スポーツ
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スポーツ 2011年09月10日 17時59分
「隠し球」はいない!? 本番直前2カ月前 12球団ドラフト情報 オリックス編
球団名をバファローズと改めた04年のドラフト以降、1位指名のほとんどが戦力になっている。金子千尋(04年自由枠)、岡田貴弘(現・T-岡田/05年高校生D)、岸田護(同年大学生・社会人D)、小松聖(06年大学生・社会人D)、古川秀一(09年)、後藤駿太(2010年)。1位は即戦力、もしくは近年中に主力戦力になる逸材という獲り方であり、岡田彰布監督の就任以降は、木佐貫、寺原、朴賛浩など先発タイプの投手もトレードなどで補強してきた。この流れから察するに、1位候補は即戦力投手だろう。だが、チームの弱点は捕手であり、レギュラー野手陣を脅かす中堅、若手の出現が見られない。そんな停滞したチームの雰囲気を変えるためにも、投打ともに即戦力が欲しい。 ドラフトのキーマン・長村裕之編成部長が度々口にするのは「戦略としては、今後のチーム状態を見て判断することになるでしょう」なるコメント。意中の選手をライバル球団に悟られまいとしているのだろうが、「本命が二転三転している」との情報もある。 エース・金子千尋、近藤など主力投手が離脱していた前半戦は、即戦力の先発タイプに重点を置いていたそうだが、甲子園大会が始まったころ、「高校生を見終わってから」なるコメントもオリックス内部から出始めた。オリックスもビッグ3(藤岡貴裕=東洋大、菅野智之=東海大、野村祐輔=明治大)の視察にも熱心だった。彼らの入札・抽選に敗れたときは、将来性の高校生中心に切り換えるという意味だろうか。それとも、バランス良く、即戦力と高校生(将来性)の両方で行くのか…。関西圏には『外れ1位』ではもったいない社会人、大学生の逸材もいる。三菱重工神戸・守安玲緒投手と、大阪教育大・山本翔がスカウトの注目を集めている。 守安投手は2年前の富士大学時代もドラフト候補として名前が挙がっていた。53イニング連続無失点、リーグ新となる通算30勝など記録ラッシュで、社会人に進んでからはさらに評価が高まったようである。昨年夏のJABA北海道大会では救援登板するなり、いきなり自己最速に近い140キロ台後半を出した。すぐに肩が温まり、エンジン全開で投げられるタイプは、プロのリリーバーでもあまり多くない。また、山本投手は「4年生になって直球が速くなった」という。オリックスは『地の利』で、彼らに関する情報収集は終えている。 弱点の捕手を補うなら、小林誠司選手(同志社大)だろう。他球団との競合は避けられないので、即戦力投手枠ともなる「1、2位」のカードを1枚犠牲する覚悟も必要だ。オリックスが「チーム状況を見て」と繰り返すのは、岡田監督の意向が強く反映されるからでもある。T-岡田の前後を託せるクリーンアップ候補が急浮上してくるかもしれない。だとすれば、岡田監督の母校・早大後輩の渡邉侑也内野手だろうか…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年09月09日 08時00分
「隠し球」はいない!? 本番直前2カ月前 12球団ドラフト情報 埼玉西武編
ライオンズは『ドラフトの勝利チーム』でもある。近年、中島裕之(00年5巡)、細川亨(01年自由枠=現ソフトバンク)、中村剛也(01年2巡)、片岡易之(04年3巡)、涌井秀章(04年1巡)、岸孝之(06年希望枠)など、指名選手をトッププレーヤーに成長させた。09年の菊池雄星、昨年の大石達也など、その年の注目選手を引き当てる強運も見逃せないが、今年のドラフトで“弱点”を補うつもりだとしたら、クローザー候補と左投手だろう。 しかし、西武は各メディアにドラフトのことを聞かれると、「投手だけではなく、全ポジションで幅広く」と当たり障りのないことを答え、ビッグ3(藤岡貴裕=東洋大、菅野智之=東海大、野村祐輔=明治大)に関しても、即戦力と高く評価をしつつも、「他球団との競合になると思うけど、ウチは2年連続(09年菊池、10年大石)でクジを当てている。ドラフトまでマークしていく」(『週刊ベースボール 11・5/11号』)とコメント。他球団のようにリップサービスしてくれないのである。自分たちの手の内を暴かれるのも嫌う傾向が強い。その一貫した姿勢があったからこそ、ドラフト勝者になれたのだが…。 こちらがキャッチした限りでは、6月のスカウト会議の段階でリストアップされていた候補者は100人強。8月で半分に絞ったとも聞いているが、ドラフト直前まで1位指名を決めないのも西武のやり方だ。 高校生では唐津商の北方悠誠投手(右投手)を好評価しているようだ。