社会
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社会 2019年05月10日 20時00分
滋賀・大津市と東京・池袋の『自動車死傷事故』の報道落差とは
滋賀県大津市大萱(おおがや)の県道交差点で車2台が衝突し、弾みで1台が保育園児の列に突っ込み園児2人が死亡した。事故原因は、直進してきた軽乗用車に、自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で現行犯逮捕された新立(しんたて)文子容疑者(52)の運転する車が、センターラインを越えたためだ。 一方の軽乗用車を運転していた下山真子さん(62)については同法違反容疑で逮捕後、釈放して任意で取り調べをしており、今後、書類送検する方針だという。 この事故ですぐに思い出すのは、去る4月19日に東京・池袋で暴走した乗用車に母子がはねられて死亡した事故だ。 この事故は87歳の男性が運転する乗用車が暴走し、母子の他に10人を負傷させる大事故だった。大津の事故は2台の車の運転手は即現行犯逮捕され名まで公表されたが、池袋の事故については、現行犯逮捕もされておらず、事故直後は男性の名も公表されなかった。 実はこの男性は、旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長という「元通産省キャリア官僚」であり「瑞宝重光章受章者」という“上級国民”であるため現行犯逮捕されないのだという説がネットで拡散された。上級国民とは、20年東京五輪大会エンブレムの著作権侵害疑惑問題に端を発する一般の人の理解を超えた言動を行う政治家や専門家、官僚などをヤユした表現だ。 とはいえ、事故現場に駆け付けた交通警察が、事故処理の混乱の中で、とっさにこの男性が元キャリア官僚で受勲者である“上級国民”であるから逮捕しない、できないという判別ができるはずがない。なのになぜこのようなウワサが立ったのだろうか。 「警察の調書の様式には『受勲』の有無を確認する欄があるからでしょう。それを知っている人が拡散させたのでしょうね。しかし、この記載は“上級国民”を優遇するためのものではありません。将来的に有罪が確定したとき、勲章等を剥奪するかどうかを判断するためのものです。またマスコミが『上級国民』に忖度し、『さん』付けで呼んだというのも、被疑者が事故の衝撃で胸部を強く打ち骨折、救急搬送され、そのまま入院し、現場にはおらず、物理的に逮捕できなかったからです。逮捕されていないわけですから各報道機関が独自に判断し、『さん』付けで事故を報道したのであり、警察判断とは関係がありません」(元警察関係者) 日ごろ庶民は“上級国民”とおぼしき連中に鬱憤がたまっている。池袋の事故男性はとんだ標的にされてしまったようだが、2人のかけがえのない命を奪った罪が軽くなるわけではない。
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社会 2019年05月10日 12時10分
中学校売店で偽札見つかる 作りも雑、生徒が使用した可能性が高く「世も末」の声
福岡県大野城市立大野東中学校の売店で、カラーコピーで偽造したと思われる紙幣が発見されたことが判明。同売店は教職員があまり使用しないことから、中学生が偽造し行使した疑いが高いと見られている。 大野城市教育委員会の説明によると、見つかった偽札は1000円札2枚で、カラーコピーしたうえ、ハサミで形を整えてあったのだという。なお、画像は不鮮明で、製造番号はすべて一緒だった。「なぜ気が付かなかったのか」という疑問が湧いてしまうが、売店の店員が80代と高齢で、判別することができなかった可能性が高い。 事態を受けた学校は、警察に届け出ており、福岡県警春日署が通貨偽造・行使の罪で調べを進めている。また、中学校側は9日になり、臨時の全校集会を開き、紙幣偽造の罪などについて指導したそうだ。 現在のところ、中学生の犯行と見られているだけに、この事件を聞いたネットユーザーも「中学生が偽札偽造なんて世も末」「福岡県ってやっぱり怖いね」などの声が。