社会
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社会 2013年10月13日 15時00分
キーワードは脱原発 小泉進次郎復興政務官が射止める2020年「東京五輪」総理の座(1)
総理辞任から7年。政界のキナ臭い話には一切、沈黙を守り続けてきた小泉純一郎元総理が、ここにきて安倍政権の原発再稼働にNOを訴え、鬼神のごとく「脱原発」を唱え始めた。 今なお国民に人気の高い元総理の豹変ぶりに、永田町と財界筋は大慌て。狙いがどこにあるのかが詮索され始めているが、本誌はその真意をうかがい知る人物から驚愕の情報を入手した。 実は、この動きは天才的な政治感覚を持つ小泉元総理の陽動作戦。最終的な狙いは、「海外にまで原発のトップセールスを続ける安倍政権の倒閣」と「'20年の東京五輪開催時に、息子の小泉進次郎を総理の座に就けることだ」というのである。 その内幕を自民党のベテラン議員がこう明かす。 「これは一部記者筋も掴んでいるが、ポイントは『脱原発』を訴える小泉節がいつから挙がりだしたかという点にある。その時期はまさに進次郎が『復興政務官就任確実』と報じられだしたころから。五輪招致が決まる前から周囲に『汚染水の処理はごまかし切れる問題ではない』と漏らしていた小泉元総理は、息子の異例の抜擢を機に、『脱原発による環境型社会の建設』を提唱。その旗手として進次郎を総理の座に就け、原発ゼロ社会を実現しようとしているのです」 この議員によれば、もともと小泉元総理がこうした計略を企て始めたのは、8月中旬のことだという。同氏はこの時期にフィンランドで建設中の、世界で唯一の核廃棄物最終処分場『オンカロ』を視察。その際に「安倍政権の倒閣」と「環境型社会へのシフト」の腹を固めたというのだ。 「実は、この視察には三菱重工や日立製作所、大手ゼネコンなどの原発担当者らが同行していた。ところが小泉氏は、視察後に『俺が現役に戻るとすれば、原発推進でまとめるのは無理』『ゼロならまとめられる自信を得た!』と断言し、周囲の推進派をあ然とさせたというのです」(前同) ちなみに、この時には帰国した小泉氏が「原発再稼働」を声高に批判しなかったことから、自民党の推進議員らは一様に胸を撫で下ろしたという。だが、それが加速化したのは進次郎氏の「復興政務官就任」が本格化した9月中旬から。この時から激烈な原発批判が展開したのだ。 政治部記者がこう話す。 「『小泉脱原発劇場』ともいえる事態が勃発したのは、9月16日に財界関係者の結婚式に出席した小泉氏が、『原発は止めるべき!』と口にしてから。続く24日には雑誌『プレジデント』のフォーラムに招かれ、『原発は安全でクリーンでコストが安いということに疑問を抱いた』『できるだけ早く政治は(原発をゼロにする)決断をすべきだ』と公然とまくし立てたのです」 また、小泉氏の蠢動ぶりはこれにとどまらず、9月27日にはみんなの党の渡辺喜美代表と会食。「脱原発は政治がリーダーシップを発揮しないと進まない!」とブチ上げると、続く10月1日には名古屋で行われた講演に出席。「原発ゼロは無責任というが、推進するほうがよほど無責任だ!」と吠えまくったのだ。 こうした発言の数々を見れば、もはや小泉氏が「脱原発」と「安倍政権の倒閣」に動き出したことは明らか。だが、気になるのはなぜ、進次郎氏を7年後の東京五輪開催時の総理総裁に押し上げようとしているかという点。そこには、小泉元総理特有の政治感覚が潜んでいると見られているのである。
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社会 2013年10月12日 17時59分
女児へのわいせつ行為で有罪確定した大阪府警巡査長 なんと他にも14人にいたずらしていた
