナーに登って坂田にダイビング・ボディーアタック。ふらふらと立ち上がる坂田に追い討ちの延髄斬りから垂直落下式ブレーンバスター。それだけの攻撃を一気に食らっても坂田はカウント3を許さない。 走りこんでエルボーを放つジェットだが、坂田は逆水平で反撃し、「殺すんじゃなかったのか!!」と叫ぶ。ジェットも顔面への張り手を返すが、坂田はソバットから遂にスーパーキックを叩き込む! 大の字に倒れるジェット、余裕でフォールに入った坂田だがカウント2。再度見栄を切ってスーパーキックを放とうとする坂田だがジェットは寸前でかわしてジャーマン・スープレックス。もはや本能で放ったとしか言えないようなジャーマンがジェットの最後の攻撃となった。 もう一度スリーパーで締め上げて、ジェットを介錯するようにドラゴン・スープレックスで叩き付けた坂田。カウント3が入り、勝ち名乗りを受ける坂田。うずくまったまま動けないジェット。試合後の両者は正反対であった。マイクを握った坂田、「俺はこんなもんじゃ死なんぞ! 誰が気ぃ抜けてるって? この野郎! 俺はなぁ、いつ何時、何処ででもハッスルしてるんだ!! そんな事もわからねぇのか!!」と叫ぶ。「みんなお前の事応援してるんだよ、ジェット立て!」。坂田の呼びかけに立ち上がるジェット、「本気で坂田に勝つつもりでした。でも、今日は力が及びませんでした。次こそは俺がハッスルで締めてみせます!」と観客に応えた。 最後はやはりこれが出ないと終わらない。坂田の音頭による「3、2、1、ハッスル! ハッスル!」で大会は締められた。試合後坂田は目をギラつかせなかがら「今後? ハッスルするよ、その一言。死なねぇ、絶対死なねぇ」。死の淵から蘇った男の生きざま、それが当日のメインのテーマなのかも知れない。 ハッスルMAN'Sワールドもう一人の男、@UEXILE(ウエザイル)がデビューして2戦目を行った。入場の際「うまい棒」をマイク代わりに歌いながら花道を歩んでくる@UEXILE。リングに立ち、コールを受けた際には場内から大量のうまい棒が投げ込まれる。世界の強豪シリーズと銘打たれたこの試合、対戦相手は巨漢のジョー・メガロドン。レフェリーには「ガマ大王」が就くが、マスクを取ったその人は中村カントク。 メガロドンの攻撃に歯を食いしばって耐えた@UEXILEだったが、カウンターのラリアットから逆エビ固めで絞り上げられるとギブアップ。試合後は中村カントクに屈辱の表情をデジカメで撮影されてしまう羽目に。 「ハッスルあちち」こと大谷晋二郎、「ケツ親父」こと越中詩郎、モンスターJやニセHG等、ハッスルを物語るキャラクターも登場し、集まった450名の観客は心ゆくまでハッスルの世界を堪能した。 「ハッスル」とは張り切る事、気力・闘志をみなぎらせる事。その言葉の通り、当日のリングには「ハッスル」が詰まっていた。「絶対死なねぇ」と語った坂田亘の逆襲が、これから始まる。 (Office S.A.D. 征木大智)◆『ハッスルMAN'Sワールド旗揚げ戦』2010年9月10日(金)会場:東京・新宿FACE(観客450人=超満員)<メインハッスル 本能寺のHEN!「殺されても、勝つ!」シングルマッチ 時間無制限1本勝負>○坂田“ハッスル”亘(19分03秒 ドラゴン・スープレックス・ホールド)●若鷹ジェット信介<セミハッスル ワールドハッスルバウト タッグマッチ 時間無制限1本勝負>○大谷晋二郎&越中詩郎(17分36秒 エビ固め)●バンビキラー&タイソン・デュクス※投げっ放しジャーマン・スープレックス<第3ハッスル @UEXILE世界の強豪シリーズ2 シングルマッチ 時間無制限1本勝負>○ジョー・メガロドン(5分37秒 逆エビ固め)●@UEXILE<第2ハッスル スペシャルかけ声マッチ〜モンスターズ・クロニクル〜タッグマッチ 時間無制限1本勝負>○モンスターJ&人狼(8分28秒 体固め)●モンスター℃&ニセHG ※ムーンサルト・プレス<第1ハッスル フレッシュMAN'Sワールド タッグマッチ 時間無制限1本勝負>斉藤譲&○佐藤悠己(10分24秒 体固め)阿蘇山&●白波侑助 ※押さえ込む◆『ハッスルMAN'Sワールド第2戦』2010年10月27日(水)会場:東京・後楽園ホール詳しくはハッスルオフィシャルウェブサイト http://hustlehustle.com/ まで。