また、「こんな発想を持つ人間は将来絶対犯罪者になる」という声も上がった。また、「店員が80代で、日頃からバカにしていたのではないか」「老人を騙そうという発想が許せない」という厳しい声も上がった。 紙幣の偽造は国家に対する反逆行為と見なされており、刑法148条1項には 「行使の目的で、通用する貨幣、紙幣又は銀行券を偽造し、又は変造した者は、無期又は三年以上の懲役に処する」 また、2項には、「偽造又は変造の貨幣、紙幣又は銀行券を行使し、又は行使の目的で人に交付し、若しくは輸入した者も、前項と同様とする」 と定められており、重罪となる。中学生のイタズラでは済まされないのだ。 現在のところ、教職員が使用した可能性も残されているため、断言はできないが、中学校で使用すれば確実に勤務する人間が疑われ職を失うリスクが高まることや、偽札の低い完成度、そして売店を教職員が余り利用しないということを考えると、生徒が使用した可能性が高いといえる。 いずれにしても、偽札の偽造・使用は重罪。法に則り、処罰していくべきだろう。
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社会 2019年05月10日 06時00分
中井嘉代子〜神戸テレクラ放火殺人事件
2000年3月2日早朝、兵庫県にあるテレホンクラブ『リンリンハウス』の2店舗が炎上。何者かによって火炎瓶が投げ込まれ、合わせて客4人が焼死した。 現場から逃げ去る2人組が目撃され、翌年には逮捕。2003年に実行犯2人に無期懲役が言い渡された。 だが、2006年2月、会社役員の中井嘉代子(当時65歳)が殺人と現住建造物等放火などの容疑で逮捕される。嘉代子は事件当時、テレホンクラブを経営しており、業界大手のリンリンハウスが進出してくると、客の取り合いで競争が激化。ティッシュ配りの縄張り争いなどで、トラブルも激増した。そのため、嘉代子は地元のアウトローを雇ってリンリンハウスへの嫌がらせを依頼。消火器を噴霧したり、ペンキを撒いたりしたが、たいした妨害にはならなかった。そこで店舗への放火を指示したという。 裁判で嘉代子は無罪を主張。だが、裁判所は実行犯の証言や謝礼の入金記録などから検察の主張を認め、嘉代子に無期懲役の判決を下した。
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社会 2019年05月10日 06時00分
“悪口、噂話”で村が存続の危機? 「ゴシップを話したら罰金」の法律化に賛否
人の噂話や悪口はいけないことだと思っていても、ついつい耳を傾けてしまう人は多いだろう。海外では、とある理由でゴシップを法律で禁止した村がある。 海外ニュースサイト『The Guardian』は2019年5月1日、フィリピン・ルソン島にあるビナロナン村で、ゴシップを禁止する法律が定められたと報じた。同記事によると、ビナロナン村では以前から金銭関係や異性関係の噂話や悪口を言う人が後を絶たず、小さな村ということもあり、噂はすぐに広まっていたそうだ。噂話からトラブルが生じて村を出てしまう人も多く、問題が深刻化したため、今回、村長が村内でのゴシップを禁止すると決めた。違反した場合は200ペソ(約422円)の罰金および3時間の社会奉仕活動が、違反を繰り返す者には最大1000ペソ(約2100円)と8時間の社会奉仕活動が科せられるという。 村長は同記事のインタビューに対し「ゴシップを禁止することは村の生活を守ることにもつながる。私は、この村が安全で安心な場所だと示したい」と語っている。 このニュースが世界に広がると、ネット上では「とてもいい対策。噂話や悪口はいい結果を招かない」「村に限らず、どこでも悪口がなくなれば確かに住みやすくなりそう」と、賛同の声が挙がる一方で、「法的に強要されるのはどうかと思う」「愚策の始まり」など法律に懐疑的な声もあった。 フィリピンでは、特に農村部で噂話や悪口によるトラブルが絶えず、若者が都市部に流出していることが問題視されているようだ。海外ニュースサイト『The National』は5月1日、フィリピンの7つの村がゴシップを禁止する法律を検討中であると報告した。