150キロ強の直球も魅力だが、作新学院との一戦を見ていた某スカウト(別球団)は、粗削りな投球フォームを指し、「これから伸びる逸材」と評していた。西武は次の世代のエース候補として、北方投手をマークしているのは間違いない。 現投手スタッフのなかで、左の主力投手は石井一久、帆足和幸、菊池雄星。ベテランと未熟なプロ2年目だけでは心配である。くじ運の強さを信じて、まずはビッグ3の左腕・藤岡の抽選に参加し、外した場合は「北方投手を…」という方向性ではないだろうか。 高校生は進路問題があるので、軽率なことは言えないが、旭川龍谷高の好左腕・金沢一希投手に対し、西武・鈴木球団本部編成部長はこう評していた。 「楽しみな投手だと思う。体の強さ、バランスもいい。これから伸びる素材」(6月) 数少ない具体的なコメントである。他球団の話では「西武は北の方でも熱心」とのこと。目的はJR北海道・武藤好貴投手(右投手)だろうか。西武スカウトの動きに注目していきたい。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年09月08日 23時45分
北朝鮮にドローでも決めた! なでしこ3大会連続4度目の五輪出場
来年夏のロンドン五輪出場権をかけたサッカー女子・アジア最終予選第4節の日本女子代表-北朝鮮が8日、中国・山東省済南でおこなわれ、なでしこジャパンは後半37分、FW永里優(ポツダム)の放ったシュートのこぼれ球を北朝鮮DFがオウンゴールし先制したが、ロスタイムに北朝鮮のキム・チョナンに同点弾を決められた。 1-1でドローの日本は3戦1分けで勝ち点「10」とし、オーストラリアが直後の試合1-0で中国に勝利したため、2位以上が確定し、11日の最終節・中国戦を待たずに3大会連続4度目の五輪出場が決まった。
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スポーツ 2011年09月08日 11時45分
「隠し球」はいない!? 本番直前2カ月前 12球団ドラフト情報 横浜編
今年もドラフトのメインテーマは『チーム再建』だろう。2000年まで逆上って1位指名選手を見直してみると、投手は10人、野手は4人(分離ドラフト年は両方数える)。野手の内訳は内川聖一(00年/現ソフトバンク)、村田修一(02年)、松本啓二朗(08年)、筒香嘉智(09年)だが、選手を見極める眼力は「凄い!」のひと言…。しかし、投手に関しては、主力級に成長したのは山口俊(05年高校生D)だけである。年齢的にまだ結論を出すべきではない投手も多いが、ローテーションの一角を託せる逸材が欲しいところだ。 “一本釣りの勝算”も出てきたのは、右腕・中根佑二投手(東北福祉大)だ。地元・楽天も熱視線を送っているが、中根仁・打撃コーチの親戚だという。震災による影響で練習に集中できず、4年生になってから少し評価を落としており、「様子を見ましょう」と、一歩引いた言い方をする球団も出始めた。 また、沖山勇介投手(日本製紙石巻)も1位候補だろう。昨年、2位で加賀美希昇投手(法政大)を指名したように、横浜は“地元意識”の強い球団でもある。沖山投手は神奈川県・桐蔭学園から中央大学を経て、社会人に進んだ。今季は先発だが、昨年は主にリリーフで活躍。「150キロ強の直球と軌道の大きいカーブが武器」だという。昨年、大石達也(西武)の抽選に外れた後、須田幸太を1位選出したのは「ストレートの威力」に惚れ込んだからだという。『直球』が1つの評価材料ならば、沖山投手は間違いなく上位校補である。 地元優先といえば、神奈川県の企業チーム・JX-ENEOSの左腕・大城基志(23)もいる。JX-ENEOSは5月、阪神二軍とのプロアマ交流戦に挑み、当然、阪神スカウトが視察していたが、上位で野手を指名する可能性が高いことを正直に吐露し、大城投手に対してはあまり多くを語ろうとしなかった。阪神も同じ左腕不足の悩みを抱えているが、もたついているような横浜が「欲しい!」とハッキリ表明し、大城投手のハートを掴んでしまうかもしれない。同社には同じく、左の倉又啓輔(24)もいる。両左腕の指名もあり得る。 中央では無名だが、茅ヶ崎西浜高の古村徹投手の動向も注目されている。強豪私立を相手に力投し、今夏の神奈川大会では史上初となる逆転サヨナラ満塁本塁打を放つなど、闘争心溢れる野球スタイルには一目置かれている。まして、左腕投手である。横浜商大との交流戦を調整しているとも聞いた。同大学の松延卓弥外野手か、畑中翔捕手の視察も念頭にあるのではないだろうか。神奈川大学の足立祐一捕手も強肩だと聞く。高校生もリスト入りされるはずだが、今年も即戦力重視の指名となりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年09月07日 15時30分
中日が“ドル箱”の巨人戦で閑古鳥! 読売・渡辺会長の暴言に反論できず!
