スポーツ
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スポーツ 2011年08月29日 15時30分
第1回PRO-KARATEDO 全6試合、KO続出
2011年8月28日(日)関西、大阪の住吉区民センター大ホールにて開催した、バンテ−ジを着用しない素手、蹴り、頭突き、肘打ち、金的攻撃、投げ、立ち関節、道着を掴んでの打撃技、倒れた相手への極め突きをも有効とした第1回PRO-KARATEDO達人。 過激なルールではあるが試合の合間に演武をはさみ“礼にはじまり、礼におわる”武道性を重視した厳かな雰囲気の中、全6試合、エキシビションマッチ、演武をはさんでもKO続出約2時間半で終了。 メインは数々の格闘技大会に出場じ、経験豊富な理心塾・谷口聡とミャンマーでもラウェイ国際戦の経験もある和術慧舟會本部・陣川弘明の試合は経験に勝る谷口が頭突き膝を有効に使い2R2回目のダウン倒れた所に極め突きでレフェリーが試合を止め谷口のKO勝ちとなった。 次回、第2弾 プロ空手国際戦 来春開催予定。【全試合結果】オープニング演武理心塾女子部による試し割りオープニングエキシビションJr.エキシビション笹木秀麿(理心塾)VS古郡優志(健心塾)笹木一麿(理心塾)VS半田一覇(誠至会)第1試合59kg契約(金的有)●高橋直弘(高橋道場)TKO1R 膝によるカット○RISING一治(誠至会)第2試合92kg契約●西村哲男(日本拳法)TKO2R開始時レフェリーストップ○奥田道仁(昇気館)第3試合無差別級山下敦央(内田塾)引分池野營司(池野道場)第4試合72kg契約○西村圭生(理心塾)TKO1R パンチによるレフェリーストップ●毛利巨樹(義道会館)セミファイナル85kg契約○野本正幸(内田塾)KO2R パンチ●若林信人(理心塾)メイン70kg契約○谷口聡(理心塾)KO2R 倒れた所への極め突き●陣川弘明(和術慧舟会総本部)演武上村雅彦(正守和道塾)ヌンチャク・形・棒術 坂本進(脩己會拳真館)試し割り 酒居芙美 型 スーパーリンペイ(壱百零八手)横山剛 ミット打ち主催:PRO-KARATEDO連盟 会長 村井義治
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スポーツ 2011年08月29日 11時45分
“カブキの実息”THE KABUKIの地下プロレス初登場に、ALAISE戦慄…8・28『EXIT-84 KEY』
【メインイベント】“暗黒サラブレッド”ジャガー・ロゴフスキー & “地下横綱”梅澤菊次郎 vs“オリエンタルミステリー”THE KABUKI & “鋼鉄忍者”刃駆 激闘3試合を終え、残るメインを待ち受ける「ALAISE」のリングに、歌舞伎囃子、そして名曲「ヤンキー・ステーション」の調べが高らかに鳴り渡る。その中現れたのは、忍者頭巾を被った黒装束の大男。両手には、銀色の鈍い光を放つヌンチャクを携えている。 「ヤンキー・ステーション」にヌンチャクといえば、第9代地下世界王者であり、日本地下マット界の生ける伝説であるザ・グレート・カブキと相場が決まっているが、実はリング上の大男は、そのカブキではない。 男の名は「THE KABUKI」。かねてよりその存在が囁かれてきたザ・グレート・カブキの実の息子が日本上陸を果たし、8月28日に、ついに地下プロレスのマットに足を踏み入れたのである! 各所から漏れ伝わる諸情報によれば、カブキの実息THE KABUKIは、米国・ロサンゼルスに生を受け、かつて地下プロレスに王として君臨した父より、血にまみれた格闘英才教育を授かった。その教えは、時に実の息子の腕を叩き折るという、想像を絶する苛烈なものであったという…! その後も血塗られた宿命を背負う息子・KABUKIは、ボクシング、ムエタイなど様々な格闘術を習得し、やがて成人した後、南国タイに流れ着く。KABUKIはそこで出会った「地下ムエタイ」に身を投じ、ついにその格闘本能を覚醒させる。 そしてこれまで交わることのなかった日本地下プロレスとKABUKIの両者が、かの国タイで初めて接点を持つこととなった。 それは今年6月に実現した、EXIT-JAPAN(地下プロレス日本人勢)のタイ遠征でのことだった。彼らは首都バンコクのゴーゴーバー(踊り子を買春できるタイ独特の風俗店)で行われる「タイ地下プロレス」にて、ザ・グレート・カブキにそっくりなペイントを施した大男を目撃する。それが、日本地下プロレスとTHE KABUKIの初邂逅であった。 以降日本との因縁が生まれたKABUKIは、その後まもなく、運命の糸に引き寄せられるように日本上陸を果たし、8月21日の天龍プロジェクト・新宿FACE大会で日本マット初見参。そして今回、地下組織WUW(World Underground Wrestling)の招集(通称「フランスからのメール」)によって、ついに地下プロレス登場と相成った。 リングインしたKABUKIを待ち構えるのは、地下組織WUWのボス=イワノフ・ロゴスキーJr.の実息、ジャガー・ロゴフスキー。 ここでもう一つ、重要なことをお伝えしよう。このジャガーの父・イワノフJr.とザ・グレート・カブキは、かつて地下世界王者のベルトを懸けて死闘を繰り広げた因縁を持つのだ! そして時を経てその息子たちが、同じ地下のリングで相まみえることとなった。やはり地下組織の長イワノフ・ロゴスキーJr.は、今こそロゴスキー家とカブキ家の長く続く因縁に決着をつける時と踏んで、THE KABUKIを地下のリングに招いたのだろうか…!? かくして幕を開けた、THE KABUKIの地下初舞台。