社会
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社会 2014年01月12日 15時00分
世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第59回 公共事業費増額のウソ
昨年の12月24日、安倍内閣が2014年度予算案を閣議決定した。 アベノミクスを引き続き推進するということで、一般会計の総額は過去最大の約95兆8800億円に達した。 上記を受け、例により朝日新聞などの大手マスコミが、 「家計に負担増を求める一方で、予算を大事に使って国民に理解を求めようとする姿勢は見られなかった」(朝日新聞 2013年12月25日一面「予算大盤振る舞い」より) と、的外れな批判を展開しているが、ことは「家計簿」の話ではない。国民経済の問題なのだ。 現在の日本はデフレという問題を抱えている。デフレとは、バブル崩壊後に民間が借金返済を始め、国内の消費や投資が減り、物価が下落し、生産者の所得が縮小することで深刻化していく。 その解決策は「誰か」がモノやサービスに対する消費、投資を増やし、国内の需要不足を解消する以外にない。 安倍政権は2014年4月時点の消費税増税を決めてしまった(これ自体はデフレ促進策で問題)。少なくとも来年4月に、消費税増税前の駆け込み消費の反動がくるのは間違いない。すなわち、国民が「お金を使わなくなる」わけだ。 そんな状況で、政府までもが「予算を大事に使う(節約する、という意味だと思うが)」などとやった日には、国内でお金を使う経済主体がますます減ってしまう。 結果的に、別の誰かの所得が縮小し、ますますおカネが使われなくなり、デフレが深刻化していくことになる。 というわけで、デフレ脱却を目指す安倍政権が政府の予算を拡大すること自体は正しい(デフレ対策として)。 問題は予算拡大の内容であるが、マスコミでは相も変わらず、 「族議員の活動が活発化、『国土強靭化』を旗印に建設・道路族が予算確保に突き進んだ結果、公共事業費は約5兆9600億円に達し、前年度から12.9%の大幅増となった(2013年12月24日、時事通信)」 と、いつも通りのレッテル貼りや印象操作に加え、大本から間違った報道がされていたので、本稿にて修正しておきたい。 現実には、2014年度の公共事業費は実質的には全く増えていない。 それにもかかわらず、見かけの公共事業費は13%近くの増加になってしまっている。なぜだろうか。 実は、'13年度まで「社会資本整備事業特別会計」として特別会計に計上されていた予算(6167億円)が、特別会計改革により一般会計予算に移ってきたのだ。 すなわち、これまでは一般会計として予算化されていなかった社会資本整備予算の一部が、'14年度から「公共事業費」として計上されるようになっただけなのである。 社会資本整備事業特別会計の上乗せ分を排除すると、'14年度一般会計における公共事業予算は5兆3518億円。対前年比ではわずかに1.9%の増加である。 しかも、2014年4月には消費税が5%から8%に増税される。 すると、'14年3月まで105で購入されていた財やサービスの名目的な価格が、税率アップにより108になるわけだ。パーセンテージで書くと、政府の公共事業といったサービスを含め、否応なしに2.78%価格が上昇することになる。 公共事業予算が1.9%しか上がらないということは、これは実質的には「予算削減」と同じである。 公共事業関係費にしても、政府の支払いの時点で消費税が課せられている。消費税分は土木企業、建設企業などがプールしておき、事業年度が終わると「政府」に戻ってくることになる。 というわけで、公共事業を受注する企業側から見ると、「見かけの予算は確かに1.9%増えたが、消費税として政府に支払わなければならない金額がそれ以上に増えてしまった」 という話になり、実質的には「マイナス予算」になってしまうのだ。 実質的には民主党政権期までと同様に、公共事業費が削減されているという話だ。 無論、公共事業関係費の中には、土木企業、建設企業に支払われるわけではない「用地費」などがあるため、土建企業への発注金額がプラス化するか、マイナス化するかは、かなり微妙なところではある。それにしても、時事通信等のマスコミが書いている「前年度から12.9%の大幅増」というのは、明らかに「ウソ」だ。 加えて、公共事業費1.9%増とは、消費税増税の影響を除いたとしても、大した増加率ではない。 