女児に対するわいせつ行為で、大阪府迷惑防止条例違反罪に問われ、罰金刑が確定した府警広報課音楽隊係の巡査長の男(28)の余罪がゾロソロ出てきて、他にも女児14人に、わいせつ行為をしていたことが分かった。 府警では10月10日、強制わいせつなどの疑いで、巡査長を書類送検し、同日付で懲戒免職処分にした。 書類送検容疑は、11年12月〜12年5月、住んでいた同府寝屋川市内のマンションや公園などで、7〜11歳の女児計7人の胸や尻を触るなどした疑い。 府警監察室によると、巡査長は女児を狙った理由について、「日常では味わえない性的興奮を感じた。幼い子供なら、警察に通報される可能性も低いと思った」と、とても現職の警察官とは思えぬ供述をしている。 また、調べに対して、「他に14人の女の子を触った」と話しているが、そのうち、被害者が特定できた計7人への容疑で書類送検された。 主に非番の際に女児に声をかけたという巡査長は、1日に3人の女児へのわいせつ行為に及んだこともあったという。 巡査長は2月10日、同市内の商業施設の書店で、絵本を見ていた保育園児の5歳女児の尻をスカートの上から触ったとして、府迷惑防止条例違反の疑いで、3月12日に逮捕、起訴された。6月に罰金40万円の有罪判決を受けていた。 府警の平井公雄監察室長は「警察官として言語道断で、厳正に処分した。被害者にお詫びし、再発防止に努めたい」としている。(蔵元英二)
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社会 2013年10月12日 15時00分
森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 安倍総理の致命的失策
10月1日、安倍総理が消費税率を予定通り来年4月から8%に引き上げると発表した。私は、これでアベノミクスは終わりだと思う。日本経済は失速し、増税しない場合よりも、かえって財政は悪化するだろう。 それは、生活感覚で考えればわかる。来年度、消費税引き上げの影響で消費者物価は2.5%上昇する。3%に届かないのは、医療費や家賃など非課税品目があるからだ。物価上昇への影響はもっと小さいとみる人もいる。'97年に消費税率を3%から5%へ引き上げた際には、企業努力で増税が吸収されたケースが多かったからだ。 しかし、今回はそうは行かないだろう。まず、消費税の引き上げ幅が3%と大きいことだ。これを自社負担で呑み込んだら、多くの企業が赤字転落してしまう。そして、もうひとつの理由がすでに物価が上昇し始めているということだ。たとえば7月の生鮮品を除く消費者物価上昇率は、前年比0.8%に達している。個別品目でみると、デスクトップパソコンが前年比24.4%も値上がりしている。つまり、企業が値上げをしやすい環境になってきているのだ。消費税の増税分は、かなりの部分が価格転嫁されるだろう。 それだけではない。日銀は今年4月に、今後2年間で物価上昇率を2%とする物価目標を掲げている。来年度末が物価目標達成の期限だから、来年度の平均物価上昇率は1.5%になるだろう。なお、この物価上昇目標には消費税増税の影響は含まれないと日銀は言っている。つまり、来年度の物価上昇率は、この二つを合わせた4.0%程度になるとみられるのだ。 その一方で、賃金は上がらない。今年7月の「きまって支給する給与」は、前年比で0.3%下落している。これだけ景気が拡大する中で、賃金が上昇しないのだから、来年度突然賃金が上昇するとは考えられない。 また、年金も増えない。それどころか、この10月から公的年金の支給は1%カットとなった。デフレ時代に物価スライドで年金給付を下げなければならないのを放置してきたことのツケだ。来年度もこの1%カットは続く。さらに、物価上昇率がプラスになるとマクロ経済スライドが発動されるので、来年度の年金が増えることはないだろう。 つまり、現役世代も年金世代も収入が増えない中で、物価が4%も上がるのだ。これで景気が失速しないはずがない。