スポーツ
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スポーツ 2019年08月07日 18時10分
ヤクルト監督にクロマティ氏が逆指名? 球団買収に『LIXIL』の影
「黒星という出血を完璧に止めるには、時に監督やフロントもショッキングな変化をしなければいけない」今季最下位でもがくヤクルトに、巨人の元外野手のウォーレン・クロマティ氏(65)はこう語った。 先日、監督通算1000勝を達成した巨人・原辰徳監督の表彰式に、ともにクリーンアップを担った“最強助っ人”クロマティ氏が駆けつけた時のことだ。クロマティ氏は「監督をやりたい。ヤクルトがいいね。私が監督になれば視聴率も上がる!」と、ライバル球団にまさかのラブコールを送ったのだ。 ヤクルトは現在、借金20を超えるダントツの最下位。今季で契約が切れる小川淳司監督の交代は決定的で、後任には宮本慎也ヘッドコーチを筆頭に、高津臣吾二軍監督や元監督の古田敦也氏、OBの池山隆寛氏らの名が挙がっているが…。「折しも広島の緒方孝市監督が、怠慢プレーをした選手を平手打ちした行為が社会問題化し、ヤクルト内では“鬼軍曹”の異名を取る宮本ヘッドの株が下がっています。主砲のバレンティンも『選手への暴力はリスペクトが欠けている。メジャーではありえない』として、外国人監督待望論ともとれる発言をしているだけに、“泡沫候補”と侮れない」(スポーツ紙デスク) クロマティ氏も、現役時代は乱闘も辞さない武闘派だったが…。「ヤクルトは東京五輪に伴う神宮球場の建て替えで、商業施設も併設する『ボールパーク』構想の中心的役割が期待されている。この再開発に食い込もうと、ヤクルト球団の買収を狙っているのがLIXILです。うまくいけば、建材・住宅設備大手である同社のメリットは計り知れません。ロッテ買収の噂も流れたほど、プロ球団を欲しがっていましたしね」(経済誌記者) 一方のクロマティ氏は、昨年から海外の衛星放送会社の東京特派員として活躍。日本の経済界にも人脈が多いだけに、監督“逆指名”発言はLIXILを意識したものだった可能性もある。「LIXILが球団を買収した場合、ヤクルト色を薄めるはず。クロマティがそこまで計算していたのか、それともすでに“密約”でもあるのか…」(同) クロマティ氏の人柄のよさは折り紙つき。NPBでの指導者経験はないが、監督に推す声は意外に多いという。
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スポーツ 2019年08月07日 18時00分
ダル、筒香、千賀らが「ドジャースに結集」の未来予想図
米大リーグ『シカゴ・カブス』は地区優勝争いに食い込んでいるが、投手陣の建て直しを迫られているため、「ダル放出」で投手補強の可能性もゼロではない。 シカゴ・カブスのダルビッシュ有(32)が、7月13日に今季3勝目を挙げた。意外にも、カブスに移籍して以来、これが本拠地での初勝利だった。7月30日には失点「2」とはいえ、5敗目を喫した。 「移籍1年目の昨年は1勝、今季前半戦は2勝。故障が重なったとはいえ、6年総額1億2600万ドル(約135億円)の超大型契約で入団した投手としては“ありえない”成績。地元紙の中には〈トレードの最終期限に間に合った〉と痛烈に皮肉っているメディアもありました」(特派記者) ダルビッシュは今季終了後、6年契約を途中破棄できるオプトアウトの権限を持っている。「今秋には子どもも生まれますし、生活環境のいい西海岸のチームへの移籍を目指すとみられています。2017年オフにFAとなったときも本命はドジャース残留でした」(球界関係者) オプトアウトは、ドジャース帰還に備えて勝ち取ったものだという。「ドジャースは広域球場が本拠地なので投手有利です。中継ぎも厭わない前田健太もいて、生活環境も抜群にいい。マエケンのバックには黒田博樹氏もいて、各方面でのアドバイスも受けられる」(同) このドジャースの「日本人サークル」が実現すれば、“ネクスト・日本人メジャーリーガー”たちの動向にも影響を与えそうだ。 「DeNAの筒香嘉智は、すでに昨オフ、将来的なメジャー挑戦の意向を伝えています。現在、2番の打順を任されていますが、強打者を2番に入れる編成は、米挑戦を見越しての元メジャーリーガー・ラミレス監督の親心かもしれません」(スポーツ紙記者) 広島の菊池涼介やソフトバンクの千賀滉大などもメジャー挑戦となれば、「日本人サークル」のあるドジャースがいいとなるだろう。ロスに日本人結集の未来予想図を思い浮かべるのも楽しい。
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スポーツ 2019年08月07日 17時30分
オリックス、“エース”山岡泰輔&“主砲”吉田正尚がパ・リーグ7月度月間MVPダブル受賞!