何しろ、政府が閣議決定した一般予算総額の増加率は3.5%だったのだ。それにもかかわらず、公共事業費は1.9%しか増えない。 相対的に見ると、公共事業費は他の予算と比べて「増えていない」というのが真実なのである。 '97年の橋本政権以降、我が国では公共事業費には「マイナス・シーリング」が適用され続けてきた。マイナス・シーリングとは、「前年よりも必ず予算を減らす」という意味になる。 しかも、'14年度に公共事業費が1.9%増えるとはいえ、比較対象は「コンクリートから人へ」という、日本の国土的条件には全く合わない思想に侵されていた民主党政権下の予算なのである。 民主党に政権交代する前、麻生政権期に組まれた'09年予算では、公共事業費は当初予算で7.1兆円だった(さらに、リーマンショックのダメージを食い止めるために、1.7兆円の補正予算が組まれた)。 '14年度の公共事業費が「名目的」に増額されたとはいえ、いまだに麻生政権時代を回復していないというのが真実だ。 現在の日本は、橋本政権以降の公共事業削減や「公共事業の一般競争入札化」という規制緩和の影響で、土建企業の供給能力が小さくなってしまっている。我が国の建設業許可業者数は、ピークの小渕政権期(60万社)に比べ、すでに13万社も減少している有様なのだ。 土建企業の供給能力を回復するためには、長期的な公共事業の需要(予算)を政府がコミットする必要があるが、'14年度の「公共事業費の名目増」で果たして十分なのだろうか。 現実の予算を見る限り、「とてもそうは思えない」というのが普通の見方ではないだろうか。三橋貴明(経済評論家・作家)1969年、熊本県生まれ。外資系企業を経て、中小企業診断士として独立。現在、気鋭の経済評論家として、わかりやすい経済評論が人気を集めている。
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社会 2014年01月12日 11時00分
スクープ告発第3弾 忘年会・新年会に横行する食材使い回し ビールに発泡酒注入… 常態化する残飯フルコース(下) 〜ジャーナリスト・吾妻博勝〜(2)
飲みかけが使い回しされるのはまだある。ビールが横綱なら、大関は日本酒である。東京・新宿にある中型居酒屋の従業員が話す。 「歌舞伎町という土地柄、常連客はそんなに多くない。どこかで飲んで、飲み足りない連中が3〜4人でフラリと入ってくる。店の方針で常連客にはインチキやらない。インチキやるのは一見客だけ。たいがい酔っているから。うちは1合徳利はないんだ。日本酒頼めば、2合徳利ときまっている」 どう使い回しするのか。 「酔って入ってくる客が多いから、2合徳利だと飲み残しが出ることが多い。3人で来て、『日本酒3本』と頼まれれば、6合になっちまう。上げ底だから、実際はそんなに入っていないけどね。飲み残しがあれば、たとえ一滴でも取り置きするんだ。それが徳利1本分になったら、安物の醸造アルコールを注ぎ足して最低でも2〜3本分に増やす。純米大吟醸以外は、ほとんどに醸造アルコールが入っているから、酔った客は特に気づかない」 酔っていない客には、「醸造アルコールの混合率を低くしてやる」から、これも気づかれないという。 「ただし、ヤクザにだけは絶対にインチキやらない。日本酒の使い回しは先代の時代からあって、あるとき、それがバレたらしい。サラリーマンだと思ったのがヤクザだった。30万円で勘弁してもらったそうだけど、そのヤクザが今じゃ親分だ。今でも『元気にやってるか?』とか言って、たまに顔出すけどね」 ところで、話に出てきた「醸造アルコール」は、醸造“用”アルコールのことで、原料はサトウキビの絞りカス、雑穀など。アルコール臭がプンプンして、そのままではとても飲めたシロモノではない。だが、これに白砂糖を加えると限りなく焼酎に近い味になるため、激安居酒屋では焼酎代わりに悪用される。 さほど飲んでいないのに普段より酔いが回るときは、焼酎ではなく醸造用アルコールが使われている可能性が極めて高い。 一般に「清酒」と呼ばれる1升1500〜2000円のものは、米と麹だけで作った酒に醸造用アルコールを加えて10倍近くまで薄めたものだ。 かつて安酒屋には「合成酒」というのがあったが、これは醸造用アルコールに糖分を加えて食品添加物で味つけしたもの。だから、頭が割れそうに痛くなったり悪酔いしたりするのだ。 飲み会が多くなるこの時期は、飲み残しを合成酒で割った酒にぶつかる機会が多くなる。日本酒党には要注意の季節だ。