消費税増税などしなくても、物価が上がれば税収は増える。たとえば、2%物価が上昇すれば、名目GDPは10兆円増える。そのうち1割が税金として入ってくるから、税収は1兆円増えるのだ。 ただ実際は、税収はもっと増える。たとえば、デフレから脱却すれば、企業の利益が増えるから法人税の税収が増える。所得税も累進課税になっているから、金持ちの所得が増えれば大きく増える。さらにインフレになって金利が上昇すれば、その分利子に対する税金が増えるのだ。いまは超低金利で定期預金の金利が0.03%しかつかないが、これが1%になるだけで33倍の金利になり、利子の税金も33倍入ってくるのだ。 消費税引き上げで、景気を腰折れさせれば、すべてが水の泡になる。安倍総理の判断ミスは、今後政権に大きくのしかかっていくだろう。
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社会 2013年10月11日 15時00分
泉田新潟県知事の苦肉の選択
東京電力が柏崎刈羽原発(新潟県)6、7号機の再稼働に向けた審査を原子力規制委員会に申請した。 7月の物別れから2カ月、東電・廣瀬直己社長と新潟県・泉田裕彦知事の再会談が、9月25日に実現。泉田知事は東電の申請に対し《県との協議後に修正申請すること》、《フィルター付きベント(排気)設備は地元の了解が得られなければ使用できないことを明記すること》との条件付きで承認したことを文書で伝えた。さらに「安全協定に基づく事前了解の協議ができないと判断した場合は、申請の承認を無効とする」考えも明らかにした。 東電はホッと一息である。何しろ10月末に800億円、12月には3000億円の借り換えを控えており「前回のように要望書を受け取ってもらえないようでは、銀行団は首を縦に振らない。土下座してでも知事に受け取ってもらう必要があった」(関係者)からだ。 申請を受け、銀行団は借り換えに応じて融資を継続する方向で最終調整に入った。東電にとっては柏崎刈羽の再稼動=黒字化に道筋が見えたことになる。 「今年の夏、東電は昨年9月と同様8.5%程度の電気料金値上げを検討するとの文書を提示している。一部銀行から『料金を再び引き上げるべき』と詰め寄られたからで、言い換えれば今の東電は、銀行団のご機嫌取りに汲々としているということです」(金融情報筋) 一方、泉田知事にしても県議会の突き上げや、電気料金再値上げともなれば、本人に批判が集中するのを避けられない。 「『安全安心とお金、どちらが大事ですか』と詰め寄っていましたが、最後は天秤にかけざるを得なかったのでは」(地元紙記者) 結局、顧客であるユーザーなど、テイのいい人質にすぎないようだ。
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社会 2013年10月11日 11時00分
映像不具合騒動が不吉 『東芝』テレビ事業縮小の前途多難
カレンダーが10月に替わった途端、東芝製の液晶テレビ『CELL REGZA』の一部で、映像が全く映らなくなる怪現象が起こった。BS・110度CSデジタル放送に関するソフトウェアを自動アップデートした際のバグではないかと推測されているが、関係者から「前日にあんな発表をした呪いでは」という笑えない話も聞こえているのだ。 東芝が赤字続きのテレビ事業に大ナタを振るうことを決めたのは、まさに前日9月30日のこと。同事業に携わる国内外の従業員を今年度末までに半減し、海外3カ所の自社工場を1カ所に集約するという。 テレビ事業の企画、開発などに当たってきた国内スタッフは、成長分野として期待するエネルギー部門などに配転する計画で、その意味では同社の掲げる「選択と集中」に他ならない。 実際、これを強力に唱えた佐々木則夫社長(現副会長)の下、東芝はハードディスク事業、携帯電話端末事業、中小型液晶パネル事業などを売却し、エネルギー(原発)とストレージ(半導体のNAND型フラッシュメモリ)の2本柱を推し進めてきた。 