日本野球機構(NPB)は7日、7月度の月間MVPを発表し、パ・リーグは投手部門をオリックスの山岡泰輔投手、野手部門を同じくオリックスの吉田正尚外野手がそれぞれ初受賞した。まだシーズンの折り返しとはいえ、最下位のチームがダブル受賞したのは異例である。 プロ3年目の“エース”山岡泰輔は、2016年にドラフト1位でオリックスに入団。今年はピッチャー陣のリーダーとして初の開幕投手を務め、7月は5試合に登板し3勝1敗、防御率3.09、37奪三振の成績を残した。プロ4年目の“マッチョマン”吉田正尚は、打率.357(84-30)、7本塁打、21打点の文句のつけようがない成績。山岡と正尚は、防御率ランキングトップの“神童”山本由伸とともに、7月はオールスター戦にも出場した。 喜びの会見に臨んだ2人は、口を揃えて「初めての受賞なのでうれしい」と笑みを浮かべた。山岡は「取れると思っていなかったので、本当にうれしい。(ダブル受賞)もうれしい。7月はとくに打者の人に助けてもらって取ることが出来たので、そこはすごくうれしい」と想定外だった受賞に、うれしさを隠せない様子。正尚は「チームから2人出るということはいいことだと思う」と、一昨年の3・4月度に受賞した金子千尋(当時)、T-岡田以来の快挙について語ると、「(本塁打は)月5、6本平均で打てば、30本。そういうところでクリアして、1本でも多く打てればいいことなのかな」と本塁打について話したが、「本塁打もそうですけど、出塁して返す。状況に応じた打撃というのが求められていると思うので、そういう意味では、もっともっと上を目指して。数字の面でもシーズンを通してしっかり、いい成績を出せるように頑張りたい」と続けて、さらなる高みを目指す考えを明らかにしている。 受賞出来た要因について、山岡は「なんでかわからないくらいですね。オールスターに出していただいて、5試合投げられたというのは大きな要因なのかなと。(7月8日、16日に先発した)楽天戦は、かなりいいピッチング、自分の理想とするピッチングができました。今年はまず“先制点を与えない”ということが出来ているのかなと思います」と自身のピッチングについて分析。現在8勝と初の二桁勝利も見えてきたが、「もう少しなんで、少しでも勝ち数を増やして。僕の中では貯金を多く作りたいという目標があるので、そこを目指していきたい」と力を込めた。三振が取れているのも、「いいピッチングに繋がっている」という。 現状、最下位のまま停滞しているチームだが、首位や3位とのゲーム差は近年に比べるとまだ射程圏内にある。残りシーズンについて、山岡が「Aクラスを諦めていないし、ここから日本一になれるように、自分のピッチングをしてチームを勝たせることが出来たらいいなと思う」と語ると、正尚は「1個ずつ借金を返していくしかないので、そこはみんなで力を合わせてやるしかないんで、僕もしっかりチームの勝利に貢献できるように活躍出来ればいい」と日本一を目指してチーム一丸となって残りシーズンを闘っていくことを誓った。 チームの顔である2人の勢いは、間違いなくチームの勢いに直結するだけに、ペナントレースの結果を左右する8月も、勢いに乗っていきたいところ。その先には、必ずやミラクルが待っているはずだ。(どら増田)
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スポーツ 2019年08月07日 11時30分
西武、「危険・事故防止のため」本拠地でのファンサービス禁止を発表するもファンからは意外な反応
