社会
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社会 2013年10月02日 11時45分
36歳のロリコン保育士が保育園女児の下半身触る
超ド級のロリコン男が、再び御用となった。 警視庁蒲田署は9月25日、勤務していた東京都内の保育園内で、昼寝中の女児の下半身を触ったとして、元保育士で無職の男(36=神奈川県横浜市南区中村町)を、強制わいせつ容疑で再逮捕した。 再逮捕容疑は今年3月下旬、当時勤めていた東京都内の保育園で、昼寝をしている女児(当時6歳)の下着に手を入れて下半身を触った疑い。 同署によると、「小さい女の子に興味があった」と容疑を認めているという。 女児が「先生に体を触られた」などと母親に訴えたことから発覚。その直後の6月に、男は保育園を辞職した。 捜査の結果、8月10日に別の女児の下半身を触ったとして、男は強制わいせつ容疑で同署に逮捕、起訴されていた。 さらに数人の園児が「体を触られた」などと話し、男も他の女児にわいせつ行為をしたことをほのめかしており、同署では余罪を調べている。 保育園児に性的興奮を感じるとは、まさに筋金入りのロリコン。男は約7年間、この保育園に勤務していたというが、そもそも、「小さい女の子に興味があった」から保育士になったのか…。もし、そうであるなら罪な話である。 被害を受けた女児は気の毒というしかない。忌わしい記憶を、頭から消し去ってくれることを願うばかりである。(蔵元英二)
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社会 2013年10月02日 11時00分
インタビュー 河内家菊水丸 「河内音頭」を東北へ 甲状腺ガン克服で芽生えた震災復興への願い(2)
−−復帰は3月と早かったですが、手術後の療養は? 「それが、手術そのものより後の方が大変でした。残ってるかもしれないガンを見つけて、こいつを除去するために放射性ヨウドの錠剤を飲まないといけません。今、その錠剤は原発事故との関係でほとんど福島に行ってるから、まず確保するのが大変でした。大阪ではどこにあるのかというたら、関電病院にしかないということでした。それから、クスリと言うても放射線。そやから投与も、それこそ万全の注意を払いながらですわ。飲んだ直後は一時的に隔離状態。帰宅の時も公共交通機関を使わないで。人と話すときにも距離を置いて。小さなお子さんには近づかないで。2週間は外出できない、という感じでした」 −−それはかなり不自由な生活ですね。 「飲んだら飲んだで、今度は食事制限。放射性ヨウドの錠剤を飲んだら、その後の検査の兼ね合いがあって、2週間ヨウドを摂取できません。でも、ヨウドを摂るなと言われても、実際の話、今は、ほとんどの食品にヨウドが入っているんです。あれアカン、これもアカンばっかりやから、ほんまに辛かったです。水とお米だけで作ったシンプルなお粥ぐらいしか食べられませんでしたから」 −−手術の前と後で心境の変化は。 「やっぱり今、このときを大切にせなアカンということですね。最後の夏やと思っていたのが、新たな気持ちでスタートに立ててホンマに何よりです。皆様に助けてもらった命を大切に、60、70歳を目指して、これからまた頑張ります」 −−今年も特製の太鼓を携えて、岩手の『三陸海の盆』に出演されました。 「これは復興支援ということで出させていただいているのですが、今年は福島から岩手に避難してきているであろう、僕と同じ病気で苦しんでいる人を励ますことができれば、と思って務めさせていただきました」 −−これからは、伝統芸能としての河内音頭をよりいっそう深めていくということですね。 「それが今の僕のライフワークです。50歳を迎えた今やからこそできるという感じです。今までは、それこそ色んなもんをやってきましたが、今後は伝統河内音頭継承者として、河内音頭をきちんとした形で次に伝えていきたい、広げていきたいですね」 −−新聞詠みは封印のままですか? ネタになりそうな事件がいくらでもころがっているような気がするのですが。 