注目のKABUKIのファイトだが、グラウンドでは相手の肩口を掴むオリエンタル・クローで老獪にペースを掴む、父そっくりの闘いぶり。しかし要所で変型ベアハッグの「十八番絞め」(おはこじめ)を繰り出すあたり、すでに闘いのオリジナリティを獲得しているようだ。 試合のフィニッシュも、THE KABUKIの看板に恥じない、センセーショナルなものであった。“地下横綱”梅澤菊次郎とのヘビー級の肉弾戦で客席を熱狂させたKABUKIは、父譲りのアッパーカットで梅澤の巨体をグラつかせ、そして梅澤のアゴめがけて必殺のトラースキック一閃! 巨木が稲妻に引き裂かれるように、地響きをあげてマットに倒れ込む梅澤。レフェリーRIKIYAがたまらず試合のストップを告げ、THE KABUKIの鮮烈KO勝利が決まった。 そして会場内にふたたび「ヤンキー・ステーション」が鳴り響く中、周囲を睨め回しながら悠然とリングを去るTHE KABUKI。闘技場ALAISEの空気は、一夜にして“東洋の神秘”一色に塗り替えられた…。【第1試合】“頭突鬼世界一”富豪2夢路 vs “地獄妖怪”入道【第2試合】“足技の魔術師”小笠原和彦 vs “地獄妖怪”入道 去る8・14新宿FACE決戦にて、観る者すべてをあっと驚かせた「天国・地獄トーナメント」。負け残りを競う地獄トーナメントの“優勝者”となってしまった入道に、この日もさらなる地獄が降りかかる。第1試合の出場をコールされた入道に襲いかかる“優勝特典”は、地下の牢名主・富豪2夢路とのシングル戦。なおも続く制裁マッチの様相に、ALAISEの客席が凍りつく。入道は夢路から、チョップにキックに頭突き2連発、そしてフジワラ・アームバーと、“地獄の刻印”をこの日も全身にきっちりと刻み込まれることとなった。 そして入道の無間地獄は、この日もこれだけでは終わらなかった。引き続き第2試合にもコールされ、連戦を強制されることが決まった入道に、今度は天国トーナメント覇者・小笠原和彦が待ち受ける! この天国地獄決戦は、小笠原がじっくり時間をかけて手刀と蹴りで入道の肉体を破壊にかかる、第1試合以上の地獄マッチとなった。完膚なきまでにKOされ、血の泡をマットに吐き、這いつくばる入道。 どこまで続く泥濘(ぬかるみ)ぞ。この無間地獄、はたしていつまで…?【第3試合 地下日本阿吽選手権】[王者組]“タックル将校”竹嶋健史 & “リバプールの神童”KENDO KEITA vs[挑戦者組]“銀座の鉄人”三州ツバ吉 & “ジャパニーズ和尚”日龍 先日、暴動のロンドンより命からがら急遽帰国した、イギリス帰りの矢野啓太改めKENDO KEITA。名は変われど盟友・竹嶋とのパートナーシップは健在。阿吽の帯を懸け、三州&日龍の元王者コンビを迎え撃つ。 昨年、日本初の「富士山頂プロレス」で阿吽の帯を防衛した三州&日龍の名コンビは、かつての王者時代を超える破竹の勢いをリング上で発揮してみせた。先日の天国トーナメントでは決勝戦まで勝ち上がり、勢いをこの日も持続する三州と、タイ遠征で“ジャパニーズ和尚”としてブレイクし、以降快進撃を続ける日龍。絶好調を続ける両者が競うように勢いを見せ、やがて王者組から試合のペースを奪ってみせる。 そして日龍スリーパーで王座奪還が決定。この王座交代劇、虎の子の阿吽の帯が本来の場所に還ってきたと言うべきか。 全試合結果は以下の通り。◆地下プロレス『EXIT-84 KEY』2011年8月28日(日)開始:16:00会場:東京・高田馬場「ALAISE」<第1試合>○富豪2夢路(5分12秒 フジワラ・アームバー)●入道<第2試合>○小笠原和彦(17分37秒 TKO)●入道 ※正拳突き<第3試合 地下日本阿吽選手権>[挑戦者組]三州ツバ吉、○日龍(13分08秒 日龍スリーパー)[王者組]●竹嶋健史、KENDO KEITA※王者組が防衛失敗。挑戦者組が第6代地下日本阿吽王者となる。※勝負を直接決した日龍に「阿」の帯、パートナーの三州に「吽」の帯が授与される。<メインイベント>○THE KABUKI、刃駆(20分30秒 TKO)ジャガー・ロゴフスキー、●梅澤菊次郎 ※トラースキック※試合はすべて時間無制限一本勝負。KO、ギブアップのみで決着。地下プロレスtwitterhttp://twitter.com/Chika_Wrestling地下プロレス データベースhttp://www43.atwiki.jp/wuw-exit/梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?http://npn.co.jp/article/detail/97320773/仰天! 「地下プロレス」が「霊峰富士山頂」にて「日本最高峰プロレス」!!http://npn.co.jp/article/detail/23287014/地下プロレス“天国地獄トーナメント”はまさに…負けたら地獄! 8・14『EXIT-83 CORE:Z!!』http://npn.co.jp/article/detail/05756967/
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スポーツ 2011年08月28日 09時00分
新人王のラストチャンス? 斎藤が「サタデー佑ちゃん」に変身