-
スポーツ 2010年09月23日 18時30分
ムエタイ対カポエイラ、裁くレフェリーは空手家…それが地下プロレス世界戦! 9・19地下プロレス『EXIT-49 CORE:P』
去る12日に『URAWA PINOCCHIO』にて埼玉初上陸を果たした地下プロレス。 そのわずか1週間後、地下戦士たちがふたたび聖地・新宿に還ってきて熱戦を繰り広げた。 メインは地下世界王者・紅闘志也(くれない・としや)とペドロ高石とのタイトルマッチ。ペドロも8・29“霊峰富士山頂プロレス”を三州ツバ吉とともに完遂した一人。先週の埼玉決戦では三州とタイトル戦を行った紅は、奇しくも2週続けて“富士山頂プロレス”を闘った旬な男たちを迎え撃つこととなる。 カポエイラをベースとするペドロは、開始早々から“カポエイラ・マスター”の名の通りに、目にも止まらぬ予測不可能な鮮やかな足技を連発し、紅を大いに驚かせる。グラウンドでもブラジリアン柔術をベースとした動きを見せ、“カポエイラ&柔術”のブラジリアン波状攻撃で紅を追い込む。 カポエイラがベースのペドロを迎え撃つ紅は、ムエタイがベース。このムエタイ対カポエイラの“異種格闘義戦”は、予想だにしないスイングを見せ、息詰まる名勝負となった。“何でも有り”といえば総合格闘技の定番キャッチフレーズであるが、今やMMA(Mixed Martial Arts)という名の“競技”に収斂された感のある総合の試合ではもう見られなくなった、何が飛び出すかわからない“びっくり箱感”が、この試合には溢れていたのだ。 そしてこのムエタイ対カポエイラの異次元対決を裁いたのが、空手の猛者・“先生”こと小笠原和彦。試合前の国歌斉唱が“予測不可能ラッパー”のPRIMAL。ムエタイ、カポエイラ、カラテ、そしてラップ…、リングの上は異種の才能のごった煮状態となっているが、様々なルーツを背負う者が一堂に会するのが地下のリングなので、これでまったく問題ないのである。 そしてこの異次元対決の結末が、さらにファンタジックなイリュージョンとなったのだ。8・22『ARAISE』でのナイトキング・ジュリー戦で、「試合中突如閃いて」コブラツイストを繰り出した紅。以降「確実にギブアップを取れるように研究してたんだよ!」と本人が豪語する、改良された“紅コブラ”で、なんとペドロからタップを奪ったのだ! これはいったい、何ということだろう。梶原一騎の劇画『紅の挑戦者』の主人公の名を背負うムエタイ戦士は、地下プロレスのリングを経ることによって、もはやジャンル分け不可能な存在、つまり“職業・紅闘志也”としか言いようのない唯一無二の格闘戦士と化しているのだ…! Ishtaria(イシュタリア)・non嬢のソロダンス、春兜京(はると・きょう)の緊縛ショーが闘いにインパクトを与えた9月のCORE STADIUM決戦だが、メイン以外のトピックでは、“路地裏職人”磯英弥が久々の地下登場。富豪2夢路(ふごふご・ゆめじ)相手に得意のグラウンド、そして低空バックドロップを見せて健闘した(試合は、首をネジ切るようなグラウンドのヘッドロックで夢路勝利)。 そして第2、3試合で連戦した入道と竹嶋健史の、地下で夢を見る者同士(言うなれば「Underground Dreamers」か?)の熾烈な争いも、今後大いに注目である(第2試合勝者・入道は、嬉しい地下シングル戦初勝利!)。全試合結果は以下の通り。◆地下プロレス『EXIT-49 CORE:P』2010年9月19日(日)開始:18:00会場:東京・新宿歌舞伎町二丁目『CORE STADIUM』<第1試合>○“頭突き世界一”富豪2夢路(6分38秒 ヘッドロック)●“路地裏職人”磯英弥<第2試合>○“求道妖怪”入道(4分05秒 スリーパーホールド)●“タックル将校”竹嶋健史<第3試合>○“兇悪獣”ナイトキング・ジュリー、“人生レッドカード”JOM、竹嶋健史(13分42秒 片羽絞め)“格闘僧侶”日龍、“革命王子”矢野啓太、●入道<第4試合 WUW(World Underground Wrestling)世界選手権>○[王者]“人間狂気”紅闘志也(9分49秒 コブラツイスト)●[挑戦者]“カポエイラ・マスター”ペドロ高石※第26代王者・紅が王座防衛に成功。