9月6日、中日ドラゴンズの本拠地ナゴヤドームで開催された中日対巨人戦は、首位ヤクルトを追う2位争いであったにもかかわらず、場内は閑古鳥が鳴き、消化試合さながらのムード。観客動員数は同球場での中日主催試合では今季ワーストの2万3441人。これは観衆が実数発表となった05年以降の同球場での巨人戦では最低の入りとなった。 現在、セ・リーグは首位ヤクルトを巨人、阪神、中日の3チームが追走し、順位が日替わりとなるほどの激しい2位争いを展開中。6日の試合を迎えた時点で、中日は首位まで3.5ゲーム差で、十分優勝の可能性は残っていた。その状況での“ドル箱”巨人との一戦でのワースト観客動員記録に、球団関係者のショックは大きい。 かねて、「落合野球はつまらない」とファンから陰口を叩かれ続けてきた。昨季は4年ぶりのリーグ制覇を果たしたにもかかわらず、観客動員は前年(09年)対比10万人のダウン。強くても客が入らないという状況に陥っていた。今季はチーム状態に比例するかのように、1試合当たりの主催試合の観客動員数は2万9835人(6日現在=52試合)で、昨季の3万460人(72試合)を下回っている。 今季、前半戦で一度は首位に立ったものの、後半戦では大きく失速。5位まで順位を下げるなど低迷していている中日。チーム防御率リーグ1位の好投手陣を誇りながら、12球団最低のチーム打率が示すように、打線は目にあまる貧打で、点を取れず完封負けも多い。打てない、点が入らないではファンがソッポを向くのも当然のなりゆきだ。 折りしも、1日に読売巨人軍の渡辺恒雄球団会長がCS(クライマックスシリーズ)に関して、「阪神、巨人、ヤクルトの3本柱が入ればね。プロ野球(ファン)人口を考えると、ヤクルトと神宮で、東京を二分するのが非常にいい。経済効果としてはね」と発言。東京ドーム、神宮球場でのCS開催を熱望し、中日のCS進出を希望しなかった。 この渡辺発言に中日球団関係者、ファンは怒りを覚えたようだが、ドル箱の巨人戦でワースト観客動員数を記録するようでは、「経済効果」という観点で、とても反論できなくなってしまった。(落合一郎)
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スポーツ 2011年09月07日 15時30分
正捕手の扱い方でチーム事情も見えてくる? 混戦セ・リーグ
正捕手をポジション・チェンジすることの影響は−−。9月3日のヤクルト対巨人戦で衝撃的な守備位置の交代がアナウンスされた。一塁の守備に入っていた高橋信二(33)が『捕手』へ、捕手の阿部慎之助(32)が一塁の守備にまわされた。その瞬間、神宮球場のヤクルト側応援席もざわついた。高橋信がマスクを被ったのは09年8月以来だという。8回から阿部が再びマスクを被り、高橋信はファーストミットを…。「捕手・阿部、一塁・高橋信」に戻したわけだが、一体何のためのポジション・チェンジだったのか、ネット裏の解説者たちもちょっと首を傾げていた。 