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“カブキの実息”THE KABUKIの地下プロレス初登場に、ALAISE戦慄…8・28『EXIT-84 KEY』

【メインイベント】
“暗黒サラブレッド”ジャガー・ロゴフスキー & “地下横綱”梅澤菊次郎
 vs
“オリエンタルミステリー”THE KABUKI & “鋼鉄忍者”刃駆

 激闘3試合を終え、残るメインを待ち受ける「ALAISE」のリングに、歌舞伎囃子、そして名曲「ヤンキー・ステーション」の調べが高らかに鳴り渡る。その中現れたのは、忍者頭巾を被った黒装束の大男。両手には、銀色の鈍い光を放つヌンチャクを携えている。
「ヤンキー・ステーション」にヌンチャクといえば、第9代地下世界王者であり、日本地下マット界の生ける伝説であるザ・グレート・カブキと相場が決まっているが、実はリング上の大男は、そのカブキではない。
 男の名は「THE KABUKI」。かねてよりその存在が囁かれてきたザ・グレート・カブキの実の息子が日本上陸を果たし、8月28日に、ついに地下プロレスのマットに足を踏み入れたのである!

 各所から漏れ伝わる諸情報によれば、カブキの実息THE KABUKIは、米国・ロサンゼルスに生を受け、かつて地下プロレスに王として君臨した父より、血にまみれた格闘英才教育を授かった。その教えは、時に実の息子の腕を叩き折るという、想像を絶する苛烈なものであったという…!
 その後も血塗られた宿命を背負う息子・KABUKIは、ボクシング、ムエタイなど様々な格闘術を習得し、やがて成人した後、南国タイに流れ着く。KABUKIはそこで出会った「地下ムエタイ」に身を投じ、ついにその格闘本能を覚醒させる。
 
 そしてこれまで交わることのなかった日本地下プロレスとKABUKIの両者が、かの国タイで初めて接点を持つこととなった。
 それは今年6月に実現した、EXIT-JAPAN(地下プロレス日本人勢)のタイ遠征でのことだった。彼らは首都バンコクのゴーゴーバー(踊り子を買春できるタイ独特の風俗店)で行われる「タイ地下プロレス」にて、ザ・グレート・カブキにそっくりなペイントを施した大男を目撃する。それが、日本地下プロレスとTHE KABUKIの初邂逅であった。
 以降日本との因縁が生まれたKABUKIは、その後まもなく、運命の糸に引き寄せられるように日本上陸を果たし、8月21日の天龍プロジェクト・新宿FACE大会で日本マット初見参。そして今回、地下組織WUW(World Underground Wrestling)の招集(通称「フランスからのメール」)によって、ついに地下プロレス登場と相成った。

 リングインしたKABUKIを待ち構えるのは、地下組織WUWのボス=イワノフ・ロゴスキーJr.の実息、ジャガー・ロゴフスキー。
 ここでもう一つ、重要なことをお伝えしよう。このジャガーの父・イワノフJr.とザ・グレート・カブキは、かつて地下世界王者のベルトを懸けて死闘を繰り広げた因縁を持つのだ! そして時を経てその息子たちが、同じ地下のリングで相まみえることとなった。やはり地下組織の長イワノフ・ロゴスキーJr.は、今こそロゴスキー家とカブキ家の長く続く因縁に決着をつける時と踏んで、THE KABUKIを地下のリングに招いたのだろうか…!?

 かくして幕を開けた、THE KABUKIの地下初舞台。注目のKABUKIのファイトだが、グラウンドでは相手の肩口を掴むオリエンタル・クローで老獪にペースを掴む、父そっくりの闘いぶり。しかし要所で変型ベアハッグの「十八番絞め」(おはこじめ)を繰り出すあたり、すでに闘いのオリジナリティを獲得しているようだ。
 試合のフィニッシュも、THE KABUKIの看板に恥じない、センセーショナルなものであった。“地下横綱”梅澤菊次郎とのヘビー級の肉弾戦で客席を熱狂させたKABUKIは、父譲りのアッパーカットで梅澤の巨体をグラつかせ、そして梅澤のアゴめがけて必殺のトラースキック一閃! 巨木が稲妻に引き裂かれるように、地響きをあげてマットに倒れ込む梅澤。レフェリーRIKIYAがたまらず試合のストップを告げ、THE KABUKIの鮮烈KO勝利が決まった。
 そして会場内にふたたび「ヤンキー・ステーション」が鳴り響く中、周囲を睨め回しながら悠然とリングを去るTHE KABUKI。闘技場ALAISEの空気は、一夜にして“東洋の神秘”一色に塗り替えられた…。