プロ野球・埼玉西武ライオンズが公式サイト上に掲載した発表が、プロ野球ファンを中心に話題を呼んでいる。 話題となっているのは、球団が5日に掲載した『メットライフドームエリア内ファンサービスについて』という発表文。その内容は「危険・事故防止のため、駐車場内・階段付近でのサイン、写真撮影、プレゼント受け取りなどメットライフドームエリアではファンサービスはお断りすることといたしました。また、駐車場内の入庫待ち、出庫待ちも禁止とさせていただきます。ファンの皆さまのご理解、ご協力をお願いいたします」というものであった。 急なタイミングでの発表ということで、大きな反発を呼んでもおかしくはなさそうなこの一件。ただ、意外にも、ファンの間からは「球団が冷たいと思われそうだけど、選手の安全を考えると何とも言い難い」、「実際に何らかの迷惑行為があったってことだし、まあしょうがないよな」、「そういえば、去年の今頃も騒ぎが起こってたなあ」といった理解の声の方が多く挙がっている。 今回の舞台となった同球場では、昨年7月31日の試合後に、観客の一人がハイタッチに乗じ、チームの主砲・山川穂高が首にかけていたタオルを抜き取るという迷惑行為が発生。一連の流れを映した動画がネット上で拡散されたことで、テレビのワイドショーなどでも報じられる騒動に発展している。 2017年に『勝利時における選手ハイタッチに関するお願い』という注意文を出していた球団は、前述の騒動が起こった翌日に、『勝利時における選手ハイタッチでの選手との接触に関わるお願い』という一文を掲載し、改めてファンに注意喚起を働きかけている。しかし、今回“強硬姿勢”に出たところを見ると、残念ながら、全てのファンが球団の訴えを聞き入れた訳ではなかったようだ。 中日・松坂大輔の“右肩破壊”を筆頭に、過剰なサイン要求や身勝手な暴言など、今年も各地で頻発している一部の迷惑・悪質行為。こうした現状を考えると、今回の一件に「やっぱりな」、「致し方ない」といった反応が寄せられるのも不思議ではないのかもしれない。 ただ、前述した声の中には、「このままだとウチだけじゃなく全球団ファンサービス禁止になるぞ」といった危惧も少なからず含まれている。もし、現状が変わらないようなら、この指摘通りに、規制が強化される可能性も少なくはないだろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年08月07日 07時00分
体格、年収、プレーも“規格外” NBA八村塁が変える日本人の印象
全米プロバスケットリーグNBAのドラフト1巡目指名でワシントン・ウィザーズ入りした八村塁(21)が、“本番”でもやってくれそうである。 NBAは9月下旬から約2週間、プレシーズンマッチを行い、それから翌年4月まで、長丁場のリーグ戦を戦う。若手メインのサマーリーグでお披露目を果たした八村に、バスケットボールを見る目の肥えた米国ファンから「イケそう!」との高評価が集まったのだ。「八村の初年度の年俸は約4億5000万円ですが、すでに日本の大手食品メーカーやメガバンクがスポンサー契約を結んでいます。企業がNBA選手と契約する場合、年俸と同等か、それ以上の額が提示されるケースが多い。日本人アスリートとしては、年収もトップクラスに躍り出ましたね」(米国人ライター) 八村は、欧米各国の人々が持つ日本人アスリートのイメージも変えた。「メジャーリーグやサッカーなど、海外で活躍する日本人アスリートはたくさんいますが、そのほとんどは小柄で動きが軽快という意味で『ニンジャ』とか『サムライ』と評されてきました。しかし、八村にそのイメージはありません」(同) 身長203センチ、体重106キロ。力士のような圧倒的な体格で、ニンジャにはない重量感と存在感を示している。また、取材でもインタビュアーが何を聞きたいのかを察し、巧みな受け答えを見せるなど饒舌なので、サムライのイメージもない。「八村は、3ポイントシュートを打つとき、いったん構えるんです。どちらかといえば、見得を切るカブキに近いかも」(特派記者) リング周辺でのボールタッチもソフトで、シュートポーズも見栄えがする。「ウィザーズは昨季低迷し、チーム再建の真っ最中です。NBAで『2番目に希望が持てないチーム』と報道されるなど、期待も少ない分、若手にチャンスが回ってきそう。スタメンの可能性も十分ありますよ」(同) すでに日本国内でのバスケ人気も高まりつつあるが、この八村フィーバーは、外国人が持つ日本人のイメージも一変してくれそうだ。
