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報道によると、モイネロは6日朝に家族の都合を理由に一時帰国を申し出て球団もこれを了承。離脱期間は不明だが、帰国に伴いキューバ入国時に7日間、再来日時に10日間の隔離期間が生じるため、レギュラーシーズン中の一軍復帰は絶望視されている。
今季のモイネロはキューバ代表としての東京五輪予選出場や故障による離脱がありながらも、7日終了時点で「33登板・1勝0敗14ホールド5セーブ・防御率1.15」とチーム2位タイのホールド数をマーク。ただ、直近に登板した6日・楽天戦では、「0.0回2失点・被安打2・四死球2」と1死も取れないままKOされていた。
モイネロの帰国を受け、ネット上には「昨日の乱調はこれが原因だったのか?」、「帰国しなきゃいけないほどの都合ってことは、身内に不幸でもあったんだろうか…」、「今季はもうAクラス絶望的だし、帰国したまましばらく体を休めててもいいと思う」といった反応が寄せられている。
一方、「これもうチームには帰ってこないんじゃないか? ちょうど今季で契約切れるし」、「本人はメジャーでプレーするのも目標にしてるらしいし、このまま契約延長に応じず退団って説もゼロではない」、「同期入団のコラスは勝手に亡命しちゃったけど、モイネロも同じ流れになる気がして不安」と、今オフの去就と絡めたコメントも複数挙がった。
「2017年5月に育成選手として入団したモイネロは、支配下に昇格した翌6月から現在までセットアッパーを務め、昨年は最優秀中継ぎ(38ホールド)のタイトルも獲得したブルペンには必要不可欠な投手。本人は将来的なMLB挑戦の意向を持っていると過去に伝えられていますが、ファンのほとんどが5年契約が切れる今オフの契約延長を望んでいます。そんな中今回一時帰国が伝えられましたが、一部ファンの間では家族の都合は表向きの理由で、裏では今季限りで退団しMLB挑戦へ動こうとしているのではないかという見方が浮上しています。なお、現状ではキューバ人選手がMLBでプレーするためには国外へ亡命する必要がありますが、ソフトバンクはモイネロと同時にチームに加入したコラス(現シカゴ・ホワイトソックス)が2020年1月、契約期間内にもかかわらずMLB移籍をもくろみ滞在中のキューバから失踪・亡命。球団はチーム帰還を望みながらも有効な手立てを打てないまま、同年オフに自由契約を余儀なくされています。そのため、今後の展開次第ではモイネロもコラスのような強硬手段をとり球団を混乱に陥れるのではという懸念も散見されます」(野球ライター)
仮にこのままモイネロが退団となれば、今季「53勝57敗20分・勝率.482」でリーグ4位に沈むチームは来季以降さらなる苦境に陥ることは濃厚。絶対的なセットアッパーの動向には今後も注目が集まりそうだ。
文 / 柴田雅人