「儲けの薄い事業を切り捨て、特定分野に集中することはリスクと表裏の関係にある。特にドル箱とにらむ原発事業は、国内で“脱・原発”の機運が盛り上がっていることから海外に活路を求めざるを得ない。言い換えれば、耳障りのいい『選択と集中』は大きな賭けなのです」(東芝OB) 舞台裏では、もはや同社の伝統と化している“暗闘”が、いまだに経営トップ間で演じられている。 「拡大路線派だった西田厚聰会長に対し、後任の佐々木さんは原発一筋の人で、集中路線を突き進んだ。これではガチンコして当たり前。両者に挟まれる格好の田中久雄社長が、判断を誤らなければいいが…」(同) 怪現象の原因はともかく、テレビ事業の惨状は、懲りない体質が生んだ当然の帰結かも知れない。
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社会 2013年10月10日 11時45分
高齢者向け売春クラブを摘発! 最高齢女性会員は82歳のおばあちゃん
警視庁保安課は10月8日までに、一般紙に「茶飲み友達紹介」と称して広告を載せ、高齢男性に売春を斡旋(あっせん)したとして、売春防止法違反の疑いで、売春クラブ「三愛」経営の男(70=東京都葛飾区新小岩)を逮捕した。 逮捕容疑は今年8月と9月、新聞広告を見て電話をしてきた男性会社員(67)に対し、新宿区内の喫茶店で会員女性(65)を紹介し、売春をあっせんしたとしている。 男は「40歳以下はトラブルが多いので高齢者を対象にした。風俗業の印象を与えないために、『茶飲み友達募集』として人を集めたが、売春希望者には趣旨が分かると思った」などと供述し、容疑を認めている。 同課によると、男は約10年前から一般紙に毎日、「茶飲み友達紹介 40歳〜熟年」などとうたった新聞広告を出し、応募してきた男女を5000円の登録費で会員として集めた。同店には「茶飲みコース」と「割り切りコース」があり、面談の上で、売春を意味する「割り切りコース」を希望した男性からは、1回2万〜2万5000円の料金を取っていた。 そのうち、1回1万円の紹介料を男が受け取り、男女約1350人の会員から約3000万円の売り上げを得ていたとみている。 会員は男性が約1000人で、平均年齢は65歳前後。女性は約350人、平均60歳前後で、中にはなんと82歳のおばあちゃんもいたという。 6月に警視庁が高齢女性専門の都内の売春クラブを摘発したが、在籍女性の平均年齢は63歳で、最高齢は73歳だった。 今回の事件で驚くべきは、同クラブの募集広告をスポーツ紙や夕刊紙でもなく、一般紙が掲載していたという点。広告を載せていたのは東京新聞だが、約10年前から売春あっせんを繰り返していたのに、ノーチェックだったのだろうか? 同紙を発行する中日新聞東京本社では、「広告掲載は当社の基準で審査しているが、当該広告は『茶飲み友達の紹介』と理解し掲載していた。犯罪に利用されたことは誠に遺憾。今後はさらに慎重に審査する」とコメントしている。(蔵元英二)
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社会 2013年10月10日 11時00分
企業の暗部を暴き続けたジャーナリスト・六角弘氏の“徹底追求魂”