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社会 2014年01月11日 17時59分
お地蔵さんを盗んで質屋で換金
なんとも、罰当たりな男たちがいたものである。 兵庫県警長田署は1月7日、同県神戸市内で地蔵菩薩像計9体を盗んだとして、窃盗容疑で、無職の男・A(22=住所不定)=別の強盗罪で起訴=と、無職の男・B(21=同市神戸区)=窃盗罪で起訴=を書類送検した。 同署によると、Aは昨年10月4日〜10日、同市長田区、兵庫区のお堂6カ所から、地蔵7体(高さ約20〜25センチ)を盗んだ疑い。 Bは友人のAから、「地蔵は金になる」と聞いて、Aの手口をまねて、同10月に兵庫区などで地蔵2体を盗んだ疑い。 2人は盗んだ地蔵9体のうち8体を、同区の質屋に持ち込み、断る店主にすごんで、1体約3000円で換金させていた。 Aは「最近は古い仏像が人気で高く売れると聞き、金になると思ってやった」と容疑を認めているという。 盗まれた地蔵9体のうち6体は、阪神大震災で大きな被害を受けた長田区にあった。なかには、近所の住民ががれきの下から掘り起こして、守り続けてきた物もあり、近隣住民は「心のよりどころを盗まれた」と憤慨していた。 幸い盗まれた地蔵9体はすべて見つかり、元のお堂に戻され、住民も安堵したようだ。 Aは昨年10月下旬、市内の牛丼店で8万円を奪ったとして、強盗容疑で逮捕され、その後の捜査で一連の地蔵盗みが発覚した。(蔵元英二)
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社会 2014年01月11日 15時00分
森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 こんな幕引きでいいのか
東京都の猪瀬直樹知事が、徳洲会グループから5000万円を受け取っていた問題の責任を取り、昨年12月19日に都議会議長に辞職届を提出した。都議会は24日に臨時の本会議を開き猪瀬知事の辞職を可決する予定で、猪瀬知事が自ら申し出た給与の全額返上も見送られ、知事には退職金も支払われる見通しとなった。 さらには議会として打ち出した偽証をすれば刑事罰に問われる百条委員会の設置も、共産党以外の自民、公明、民主の意向で見送られることになった。都議会による猪瀬知事の追及はすべて終わったということになる。本当にこんな幕引きでいいのか。 都議会の総務委員会での猪瀬知事の答弁は、疑惑だらけだった。5000万円の現金を保管していた貸金庫は、そもそも妻が借りていたものではなく、資金受け取りの前日に慌てて借りたものだった。しかも、その貸金庫は資金受け取りから半年も経って、東京の銀行から横浜の銀行に移し替えられていた。知事は、それまで資金には一切触れていないと証言していた。 猪瀬知事の追及は、今後、検察の手に委ねられることになるが、問題はそこではない。徳洲会グループは、鹿児島でバラマキ型の選挙を行い、親族からも逮捕者を出している。同じことを東京でやっていない保証はない。都議会議員、あるいは国会議員にも、徳洲会マネーを受け取っていた議員がいるのではないか。 そもそも、都議会での追及は不思議なことだらけだった。12月5日から始まった東京都議会の代表質問で、与党である自民党と公明党が、猪瀬都知事に5000万円の金銭受領に関する説明を求めなかったのだ。そして民主党までが、翌日から同じ対応をとった。 「一問一答のやり取りができない代表質問では、十分な追及ができない」という理屈がつけられたが、共産党は答弁を求めていた。そして、自民、公明、民主は、百条委員会の設置にも当初から時期尚早と否定的だった。猪瀬知事追及のため開かれた総務委員会も、知事の答弁が二転三転して信用できないとして、途中で打ち切ってしまった。 都議会は明確に猪瀬知事を辞任に追い込もうとしていた。知事に解散権を行使されるのが怖かったという説もあるが、それだけが理由とは思えない。 もし、疑惑をすべてクリアにしようと思うのであれば、全ての都議会議員が徳洲会マネーを受け取っていないか調査し、資金提供側の徳田ファミリーからの証言も求めるべきだったろう。それをまったく行わず、猪瀬知事の辞任で幕引きを計ったのは、一種の取引が成立したからではないのか。 疑惑が都議会議員から国会議員にまで広がれば、政権を揺るがすスキャンダルになる。ならば、猪瀬知事に給与も退職金も支払い親切な人からお金を借りただけという形で名誉を守る。その代わりに、猪瀬氏は、今後、この問題に関して貝になるという取り引きだ。 猪瀬知事は、今後一人の作家に戻るという。元々優秀なジャーナリストだったのだから、もう一度ジャーナリスト魂を発揮した作品を発表して欲しい。私が期待するタイトルは、「お前らだってもらっていたじゃないか」だ。もしこの本を出してくれたら、私は10冊まとめて買う約束をする。
