西武はこの日来日3年目の助っ人・ニールが先発したが、初回に栗原陵矢のタイムリー、中村晃の犠牲フライでいきなり2点を先制されると、その後2回に4点、3回に3点を失うなど大炎上。一方の打線はソフトバンク先発・千賀滉大に「7回無失点・被安打4」と封じられると、2番手・古谷優人、3番手・森唯斗からも得点を奪えず大差で完封負けを喫した。
試合後、辻監督は「最初にやられたら、千賀相手にそりゃきつい。決まっちゃったね、3回で全て」と、ニールが「2.2回9失点・被安打11・四球2」と大炎上し早々にKOされたことが試合を決定づけてしまったと苦言。同時に、「(今後はコーチ陣と)話し合うけど、こういう状態では使えない」と、今後の起用法を見直すと示唆したことも伝えられた。
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辻監督のコメントを受け、ネット上には「辻監督が怒るのも当然、見ている側としても何しに出てきたんだって思うくらい酷かったし」、「後半戦の千賀(防御率0.67)を考えると1点でも厳しいくらいだったのに、いきなり2点取られて大崩れするようじゃどうしようもない」、「シーズンも佳境の段階でこんな投手を使う余裕は無いし、戦力構想から外して二軍に落とした方がいいよ」といった反応が寄せられている。
一方、「『こういう状態』なのは前々から分かってたことでは?」、「ニールは後半戦1回も好投してないのに使った方が悪い」、「辻監督は去年までのニールと今年のニールは全くの別人ということにいつになったら気がつくのか」と否定的なコメントも複数見受けられた。
「2018年オフに西武に入団したニールは、2019~20年に『38登板・18勝9敗・防御率4.11』をマーク。しかし、今季は同戦前時点で『10登板・1勝5敗・防御率4.71』と黒星が大きく先行しており、後半戦に限っては『3登板・0勝2敗・防御率6.32』と1勝もできずに打ち込まれ続けています。そのため、明らかに調子がよくないニールをなぜ起用したのかと辻監督に不満を抱いているファンも少なくないようです。辻監督が起用を決断した理由は不明ですが、ニールは2019年6月~20年7月にかけ球団助っ人では最多タイ記録となる13連勝をマークした実績があるため、当時の投球を取り戻してほしいという思いを諦めきれていない可能性も考えられます」(野球ライター)
2019年オフに結んだ2年契約が今オフで切れるため、一部では「このままなら今季限りでクビだな」という声も挙がっているニール。二軍降格となると残留へ向けたアピールの場が減少することにもなるが、辻監督は不振が長引く助っ人を今後どのように扱っていくのだろう。
文 / 柴田雅人