「アナタは斎藤に投票しますか?」−−。ペナントレースも、いよいよ大詰めに差し掛かってきた。斎藤佑樹(23=北海道日本ハムファイターズ)は、「今季、主役になるべく逸材」として、プロ野球報道のトップニュースを飾ってきた。故障もあったとはいえ、プロ野球ファンに強いインパクトを残す投球は観られなかった。 斎藤が4勝目を飾ったのは、8月20日(対オリックス戦)。奇しくも、同日は甲子園時代のライバル・田中将大投手もソフトバンク戦に先発し、完投で12勝目をマークした。06年の同じ日、2人は甲子園決勝戦で延長15回を投げ合った。「ともに成長した姿を…」と報じられたが、実は各メディアは斎藤が投げる度に『難題』に直面するという。 今季の『パ・リーグ新人王』に相応しい選手は、一体誰なのか−−。 「心情的には斎藤クンに投票したいと思っています。でも、チームが間もなく100試合目に突入しようとしている時期に4勝目ですからね。個人成績が高くないのなら、せめて、完封とか、10個以上の三振を奪う圧倒的なピッチングがしてくれれば…」 投票権を持つ記者がそう言う。新人王は新聞各社の記者に『投票権』がある。投票権取得の規約は省くが、「斎藤に投票したいが、決め手がない」と話す者が多かった。 成績、チーム貢献度で言えば、埼玉西武・牧田、千葉ロッテ・伊志嶺などの方が有利である。また、気になる情報も交錯している。 「最近、斎藤クンは記者団と距離を置くようになりました。取材に応じたくない日があるのも分かりますが…」 メディア投票は「人間関係」も大切なのである。川上憲伸がセ・リーグ新人王を獲得した98年のことだ。同タイトルのライバルは高橋由伸で、「どちらが獲得してもおかしくはない」と目されていたが、実際の投票数ではかなりの大差が付けられてしまった。 当時、高橋はマスコミ各社とのコミュニケーション不足も指摘されるほど、「取材嫌い」だった。「きっと、他の人が高橋に投票するだろう。甲乙つけがたいが、心情的に川上」なる心理が働いたとしても決しておかしくはない…。心象が大きく影響した例は他にもある。西本聖が江川卓を抑え、沢村賞を獲得した81年もそうだった。当時、「20勝投手が選ばれないのはおかしい」と、ちょっとした騒動にも発展した。こちらはマスコミではなく、選考委員が決めるものだが、『空白の一日』が影響したとの指摘は今も否定されていない。 「逆に、今の成績で斎藤クンに(新人王が)決まったら、世論が納得しないのではないか?」 そう懸念するプロ野球解説者もいた。 インパクトの強い投球が欲しい…。 9月10日、斎藤と田中の直接対決が実現するかもしれない。田中将大は07年の『新人王』を獲得しているが、成績は28試合に先発登板し、11勝7敗。文句ナシの選出だった。野村克也監督(当時)には珍しく(?)、褒めながらの教育ではあったが、「5回100球メド」なんて“過保護な登板”は絶対にさせなかった。 「好調な日本ハム先発陣の陣営から考えると、斎藤は暫く、中6日の土曜日先発が続くと思われます」(前出・関係者) 『直接対決』が本当に実現するとしたら、田中に投げ勝ち、インパクトの強い結果を残せば、新人王は斎藤で決まる。もっと言えば、この試合は、斎藤にとって新人王獲得のラストチャンスなのである。(一部敬称略/スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年08月27日 17時59分
何かが足りない世界陸上
陸上の世界選手権・世界陸上が27日に韓国・大邱で開幕し、これまでの大会同様、TBSで独占中継されている。 「TBSは97年のアテネ大会から放送し、今大会まで8大会連続で俳優の織田裕二とフリーアナウンサーの中井美穂がメインキャスターをつとめている。興奮すると感情がたかぶり絶叫する織田を中井がなだめてうまく進行という感じだが、すっかり慣れているので2人を交代させない」(TBS関係者) 大会初日、日本勢は5人が出場しメダルが期待された女子マラソンでは赤羽有紀子の5位入賞が最高でメダルを逃し、男子棒高跳びでは澤野大地が予選を通過。夜には金メダルを目指す男子ハンマー投げの室伏広治が登場するが、以前の大会と比べて何かが足りず、いまいち盛り上がりに欠けるというのだ。 「選手紹介が単調で、ただ世界記録保持者とかどこの国とか説明するだけで、陸上ファンでない一般視聴者にはまったく浸透していない。日本人でも世間に広く名前が知られているのは五輪王者の室伏ぐらいでは。外国人選手でも男子100メートル・200メートルの世界記録保持者のボルト(ジャマイカ)ぐらいでは」(陸上担当記者) たしかに、以前の世界陸上では日本人選手だと、男子短距離の朝原宣治に「燃える走魂」、男子400メートルハードルの為末大に「侍ハードラー」などのニックネームを付け、ほかには「大阪タケノコムスメ」、「日本最速! 歩く飛脚」、「世界最速の受付嬢」と視聴者の興味を引くようなニックネームを付けまくっていたが、前回の09年ベルリン大会から自粛されてしまったという。 「07年の大阪大会で日本選手団が惨敗した際、日本陸連の高野進強化委員長が『一部の選手たちの事前のパフォーマンスが目立ち、実力以上の期待を集めてしまった』と反省し、09年の大会前、TBSに『ニックネームとかもういいんじゃないか』と通達したという。たしかに、ニックネームに不快感を持った選手や関係者がいたのも事実のようで、TBSは高野氏の通達を受け入れ前回大会から自粛。今回はニックネームは完全に取りやめてしまったようだ」(同) 大会初日には昨年だけで2度世界記録を更新した男子800メートルの世界記録保持者・ルディシャ(ケニア)が圧巻の走りで予選突破したが、サラっと紹介されただけ。 大会期間中は朝から晩まで独占中継しているものの、日本のお茶の間に世界屈指のアスリートたちの名前が浸透する可能性は低そうだ。
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スポーツ 2011年08月27日 17時59分
9月に延期されたK-1 MAX “エース”長島☆自演乙は顔見せ出場で拍子抜け!