「25年間、家元としてやってきましたが、今は封印してます。新聞詠みは、河内音頭の重要なスタイルで、長らく廃れていたのを僕が復活させましたが、新聞詠みの批判や風刺の精神というのは演者である私と、劇場、会場に来ていただいたお客様との間だけのもんなんです。しかし、今の時代はツイッターやらフェイスブックやらで、それがどんどん外に広がって、あらぬ誤解を生むようになった。それはまずいということで、ここらで一区切りとしたわけです。 それに封印したと言うても『美空ひばり物語』とか『横山やすし物語』といった昔作った作品は今でも演っているんですよ。まあ、新聞詠みも初めの頃の作品なんかは、長くやっている分、今はもう古典みたいなもんです。これからは、古い河内音頭を掘り起こし、その中に新聞詠み風の批判や風刺を入れ込んだのを聞いてもらう、そんな感じになります」 −−私生活では、高橋知裕さんとめでたく再婚されましたが? 「彼女とは以前からの知り合いでした。今回、手術を終え、ヨウド抜きの食生活を送るにあたって、彼女は親身になって世話を焼いてくれましたからね。それが決め手になりました」 −−新婚気分はいかがですか? 「良かったことは食事も含めて生活が規則正しくなったこと。さっきも言いましたけど、彼女の食事に関してのサポートは完璧です。お医者さんも驚いてはりました。困ったなと思うのは、週刊実話のカラー・グラビアを見れなくなったことですね(笑)」河内家 菊水丸(かわちやきくすいまる)1963年2月14日生まれ。伝統河内音頭継承者。9歳の時から父・河内家菊水に師事、音頭取りとして活動する。正調の河内音頭の傍ら、時事問題を巧みに読み込んだ新聞詠みを復活させ、数々の新作を発表して一時代を築く。海外公演にも熱心で、北朝鮮、イラクで公演した数少ない芸人でもある。
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社会 2013年10月02日 11時00分
業界団体ドンの鶴のひと声? パナ社と民放対立が
パナソニックと民放テレビがネットテレビ『スマートビエラ』をめぐり対立していた問題が、ここにきて急きょ解決した。 パナ社は今年4月に、電源を入れると番組とネットサイトが同じ画面に表示される『スマートビエラ』を発売。だが、民放各社は技術ルール違反としてCM放送を拒否した。 最終的にはパナ社が折れた格好。来年以降、売り出す機種の仕様を見直す方針を民放各社に伝えたのだ。これを受けて、民放各社は9月半ばからCMを放映することになった。 それにしても、おかしな展開だ。パナ社の広告宣伝費は日本でもトップクラス。'12年3月期は746億円だったが、'13年3月期は巨額の損失を出したせいか111億円減らした。それでも635億円の宣伝予算を組む大スポンサーだ。 なぜ、パナ社は屈服し、民放の意向を汲むことになったのか。 こんな見方が浮上した。売れ行きのよくない商品の知名度を上げるための話題作りである。つまり、今回の確執劇は、双方が仕組んだ“猿芝居”という見方だ。ただ、パナ社が大きく仕様を見直すとなれば、同社のデメリットも少なくないわけで、この見方では疑問が残る。 次に浮上してきたのが、家電メーカーとテレビ局とで作る『電波産業会』の圧力である。同会は電波を用いたビジネスの振興等に迅速に対応する体制の確立を目指し、'93年に設立された。 ほとんどの民放トップとパナ社の長榮周作会長も経営諮問委員に名前を連ねている。そこで、仲間内のトラブルはできるだけ避けよう、と実力幹部がとりまとめたという情報が流れている。 「総務省出身で宇宙通信政策課長や内閣官房内閣審議官等をつとめたドン・松井房樹専務理事の鶴のひと声で早めに収束した」(電波業界事情通) それにしても、いつまでもネットの脅威に神経を尖らす民放の弱腰にはあきれるばかりだ。(編集長・黒川誠一)
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社会 2013年10月02日 11時00分