※試合はすべて時間無制限一本勝負。KO、ギブアップのみで決着。地下プロレス『EXIT』公式サイトhttp://www7.plala.or.jp/EXIT/梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?http://npn.co.jp/article/detail/97320773/魔都・東京の地下ネットワークが、高田馬場に拡散! 8・22地下プロレス『EXIT-45 MOONLIGHT』(1)http://npn.co.jp/article/detail/22766825/(山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
-
スポーツ 2010年09月23日 16時00分
来季西武・東尾監督復帰情報の裏側
来季西武の監督として、東尾修氏(60)の復帰情報が球界の水面下で駆けめぐっている。2位ソフトバンクに3連敗して残り4試合でマジック4という窮地に陥った西武だが、なぜ監督交代劇の情報が流れるのか。 「ナベQ(渡辺監督の愛称)は勝っても負けても結局は辞めるんじゃないか」。西武OBの間では、こうウワサされている。就任1年目の一昨年、いきなり日本一になり、「選手のミスを責めない」という、新世代の管理職としてビジネス界からも注目された渡辺久信監督(45)。昨年は4位に終わったが、おかわり君こと中村をはじめ主力にケガ人が続出したにもかかわらず、今季は最後まで優勝争いをしている。去就問題が出るような状況にはない。 が、腹心の大久保博元氏(前西武二軍打撃コーチ)が雄星に暴力をふるうなど「行き過ぎた指導をした」という理由で解雇された事件が尾を引いているのだ。「かばいきれなかったのが残念だ」と、渡辺監督は腹心の解雇に無念の胸中を明かしている。大久保氏は「不当解雇だ」と怒り、球団を訴え、法廷闘争中だ。 「ナベQは、雄星可愛やの球団のデーブ(大久保氏の愛称)解雇処分に今でも根強い不信感を持っている。親分肌な性格だけに、球団に三行半を突きつけるのではないか」。西武OBの1人はこう言い切る。大久保氏を巡る球団vs渡辺監督の綱引きは、雄星事件が最初ではない。根が深い。日本一になった一昨年も、大久保氏が知人の女性に暴力事件を起こしたと報道され、大騒動。結局、大久保氏が球団フロントに転出することで一件落着したが、昨年4位になったことで、渡辺監督が腹心の現場復帰を強く要望。球団側が二軍ならと妥協して認めた経緯もある。 それだけに、優勝してもV逸しても渡辺監督がユニホームを脱ぐ可能性は否定できない危険な状況があるのだ。そういう下地の上に「来季東尾監督復帰」情報がある。昨年のシーズン途中には「楽天の来季監督」が取りざたされた東尾氏だが、エースとして常勝西武を支え、監督としても2度リーグ優勝に導いた実績があり、渡辺監督も一目置く、西武大物OBの1人だ。これまでも何度か西武監督復帰説が出ている。今回、渡辺監督がユニホームを脱いだ場合の後任として名前がささやかれているのは、雄星絡みだという。前出の西武OBがこう語る。 「西武・後藤オーナーは雄星を『1年目から活躍しなくてもいい。将来の西武のエース候補だ。目先にとらわれず、10年以上、西武のエースとして活躍できるように大きく育てて欲しい』という希望を持っている。その雄星に手を出したから、デーブは解雇されている。それを不満にナベQがユニホームを脱げば、東尾監督しかないだろう。なにしろ平成の怪物と言われた松坂を期待通りに西武のエースに育てただけでなく、総額100億円のメジャーリーガーにまで仕立てたのだからね。雄星を松坂のように育て上げるには、実績のある東尾監督しかないだろう」。 松坂エース教育大成功の実績を、雄星にも施してもらおうとするのではないか…というワケだ。確かに説得力のある西武・東尾監督復帰の理由と言える。予断を許さない渡辺監督の去就問題。それとリンクする東尾氏の復帰情報。さて、どういう結末を迎えるのか。
-
-
スポーツ 2010年09月23日 13時30分
「松坂を放出しろ」日本人選手がトレード市場を賑わす?