試合後の原辰徳監督(53)は「色々考えながら、有事に備えて。信二が(捕手に)入ったことで試合が流れて行きましたよね」と、コメントした。当の高橋信は「違和感? それはあるでしょ。そつなく? 全然」と、戸惑ったことを正直に打ち明けていた。先発マスクの阿部のコメントが興味深い。 「序盤に点を取られた俺が悪い。ああいうことをした俺のせい」 先発の東野峻(25)は、3回途中で4失点KO。試合序盤でゲーム主導権を渡してしまった“リードミス”を悔やんでいた。 原監督の言う『有事』だが、09年9月4日の対ヤクルト戦が思い出される。巨人はベンチ入りさせた3人の捕手を使い切り、故・木村拓也氏の“緊急マスク”に救われている。コメントの通りだとすれば、原監督はアクシデントに備えて「4人目の捕手」を場馴れさせたということになる。しかし、阿部のコメントでは、リードミスに対する懲罰的な意味合いで「いったん一塁にまわされた」とも解釈できる。 「高橋を相手に投げた投手が越智(大祐)、アルバラデホだったのも気になります。新人・澤村(拓一)が勝てないことについても原因究明がされています。1つの仮説として、『阿部は速球派投手のリードが苦手なのではないか』とも指摘されたそうです」(球界関係者) 阿部の配球ミス…。巨人ナインは完全否定するだろう。 また、『一塁・阿部』の約1週間前の8月25日、中日は不振の和田一浩(39)を外し、『5番・一塁』で谷繁をスタメン起用した。報道によれば、プロ23年目、通算2594試合目で「初めての捕手以外」だという。オープン戦では外野守備に付いた経験もあるらしいが、こちらは8月絶好調の打撃力を生かすための前向きな采配だった。 捕手は『守備の要』と称されることが多い。真弓阪神も事情こそ違うが、第2捕手・藤井彰人がマスクを被ってからチームが上向きになった。阪神は二遊間を守れる内野手が不足したが、レベルの高い第2捕手・藤井の活躍でチームが浮上できた。中日は主軸打者の不振を谷繁の打撃力で補った。『有事』に備える指揮官の采配は間違っていないが、選手を動揺させたポジション・チェンは巨人だけだ。 正捕手の現状を見れば、そのチームの内情も分かる。阪神、巨人、中日は奇しくも『4番打者の不振』という悩みも共有している。3球団とも決め手に欠いている。原監督の“喝”が吉と出るか否か…。ヤクルトの小川淳司監督(54)は右手親指を負傷した相川亮二(35)を使い続けている。打撃力のある川本良平(29)、将来の正捕手候補・中村悠平(21)も控えているが、優勝に懸けるベテランの意地を尊重したのだろう。ペナントレースの全日程が終了したとき、この“捕手”を巡る起用法が節目になっているかもしれない。(スポーツライター・飯山満)※原辰徳監督、巨人選手のコメントは共同通信社配信記事より抜粋しました。
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スポーツ 2011年09月07日 15時30分
格闘技団体UFCが来年2月、日本再上陸!