同記事によると、ビナロナン村の例を参考にしたもので、村を住みやすい社会にすることが目的であるという。 さらに現地からはフィリピンの農村部で暮らすことに関して以下のような声も挙がっている。 「フィリピンの農村部の多くは、共同で生活をしているという意識が高く、少しのトラブルで村から去ることを余儀なくされる人もいます。例えば、結婚式など村で盛大に行われる行事の準備を積極的に手伝わなければ村八分にされることもありますし、離婚を嫌う村では離婚歴がある家族が村から追い出されることもあるようです。どの村でも共通して言えることは、昔からその地に住む重鎮とのつながりが最も大切だということでしょう。重鎮に嫌われれば村人も全員、敵になるので、重鎮のご機嫌を取ることが重要です。今、フィリピンに移住する日本人は多いですが、農村部に15年住んでいてもいまだに受け入れられていない日本人もいます。基本的に閉鎖的なので、彼らのコミュニティに溶け込むことはなかなか難しそうです」(フィリピン在住歴のある日本人男性) 日本でも村に移住した家族が、村人から受け入れてもらえず、村八分にされたという話は少なくはない。住民が少ない地域では噂話や悪口は娯楽の一つとなりやすいのかもしれない。しかしせっかく田舎での生活が注目され、移住者が増えているのに、不快に思う人がいる以上、なんらかの対策を取らなければ今後、住人がどんどん離れていくことも予想されるだろう。今回のフィリピンの法律は日本にとっても他人事ではないのかもしれない。
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社会 2019年05月09日 23時00分
80歳の男をめぐり67歳と64歳の超熟女が殺し合い!?〜和歌山
発端は被害者となる80歳の男性・Eが、こんなことを言って近所の民家に駆け込んできたことだった。 「三角関係の他の女が来て困っている! 警察に電話してくれ!!」 事件の10日前、警察が出向いてケンカの仲裁をしたという。Eには妻子がいるが、現場の家に住む67歳の女性とも付き合っていて、さらに「押しかけて来た」という64歳の女とも付き合っていた。警察はうまくなだめて女を帰したというが、それから9日後、Eの長男から「父が2日前から外出して帰ってこない」と和歌山県警御坊署に届け出があった。 「もしかして、またあそこにいるんじゃないか…」 イヤな予感がした警察官たちは67歳女性の家に行ってみると、見事ビンゴ! だがEは居間で倒れており、手首から血を流していた。搬送先の病院の検査で、脳内の出血が確認され、意識不明の重体。それより問題は67歳の女性の方で、勝手口の土間で裸の状態で倒れており、すでに死亡していた。とりあえず、警察は10日前のケンカで、Eの頭を数回殴ったという傷害容疑で64歳の女を逮捕した。 女はこの傷害の事実については認めたが、67歳の女性が死亡した経緯については固く口を閉ざす。ただ、「私以外の女の人の家に行かないでと言ったのに、行ったので腹が立った」などと動機を説明しているという。 いずれにせよ、80歳の妻子ある男性をめぐって、2人の60代の女が取り合っていたという構図は間違いないようだが、67歳女性の死因は「低体温症」と判明。結局、殺人事件としては立件されなかった。 どう考えても、67歳女性を襲撃する可能性があるのは、64歳の女しかいなさそうだが、もはや死人に口なしだ。情事の真っ最中に女が訪れ、裸の2人を長時間、問い詰めたことが原因だろうか。
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社会 2019年05月09日 22時00分
坂本春野〜高知連続保険金殺人事件