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スポーツ 2019年08月06日 22時30分
ノーコン病の藤浪に最後の処方箋「バッピをやらせろ!」
「この次」は、もうないかもしれない…。 今季初の一軍登板(8月1日)の後、即刻二軍落ちが通達された。阪神・藤浪晋太郎投手(25)の話だ。 中日との17回戦で先発登板のチャンスをもらったが、5回途中で降板。この日、投じた投球数は102。「四死球8」という数字が表すように、ノーコン病は改善されていなかった。 「春先、投球フォームをスリークォーターに変えて、二軍落ちしてからは2段モーションにまた変えて…。復帰登板では2段モーションを使わない場面も見られました。完全に自分を見失っている」(ライバル球団スコアラー) 「四死球8」も出しておいて、1失点で済んだのは奇跡としか言いようがない。 しかし、同日の甲子園球場ではこれまでと違う2つの光景が見られた。 まず、虎ファンの怒声が少なくなったこと。虎ファンは阪神選手がミス、失敗をすると、容赦なく罵声を浴びせる。それだけ愛情が深いわけだが、藤浪に対して怒らなくなったのは、「もう諦めた、見放した」ということではないだろうか。 また、5回表の中日の攻撃が始まる前だった。捕手・梅野がネクストバッターズサークルで自分の打順を待っていた。打順は回ってこなかったが、防具を外しており、梅野がそれを再び着用するのに時間を要していたため、藤浪の投球練習の相手を原口が務めた。その原口が捕れないほど、投球が荒れていたのだ。球場から失笑も漏れていた。「ピッチャー、交代」がアナウンスされたのは、その十数分後のことだった。 制球難、自信喪失。藤浪は二軍でどんな調整をしてきたのだろうか。何人かの関係者に聞いたが、「基本的には藤浪本人に任せている」という言い方だ。初めての二軍降格を通達された2017年5月以降、ほぼその方針でやってきたそうだ。 「制球難を克服する方法はいくつかあります。一例として、打撃投手をさせる方法がある。6、7割の力で投げることで、上半身、下半身の力の入れ具合、バランス感覚が養えるんです。藤浪は一人になっても、走り込みや基礎体力トレーニングをしっかりこなしています。だから、打撃投手として練習をさせたいんですが…」(チーム関係者) ところが、藤浪には打撃投手の練習を課すことはできない。打撃投手とは、その名の通り、野手の打撃練習を手伝うこと。「打たせる」のが仕事だ。藤浪は特に右バッターに対する死球が多い。味方野手を故障させてしまう危険性があり、怖くてやらせられないというのだ。 「藤浪の年俸は8400万円(推定)までダウンしています。16年の1億7000万円から3年連続で落ちています。今季はさらなるダウン提示も必至です」(ベテラン記者) 素質は十分でも、復活には時間がかかる。1億円近くもらっているのだから、他球団もトレードをためらってきた。5000万円以下の年俸になれば、考え直す球団も出てくるだろう。もっとも、“環境”を変えたからといって、ぶつける危険性がなくなるわけではない。 「一軍の先発投手で確実に計算できるのは、西だけ。だから藤浪にチャンスが与えられたんですが、四球が多いと、守っている野手も集中力が途切れてしまいます」(前出・同) バッピ(打撃投手)が務まるようにならなければ、藤浪はジ・エンドということだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年08月06日 22時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「森嶋猛」“動ける巨漢”の歯車はなぜ狂ったのか?
