安田は自ら志願して3試合に出場。まず曙とのシングルマッチでは相撲時代の横綱、小結の格の違いで圧倒されっぱなしとなり、自らタックルに行くが反対にすっ飛ばされボディプレスで圧殺された。
セミでは大谷と組んで、高山善広・鈴木みのる組と対戦。高山のエルボー、みのるの顔面パンチにスリパー、二人がかりのキック攻撃で、安田はKO寸前、必死に立ち上がる安田に声援が飛ぶが、みのるのパイルドライバーに3カウント。
息も絶え絶えの安田は最後の相手天龍源一郎に奇襲攻撃を仕掛けるが、チョップ、グーパンチの連発にダウン、足4の字に決められ苦悶の表情の安田。セコンドに付いていた娘AYAMIさんは泣きながらタオル投入。
満員の観客にあいさつし10カウントゴングを終えると娘AYAMIさんを肩車してリングを去った。
安田は「娘がやめた方がいいと言うから、いいのかと思った」と語り、プロレスの1番の思い出の問いに「新日プロの道場と魔界かな、その時は一生懸命やってきた」とニッコリ「もう2度と日本のリングに上がらない」とキッパリ。
今後は大好きなギャンブルも辞め、ブラジルに渡り子供達に相撲を教える予定だが、相撲界のゴタゴタに「もし相撲協会がなくなったらどうしようかな、予定は未定だからわかんないな」と報道陣をケムにまいた。
(アミーゴ・タケ)