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西武・松井二軍監督の昇格報道に「実現してほしくない」ファンに望まれないワケ 元スターも手腕には悪評?

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 5日終了時点で「48勝62敗18分・勝率.436」とパ・リーグ5位に沈んでいる西武。6日、その西武を率いる辻発彦監督が今季限りで退任し、来季は松井稼頭央二軍監督の昇格が最有力と複数メディアが報じた。

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 今季の西武は7月以降5位から浮上できないまま、10月5日・ロッテ戦の敗北でリーグ優勝の可能性が消滅。報道によると、辻監督は低迷の責任を感じて退任の意向を固めたとのこと。これを受けた球団は松井二軍監督の内部昇格を最有力候補とした上で、今季順位が確定し次第来季の監督人事をまとめる見込みだという。

 現在45歳の松井二軍監督は現役時代に西武(1994-2003,2018)、ニューヨーク・メッツ(2004-2006)、コロラド・ロッキーズ(2006-2007)、ヒューストン・アストロズ(2008-2010)、楽天(2011-2017)と日米5球団でプレーし、引退翌年の2019年から西武二軍を指揮。第1次西武時代には盗塁王3回(1997-1999)、最多安打2回(1999,2002)、トリプルスリー1回(3割30本30盗塁/2002年)と数々の実績を残し、ファンの間では現在でも“ミスターレオ”と呼ばれるほどの高い人気を誇っている。

 しかし、一軍監督昇格報道を受けては喜びの声よりも「将来的な話なら全然いいと思うけど、来季からいきなり一軍監督は早すぎる」、「二軍の順位がサッパリなのに、松井の一軍昇格なんて実現してほしくない」、「2年後に主力のFA問題も控えてる中、一軍指導者歴のない稼頭央に監督任せるのはリスクが高すぎないか?」と否定的なコメントが複数挙がっている。

 「2019年から西武二軍を率いている松井監督ですが、同年はイースタン・リーグ7チーム中6位、2020~2021年は2年連続で最下位といずれの年もチームは低迷。そのこともあってか、監督としての手腕を疑問視しているファンは少なくないようです。また、西武は2023年シーズン中に山川穂高、森友哉、源田壮亮、外崎修汰といった主力がそろってFA権を取得する見込みで、次期監督は彼らの残留交渉や後継者候補の育成も考えながら指揮をとらなければいけないことが濃厚。一軍ではまだ指導者経験がない松井二軍監督に、こうした状況の中で一軍を指揮させるのは荷が重すぎるのではという声も見られます」(野球ライター)

 一部からは「一旦繋ぎの監督を置いて、この間に松井を一軍コーチとして経験積ませる方がいい」という声も挙がっている西武の監督人事。仮につなぎの監督を置くならば球団の渡辺久信GM(元一軍監督/2008-2013)や球団OB・秋山幸二氏(元ソフトバンク監督/2009-2014)なども有力候補となり得るが、果たして球団は誰に一軍の指揮を託すのだろうか。

文 / 柴田雅人

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