1987年1月18日の朝、高知県の病院に、スナック経営、坂本春野(当時60歳)から「夫が転倒して頭を打った」との通報があった。夫(54歳)は搬送先の病院で死亡。後日、保険金5000万円が春野に支払われた。 その5年後の92年には、春野のスナックに住み込みで働いていた女性(60歳)が近くの路上で遺体で発見され、交通事故死かと思われた。この時、女性にかけられていた生命保険金の受取人は春野だったが、状況に不審な点が多く保険金は支払われなかった。 その翌年、今度は春野とその妹夫婦が架空の事故を装って保険金をだまし取ったとして警察に逮捕され、これをきっかけに、春野や妹夫婦がこれまで何度も保険金詐欺を繰り返していたことが判明。そして、87年の夫の事故や92年の従業員女性の件も、保険金目当てに春野が妹夫婦や知人男性に手伝わせての犯行とわかった。夫は酒を飲ませて泥酔させてから頭部を石で殴打した後、口と鼻をふさいで窒息死させ、従業員女性は寝ているところを同様に石で殴打してから、窒息させて殺害し、路上に引きずり出して交通事故に見せかけていた。 1998年7月、高知地裁で求刑通り死刑判決。70歳以上では初の死刑判決だった。だが、2011年1月28日、春野は大阪医療刑務所で肝臓ガンのため死亡した。83歳だった。
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社会 2019年05月09日 12時20分
58歳女、京都タワーに“爆破予告”で逮捕 その呆れた動機に怒りの声が殺到
8日、京都市内に存在する複数の施設に対し爆破予告をしたとして大阪府に住む無職の女(58)が逮捕された。 女は8日午後5時過ぎ 、京都府下京区の京都タワーに「展望台に爆弾を仕掛けた。午後6時に爆破する」と電話。これを受けた京都府警は、施設から来場者を避難させ、爆発物の捜査にあたった。 それとほぼ同時刻に、京都水族館と商業施設・京都アバンティにも同様の爆破予告が入る。こちらについても来場者を避難させる事態に発展した。当初から愉快犯であることは指摘されていたものの、万が一爆発物が仕掛けられていれば、多くの命を危険に晒すことになる。警察の措置は、当然のことだろう。なお、すべての施設で爆発物を調べたが、見つかることはなかった。 付近住民や関係者の不安が広がる中、夜になり捜査線上に大阪府東大阪市に住む58歳女性の関与が浮上。間もなく威力業務妨害罪の疑いで逮捕された。調べに対し、女は「気分が落ち込んでいてどこかに爆破予告をしてやろうと思った」などと話しているという。 それにしても迷惑なこの事件。しかも逮捕されたのは昨今凶悪かつ自分勝手な事件を起こすことが多い50代だったことに、ネットユーザーは「到底許される行為ではない」「こういう犯罪はもっと重い罪にしたほうがいいのではないか」と憤る声を上げた。 このような爆破予告はこれまでにも複数回発生している。そのケースは様々で、公共施設、商業施設に加え、学校や公共交通機関にも爆破予告が出されたことがある。そのいずれもが、実際に爆破物が仕掛けられていないケースとなっているが、万が一仕掛けられ、予告通り仕掛けられていた場合大惨事に至ってしまうことから、施設から人を退避させ、捜索を行っているのが現状だ。 相次いで発生しているにもかかわらず、絶えることがない爆破予告。逮捕された女のように、「気分が落ち込んでいた」などという理由で簡単に行えてしまうことは、大問題である。 今後、爆破予告の抑止力となるような「法の裁き」を考えるべきかもしれない。
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社会 2019年05月09日 11時50分
大津事故・保育園園長の会見、新聞記者の質問が大炎上 「泣き崩れているのに園長ばかり」批判殺到
8日、大津市で軽乗用車が保育園児の列に突っ込み2人の園児が亡くなる事件が発生。それを受けた保育園の記者会見で、泣き崩れる園長に対する記者の態度に批判が集まっている。 事故は滋賀県の大津市の県道交差点で発生。乗用車と軽乗用車が衝突し、そのはずみとなった軽自動車が歩道で信号待ちをしていた保育園児に突っ込み、園児13人と保育士3人が重軽傷を負い、うち2人が死亡する痛ましい事故が発生したのだ。 この事態を受け、同日夕方に被害を受けた「レイモンド淡海保育園」の女性園長が記者会見を開く。被害を受けた保育士と園児は歩道で信号待ちをしていただけであり、被害者側に非はないが、園児を死なせてしまった責任からか、園長は冒頭から涙を浮かべていた。 そんな園長に心ない質問を浴びせたのが、会見に参加した新聞記者たち。