ドイツについで日本でも… 再生可能エネルギー太陽光 破綻へ一直線
昨年7月、政府が鳴り物入りで始めた再生エネルギー買い取り制度の雲行きが、かなり怪しくなってきた。 日本が手本にしたはずのドイツでは、高騰する電気代に悲鳴を上げる市民が続出、料金を払えない“電気貧困世帯”が30万戸にも達し、深刻な社会問題になっている。挙げ句、「再生エネルギー政策は失敗だった」として、同政策を推進したメルケル首相への風当りが強まっているのだ。 日本のメディアは「脱原発ムードに水を差しかねない」として見て見ぬふりを決め込んでいるが、実は日本も“第2のドイツ”の道をまい進中といえるほどの状況だ。 再生エネの中核として期待が大きい太陽光発電は、昨年度の買い取り価格が1キロワット時42円だった(今年度は37.8円)。この価格は当時から「業者の言い値を丸呑みした」と酷評されるほど高く、ソフトバンクなどの異業種が続々と参入するきっかけとなった。その結果、メガソーラーの新設計画は2002万キロワットと、再生エネ全体(2109万キロワット)の9割超えを占め、ざっと見積もっても原発20基分に相当するこの夢のエネルギーに、世間は「これで脱原発へ一気に突き進む」と沸き立った。 ところが、実際に運転したのは197.5万キロワットにとどまった。9割以上が計画の認定を取り付けただけで、稼動を先送りしたのである。その裏に“ドイツ化”への不吉なシナリオが透けている。 「経済産業省は運転遅れの原因を『需要急増でパネルの調達に手間取っているため』としているが、高い買い取り価格の認定だけを取って、意図的に発電を遅らせる輩がいる。建設費の値が下がるのを待てば、それだけ利益が増えるからだ。この権利を売買するブローカーさえ暗躍しているのが実情。認定と実際の発電開始の時間差を認めたことから駆け込み申請が殺到し、これが金の亡者の跋扈を許している」(再生エネルギー事業関係者) 今年度は買い取り価格が引き下げられたとはいえ、それでも「十分ペイしてオツリがくる」(同)。まして買い取りが義務付けられた電力各社は、その費用を電気料金に上乗せして徴収するため、脱原発の象徴としての“太陽光狂奏曲”は止まりそうもない。 これを「千載一遇のチャンス」として対日攻勢に目の色を変えているのが中国の太陽光パネルメーカーだ。 中国勢は価格破壊を売り物に欧州市場を席巻した結果、ダンピング問題でヤリ玉に挙がり、この夏にはEU(欧州連合)が中国勢に対し価格、数量の両面で大きなタガをはめることで双方が手打ちした。中国勢とすれば、もはや欧州市場は妙味がない。そこで、欧州とは比較にならない高値購入に踏み切ったばかりの日本に狙いを定め、攻勢に打って出ようというのだ。 中国勢の舌なめずりを後押しするデータがある。太陽光発電協会が先に発表した4〜6月の太陽電池出荷統計によると、太陽光パネルの国内出荷量に占める外国企業の割合が29%になり、1〜3月に比べ3ポイント増加した。これはパネルの需要が拡大しているにもかかわらず、国内メーカーの生産能力が追いつかない状態を意味する。だからこそ中国勢が“黄金の島”と狙いを定め、一気にシェアを拡大しようとシャカリキになっている図式なのだ。 「迎え撃つシャープや京セラ、パナソニックなどは『品質では絶対に負けない』と自負していますが、だからといってシェア拡大には直結しません。というのもパネルを調達する異業種からの参入者は、揃いも揃って一攫千金をもくろんでいるからです。そんな一発屋にとって、圧倒的に価格が安い中国製は大変な魅力。いくら日本勢が『品質の良さとアフターケアを見てくれ』と力説しても、本気で耳を傾けるかは疑問でしょう」(大手電機メーカー) 脱原発の目玉に据えた太陽光発電で粗悪な中国製が爆発的に普及となれば、もはや皮肉でしかない。しかし、それがにわかに現実味を増してきたことは、日本の手本であるドイツの窮地が雄弁に物語っている。 「日本がドイツの悪夢再現に直撃されないとの保証はありません。