GHCヘビー級王座に就くこと3回。三沢光晴亡き後のプロレスリング・ノアにおいて、トップ戦線の一角を占めた森嶋猛。最高時の体重が170キロという“動ける巨漢”は、日本人離れしたパワーファイトでさらなる上昇を期待されていたのだが…。※ ※ ※ 2018年11月4日の23時30分頃、森嶋猛がタクシー運転手への暴行により新宿・歌舞伎町の路上で逮捕された。乗車代金である約1万8000円の支払いを拒んだ上、森嶋は運転手を殴打して頬骨を折る重傷を負わせたという。 結果的には不起訴となったが、さすがに一般人への暴行とあって印象は悪い。「この頃の森嶋は、タクシーでなじみの飲み屋へ乗り付けて、そこにいる知人やファンに乗車代を払ってもらうということを繰り返していたと聞きます。だから、この日も同様に夜の街をうろつき、その揚げ句のことだったのでしょう」(スポーツ紙記者) 事件の約1カ月前の10月には、’15年の引退からおよそ3年ぶりとなる復帰戦も予定されていたが、練習中の故障により出場を断念。大会自体も中止となっている。 「こんな事件があっては、再度の復帰戦といっても難しいでしょうね」(同) 1998年、全日本プロレスに入門した森嶋は、190センチの長身から将来を嘱望されていたが、デビューからしばらくは巨体を持て余すような不完全燃焼の試合ぶりが目立っていた。 頭角を現したのはプロレスリング・ノアへ移籍してからのこと。同じ大型の力皇猛と激しく争い、そのライバル関係が徐々にファンや関係者に浸透していった。 その力皇とタッグチーム「ダブル猛」(のちに「WILDⅡ」)を結成すると、2002年には髙山善廣&大森隆男の「ノー・フィアー」を破ってGHCヘビー級タッグ王座を獲得。ベイダー&スコーピオ組、新日本プロレスの中西学&吉江豊組といった大物挑戦者たちを退けてトップ戦線へと躍り出た。 2003年には、ハリー・レイスの主宰するWLW(レスリングアカデミー兼アメリカのインディー団体)の王者ロン・ハリスを破って、自身初となるシングルタイトルを獲得している。2008年にはノアの頂点であるGHCヘビー級王座を獲得。三沢をバックドロップで破る完全勝利であった。 「たまたま1回だけ王座に就いたのとは違い、森嶋は同タイトルを3回獲得した上にトータルでは10回の防衛を果たしている。まごうことなきノアの看板選手の1人だったのです」(同) そんなトップレスラーが、引退からわずか3年でなぜ暴行逮捕される事態になってしまったのか? 2015年の引退は糖尿病に起因する重度の疾患によるもので、現実問題としてフルタイムの参戦は困難だったが、体調を見ながらの特別試合ぐらいはできたかもしれない。 「ただ、2009年に三沢が亡くなってからのノアは業績悪化の一途にあって、セミリタイア状態の森嶋に報酬を払い続けることは避けたかったのでは…」(プロレスライター)★「太った少女」とビンスが酷評! それでも森嶋のキャラクターを“価値あり”と見たならば、他団体から声がかかってもおかしくないところだが、実際、そうはならなかった。 「結局はノアの中だけのチャンプだったということなんでしょう」(同) 丸藤正道やKENTA、杉浦貴といったジュニアサイズの選手たちがトップを争っていたノアにあって、森嶋の巨体は得難い特徴だったろうが、他のメジャーどころでは特に際立ったものではない。 2008年のGHC王者当時にWWE入りを目指して挑んだテストマッチでは、ビンス・マクマホンに「太った巨大な少女のようだ」「ずんぐりとしてパッとしない」などと酷評されたと伝えられる。 「2005年、故障欠場から復帰直後のタッグマッチで天龍源一郎と対戦した際には、入場曲にジャンボ鶴田のテーマ『J』を使用したところ、全国のファンからクレームが殺到したそうです」(同) 鶴田とは似ても似つかない肥え太った体でそのテーマ曲を引き継ぐのは、故人への冒涜だというわけで、これには対戦相手の天龍も同様主旨のコメントを残している。 