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社会 2014年01月11日 11時00分
スクープ告発第3弾 忘年会・新年会に横行する食材使い回し ビールに発泡酒注入… 常態化する残飯フルコース(下) 〜ジャーナリスト・吾妻博勝〜(1)
食べ残しがあれば、飲み残しもある。実は、使い回しの横綱は、宴会で最初に手にするアルコール類だ。その中でも最強・最悪の横綱がビールである。 「冬でも生ビールはよく売れますね。忘年会、新年会では、最初の一杯はビールで乾杯が多いですから。形式的なものだから、ビールが好きじゃない人の分も注文されるわけですよ。乾杯が終わってしばらくすると、あれだこれだと注文するから、皿でテーブルがいっぱいになっちゃって、飲みかけのジョッキがジャマになってくる。当然、『下げてくれ』となる。店にとっては、その飲みかけがお目当てなんです」 こう話すのは、JR渋谷駅に程近い居酒屋の店長。覚せい剤で何度も捕まった、ある有名女優のバカ息子が出入りしていた店だ。 「客席から下げたビールは、別の洗ったジョッキに移します。半分しか入れません。それを大型冷蔵庫に並べておくんです。忘年会、新年会シーズンは、飲みかけがいっぱい出るのがわかっているんで、それ用のスペースが取ってある」 冷蔵庫の中は通常より低い2〜3度に設定してあるので、「30分も置けばキンキンに冷える」という。 「冷えた飲みかけにサーバーから新しいビールを注ぎ足したのがAランク。新しいのは半分しか足さず、代わりに安い発泡酒を入れたのがBランク。新しいのをゼロにして、発泡酒だけ注ぎ足したのがCランク。客の酔い加減を見ながらA、B、Cを使い分けます。でも忙しいときは、使い回しも急速回転です。下げた飲みかけをジョッキごと冷やして、注ぎ足しをやって、そのまま出しちゃいます。前の日の飲みかけが冷蔵庫に残っていたら、それも使っちゃいますから」 注ぎ足しを「炭酸水で済ませる」こともあるという。 その結果、ジョッキ50杯が「80杯以上の売り上げになる」というのだ。来る日も来る日もデタラメのオンパレード。従業員に内部告発されないのか。店長は、「最も気にしているのは、そこです」と言う。 「でも、されたことがないんだ。採用するときと辞めるときに誓約書に署名させ、ハンコも押させるから。『店内で見聞したことは他言しない。他言して店が損害を被った場合は、賠償責任を持つ』とね。採用のときはしないけど、辞めるときは、目つきの悪いヤツをわざと同席させる。いかにも怖そうなヤツが友達にいるんで、そいつに頼む。ちょっと飲ませてね。最後にビビらせておくと、効き目抜群だ」
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社会 2014年01月10日 16時00分
元警察官の電車痴漢裁判の行方
昨年12月19日、東京地裁で、ある男の裁判が開かれた。 「罪名は迷惑防止条例違反。いわゆる電車での痴漢です。こういった裁判は普段珍しくもないのですが、今回はただの痴漢裁判ではなかった。被告は埼玉県川越市に住む64歳の男ですが、なんと5年前に退職した元警視庁の生活安全部参事官だった。それほどの人物が、なんと女子高生の下半身を撫で回した疑いで裁判にかけられているんです」(司法記者) 同被告は昨年6月18日午後6時半頃、夕方のラッシュ真っ最中の時間帯に、東武東上線の電車内において、当時16歳だった女子高生の下半身を着衣の上から触ったとして起訴されている。池袋から成増駅の間に下半身を触ったとのことで、被害を受けたとされる女子高生から電車を降りるように言われたという。 成増駅に駆け付けた警視庁高島平署の署員に引き渡された後、任意で事情を聴かれていた被告。現役の頃は、多摩地区の警察署長や、痴漢などを捜査する生活安全部の生活安全特別捜査隊長も歴任していたという。捜査していた側の人間が捜査されるという事態になっているのだ。 東京地裁で開かれた初公判で被告は、逮捕当時と同じように『痴漢はやっていない』と否認を貫いた。 「1時間で予定されていた初公判は20分も経たないうちに終了し、次回は今年の1月29日。この日は何と、被害者とされる女子高生の証人尋問が行われることになっています。被害者と被告の言い分が真っ向から対立していますので、裁判は長期化する恐れもあります」(司法記者) 先々行われる被告人質問ではどのように身の潔白を証明するのか。裁判の行方に注目だ。