元週刊文春記者で怪文書評論家としても知られる、ジャーナリストの六角弘氏(本名・佐々木弘)が10月2日、食道がんのため死去した。享年77。 六角氏は企業犯罪などを中心に取材活動を展開し続けた。そこには常に自ら収集した“怪文書爆弾”が存在し、企業の内部事情やスキャンダルを赤裸々に伝え、その現場をくまなく取材して回った。代表的なものは、『そごう』『イトマン』『佐川急便』に絡む巨大組織の経済事件。怪文書の内容は、ライバルを追い落とすための誹謗中傷から、当局の捜査を撹乱するためのデマ、経営陣の暴挙を告発する内部からの悲痛な訴えまで、様々なものが含まれていた。 1981年秋には、収集した怪文書を公開する『六角文庫』を開設。また'98年4月からジャーナリスト志望者向けの『六角マスコミ塾』を主宰。テレビ出演から講演会と幅広く活動をしていたが、同年4月にがんの告知を受けた。'11年の六角氏の年賀状には、「胃袋全摘。食道、膵臓への転移も見つかり、年末まで入退院5回。体重67キロ→43キロ。頭髪がゴソッと抜け、竜宮城の乙女から貰った玉手箱を開けてしまったら浦島太郎になり…」とある。 大のビール党で、ワインも1年間に300本は飲む。また世界数10カ国を“食の旅”で渡り歩く粋狂な一面を持った人だった。ただし、俗に言う「ゲテモノ喰い」で、ミミズ、コウモリ、カエルなども嗜好した。 「オレも良くつき合わされて参ったよ。彼は美味しそうに食べるんだ」 「いつも釣り用のベストをトレードマークに、銀座のクラブに通う。あまりにもラフな服装にママが入店を断わる。後で著名な人物と知って平謝りの顛末もあったが、自由奔放で人付き合いも最高。もう彼のようなジャーナリストは出ないんじゃないだろうか…」 本誌歴代の編集長2人も、思い出を語り死を悼んだ。 好きな京都にマンションを借り「秋の京都は素晴らしい。あそこの鍋料理は極旨だ」と語っていた六角氏。今頃、天国で美酒を堪能しているのだろうか。合掌。(本誌記者・磯崎忠夫)
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社会 2013年10月10日 11時00分
脱法ハーブ取り締まり困難の実状
今年上半期、麻薬に似た幻覚作用がある脱法ハーブなどの摘発件数が51件にのぼったことが、警察庁のまとめで判明した。これは16件だった前年同期と比べると実に3倍を超える。摘発者の総数も66人で、25人だった前年同期の2.6倍に増えている。 社会部記者が言う。 「摘発が増えたのは、12種類の物質を新たに“麻薬”に分類し、含有する脱法ハーブの吸引や自己使用目的での“単純所持”を麻薬取締法違反で摘発できるようになったためです」 51件のうち、同法違反での摘発は19件を占め、前年同期の3件から大幅に増えた。このうち17件は、毒性や依存性が強いとして、新たに麻薬に分類された薬物を所持するなどしていたケースだった。 「今の脱法ハーブをめぐる状況は、一時期六本木を席巻した合成麻薬とよく似ている。とにかく、脱法ハーブには何が入っているかわからない。六本木では、薬理効果が真逆のヘロインとコカインが混入しているものを吸引して死亡したケースもある。今、アメリカで騒がれている『バスソルト』は日本では『メリーちゃん』と呼ばれているが、少量で強烈な効果があり運びやすい。しかも、覚せい剤のように厳しく罰せられない。これに何らかの組織が目をつけないわけがありません」(薬物捜査が長い警察関係者) 3月の法改正で指定薬物は大幅に増えたが、これで脱法ハーブを販売するショップを厳しく規制できるわけではない。新宿歌舞伎町では、相変らず堂々と営業を続けている。 「指定薬物を販売していたとして摘発はできるが、起訴に持ち込むのは難しいのが現状です。やはり原因は、脱法ハーブに何が入っているか製造者しか知らないからです。仮に起訴しても裁判を維持するのは困難なのです」(同) かくして脱法ハーブは、ますます蔓延する気配だ。
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社会 2013年10月09日 18時00分
ボーイズバー店員が“従順”と“凶暴”で操った奇妙な四角関係