当初、8月末に予定されていたK-1 MAX(中量級)の70キロ級日本トーナメントは、「選手が揃わない」との理由で、9月25日・大阪府立体育会館に延期された。 注目されていた中量級のエースで、前年度日本王者の長島☆自演乙☆雄一郎は、残念ながらトーナメント参戦を回避。ワンマッチの78キロ契約で、無名選手の拳月(けんむん)との対戦が決定。自演乙のトーナメント参戦を期待していたファンを落胆させた。拳月は大阪を本拠にする弱小団体・強者(つわもの)に所属する選手で、全国区の知名度はなく、カード自体の期待度は低い。 5月にプロレスデビューした自演乙は、プロレスリングZERO1を中心に、精力的にプロレスの試合をこなしている。8月27日には、アントニオ猪木が会長を務めるIGFの両国国技館大会に参戦。もはや、K-1ファイターではなく、プロレスラーとしての活動に主軸が置かれている。 「自演乙はプロレス仕様の体を作るため、かなり増量しています。70キロに戻すのは、かなりむずかしいと思いますし、極端な減量はプロレス活動に支障をきたします。それに、わずか、1カ月弱の準備期間では、K-1用の調整はできないと判断したのでしょう。元々、未払いのファイトマネーの問題もあり、最大3試合をしいられる過酷なトーナメントに出場させるのは、状況的には困難です。出場拒否でもよかったと思いますが、エースである彼が出場しないのは興行的にも問題。ですから、無名選手とのワンマッチ出場で、お茶を濁しながらも、K-1側の顔を立てた形のようです」(格闘技ライターのA氏) 身から出たさびといえばそれまでだが、K-1 MAXは興行こそ打つものの、エースに期待をもてないという異常な事態となったようだ。(落合一郎)★「K-1 WORLD MAX 70キロ級日本トーナメント」9月25日(日)大阪府立体育会館 対戦カード・トーナメント1回戦〜(1)アルバート・クラウスvs名城裕司、(2)中島弘貴vs森田崇文、(3)山本優弥vs松倉信太郎、(4)城戸康裕vs健太・トーナメント準決勝〜(1)勝者vs(2)勝者、(3)勝者vs(4)勝者・トーナメント決勝・トーナメントリザーブマッチ〜横山剛vsYOSHI・63キロ契約ワンマッチ〜才賀紀左衛門vsヴァルドリン・ヴァトニカイ・78キロ契約ワンマッチ〜長島☆自演乙☆雄一郎vs拳月
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スポーツ 2011年08月27日 17時59分
真弓監督の温情が裏目に… ヤクルトを捉えきれない引責辞任者は誰?