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社会 2014年01月10日 12時00分
ビートたけし“公認” 東国原新都知事で風俗大盛況(4)
現時点では東国原氏がたけしに都知事選出馬のために挨拶に来たという情報はない。ただ、シタタカな彼はそのタイミングを虎視眈々と狙っていると見られている。 「東の性格を知っているたけしは、『東は何かのタイミングでオイラのところに会いに来て、メディアの前で“たけしさんにしっかり、やれよと言われました”と言いたいんだろう』と言ってます。たけしのお墨付きがあれば浮動票も大いに期待できるでしょう」(民放プロデューサー) たけし自身はこれまで同様、積極的に応援するつもりはないようだが、だからといって愛弟子である東国原氏をムゲに突き放すこともできないようで、距離の取り方には頭を悩ませているようだ。 「そういう事情が見えているたけしは『東に会わないようする』とは言ってますが、優しい人ですから実際に会いに来られたら断れないでしょうね。いったいどうなることやら」(前出・プロデューサー) もっとも、仮に東国原氏が東京都知事に当選したケースを考えれば、悪いことばかりではなさそうだ。 「まず、なんといっても'20年に開催される東京オリンピックです。都知事の任期は4年ですが、オリンピックに向けたさまざまな準備を円滑に進めるためにも、よほどの失敗がない限り次の選挙で選ばれた都知事が4年後の選挙でもそのまま再選される確率は高い。そうなれば師匠のたけしが五輪セレモニーの総合演出に起用されるかもしれませんよ」(スポーツ紙デスク) さらに、風俗業界からも“東国原待望論”が聞こえてくる。 「石原−猪瀬都政下では、五輪招致のために新宿歌舞伎町浄化作戦のような悪政や、青少年健全育成条例のような表現の自由を制限しかねない政策がまかり通ってきた。その点、風俗通いで摘発された過去を持つ東国原が知事になれば、今よりは自由な政策に転換する可能性は高い。少なくとも歌舞伎町、上野、池袋など歓楽街の活性化のためには東国原都知事は大歓迎ですよ」(風俗店経営者) 水面下での攻防戦が続きそうだが、時間はそれほど残されてはいない。東国原氏がどんな決断を下すかによって、東京都の盛り場・風俗事情にも大きな影響が出ることになりそうだ。 その意味でも、ビートたけしの“公認”が得られるか否かが注目される。
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社会 2014年01月10日 11時45分
読売新聞のロリコン記者が女子高生と援助交際し御用に
警視庁碑文谷署は1月9日までに、女子高生に現金を渡し、わいせつな行為をしたとして、児童買春・ポルノ禁止法違反(買春)容疑で、読売新聞西部本社経済部記者の男(44=福岡県福岡市西区姪浜駅南)を逮捕した。 逮捕容疑は、昨年8月19日午前、東京都新宿区歌舞伎町のホテルで、大阪府在住の私立高校1年の女子生徒(当時16)に、現金3万5000円を支払って、わいせつな行為をした疑い。 記者は「間違いありません」と、容疑を認めているという。 同署によると、記者は犯行当時、東京本社経済部に勤務しており、女子高生がインターネットの掲示板に、無料通信アプリ「LINE(ライン)」のIDと売春をほのめかす書き込みをしていたのを発見。「LINE」を通じて、女子高生に連絡を取り、日時や場所を決めて、援助交際に及んだ。記者は偽名で「LINE」に登録していた。 女子高生は夏休みで、大阪から東京に遊びに来ていた。2日後の同21日に、女子高生が警視庁に補導され、その供述から発覚した。 読売新聞グループ本社広報部は「本紙記者が逮捕されたことは極めて遺憾。事実関係を確認の上、厳正に処分する」とコメントしている。 新聞記者とて、人間だ。いけないことだと分かっていながらも、女子高生と遊びたい願望には、勝てなかったということか…。 本来、記事を書くべき新聞記者自身が、自社紙はもちろんのこと、競合する他社媒体の記事になってしまっては、しゃれにもならない。(蔵元英二)