「澤木さんの遺体は、バラバラにされた状態で黒いビニール袋にくるまれ、さらに圧縮袋に包まれた状態でプラスチック製の衣装ケースに入れられていました。腐敗が進んでいるため、臭いが出るのを防ぐためだったとみられています」(宮崎県警担当記者) 10月2日から3日にかけて、宮崎市の無職・澤木友美さん(27)の死体を遺棄したとして、東竜二(28=住所不定)と同市の金丸真菜実(23)、阿部祐美(22)の3容疑者が死体遺棄容疑で宮崎県警捜査一課などに逮捕された。 「事件が発覚したのは、9月30日に澤木さんの母親から捜索願が出されていたからです。警察は事情を知っているとみて、澤木さんと同居していた金丸容疑者を捜し、東容疑者と一緒にいる金丸容疑者を発見。事情を聴くと澤木さんの遺体を遺棄したことを一部認めたため、まず2日に2人を逮捕しました」(同) さらに東と金丸両容疑者が遺体を知人宅に置いていると供述したことで、阿部容疑者の自宅を捜索したところ、衣装ケースに入った澤木さんの遺体が発見され、3日に阿部容疑者が逮捕されたのだった。 「宮崎市内のボーイズバーに勤めていた東容疑者は、客としてやって来た澤木さんと今年6月くらいまで交際していました。澤木さんは以前、同市内のクラブで働いていて、金丸と阿部両容疑者も同じ店で働く知人だったのです。この女性2人の容疑者が東容疑者に入れ込んでいたとの情報があり、東容疑者の元同僚は『2人とも東にゾッコンで、店に来ても他の店員は完全に無視して、東としか話をしなかった』と語っています」(社会部記者) 金丸、阿部両容疑者は、多い日には店で1日10万円以上使うこともあった。 「東容疑者は人当たりが良く客の評判も良かったようですが、彼の言いなりだった2容疑者が同店で彼の無理な要求に応える姿が目撃されている。加えて、彼と付き合ったことがあるという女性は口を揃えて『1〜2カ月は非常に優しく接するが、以後は人が変わったように豹変し暴力的になる』と言っています」(同) 現時点(10月6日)で3容疑者は殺害に関しては否認している。四角関係の実態は明らかになるのか。
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社会 2013年10月09日 11時45分
ホストクラブの脱税工作に協力した元国税調査官が見返りに現金100万円を授受
大阪地検特捜部は10月4日、大阪国税局の調査官がホストクラブの脱税に関与したとされる事件で、脱税工作に協力した見返りに、現金約100万円を受け取ったとして、国家公務員法(守秘義務)違反罪などで起訴されている同局西税務署の元上席国税調査官の男(43)=9月18日付で休職=を加重収賄の疑いで再逮捕した。また、内部情報漏えいを依頼したとして、国税局OBで税理士の男(61)を贈賄などの疑いで再逮捕した。 元調査官の逮捕容疑は、OB税理士の顧客だった大阪市のホストクラブ運営会社「M」の脱税が、11年7月の抜き打ちの税務調査でばれないように、あらかじめ調査日時を漏えい。調査でもM側にウソをつかせるなどし、見返りとして、同年9月10日頃、OB税理士から約100万円を受け取ったとしている。 特捜部は認否を明らかにしていないが、捜査関係者によると、元調査官は現金の授受を認めている。 税務調査は事前の情報通り、11年7月28日から行われたが、元調査官はこの前にM社の事務所を訪問して、打ち合わせを行っていた。同社関係者らに、調査でチェックされそうな場所を教えたり、不都合な資料を隠すよう指示したりしたもよう。 調査当日は元調査官も担当の一員として、何食わぬ顔で同社を訪問。同社側の虚偽説明を受け入れるなどして、チームの他の職員が脱税に気付かないよう工作した。同社が指摘された脱税額は実際より少なくなり、追徴税額も低く抑えられたという。 大阪地検は4日、国家公務員法(守秘義務)違反罪で元調査官を追起訴。OB税理士もヤミ金融業を営んでいたとして、貸金業法違反罪などで追起訴した。 元調査官は93年7月から2年間、OB税理士と同じ東大阪税務署で勤務。OBの男が不祥事で98年に懲戒免職となってからも、交流が続いていた。(蔵元英二)