首位ヤクルトはここに来て、故障者、不振選手が続出。だが、2位以下の巨人、阪神、中日、広島がもたついている。今季のヤクルトは確かに強い。しかし、首位戦線が安泰なのは、2位巨人、3位阪神の「責任も大きい」と言わざるを得ない。 「巨人の話をすれば、打撃不振を脱出した小笠原(道大)、投手では復調したゴンザレスの故障が痛い…。原(辰徳)監督はペナントレースの優勝を諦め、クライマックスシリーズでの巻き返しに目標を変更するのではないか」(球界関係者) 阪神もブラゼルを欠くなど、決して万全ではないが、ライバル球団のスコアラーは「墓穴を掘っている」「自滅」と見ている。個人批判になってしまうが、「三塁コーチャーを代えるべき」との指摘も多く聞かれた。 8月25日の巨人対阪神戦(東京ドーム)は、「3-3」の“痛み分け”に終わった。 ライバル球団のスコアラーたちが「なったいない」と嘆くのは、1回表の阪神の攻撃。1番平野がヒットで出塁し、2番柴田が犠打を決める。一死二塁。3番鳥谷がレフト前にクリーンヒットを放ったが、三塁コーチャーの山脇光治・守備走塁コーチは平野を三塁ベースでストップさせた。この指示に首を傾げる声が集中している。 「(左翼手の)ラミレスの方を考えれば、本塁に突入させてもセーフだろ!?」 次打者が4番新井なので、「無理をさせる場面ではない」と判断したのかもしれない。しかし、結果はこの回、無得点…。逆に先制点を挙げたのは巨人であり、平野を本塁に突入させていれば、1点を挙げ、試合主導権を握っていたというのが、スコアラーたちの見解だ。野球に「たら、れば」は禁物だが、スコアラーたちの意見は手厳しい。 「山脇コーチの指示ミスが目立ちます。前にも1度ミスをし、それ以来、(セーフにできるのか否かの)感覚を失っているのだと思う。自信喪失ですよ」 また、こんな指摘も聞かれた。近く、阪神球団は来季の戦力補強について話し合う。この会合には真弓明信監督(58)も出席する予定で、それは「来年以降の指揮権を託した」という意味にもなる。 「このまま簡単にヤクルトを優勝させるようなことになれば、真弓監督以下、コーチスタッフもそれなりの責任を示さなければなりません。コーチスタッフの刷新、入れ換えは必至です」(前出・関係者) 真弓監督は“保身”のためにコーチスタッフを切り捨てるタイプではない。口数は少ないが、周囲に対する配慮、気配りには事欠かさず、一部のコーチ数人を入れ換えるようなことは好まないタイプだ。 かといって、フロントも現体制のまま来季を迎えるつもりはない。序盤戦は目も覆いたくなるような惨敗もあったが、Aクラスに浮上できた勝因は“信頼関係”だろう。戦力的にも勝因は諸々あるが、本社株主総会で「監督交代」を求められても、球団幹部はひたすら謝り、必死に耐えた。巨人は3年契約の最終年を迎える原監督に対し、「他に目ぼしい候補がいない」と後退的な物言いである。この差は大きい。6月の株主総会でフロント幹部は、真弓監督をかばった。今度は真弓監督がコーチをかばうかもしれない。外部に対し、球団要人が監督をかばうのと、監督がコーチをかばうのとでは意味が違う。真弓監督の性格を考えると、阪神の来季に向けた編成会議は大混乱に陥りそうである。
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スポーツ 2011年08月27日 17時59分
西田隆維のマラソン見聞録 第10話「代表選手になるという事」
タレント・猫ひろしさんは自ら出場する『北海道マラソン』(8月28日開催)の記者会見を過日、実施。自己ベスト更新と目下、目標にしている「カンボジア代表で五輪出場」を記者団に熱く語っていた。 会見で猫さんはカンボジア国籍取得の申請を今年初めに提出したと表明。同国で11月に開催される五輪出場をかけたトライアルレースに参戦する事も明らかにした。ただ、今の猫さんにとって、最も重要なのは「11月のトライアルレースまでに国籍取得を間に合わせる事。仮に間に合わなかったら“ただの外タレ(外国人タレント)”なってしまう」という事だそうだ。 この発言が僕には非常に気になる。猫さんには失礼だが、仮にカンボジア代表としてオリンピックの舞台に立ったところで今とどう状況が変わると言うのか−−。 「オリンピックに出場したのだから、営業ギャラが高騰する」「文化人(主にマラソンコメンテーター)としての仕事が増える」…まだまだ、「猫さんの商品価値」が上がると目される理由はあるだろうが、僕に言わせれば、全て「絵に描いた餅」「取らぬ狸の皮算用」としか、残念ながら思えない。 そもそも猫さんはお笑い界を主戦としているタレント。オリンピックに出場しようがしまいが、業界的にはまるで影響のない世界だ。 次に文化人としての「枠」に関して−−。ここは僕でさえ感じるくらい人材難(気がつけば瀬古利彦さんや金哲彦さんばかりで)が窺える。が、しかしその枠に猫さんが入れるほど、甘い世界では無い。 具体的に綴ると、今の猫さんの実力はフルマラソン2時間35分程度。五輪トライアルを2時間24分台で走ったとしても、「世界レベルには遥か適わない」。オリンピックに出場しても「世界の一流と同じスタートラインに立っただけ」で終わるのだ。