世界最高峰の格闘技団体UFCが6日、都内で記者会見を行い、来年2月26日・さいたまスーパーアリーナでの開催を発表した。11年ぶりに再上陸するUFCプレジデントのデイナ・ホワイトはビデオメッセージで「ようやくUFCを再び日本で開催できることになりました。本当にうれしく思います。開催決定までには長い時間がかかりました。日本で前回開催されたUFCのイベントは私も会場に足を運んだ2000年12月のUFC29です。パートナーと共にUFCを買収するまさに数週間前のイベントでした。それから10年以上、ようやく日本でUFCの開催を再開する機が熟したわけです。 その10年の間にUFCはまさに国際的なスポーツに成長しました。今では世界中の格闘家が、アメリカ、カナダ、ブラジル、イギリス、アイルランド、ヨーロッパ、中東、オーストラリアで開催されるイベントに参戦しています。 秋山成勲や五味隆典、岡見勇信といった日本の格闘家もそろそろ母国のファンの前で戦うチャンスが与えられていい頃です。 来年2月に日本で開催されるイベントは22の言語で放送され144の国々の5億世帯で視聴されることになります。来年のスポーツイベントとして最大級のものになるでしょう」と語った。 会見ではUFCアジア・マネージングディレクターのマーク・フィッシャー 日本人ファイターの秋山成勲、岡見勇信、五味隆典、山本KID、日沖発、小見川道大、福田力、水垣偉弥が出席した。 秋山は「今日本の格闘技はすごく元気がないので、来年日本にUFCが来るということで大きな起爆剤になればと思います。日本人選手全員楽しみにしてます。みなさんも楽しみにして下さい」と話した。UFC日本大会 2012年2月26日 さいたまスーパーアリーナ 開始時間午前10時(アミーゴ・タケ)
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スポーツ 2011年09月07日 08時00分
「隠し球」はいない!? 本番直前2カ月前 12球団ドラフト情報 中日編
昨年の1、2位は「近未来を見越して」の指名となった。1位の大野雄大は素質こそピカイチだが、故障を抱えてのプロ入りとなった。「ピッチングフォームの悪癖が故障の遠因」とのことで、一軍デビューまで少し時間が掛かるかもしれない。2位・吉川大幾は潜在能力の高さでも『特A』だが、高卒内野手がいきなり一軍に定着するほど、プロの世界は甘くない。09年に岡田俊哉(1位)、小川龍也(2位)の高卒左腕を指名しており、中日は中・長期ビジョンを立ってドラフトに臨んでいるようだ。しかし、今年は「大学生・社会人の指名」がポイントになる。 主砲・和田一浩は来季40歳、守りの要・谷繁元信は今年12月に41歳となる。鉄壁の二遊間コンビ・荒井雅博(34)と井端弘和(35)にも一時期ほどの輝きはない。投手も補強しなければならない…。05年高校生D1位・平田良介、06年高校生D1位・堂上直倫などの中堅選手も自信をつけているが、今ドラフトでは高齢化したレギュラー陣を脅かす即戦力が欲しい。 まず投手だが、巨人・原監督と甥っ子・菅野智之(東海大)の関係に割って入る覚悟もあるという。同時に、左腕・中後悠平投手(近畿大)に対しても密着調査を続けてきた。 中後投手はサイドスロー気味のスリークウォーターで、スライダー、カーブだけで何種類かを投げ分けているという。『変則投手』として紹介されることも多いが、2年生春に10試合中9試合43イニングに登板。3年生時の大学選手権で完投したように(11奪三振)、長いイニングも投げられる。左の先発投手を探している中日にとって、「藤岡(貴裕=東洋大)か、中後のどちらか1人でも!」と思っているのではないだろうか。 谷繁の後継者を急ぐのなら、小林誠司捕手(同志社)だろう。どの球団も小林捕手を高く評価している。本気で狙うなら、指名順位を読み合う情報・心理戦に勝利しなければならない。即戦力を欲している情報とは矛盾するが、高橋周平内野手(東海大甲府)を1位指名する可能性も高い。中田宗男スカウト部長も直接視察して、「体格が違う!」と絶賛したそうだ。スカウトが体格の話をするときは「惚れ込んだ」と見てまず間違いない。 関東地区を担当する石井昭男スカウトは辻孟彦投手(日体大)について、「岩隈に似ている」(春季リーグ戦中)とコメントしていた。また、別スカウトが社会人野球の技巧派左腕・海田智行(日本生命)を追い掛けているとも聞いている。例年以上に、中日スカウトの動きが激しい。今年もドラフト会議当日まで1位選手が決まらないのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年09月06日 15時30分
「隠し球」はいない!? 本番直前2カ月前 12球団ドラフト情報 東北楽天編