日本人メジャーリーガー同士の交換トレードも成立するかもしれない。 9月20日(現地時間)、レッドソックス・松坂大輔投手(30)がオリオールズ打線に掴まり、今季6敗目を喫した。6回3分の1を投げ、失点4。試合後、松坂自身も言っていたが、回を追うごとに調子を取り戻しつつあった。しかし、地元ボストンのファンはそうは見ていない。 「確かに、松坂本来のピッチングではありませんでした。味方野手のミスで失点した場面もあり、調子が悪いなりによくまとめたとは思いますが…」(現地特派員の1人) 一部報道によれば、同日の球速は90マイル(約145キロ)。球宴前後にも「投球フォームを見直すべき」とも指摘されており、この1、2年は精彩を欠いたピッチングが続いている。そんな松坂に地元ファンはブーイングを浴びせているのである。 「トレード放出してしまえという記事も、地元新聞にありましたよ」(前出・同) 松坂が制裁で放出される…。 大都市を本拠地とするチームは、こうした地元ファンの声を看過できないケースも多い。 もちろん、レッドソックスは松坂の復活をまだ信じているが、他球団は「松坂がトレード市場に出る可能性は高い」と判断しているようだ。こんな情報も交錯している。 話は、米球宴前後に逆上る。カブスはレッドソックスに交換トレードを打診した。カブス側が提示した『交換要員』とは、ズバリ、福留孝介(33)だった。若手野手の成長でベンチスタートとなる試合も多く、カブスは1300万ドル(約11億7000万円)の福留の年俸を指し、「その半分をウチが払ってもいい」とまで言ったそうだ。しかし、レッドソックス側の回答は「ノー」。見くびられた福留も悔しかっただろうが、カブスが求めた交換要員とは、一体誰だったのか…。 「今オフは日本人メジャーリーガーの帰還がいくつかある」とし、その動向を追っている日本の某球団関係者はこう推理していた。 「岡島(秀樹)が欲しかったのでは…。カブスはクローザーのマーモンが安定していません。セットアッパーとして安定した成績を残している岡島を獲るとなれば、それ相応の交換要員を出さなければならないだろうし、かといって、先発投手を出すわけにはいきません。福留を出そうとしたのは間違いありません。岡島を獲ろうとしたのではないか?」 日本人メジャーリーガー同士の交換トレードが成立する可能性もあったわけだ。 日本人メジャーリーガーはトレード拒否権を契約書に書き込ませることも多いが、その大半は「当人の了承を得て」、「地方球団には放出しない」といった“条件付き”のもので、トレードを完全に拒否するという内容ではない。 「エンゼルスが優勝圏内から脱落したころ、松井を放出し、若手を使うべきと地元メディアが報じていました。松井は9月になって調子を取り戻しつつあるが、地元ファンは『帳尻合わせ』としか見ていません。1年契約の松井がエンゼルスに残留できる可能性は極めて低い」(前出・日本球界関係者) だが、左の指名打者を欲するア・リーグ球団は少なくない。松井稼頭央、岩村明憲もシーズン途中での移籍を余儀なくされた。松坂も本来の調子を取り戻せなければ、放出の憂き目に遭うのは必至。ゴジラ松井もエンゼルス地区4連覇を逃した『戦犯』のように扱われている。今オフ、日本人メジャーリーガーがトレード、FA市場を賑わせそうである。
-
スポーツ
ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
-
スポーツ
大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
-
スポーツ
珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
-
スポーツ
生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
-
スポーツ
猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
-
スポーツ
1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
-
スポーツ
復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
-
スポーツ
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
-
スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分
特集
-
岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
-
野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
-
-
豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
-
宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
-
元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分