「髙山善廣がテレビ解説の際、森嶋の荒々しいファイトを見て『まるでスタン・ハンセンみたいだ』と笑いながら評したこともありましたが、もし巨漢レスラーのライバルと見なしていたならば、逆にもっと厳しい評価をしたのでは? だいたい森嶋自身は髪形も含めてテリー・ゴディをイメージしていたのに、それがほぼ身内の髙山にすら伝わっていないとは…」(同) 三沢の死や小橋建太のリタイアで次期トップの促成栽培を迫られたという団体事情が、森嶋のレスラー人生を狂わせたという部分も少なからずあっただろう。森嶋猛***************************************PROFILE●1978年10月15日。東京都江戸川区出身。身長190㎝、体重125㎏。得意技/バックドロップ、パワーボム、フライング・ボディシザース・ドロップ。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2019年08月06日 17時30分
首位陥落危機の巨人、“意図が分からない”テコ入れを敢行したワケ
3位広島、2位DeNAとの6連戦で「1勝5敗」と大きく負け越し、広島には2ゲーム差、DeNAには0.5ゲーム差まで肉薄されている首位巨人。そのチームが5日〜6日にかけ、複数選手の入れ替えを敢行している。 NPBが発表した公示をみると、チームはまず5日に田中俊太、立岡宗一郎、山下航汰ら3名の登録を抹消。翌6日に、二軍での調整が続いていた野上亮磨(7月11日〜)、陽岱鋼(7月26日〜)、ビヤヌエバ(7月26日〜)の3名を昇格させている。 今回の3名が二軍降格以降に残した成績は、野上が「5試合・5回・防御率0.00」、陽が「3試合・.286・1本・2打点」、そしてビヤヌエバが「6試合・.105・0本・1打点」。無失点を続ける野上はともかく、他の2名はそこまで驚くような数字を残しているわけではない。 報道などで内容を知ったファンからは、「意図が分からない」、「焼け石に水」、「誰が昇格しても一緒」といった厳しい声も少なからず寄せられている今回のテコ入れ。ただ、現在のチーム状況を見ると、不可解に思われている3名の昇格にも、それぞれ相応の理由があることが推測できる。 まずは野上の昇格についてだが、これに関わっていると思われるのは先発事情。後半戦のチームは11勝の山口俊を軸に、菅野智之、今村信貴、桜井俊貴、メルセデスらでローテを回してきたが、頼りの山口が1日に登録を抹消されるアクシデントが発生。また、高橋優貴やヤングマンなど、本来ならその穴埋めを担うはずの先発投手たちも、結果を残せていない。 トレードを含めた補強期間は先月31日で終了したため、ここからの対策として現実的なのは、中継ぎ投手の先発転向。野上の昇格もその一環のようで、既に6日中日戦での先発が発表されている。 腰の違和感から復帰する陽に期待されるのは、亀井善行のカバー。7月の亀井は「.404・4本・16打点」をマークし、月間MVPにノミネートされるほど好調だったが、8月は一転して「.118・0本・0打点」と絶不調。ここで同じ外野手の陽が代役を務めてくれれば、休養日を含め起用の幅が広がることは濃厚だ。 前述の通り、二軍でサッパリのビヤヌエバは、一軍でもここまで「67試合・.225・8本・24打点」と今一つ。ただ、それは同じ三塁の山本泰寛(71試合・.235・2本・9打点)、田中俊太(33試合・.197・3本・8打点)も同様で、ビヤヌエバに比べると一発の怖さもない。となると、原辰徳監督をはじめとした首脳陣が、消去法的にビヤヌエバを選ぶのも分からなくはない話だろう。 今週は5位中日(対戦成績10勝4敗)、6位ヤクルト(9勝8敗)とそれぞれ3連戦が予定される巨人。ここまで勝ち越している下位球団相手に取りこぼし無く行けるかどうかは、昇格する3名がどれだけ働くかによっても左右されるかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年08月06日 11時30分
オリックス、“神童”山本由伸「ファンとの一体を感じた」今年の夏の陣は勝ち越し発進!