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社会 2014年01月10日 11時00分
軍事衝突に本格化 サイバーテロを仕掛ける中国の思惑
尖閣諸島への領海侵犯、卑劣な防空識別圏の設定で日本に脅威を与え続けてきた中国が、今年は「サイバーテロ」に舵を切る危険性が高まり始めた。 IT関係者がこう話す。 「文科省によると、昨年10月に京大や筑波大研究室のスーパーコンピューターに、高度な手段を用いた不正アクセスがあったという。そのハッキングが、中国の仕業と見られているのです」 ちなみに、これらは宇宙物理学を研究している施設だが、昨年あたりから防衛省関連の施設や行政機関などにも、不正アクセスが急増しているという。 そのため、“世界最強のサイバーテロ部隊”、中国人民解放軍『61398部隊』の活動が、今後活発化することが懸念されているのだ。防衛省関係者がこう話す。 「同部隊は優秀なハッカー数千人を抱えている。日本や米政府機関への攻撃が、活発化している裏には、ある思惑が存在すると見られているのです。それが他ならぬ尖閣上陸作戦。防衛省や日本政府は、軍事衝突時に自衛隊の攻撃を無力化させるサイバーテロの地ならしではないか、との見方が強まっているのです」 要は、尖閣上陸作戦決行時に自衛隊を大混乱に陥れるために、あたりを付けている可能性があるというわけなのだ。ただ、気になるのはこれが現実化した場合、どんな事態が展開するのかという点だろう。 「さすがに、戦闘機や潜水艦を無力化することは難しいだろうが、隊員たちの連絡や移動は携帯や公共交通機関が使われている。サイバー攻撃で通信施設や鉄道、空港のコンピューターがダウンさせられた場合は自衛隊自体が機能不全に陥る可能性も高いのです」(同) こうした事態を想定し、政府は今年3月に「サイバー防衛隊」を発足させる予定という。また一方で、各師団や基地周辺に自衛隊員を大量宿泊させる施設建設の法整備を急いでいるが、中国側の蠢動ぶりはそれ以上なのだ。
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社会 2014年01月10日 10時00分
ビートたけし“公認” 東国原新都知事で風俗大盛況(3)
残るは出馬を公表するタイミングというわけだが、東国原氏はその前にどうしてもある人物の了解を取る必要がある。言うまでもなく、出馬を決断する最大のポイントとなるのが、師匠・ビートたけしの“公認”である。 実は、東国原氏は日本維新の会を離脱して議員を辞職した際、師匠のたけしの元へ挨拶に来ているという。 「ところが、たけしは今回の議員辞職の決断には批判的だったようで、東に対して『石原慎太郎が維新の会に来たのが国民への裏切りだったんだぞ。そういう古い政治が嫌で、橋下は維新の会を作ったんじゃないのか。お前もそれで維新の会に行ったんだろ、どうなってんだよ!』と、かなり厳しい意見を伝えたそうです。そのため東も都知事選出馬については話を切り出すことができなかったようです。現時点でも、師匠のたけしに対して選挙云々の相談は一切ありません」(たけし軍団関係者) ただし、たけしも東国原氏が都知事選に出馬することは間違いないと見ているようだ。 「たけしは東が議員辞職を決意した時点で都知事選に出馬することは“間違いない”と感じていたようで、周囲には『東がオイラを利用するかもしれないよ』と漏らしていました」(同) たけしの「東がオイラを利用するかもしれない」というつぶやきはどういう意味なのか。 「たけしは都知事選について『自公民の公認が取れた方が勝ち』と分析しています。つまり、現時点では舛添に分があり、東は完全に出遅れた形です。そこで東は逆転の一手として、安倍晋三首相と親しいたけしを利用するのではないか、というわけです」(同) 確かに、たけしは政府の『アジア文化交流懇談会』のメンバーに名前を連ねており、安倍首相とは直接意見を交換する仲だ。年末の特番でも共演した際も安倍首相に対して東京五輪の演出について熱く語っている。 「実は、たけしは小泉元首相の元秘書官で、現在、内閣官房参与の飯島勲氏と昵懇の仲。『アジア文化交流懇談会』のメンバーは飯島氏から打診されて引き受けたものです。たけしは他の内閣府参与とも親しくしており、自民党に太いパイプを持っています。東国原はそのことを十分知ってますからね。たけしの持つパイプを公認取りに利用するかもしれません。逆に言えば舛添が自民党の公認をとった場合、東国原は出馬を見送ることになるかもしれません」(永田町関係者)