目をタオルで覆う園長に対し、わざわざ「園長先生にお聞きしたい」と指名し、「亡くなった園児はどんな子供だったのか」「園児たちの散歩ルートはどうなっていたのか」などと質問をぶつける。堪らず園長が泣き崩れると、「ここぞ」とばかりにカメラマンがフラッシュを焚き、その様子を撮影する。 さらに、「保育士の配置はどうだったのか」や「隊列」をしつこく記者が質問。園長が泣き崩れているため、同席した男性が詳細を説明する一幕も。しかし、記者はここでも「園長先生に聞きたい」とし、「被害を受けた園児にどう声をかけたいか」などと質問。園長は「痛い思いをさせてごめんなさい」とまたも泣き崩れた。 この後も記者たちは園長に対し、心境を訊ねるような質問や、「いつもと変わらなかったのか」などと、あたかも保育園側に非があるかのような質問を浴びせ、園長はさらに泣き崩れてしまった。保育園側が園長のただならぬ悲しみを見て質問を打ち切ろうとするも、しつこく食い下がる記者も登場し、最終的に園長は嗚咽を漏らし泣き続けた。 会見を見たネットユーザーからは、被害者であるはずの保育園側が記者会見を開き、責任を追及するかのような質問を浴びせた記者に批判が集中。「泣き崩れているのに園長ばかりに質問するのはおかしい」「保育園側は被害者なのに犯罪者のように扱っている」「『園児が死んでどんな気持ち?』と質問する記者は鬼畜としか思えない」と炎上している。その勢いは凄まじく、「園長先生」や「マスゴミ」というワードがTwitterのトレンドで上位に入るほどだった。 さらに、有名人も記者の態度に異議を唱えており、タレントのつるの剛士は「悲しみの真っ只中の記者からの質問攻め、見てられない」と記者を猛然と批判。それに対し、「本当にそう思う」「まるで保育園に問題があると言いたいかのような質問」と賛同者が相次ぐことになった。 「保育園側は被害者ですが、記者会見を開かざるを得なかったのは、今後マスコミが園児に『どんな気持ち?』とインタビューすることや、有りもしない噂を書き立てられないためではないかと思います。ある意味苦渋の決断だったのではないかと。 記者たちは保育園側の責任を明確にするというような使命感を持っていたのかもしれませんが、事故の状況を考えれば保育園側は被害者であり、責められる立場ではありません。記者もそんな保育園側の心情を汲み取ってあげるべきでしょう。池袋の事件との報道され方のギャップに違和感を覚える人も多いですね。」(社会派ジャーナリスト) オールドメディアの記者たちは、またも国民の信頼を失ってしまったようだ。記事内の引用についてつるの剛士公式ツイッターより https://twitter.com/takeshi_tsuruno
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社会 2019年05月09日 06時00分
森永卓郎の「経済“千夜一夜"物語」 ★WTO日本敗訴の意味
韓国政府が福島原発周辺の水産物を輸入禁止にしていることに関して、日本政府がWTO(世界貿易機関)に是正を求めていた紛争処理で、WTOの上級委員会は一審の判断を覆し、日本に逆転敗訴を言い渡した。これで、韓国の日本産水産物の輸入禁止は継続されることになる。 日本政府が一貫して主張してきたのは、「日本の水産物は安全であり、韓国の安全基準も十分にクリアしている」ということだ。安全な水産物を輸入禁止にするのは、WTOが禁じている不当な差別に該当するというのが提訴の理由だ。 一審では、日本の主張が完全に認められた。そのため、多くの関係者が上級審でも日本の勝訴を疑わなかった。ところが上級審は、日本の水産物が安全であるという科学的判断は維持したまま、「魚類が生息する水域の環境を考慮する」という韓国の考え方を事実上認めることになったのだ。 つまり、原発事故を起こした地域周辺の魚は、科学的にどんなに安全でも、輸入禁止にすることをWTOが認めたのだ。 日本政府は、遺憾の意を表明するとともに、韓国政府と引き続き輸入規制撤廃に向けた交渉を続ける意向を示した。だが、解決のめどは立っていない。それどころか、まだ23カ国も残っている被災地産品の輸入規制国との交渉も深刻さを増すだろう。