世界のトップ達は大体2時間6〜12分台(世界新は2時間3分台だが)でマラソンを走破する。それから約20分も遅れるとなると、スタートした直後からトップ集団について行けず、第2、第3集団の後方からレースを進める事になる。 つまり、「元五輪選手といっても、(五輪に)参加しただけ」。僕は個人的な付き合いがあり、人柄もいい猫さんに嫌味を言うつもりはないが、この程度の力では2時間10分台でせめぎ合っている実業団のマラソンを語るには物足りない。とても解説者として、任務を全うするのは不可能だと思う。 結局、オリンピックに出場しようがしまいが猫さんの商品価値に変化は見られそうもない、という事だ。 で、あるならば、無理してカンボジアの国籍を取るよりは、「今の状態で輝ける事」−−市民ランナーの雄となって、市民マラソン大会を席巻し、その世界(市民ランナー界)の第一人者になればいい。 そもそもマスコミ関係者は猫さんのカンボジア国籍取得について「カンボジアならレベルが低く、猫は“俺でもオリンピックに出場出来る”と軽く考えた」という認識だろう。これは僕の推測だが、実態は違うと思う。今、猫さんが師事している谷川真理さんはカンボジアの地雷撲滅キャンペーンを永年行っている張本人。僕も一昨年、真理さんに誘われ、彼女と一緒に(カンボジアではないが地雷が数多く残っている)ベトナムのハーフマラソンに参加したほど。猫さんは真理さんの社会活動に付き合っただけ…という印象を拭えないのだ。 要するに、僕の中では「猫さんにカンボジア移籍が本気なのかどうか」は疑問符が付くという事。本人に強い意志が無いのならば、今後、日本国籍の再取得が困難な状況を作るより、現状でハッピーになれる可能性を見出した方が、猫さんにとっても得策だと考える。 この件で僕は所属事務所社長とよく話すのだが、社長曰く−−。 「猫の感覚はシリアスな市民ランナーと同じ。その理由は、まず3時間一桁でマラソンを完走する市民ランナーは“サブスリー(3時間未満での完走)”を目指す。それを達成すると今度は2時間50分切りを目指す。次は…この頃になると市民マラソン大会ではタイトル(優勝)に手が届く位置となり、彼らは“天下を獲った”気になるもの。猫もまさしく、そのパターン。彼らは世界トップのレベルを頭では確認していても身体では確認する事はしない…というより出来ないが…。ただ、自分の記録が伸びているのは事実。それが増長して、天下を獲った気になっているのでは無いだろうか」 何とも悩ましい−−。 雑誌『ランナーズ』(アールビーズ刊)の「一歳刻みランキング」(2010年4月〜2011年3月版)によれば、男子で3時間未満のランナーはフルマラソン完走者(延べ数)14万6060人中4871人。割合は3.3%しか存在しないのだ(ちなみに女子は3万3155人中173人で全体の0.6%)。 さらに2時間45分以内で走破した人口は男子1376人(0.9%)、女子50人(0.2%)となっている。これは、昨年4月から今年3月まで開催されたほぼ全てのマラソン大会がデータ対象になっている。という事は、男子0.9%、女子0.2%の中には実業団ランナーも含まれている事となる訳だ。 以上の背景から、市民マラソン大会では2時間45分以内で完走すれば、当然大会のベスト6以内には入れ、表彰される。いや、『河口湖マラソン』『かすみがうらマラソン』『NAHAマラソン』…といった人気の市民マラソン大会はともかく、それ以外の大会ならば十分にタイトル(優勝)も狙えるのだ。 そうなると、猫さん同様のタイムを持っている市民ランナーは「常に上位でレースを展開する為“俺、私は速い”というような自尊心が生まれ、日々走っている時から、天下を獲った気分になってしまう」と前出・社長の分析は合点がいく。 猫さんもその流れで「オリンピックに出場したい」と思い始めのならば、僕はこうアドバイスを送りたい(猫さんと僕は同い年)。 「猫さん、世界の一流と相まみれたいのならば、五輪では無く『世界選手権(世界陸上)』のカンボジア代表になって下さい」 その理由はこうだ。 (1)海外では未だ五輪は祭典で選手もお祭り気分だと聞く。実質、世界ナンバー1を決める大会は『世界選手権』でここに有力選手は照準を合わせてくるもの。 (2)今の状態では仮に五輪に出場しても、明らかに能力不足。最初から、付いて行くのがやっとで、それでもオーバーペース。とても完走は出来ないと感じざるを得ない。 (3)奇しくも今年、猫さんが『北海道マラソン』を走るタイミングと時を同じくし、韓国・テグで『世界選手権(世界陸上)』が開催された。次回は2年後。五輪は4年後になる事を考えれば、4年後に向けての練習より、2年後に向けた練習の方が、本人の気持ちも違うはず。厳しい言い方になるが、2年後までに2時間20分を切れない様だと、「一流のマラソン選手にはなれない」。世界は諦めた方がいい。 このような記事を書くと読者の方や関係者から「西田、お前何様のつもりだ」とお叱りを受けそうだが、僕は僕なりの考えも持って綴っている。皆様の批判は甘んじて受ける心構えだ。 今回の五輪出場発言は、たまたまタレントが言い出しただけ。実のところ、前述の3.3%は皆、心の中で猫さんと同じような「夢」を描いているのではないだろうか−−。 市民ランナーが実業団選手をどういう風に見ているのかは分からない。