>>ソフトB・柳田のお立ち台コメントにファン困惑「嫌味にしか聞こえない」 本塁打リーグトップも“非力”と謙遜したワケは<<
今回の動画で川上氏は、9月30日終了時点で「50勝60敗16分・勝率.455」でセ・リーグ4位に沈む古巣中日の戦いをテーマにトーク。自身の在籍時代(1998-2008,2012-2015)と今のチームの雰囲気の違いや、個人的に注目している中日選手などを語った。
その中で、川上氏は当時プロ15年目・37歳だった2012年シーズンの二軍・ソフトバンク戦で、同2年目・24歳の柳田と対戦し度肝を抜かれたというエピソードを明かす。具体的な内容は触れなかったが、1本目は「すごい弾道だった」とかなりの飛距離を出されたという川上氏。その影響もあってか、次の柳田の打席では「とにかくストライクが入らなかったんですよ。『やられる』って緊張して」と制球が定まらなくなったという。
すると、同戦でバッテリーを組んでいた同3年目・25歳の松井雅人(現オリックス)がマウンド上の川上氏の元へ。そこで川上氏は松井から「憲さん、次打たれるわけにはいかんです」、「遠慮なくインコース来てください」と、臆せずに内角球を投げてほしいと言葉をかけられたという。
ただ、松井の要求通りに柳田の内角を突いたところ、その球をフルスイングされスタンドに運ばれてしまったという川上氏。2本目の飛距離については触れなかったが、「こんなんファームにいたらアカンだろ…」とマウンド上であ然としたと当時を振り返った。
川上氏の発言を受け、ネット上には「年齢もキャリアも上の川上をドン引かせるって凄い打撃だ」、「後輩から思い切って来てくださいって言われて、気合入れて投げた球を軽々とスタンドに放り込まれたらたまったもんじゃないな」、「今考えると、その時から柳田が大ブレークする予兆はあったわけか」といった反応が寄せられている。
「柳田はプロ1年目の2011年は一軍出場6試合、川上氏から2打席連続ホームランを放った2012年は同68試合とそれほど一軍には定着していなかった選手。ただ、2013年に同104試合出場と大きく出場機会を増やすと、そこから現在までに首位打者2回(2015,2018)、最高出塁率4回(2015-2018)、最多安打1回(2020)とタイトルを複数獲得し、2015年にはトリプルスリー(3割30本30盗塁)も達成するなど走攻守そろった選手として活躍しています」(野球ライター)
今季も9月30日終了時点で「.309(リーグ4位)・27本(同2位)・74打点(同4位)」と、打撃3部門でそれぞれ上位につけている柳田。その打力は若手時代から際立っていたようだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
田尾安志氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCujKx9MOD0zja02WXkDAwwA