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真弓監督の温情が裏目に… ヤクルトを捉えきれない引責辞任者は誰?

 首位ヤクルトはここに来て、故障者、不振選手が続出。だが、2位以下の巨人、阪神、中日、広島がもたついている。今季のヤクルトは確かに強い。しかし、首位戦線が安泰なのは、2位巨人、3位阪神の「責任も大きい」と言わざるを得ない。

 「巨人の話をすれば、打撃不振を脱出した小笠原(道大)、投手では復調したゴンザレスの故障が痛い…。原(辰徳)監督はペナントレースの優勝を諦め、クライマックスシリーズでの巻き返しに目標を変更するのではないか」(球界関係者)
 阪神もブラゼルを欠くなど、決して万全ではないが、ライバル球団のスコアラーは「墓穴を掘っている」「自滅」と見ている。個人批判になってしまうが、「三塁コーチャーを代えるべき」との指摘も多く聞かれた。

 8月25日の巨人対阪神戦(東京ドーム)は、「3-3」の“痛み分け”に終わった。
 ライバル球団のスコアラーたちが「なったいない」と嘆くのは、1回表の阪神の攻撃。1番平野がヒットで出塁し、2番柴田が犠打を決める。一死二塁。3番鳥谷がレフト前にクリーンヒットを放ったが、三塁コーチャーの山脇光治・守備走塁コーチは平野を三塁ベースでストップさせた。この指示に首を傾げる声が集中している。
 「(左翼手の)ラミレスの方を考えれば、本塁に突入させてもセーフだろ!?」
 次打者が4番新井なので、「無理をさせる場面ではない」と判断したのかもしれない。しかし、結果はこの回、無得点…。逆に先制点を挙げたのは巨人であり、平野を本塁に突入させていれば、1点を挙げ、試合主導権を握っていたというのが、スコアラーたちの見解だ。野球に「たら、れば」は禁物だが、スコアラーたちの意見は手厳しい。
 「山脇コーチの指示ミスが目立ちます。前にも1度ミスをし、それ以来、(セーフにできるのか否かの)感覚を失っているのだと思う。自信喪失ですよ」

 また、こんな指摘も聞かれた。近く、阪神球団は来季の戦力補強について話し合う。この会合には真弓明信監督(58)も出席する予定で、それは「来年以降の指揮権を託した」という意味にもなる。
 「このまま簡単にヤクルトを優勝させるようなことになれば、真弓監督以下、コーチスタッフもそれなりの責任を示さなければなりません。コーチスタッフの刷新、入れ換えは必至です」(前出・関係者)
 真弓監督は“保身”のためにコーチスタッフを切り捨てるタイプではない。口数は少ないが、周囲に対する配慮、気配りには事欠かさず、一部のコーチ数人を入れ換えるようなことは好まないタイプだ。

 かといって、フロントも現体制のまま来季を迎えるつもりはない。序盤戦は目も覆いたくなるような惨敗もあったが、Aクラスに浮上できた勝因は“信頼関係”だろう。戦力的にも勝因は諸々あるが、本社株主総会で「監督交代」を求められても、球団幹部はひたすら謝り、必死に耐えた。巨人は3年契約の最終年を迎える原監督に対し、「他に目ぼしい候補がいない」と後退的な物言いである。この差は大きい。6月の株主総会でフロント幹部は、真弓監督をかばった。今度は真弓監督がコーチをかばうかもしれない。外部に対し、球団要人が監督をかばうのと、監督がコーチをかばうのとでは意味が違う。真弓監督の性格を考えると、阪神の来季に向けた編成会議は大混乱に陥りそうである。

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