【第1試合】
“頭突鬼世界一”富豪2夢路 vs “地獄妖怪”入道
【第2試合】
“足技の魔術師”小笠原和彦 vs “地獄妖怪”入道

 去る8・14新宿FACE決戦にて、観る者すべてをあっと驚かせた「天国・地獄トーナメント」。負け残りを競う地獄トーナメントの“優勝者”となってしまった入道に、この日もさらなる地獄が降りかかる。第1試合の出場をコールされた入道に襲いかかる“優勝特典”は、地下の牢名主・富豪2夢路とのシングル戦。なおも続く制裁マッチの様相に、ALAISEの客席が凍りつく。入道は夢路から、チョップにキックに頭突き2連発、そしてフジワラ・アームバーと、“地獄の刻印”をこの日も全身にきっちりと刻み込まれることとなった。
 そして入道の無間地獄は、この日もこれだけでは終わらなかった。引き続き第2試合にもコールされ、連戦を強制されることが決まった入道に、今度は天国トーナメント覇者・小笠原和彦が待ち受ける! この天国地獄決戦は、小笠原がじっくり時間をかけて手刀と蹴りで入道の肉体を破壊にかかる、第1試合以上の地獄マッチとなった。完膚なきまでにKOされ、血の泡をマットに吐き、這いつくばる入道。
 どこまで続く泥濘(ぬかるみ)ぞ。この無間地獄、はたしていつまで…?

【第3試合 地下日本阿吽選手権】
[王者組]“タックル将校”竹嶋健史 & “リバプールの神童”KENDO KEITA
 vs
[挑戦者組]“銀座の鉄人”三州ツバ吉 & “ジャパニーズ和尚”日龍

 先日、暴動のロンドンより命からがら急遽帰国した、イギリス帰りの矢野啓太改めKENDO KEITA。名は変われど盟友・竹嶋とのパートナーシップは健在。阿吽の帯を懸け、三州&日龍の元王者コンビを迎え撃つ。
 昨年、日本初の「富士山頂プロレス」で阿吽の帯を防衛した三州&日龍の名コンビは、かつての王者時代を超える破竹の勢いをリング上で発揮してみせた。先日の天国トーナメントでは決勝戦まで勝ち上がり、勢いをこの日も持続する三州と、タイ遠征で“ジャパニーズ和尚”としてブレイクし、以降快進撃を続ける日龍。絶好調を続ける両者が競うように勢いを見せ、やがて王者組から試合のペースを奪ってみせる。
 そして日龍スリーパーで王座奪還が決定。この王座交代劇、虎の子の阿吽の帯が本来の場所に還ってきたと言うべきか。

 全試合結果は以下の通り。

◆地下プロレス『EXIT-84 KEY』
2011年8月28日(日)開始:16:00
会場:東京・高田馬場「ALAISE」

<第1試合>
○富豪2夢路(5分12秒 フジワラ・アームバー)●入道

<第2試合>
○小笠原和彦(17分37秒 TKO)●入道 ※正拳突き

<第3試合 地下日本阿吽選手権>
[挑戦者組]三州ツバ吉、○日龍(13分08秒 日龍スリーパー)[王者組]●竹嶋健史、KENDO KEITA
※王者組が防衛失敗。挑戦者組が第6代地下日本阿吽王者となる。
※勝負を直接決した日龍に「阿」の帯、パートナーの三州に「吽」の帯が授与される。

<メインイベント>
○THE KABUKI、刃駆(20分30秒 TKO)ジャガー・ロゴフスキー、●梅澤菊次郎 ※トラースキック

※試合はすべて時間無制限一本勝負。KO、ギブアップのみで決着。

地下プロレスtwitter
http://twitter.com/Chika_Wrestling
地下プロレス データベース
http://www43.atwiki.jp/wuw-exit/
梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?
http://npn.co.jp/article/detail/97320773/
仰天! 「地下プロレス」が「霊峰富士山頂」にて「日本最高峰プロレス」!!
http://npn.co.jp/article/detail/23287014/
地下プロレス“天国地獄トーナメント”はまさに…負けたら地獄! 8・14『EXIT-83 CORE:Z!!』
http://npn.co.jp/article/detail/05756967/

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