だが、彼らは「走る事で生計を立てているプロ」。プロにとって母国を背負う(代表になる)という事は、市民マラソン大会で優勝したから−−などというレベルの話では無い。「代表に選ばれるのも苦労」「選ばれて走るのも又、苦労」なのだ。特に後者は重要で国の代表になった以上、無様な走りは絶対、出来ない。 己の私利私欲で戦っている選手は必ず潰れる。「代表選手」になるという事は、全てのプレッシャーを受け入れるだけの力量が無いととても務まらないのである。<プロフィール>西田隆維【にしだ りゅうい】1977年4月26日生 180センチ 60.5キロ陸上長距離選手として駒澤大→エスビー食品→JALグランドサービスで活躍。駒大時代は4年連続「箱根駅伝」に出場、4年時の00年には9区で区間新を樹立。駒大初優勝に大きく貢献する。01年、別府大分毎日マラソンで優勝、同年開催された『エドモントン世界陸上』日本代表に選出される(結果は9位)。09年2月、現役を引退、俳優に転向する。9月3日スタートのラジオ番組「週刊 西田隆維(りゅうい)」(FMたちかわ)のメーンパーソナリティ。
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スポーツ 2011年08月25日 11時45分
ダルビッシュの去就も読める? 日本ハムのスカウト会議
日本ハムのドラフト戦略を見れば、球界のオフが見えてくる…。ちょっと大袈裟な言い方ではあるが、注目の北海道日本ハムファイターズの『スカウト会議』が8月23日に開かれた。 「この日の会議は高校を中心に指名候補を約30人に絞り込んだとは聞いています。大学生、社会人の絞り込みは次回に持ち越されたそうです」(在京球団関係者) 日本ハムのドラフトが注目された理由は、主に2つ。同球団は奇しくも、東海大グループ校卒のスカウトがいない。したがって、今秋のドラフト会議の目玉で、原辰徳・巨人監督の甥っ子・菅野智之投手(東海大)を指名したとしても、「その後のトラブル」に発展する可能性はない。何のしがらみもないため、『菅野強行指名』が可能な唯一のチームとも位置づけられていた。 また、今オフ、エース・ダルビッシュのポスティングによる米挑戦が既成路線のように伝えられている。「日本ハムが即戦力投手を狙ってくれば、ダルビッシュの入札は確実」なる見方もされており、メジャースカウトもその動向を探っていたのだ。 在阪球団スカウトの1人がこう言う。 「余所の球団なので一方的な予想でしかありませんが、有望高校生の視察は、地方大会で終わっているはずなんです。スカウトは甲子園大会も視察しますが、あくまでも確認であって、ここで新しい情報を得ようなんてスカウトは1人もいません」 この時期、有望高校生に関する情報整理のためのスカウト会議が開かれるのは珍しいことではない。だが、日本ハムは同会議で「30人前後に絞り込んだ」とされており、他球団はもっと少人数への絞り込みを終えている。むしろ、指名候補者リストを“拡大した”のではないだろうか。 一部メディアに対し、日本ハム・山田正雄GMは「競争は覚悟しなければならない」とコメントしていた。同会議直前の発言であり、千葉ロッテが1位指名を表明し、阪神なども熱視線を送っている「藤岡貴裕投手(東洋大)を指していたのではないか?」との予想もされていたが…。 藤岡投手は150キロ強の速球で押すだけではなく、変化球と緩急を織り交ぜた技巧派のピッチングもできる。しかも、左腕投手であり、「菅野よりも実戦向き」と評するスカウトもいるくらいだ。ダルビッシュを喪失するとなれば、日本ハムは是が非でも即戦力投手が欲しい。いや最低でも、将来のエース候補として、高い素質を持った高校生投手を指名しなければならない。 「藤岡クンの競合・抽選に参加するとなれば、『外れ1位』のリスト作りも行わなければなりません。でも、今年は即戦力投手が少ないので、『将来性』で高校生の指名にまわる球団も多いと思いますよ。日本ハムは競合・抽選に外れ、さらに数少ない即戦力投手を他球団に指名された場合も想定し、高校生のリスト作りを念入りに行ったのでは?」(前出・在阪スカウト) 日本ハムのスカウト会議を巡る情報を整理すると、やはり、ダルビッシュの喪失が念頭にあるようだ。 昨年はドラフト会議直前で、山田GMが斎藤佑樹の指名に一転させた。今季のチーム好調の勝因は、ダルビッシュ、武田勝、ウルフ、ケッペルの先発4投手と、救援陣の安定だろう。しかし、「ウルフとケッペルは出来過ぎ」との見方もあり、たとえダルビッシュの米挑戦が見送られたとしても、先発投手の補強は必須事項となる。 「斎藤佑樹? 営業的には大満足でしょうが、戦力としては及第点に届くかどうか、ギリギリのところ。来季はもっと活躍してくれるとは思いますが、ダルビッシュの後継者として、ローテーションの主軸を託せるかどうかは、誰も太鼓判を押せません」(プロ野球解説者) 斎藤が大活躍してくれれば、スカウト会議も混乱しないで済んだのだが…。
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スポーツ 2011年08月23日 15時30分
2011年甲子園(番外編) 連続出場が難しくなったのは誰のせい?