オリックス毎夏恒例の人気企画『Bs夏の陣2019』が2日、埼玉西武戦(京セラドーム大阪)3連戦で幕を開けた。今年は日程にも恵まれたのか、3連戦の観衆はいずれも3万人超えの大盛況。関連グッズも飛ぶように売れており、関係者は「今年はユニフォームに採用したアグレッシブブラックが、ファンの皆さんにも好評をいただいていて、グッズも品切れのアイテムが出ている」とホクホク顔。ユニフォーム付きの前売り券も完売したという。 「このユニフォームを着た最初の試合に勝てたのは、大きいんじゃないですか」 2日の試合で8失点をしたにもかかわらず、9得点でカード頭の勝利を収めた西村徳文監督は、大観衆を集めた人気イベントの初戦に勝てた喜びを口にしていた。いかにもファンを大切にしている西村監督らしい発言である。チームはこの勢いに乗って翌3日は、“神童”山本由伸の快投もあり2連勝。今年の夏の陣、最初のカード勝ち越しを最短で決めてみせた。試合後、由伸は9回のマウンドに向かう際に「オリックスファンとの一体を感じた」と語っている。この日は、ランナーを残した段階でディクソンに交代し、今季2度目の完封勝利はお預けとなったが、「チームが勝ち切れて嬉しい」とチームの勝利を喜ぶとともに、「ファンの期待に応えたい」と改めて感じたそうだ。 今年の夏の陣ユニフォームは、選手にも大好評で、他球団ファンからも「強そうに見える」と評価が高い。球団関係者からも「今まで使って来なかった黒というのが良かったのかもしれない。僕らが見ても強く見える」という声が聞かれていた。3戦目は敗れてしまったが、接戦だったことを考えると、3試合ともに、“荒ぶる猛牛”をテーマにしたアグレッシブブラックユニフォームが、チームに与えたパワーは大きかったと言えるだろう。 23日からは、北海道日本ハムとの3連戦(京セラD)で、再び夏の陣が行われるが、特別ユニフォームで選手の評価がここまで高いのは、2014年の優勝争いを演じたスピリッツユニフォーム以来のこと。関係者は「ビジターで着ても面白いかもしれないですね」とも話しており、次の夏の陣3連戦の結果次第では、最下位からの下克上に向けて、アグレッシブブラックユニフォームはひと役買うかもしれない。(どら増田)
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スポーツ 2019年08月06日 06時30分
カウントダウン!田中将大が「松坂世代」を抜き去る日
夏の甲子園大会が開幕する(8月6日)。そのせいで、“元甲子園ヒーロー”の明暗について考えさせられた。甲子園での快投でスターとなったピッチャーは少なくない。しかし、その好投が「名勝負」として今も語り継がれ、プロ入り後も活躍した投手は決して多くない。 1998年夏、松坂大輔の活躍は説明するまでもないだろう。しかし、中日ドラゴンズに移籍した2年目の今季、“復活の初登板”は5回4安打2失点とまずまずであったが、2度目の登板は目も当てられないほどだった(7月27日/DeNA戦)。その後、各メディアが酷評していたのは繰り返すまでもないが、バッシングを糧に変えた甲子園ヒーローもいる。2006年、夏の甲子園大会史上、37年ぶりとなる決勝戦の引き分け再試合を戦った田中将大(30=ニューヨークヤンキース)のことだ。 田中は7月25日(現地時間)のレッドソックス戦で自己ワーストとなる被安打12、失点12を記録し、地元ニューヨークのメディアにボロクソに叩かれていた。 米国人ライターが当時の状況をこう説明する。 「ニューヨークのメディアはヤンキースが負けると、その戦犯選手を徹底的に叩きます。活躍すれば褒めることもありますが、勝って当然みたいな論調なので、シーズン中、好投を続けているピッチャーのことはあまり触れません。また、今季のヤンキースは田中中心のローテーションが組まれており、彼が負けることは、目下、ア・リーグ東地区の首位を独走しているチームの勢いも止めることになるので、地元メディアは容赦しなかったのでしょう」 田中の次の登板だが、5回途中2失点。先発ローテーションの中心投手としては決して褒められる内容ではない。しかし、今季の田中は「ある課題」を抱えていた。昨季まで、空振りが欲しい場面で田中が使っていた変化球はスプリット(フォークボール系)を使っていた。そのスプリットだが、今季よりメジャーリーグ仕様の公式球の形態が少し変わり、ボールの縫い目が低くなった。その影響だろう。