そうなれば、脱原発とは裏腹にバカ高い電気料金を負担させられる国民こそ、いい面の皮。市場で日の丸勢を凌駕し、存在感を増す中国企業は、さぞ笑いが止まらないでしょう」(前出・再生エネ関係者) 折も折、ドイツでは9月22日に連邦議会選挙が行われたが、与野党はエネルギー問題について口にチャックを決め込んだ。双方が脱原発=再生エネの普及を推進した結果、電気料金の高騰を招き、国民の猛反発を買っているためである。 日本の太陽光発電は世界最大の2〜3兆円規模と試算されているが、その裏には大きな落とし穴が待っているようだ。
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社会 2013年10月01日 11時45分
仙台の中学校長が路上で女性の下半身をお触り
あろうことか、学校の校長先生が痴漢をしてしまうとは…。 宮城県警仙台中央署は9月29日、路上で女性の下半身を触ったとして、同市立将監(しょうげん)東中学校校長の男(58=同市太白区八木山香澄町)を、県迷惑防止条例違反(痴漢行為)容疑で現行犯逮捕したと発表した。 同署によると、校長は「一切やっていない」と容疑を否認している。 逮捕容疑は、28日午後9時40分頃、同市青葉区一番町4丁目の路上で、同市泉区の20代の女性会社員の下半身を、左手でスカートの上からすれ違いざまに触ったとされる。 一緒にいた女性の友人が取り押さえて、110番通報。駆けつけた同署員に引き渡した。校長は現場近くの店で酒を飲んだ後だったという。 市教育委員会は29日に、市役所で緊急の記者会見を開き、「教育に対する信頼を損ねたことについて、お詫び申し上げる」と陳謝し、「事実関係を確認の上、厳正に処分し、再発防止に努める」としている。 校長が逮捕されるという異常な事態を受け、将監東中学校では30日朝、臨時の全校集会が開かれた。同集会では市教委の担当者が、事件の概要を説明し、生徒たちに謝罪。その上で、「今後も落ち着いて学校生活を送ってほしい」と伝えたという。 校長自身は容疑を否認しているが、目撃者(被害者の友人)もおり、校長には分が悪いのは確か。教育者、しかも学校のトップに立つ人間が、酒に酔ったからといって、ハレンチ行為に及ぶのはまずいだろう。(蔵元英二)
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社会 2013年10月01日 11時00分
テレ朝新本社工事で死亡事故 「お祓いが必要」? 妙な予感
テレビ朝日の新社屋工事現場で死者が出て、関係者を困惑させている。 テレ朝は今年10月、港区西麻布1丁目に17階建ての新本社ビル『EXタワー』と多目的ホール『EXシアター』を完成させる。総敷地面積は1140坪。 ところが、完成前に“ある事故”が起きた。9月13日午前7時過ぎ、17階屋上の変圧器の前で、21歳の男性作業員が死亡しているのが発見されたのだ。 男性の前には6600ボルトの大型変圧器があり、手には電気が流れた痕跡が見られた。そのため、警視庁は「男性はなんらかの理由で感電死した可能性が高い」とみて事故扱いにした。 この一件は、テレビのニュースでも放送された。陽光を反射する高層ビルが映されたとき、テレ朝の一部社員は“あのとき”を思い出したという。 それは'03年4月の出来事だった。六本木ヒルズ内に現在の新本社ビルが完成、そのお披露目イベント『新テレ朝誕生祭』最終日の4月13日午後2時頃、一般開放スペース『アトリウム』の天井板が、集中豪雨による雨漏りではがれ、落下したのだ。 「吹き抜け6階の天井板5〜6枚が、はがれてたるんでいるのをテレ朝関係者が見つけた。修理のため、すでに入場していた関係者は立ち入り禁止とした。結果として天井板は落下したが、早めに対応したためにけが人は出なかった。だが、編成など視聴率戦争に身を置く社員は妙な予感に身震いしたといいます」(テレ朝関係者) というのも、現在はトップを走るテレ朝だが、'03年当時は万年4位が続いていたからだ。 「“振り向けばテレビ東京”という状況でした。天井板が落ちたので『視聴率も下落し、テレ東にも負けるんじゃないか』と心配する編成関係者も少なくありませんでした」(前出・テレ朝関係者) 新社屋ができるたびに、ハプニングに悩まされるテレ朝。お祓いが必要なのではなかろうか。