今夏の甲子園大会では初出場校の健闘も目立ったが、習志野(千葉)、作新学院(栃木)、静岡(静岡)など『古豪』の帰還も話題となった。しかし、代表校49校を改めて見直してみると、2年以上続けての『連続出場校』はごくわずかしかない。能代商(秋田)、聖光学院(福島)、福井商(福井)、智弁和歌山(和歌山)、開星(島根)、英明(香川)、明徳義塾(高知)−−。 私立一辺倒の時代が終わり、地域格差も解消され、実力は拮抗している…。人気小説のように、ビジネス書を読んで公立校が短期間で変貌することは現実的には起こり得ないが、高校野球の世界で毎年勝ち続けることは、さらに難しくなった。 『連続出場』を果たすには、毎年強いチームを作らなければならない。そのためには『強さ』を引き継ぐこと、つまり、2年生以下で編成される新チームを甲子園出場可能なレベルまで引き上げなければならないのだ。しかし、関東圏の私立高校監督はこう否定する。 「2年生以下の新チームをいきなり秋季大会で勝たせるのは大変なんです。現実問題として、県大会で敗れたライバル校は夏休みから新チームをスタートさせています。こちらは甲子園に出場させていただいた分、1カ月遅れの始動となりますからね」 どの甲子園出場校もそうだが、2年生、1年生でベンチ入りを果たした球児もいる。 このベンチ入りした2年生以下が新チームの中核になるのだが、甲子園出場校は秋季大会でやはり苦戦する傾向は否めない。「始動が遅れる」とは、「中核メンバーの実力を生かしきれていない」と言えるようだ。 「たとえば、すでに実戦登板も積ませた2年生投手がいるとしますよね。当然、新チームのエース候補です。でも、3年生捕手と同級捕手のレベルの差、経験値がリードの未熟さになって現れたり、併殺プレーが取りたい場面で取れなかったり…」(前出・同) ベンチ入りした2年生以下が多ければ、それに越したことはない。しかし、せっかく勝ち取った甲子園行きだ。「3年生を優先して出してやりたい」という親心も監督にはあるだろう。秋季大会は敗戦覚悟で臨み、来年以降で勝負するしかないのだという。 しかし、「甲子園に出場する」のは、有望中学生への最大のピーアール活動になるのではないだろうか−−。 その疑問を何人かの指導者にぶつけてみた。 「ウチの高校に来たいと言ってくれる中学生は確かに増えるそうです。練習を見学したいとかの問い合わせが学校にあったり。でも、学校側に『何とかしてくれ』とは言えないでしょう? だいたい、1学年の定員人数は決まっているんですから」(中部圏の指導者) 特待生制度の改定も、やはり影響しているようだ。前出の関東圏監督もこう続ける。 「甲子園出場を機に学校にお願いしなければならないものが他にたくさんありますから。外野ネットを高くしてもらいたいし、ゲージ、室内練習場のネットなどが老朽化しているので、まずは施設面から」 今夏、2年以上続けて甲子園出場を果たした高校は、どうやってその高いレベルを新チームに継承させたのだろうか。今回、連続出場を果たした高校は、「施設的には恵まれている方だ」とは聞いている。指導者の熱意も、もちろんあるだろう。 また一般論として、人数が多ければ、レギュラー陣のレベルも高い。今夏の出場校のなかで野球部員がもっとも多いのは、聖光学院の124人。もっとも少ないのは智弁和歌山の30人だ。智弁和歌山・高嶋仁監督の「1学年10人まで」の方針は有名である。奇しくも、最大部員数と最少部員数の両方が「連続出場校」のなかにあったわけだが、70人強、80人強という高校はかなり多かった。 一方で、「甲子園に出たからといって、(来年4月の)入部希望者が増えることはない」と言い切る監督もいた。 「各学年にプロに行ける素質を持った子を集めればいいんだよ。そうしたら…」 某有名校指導者の言葉だ。冗談だが、一理ある。有望中学生を毎年確保していけばいい…。『甲子園出場が高校を決めるポイントになるか?』を実際に中学生に聞いてみた。あくまでも、こちらが取材した限りだが、彼らが高校を選ぶ最大のポイントは、「試合に出られるかどうか」だった。「甲子園出場は夢、でもその前に試合に出たい」というニュアンスである。 「大所帯の高校に行き、勝負してやる!」という球児も少なからずいた。「指導者になりたいから、あの監督のもとで学びたい」と、明確な目標を持つ者もいた。だが、こちらが取材した限りでもっとも多かったのは、「試合に出られるか出られないか」である。その次に多かったのは「監督の性格」。「すぐ怒る監督は怖いからイヤだ」と言う。 連続出場を果たすには、それなりの部員数を確保しなければならない。しかし、次世代の高校球児予備軍を惹き付けるアピールポイントがなければ、振り向いてくれないのだ。父母に響くのは進学率の高さ。中学球児には「試合に出られそう」という期待感だ。 甲子園出場が中学生球児への「アピールポイントにはならない」とは言わない。甲子園は高校球児の目標であって、実際に入学してきた球児たちが「行きたい、出たい」と思えるような指導が重要となってくる。先輩たちの甲子園での奮闘を見て、「次は俺たちの代が!」と思ったら、連続出場できるのだろう。中学の時分から「試合に出たい」「大所帯はイヤ」「指導者がどうの」と“理屈”をこねているわけだが、現代っ子をその気にさせるのは並大抵ではない。 決勝戦に進出した光星学院の野球部員3名の飲酒が発覚…。ちょっとした気の弛みが大失態に繋がるのだ。「連続出場」を果たす難しさを再認識させられた。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年08月23日 11時45分
ブログで発覚 甲子園準優勝の光星学院3選手が飲酒
夏の全国高校野球選手権で青森県勢として42年ぶりに準優勝となった光星学院高校野球部に所属する3人が、昨年12月に飲酒をしていたことが発表された。 同校によると、飲酒が発覚したのはいずれもベンチ入りしていたメンバー。飲酒した一人が昨年末に地元に帰省した時にブログで、「1杯目は生ビールで乾杯したからなぁ」などと書き込んだことから明らかになった。この情報を得た同校は調査を行い3人が事実を認めたという。 八戸市の同校に戻ったメンバーは、大歓声の出迎えを受けたが、まさかの不祥事発覚。日本高野連も、「24日の審議委員会で処分を決める」と説明している。 光星学院高校野球部は、今夏の全国高校野球選手権で作新学院などの強豪校を破り決勝戦へ。決勝では日大三に0-11と完敗した。
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