田中がイメージした軌道で落ちなくなり、勝負どころで手痛い一打を食らっていた。 「スプリットを投げる時、本人も気付かない投球フォームのクセがあるのではないかと、ヤンキース首脳陣も心配していました。今季序盤から田中は調整法を変えてみたり、ブルペン投球の際もスタッフに頼んで、『投球数値データ計測器』でボールの回転数や軸を分析してもらうなど、必死でした」(球界関係者) 5回途中2失点(同31日)、スプリットで空振りを取る場面も見られた。 田中には“屈辱”をバネに変える精神力がある。松坂が不マジメだという意味ではないが、両投手の米挑戦前を知るプロ野球解説者によれば、田中はコーチに聞く質問の内容が深いという。そして、松坂はどちらかというと、感性のタイプだそうだ。 田中は理論派なので、不振の原因をボール回転数などの数値で話をしようとする。だから、コーチと「不振の原因」を共有できるのだろう。かつて日本のプロ野球界には「松坂世代」という言葉があった。同年代に多くの主力選手が出現したからであり、彼らの大多数は松坂という天才に触発されて成長していった。田中たちの年代は「ハンカチ世代」と呼ばれた。その中心であった斎藤佑樹は二軍で苦しんでいるが(同時点)、田中の先発ローテーションを守りながら、スプリットのキレを取り戻そうと努力している点は、もっと評価されていいのではないだろうか。 田中が甲子園時代のライバルだった斎藤を引き離して久しい。松坂大輔の現成績は日米通算170勝、田中は7月20日のロッキーズ戦で勝利し170勝で並んだ。松坂を逆転するのも、時間の問題となった。日々の小さな努力、研究が後々、大きな差となって表れるというわけか…。(スポーツライター・飯山満)
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2011年02月07日 13時00分
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野球バカコラム・ジャイアンツ黄金時代のきっかけを作ったキャンプ地あれこれ
2011年02月05日 09時00分
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スポーツ
大相撲八百長疑惑問題 十両力士が金まで払って白星がほしいワケ
2011年02月04日 11時00分
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スポーツ
大みそか「Dynamite!!」で敵前逃亡のボブ・サップが因縁の鈴川真一と激突!
2011年02月03日 13時30分
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スポーツ
大相撲の八百長疑惑問題 外部による調査委員会設立も全容解明は困難?
2011年02月03日 12時15分
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スポーツ
2・3「T-1」新木場大会、二見社長大噴火! 「飛田は出入り禁止! 勝って週プロと華名を断罪する!」
2011年02月03日 11時30分
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八百長メール発覚で公益法人化とNHK中継が消滅しそうな大相撲
2011年02月02日 16時35分
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スポーツ
長友インテルに電撃移籍にザックのホットライン!?
2011年02月01日 18時30分
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キャンプイン直前情報『中日』編 失策でも崩れない強靱な投手力で連覇を…
2011年01月31日 17時30分
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キャンプイン直前情報『オリックス』編 捕手補強を見送った「中期・再建ビジョン」
2011年01月31日 16時30分
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キャンプイン直前情報『千葉ロッテ』編 『和の野球』は「1点」にこだわるスタイルに進化する?
2011年01月31日 12時05分