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社会 2013年10月01日 11時00分
インタビュー 河内家菊水丸 「河内音頭」を東北へ 甲状腺ガン克服で芽生えた震災復興への願い(1)
−−難病を克服し、今年は去年以上の櫓に上がられたとか? 「どれぐらい声が出るか聞いてやれ、というお客様もいて、お呼びは去年よりも多かったですね」 −−ガンとわかったのは? 「去年の10月、国立文楽劇場の独演会のフィナーレ近くで一番盛り上がった時に、喉の辺りに激痛が下から上に突き抜けたんです。僕は9歳の時から河内音頭を演ってますが、そんな経験は初めてやったので、歌いながらびっくりしましたよ。そして、喉の辺になんかこう、魚の骨が刺さったような違和感を感じるようになったんです。それで、かかりつけのドクターに診てもらったんですが、直前の人間ドックで異常もなかったんで、『大丈夫でしょう』と言われました」 −−それでも、違和感がなくならなかった。 「喉に何か詰まるというのとも違うんですね。まあ万が一ということもあるんで軽い気持ちで再検査してもらったら、甲状腺にガンが見つかったんです。その後、甲状腺の専門のドクターに診てもらったら悪性で、しかも転移も見られるって言うんですわ。こらえらいことになったなと」 −−ガン(甲状腺乳頭ガン)を宣告されたときの心境は。 「河内音頭一筋でやってきて、生涯現役のつもりでいたのに、俺も49(当時)で終わりかな、と。治療法を聞くと、『ガンが甲状腺を突き抜けて、気管に巻き付いている珍しいケースだとか。こうなると気管を切開して、ガンを取るしかない。その際、声帯を傷つけるので、もう声は出なくなります。(治療法は)100%これしかありません』とのことでした。 甲状腺ガンはね、自覚症状がほとんどないそうです。だから転移があっても自分ではわかりにくい。そのうえ放射線治療が難しい。ええことが一つもありません。ただ『進行は遅い。今すぐにも、ということはない』と言われたので、少し落ち着きました。それなら2013年の夏を一生懸命やって最後を飾り、その後に手術をしてスッパリ引退しよう…。そこまで考えたんです」 −−でも、引退せずにすみました。 「それからというもの、声帯を傷つけんとガンだけ取る、そんな治療ができるドクターを探しまわったんです。そしたらロシアのホームページで、そういう治療のできる先生を見つけたんです。あっちはチェルノブイリがあった関係で、放射線関連のデータがまとまっているんですね。しかも、そのドクターは日本人で、それも大阪にいてはることがわかった時にはビックリしました」 −−まさに灯台下暗しですね。 「それで、さっそく飛んで行きましたよ。行ってみてもうひとつびっくりしたのが、その先生がいる病院がね、僕の生まれた病院やったんです。まさか自分の生まれた病院にそんな名医がいてるとは…。しかもそこで僕は仮死状態で生まれ、この病院のおかげでなんとか命がつながった。その命の恩人の病院に、今度もまた命を預ける。命の縁とでも言うんでしょうか、不思議な感じがしましたね」 −−浪曲にでも出てきそうな話ですね。 「ホンマそうですよ。それでその先生が『声帯を傷めずに治せる可能性は1%。でも、奇跡が起こればその1%が100%になる』と言って下さいました。その言葉には勇気づけられました。普段は1%なんか気にもせん数字でしょ? でも、あの時だけは1%がすごく重いもんに感じて、ここは一つ奇跡に賭けてみようという気になったんです」 −−手術はどんな具合でしたか? 「去年の12月で、それがまた凄かった。