星野仙一監督(64)のネットワークが発揮されるのだろうか。エース・岩隈久志(30)のメジャー挑戦は『既成路線』である。田中将大、永井怜、塩見貴洋などでローテーションをまわしていくのだろうが、即戦力の先発タイプの投手補強が必須事項となる。 主に関西方面を担当している吹石徳一チーフスカウトが天理高の西口輔投手を「楽しみ」とコメントしたことはあるが(1月)、今のところ、球団として1位候補を明言していない。こちらがキャッチした限りでは「同志社大の小林誠司捕手に熱視線を送っている」、「足立学園の吉本祥二投手の一本釣りも…」との情報もあるが、地元・東北福祉大の中根佑二投手だけは他球団に行かせたくないはずようだ。 中根投手は八戸大時代の塩見とも投げ合った経験があり、それは楽天スカウトも視察している。ライバル球団によれば、「1学年下の中根を視察するのが、本当の目的だった」という。中根投手は140キロ台の後半の直球が武器で、今春からチェンジアップも使い始めている。広島、中日、ソフトバンクも追い掛けており、「今年はビッグ3(藤岡、菅野、野村祐輔=明治大)ではなく、中根クンを加えた四天王という言い方の方が適切」と称するスカウト(別球団)もいた。 また、楽天は立命館大学の投手も追い掛けている。立命館大には右腕・徳山武陽投手と、左腕・山田遼摩投手がいる。楽天二軍にはまだ覚醒していない左腕投手も多いので、狙いは徳山投手だろう。いずれにせよ、地方大学の逸材をかなり調べ上げているのは間違いない。 あとは補強したいのは、『ポスト山崎』だろう。「飛ばすこと」なら、中央大学・井上晴哉内野手がトップクラスだと聞く。1位入札が「投手」なら、その時点で、慶応大のスラッガー・伊藤隼太外野手は諦めなければならない。一塁・指名打者タイプの井上内野手は山崎に近い雰囲気もある。 楽天は新興球団とは思えないほど、スカウトが優秀だと聞く。元西武のスカウトが日本中にネットワークを張り巡らせているからだが、明治大学(=野村投手)と言えば、星野監督。広島カープはその明治大の雄・野村投手の指名を表明した。野村投手は広島県出身だが、星野監督は明治大学の先輩として、それを許せるのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年09月06日 08時00分
懸案事項が多過ぎ!? 「阪神は試合前に疲れている…」
混戦セ・リーグにおいて、その緊張感からくる疲労度がもっとも高いのは阪神ではないだろうか。全て重要ではあるが、ゲームセット後の懸案事項があまりにも多すぎるのだ。 「9月3日、国内FA権を取得する鳥谷、同じく新井がそれを再取得します。4月に藤川球児が国内FA権を取得したのと同時に、球団は慰留を要請しました。鳥谷、新井に対しても、即日に残留要請をする予定です。ペナントレースの佳境であり、ゲームに集中させるべきですが、藤川に“誠意”を見せ、新井たちが後回しとなれば…」(プロ野球解説者) そのため、フロント要人も8月下旬からグラウンドを右往左往していた。しかも、8月30日からの中日3連戦の最中に、来季の補強事項を整理する編成会議も行われた。これには真弓監督も出席しているが、「他に全員が揃える日がなかった」とのことで、敵地・名古屋で“強行開催”となった。 こんな情報も聞かれた。 「打撃不振の新井を三塁から一塁にコンバートしました。レギュラー陣の守備位置が代われば、サインプレーの確認もしなければなりません」(メディア陣の1人) しかも、中日3連戦後、一塁にコンバートした新井貴浩(34)を三塁に戻すことが決まった。コーチ陣は「(一塁コンバートが)新井のお願い」とその理由を話していたが、『試合前の練習時間』を余計に作らなければならない。試合前の練習といえば、『捕手の2人制』にも“修正”が入れられた。 現在、藤井彰人(35)、小宮山慎二(26)の捕手2人が一軍登録されている。 「試合の経過次第では、どちらか一方を交代させた後にアクシデントが発生するかもしれない。その緊急措置に備えて…」(前出・同) 外野手にコンバートされ、現在、一軍登録されている狩野恵輔(28)をバッテリー・ミーティングに招集したのである。 試合前の守備練習を見た限りでは、狩野はキャッチャーミットを使っていなかったが…。ブラゼルの故障離脱後、新井の不振も重なり、打撃担当のコーチスタッフは打順の組み替えにも躍起だ。編成会議、慰留交渉、守備、打順…。先発投手の好不調やリリーバーの状況を確認するのも、監督の日課だ。試合後は報道陣に囲まれる。今年の夏も暑かった…。心身ともにお疲れ気味の真弓監督にとって、いちばん落ち着くのは試合中ではないだろうか。
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