気管に3周半ほど巻き付いて声帯を圧迫しているガンを削るようにして取っていくわけですが、メスを入れたら患部がパカッと割れて、ガンがきれいに離れたというんです。先生は『奇跡が起こりました』と仰ったんです。先生には、どこにメスを入れたらええのかが、ちゃんとわかってはったんでしょうな。でも、これは奇跡というよりも一つの芸。名人芸ですわ。その後、ちゃんと声が出たときは本当に嬉しかったですね。力を入れんでも高い声も低い声も無理なく出る。声が出ることのありがたさを、あの時ほど感じたことはありません。さっきも言いましたけど、諦めんでよかった…。この病気だけは、諦めたら終わりです。僕のように、1%の可能性が100%になることだってあるんですから」
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社会 2013年09月30日 15時30分
“消化試合”をバネに変えられるか 田中将大の元ライバルは今…
斎藤佑樹(25=北海道日本ハムファイターズ)が札幌ドームに帰ってくる。一軍復帰し、10月2日のオリックス戦に先発する旨はすでに発表されているが、「復活したか否か」のポイントはピッチング内容だけではなさそうである。 「チームはクライマックスシリーズ進出も絶望的な状態にあり、言わば『消化試合』みたいな一戦です。そのなかで、斎藤がどれだけのお客を呼べるか…」(プロ野球解説者) ファームでの成績だが、9月27日の横浜DeNA戦では「被安打1」(2回)。この内容を聞いて、栗山英樹監督もゴーサインを出したそうだが、前回20日は2回1/3で7安打9失点(千葉ロッテ戦)。好投した横浜DeNA戦にしても、「全てセットポジション」という、テストピッチングだった。 「斎藤が走者のいない場面でもセットポジションで投げたということは、またゼロから投球フォームを作り直したと見ていいでしょう」(前出・同) 今季は右肩関節唇損傷で大きく出遅れた。二軍キャンプとなったが、肩の痛みは前年シーズンの後半から感じていたという。球団は手術を勧めたものの、リハビリと『投球フォーム』の改造で克服することを選択。二軍首脳陣はそれを見守り、気を見計らいながらアドバイスを送っていた。 こんな厳しい意見も聞かれた。 「右肩の故障も投球フォームの改造が原因です。甲子園でブレイクした直後、ストレートの速度を上げるため、右足を少し折る独特のフォームを編み出したのですが、上半身に力を入れすぎるその投げ方には『右肩を壊してしまう』といった批判が絶えませんでした。高校、大学の指導者も意見していますが、斎藤は聞く耳を持ちませんでした」(アマチュア野球関係者) 今回の手術回避も“自己選択”である以上、失敗した場合はその責任も「全て自分」ということになるが…。 入団3年目で初めて経験した二軍キャンプだが、本サイトも沖縄県・国頭村を訪れている。目的は大谷翔平であり、大勢のファンに追い掛けられる彼とそれを素通りしていく背番号18のギャップの激しさに、言葉を失った。シーズンイン後の二軍戦でも斎藤は鎌ヶ谷(二軍本拠地)のファンに罵声を浴びることもあった。今の斎藤に観客動員数を期待するのは酷な話ではないだろうか。 「甲子園で雌雄を決した田中将大のメジャー挑戦が確実視されています。2人の対決は2度と実現しないでしょうし、日本に残る斎藤が奮闘しなければなりません」(前出・プロ野球解説者) 斎藤は試合後のインタビューでも、自分のピッチングを客観的に語ることが多い。それが魅力でもあるのだが、10月2日はクールなコメントを出されたら、それこそファンは引いてしまう。来季のチームのためにも「勝つ!」という感情むき出しのピッチングが期待される。
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社会 2013年09月30日 11時45分
風俗店元幹部が捜査情報を漏えいさせた警察官に現金や高級車を渡したと証言
指定暴力団山口組弘道会と密接な関係があるとされる風俗店グループ「ブルー」(同県名古屋市)の実質経営者の男(56)、元幹部の男(43)が、暴力団捜査を担当していた愛知県警の警察官を電話で脅したなどとして、脅迫罪などに問われて逮捕された事件の公判で、同グループが元職、現職の警察官4人に現金や高級車などを渡していたという証言が出てきた。 9月26日、脅迫の実行役とされる元幹部の男の公判が名古屋地裁(伊藤大介裁判官)であり、経営者の男から指示を受けて、捜査情報を漏えいさせる見返りとして、「現職や元職の警察官4人に現金を渡した」と述べた。また、4人のうちの1人に、高級外車のベンツを買い与えたことも証言。愛知県警と同グループとの癒着が浮き彫りになった。 また、元幹部の男は弁護側の被告人質問で、経営者の男が08年まで現金を賭けた「賭けゴルフ」を主催し、現役やOBの警察官4人が参加していたと説明。「(ゴルフに負けて)警察官に17、18万円を取られたこともあった」と証言した。 元幹部の男は11年6月以降、脅迫事件の発覚を逃れるため、経営者の男らの指示で沖縄県などに逃亡していた。 検察側は論告で「脅迫事件は経営者の男が首謀したが、(元幹部の男が)果たした役割は大きい」として、元幹部の男に懲役1年6月、罰金40万円を求刑した。弁護側は「暴力団や警察官との関係を誇示する経営者の男に絶対的服従を強いられ、指示命令に従った犯行。反省もしている」と述べ、執行猶予付きの判決を求めた。判決は10月11日。 また、27日には経営者の男の論告求刑公判が名古屋地裁(前田巌裁判長)であり、検察側は「反社会性の強さは際立っており、大胆不敵で悪質な犯行」として、懲役3年6月を求刑。ただ、元幹部の男が現金や高級車を県警関係者に渡したと証言したことに関しては、求刑前に行われた被告人質問で「指示していない」と否定した。(蔵元英二)
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社会 2013年09月30日 11時00分
『赤旗』でも批判された エイベックス松浦社長の“自慢話”
エイベックス・グループ・ホールディングスの松浦勝人社長が、フェイスブックに書いた贅沢な悩みを『赤旗』が批判。ネット上でも辛辣な意見が集まっている。 最近の松浦氏は女性や私生活の問題等が報じられ、話題になっているが、今度はカネの問題である。 発端は8月2日付で松浦氏がFBに書き込んだ内容であった。読んでいるとむかつくかもしれないが、要旨をまとめるとこうなる。 〈こんな僕でさえ富裕層といわれるならば…富裕層は日本にいなくなっても仕方ない(中略)この国はあえていうなら富裕層に良いことは何もない〉 〈僕としては、税金は個人の所得報酬に対して50%という国との折半が我慢の限界だった。所得税が20%台の国はたくさんある〉 〈こんなことをしていたら富裕層はどんどん日本から離れていくだろう(中略)貧富の差を出してしまった責任をどこへ問うべきか〉 たしかに、多額の税金を持っていかれる悩みはわかる。だが、そこには金持ち臭が漂い、自慢が見え隠れして、読んでいてアホらしくなる。 『赤旗』でも〈株主天国の恩恵をチャッカリ受けておきながら(良いことは何もない)などと言うのは聞いてあきれる〉と批判している。 では、松浦氏の収入はいくらなのか。'13年3月期の報酬は4億5100万円(賞与2億1000万円含む)で、この他、株の配当もある。受け皿会社『マックス2000』が205万株、松浦氏個人が135万株で合計340万株保有。1株につき55円(前期40円から10円増)の配当で1億8700万円の収入。報酬と配当を合わせると6億3800万円である。 ただ、証券優遇制(配当については節税会社でも保有しているため)で、税金は35%に抑えられるため4億1400万円が手元に残る。こんなに稼いでいて文句を言うな、ということだ。 ネットでも〈4億円も手元に残る人間が『富裕層と言われるならば』という発言はどれだけ『貧困層』を不愉快にさせているか〉など切り捨てる意見が多い。 いずれにせよ、最初から最後まで自慢話を聞かされた感じで、もうこりごりというしかなかろう。