差別を続けることにWTOがお墨付きを与えてしまったからだ。 こうした構造は、日本の喫煙規制と同じだ。健康増進法の改正で、来年4月以降は、中小企業の店舗を例外として、飲食店は全面禁煙となる。受動喫煙を防止するためではない。もし受動喫煙を防止するためだったら、店を2つに分割したり、フロアを分けることで、完全に防げる。受動喫煙の被害がないことは、煙の粒子量を計測すれば、科学的に証明できる。しかし、そうした完全な受動喫煙対策をしたとしても、喫煙席を設けることは許されない。なぜ許されないかというと、たばこを吸いながら食事をする人が存在すること自体を、政府は望ましくないと考えているからだ。喫煙者排除の論理だ。 この論理が、今回のWTOの審判にも貫徹している。いくら科学的に被災地の水産物が安全だということを証明しても、それは輸入禁止を解除する理由にはならない。どんなに安全でも、「原発事故に直面した地域の魚を輸入することが嫌だ」という権利を、WTOは認めてしまったのだ。 私自身は、たばこを吸うし、禁煙する気もまったくない。しかし、若い人たちには、たばこを吸うことを勧めていない。理由は、喫煙者は社会からとてつもない差別を受け続け、これからその差別がどんどん拡大していくことが、目に見えているからだ。 それと同じことが原発にもいえる。ひとたび原発事故を起こしてしまうと、その後、科学的に安全性が証明されても、言われなき差別を受け続けなければならない。それを回避する方法は、たった1つしかない。原発自体をなくすことだ。 政府は、農林水産物の輸出拡大を成長戦略の1つとして掲げている。だからまず農林水産省が、今回のWTO審判をきっかけに、反原発ののろしを上げるべきではないだろうか。再度、原発事故を起こせば、農産物輸出は壊滅するからだ。
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社会 2019年05月09日 06時00分
「まだ使える!」Appleのイヤホンを誤飲した男性、とんでもない方法で身体から取り出す
スイカの種や貝から出る砂利など、うっかり何かを飲み込んだかもと感じたことがある人は多いだろう。海外には、思わぬものを飲み込んでしまった人がいる。 海外ニュースサイト『9to5Mac』、『Daily Mail』は2019年5月3日、台湾に住む男性が、誤ってAppleが発売するワイヤレスイヤホン「AirPods」を飲み込んでしまったと報じた。 記事によると、男性はAirPodsをしたまま眠ってしまい、目覚めた時、片耳のAirPodsがないことに気付いたという。男性がiPhoneの追跡機能を使ってなくしたAirPodsを探したところ、自分の近くにあることが判明。男性は毛布の下など周囲をくまなくチェックしたが、AirPodsは発見できなかった。しかしAirPodsから漏れる音が自身の胃の付近から聞こえていることに気付いたそうだ。 男性はすぐに病院に行き、レントゲン検査を受けた。胃の中に縦4センチ、横1.8センチほどのAirPodsが確認できたそうだ。医師は手術で摘出することを勧めたが、男性は排便してAirPodsを体外に出すことを選択。下剤を処方してもらった翌日、駅で用を足した際、素手で便をかき分けたところ、白いデバイスが見つかったという。 記事では「出てきたAirPodsを見たら、バッテリーがまだ41%も残っていたんだよ。しかも洗浄して乾燥したらまだ使えたんだ。Apple製品は素晴らしい」という男性のコメントも紹介している。『Daily Mail』の取材を受けた医師は、普通のリチウムイオン電池を丸のみするのと違い、AirPodsはプラスチックで覆われているため危険が少ないと解説している。男性は、摘出されたAirPodsを引き続き使うようだ。 このニュースが世界に広がると、ネット上では「一体どんなふうに飲み込んだんだ」「アップル製品、さすが」「彼が飲み込んだAirPodsは博物館に飾られるべき」「バッテリーが液漏れしたりせずに本当に良かった」といった声が挙がっていた。 世界には他にも普通では考えられないものを誤飲してしまった人たちがいる。 2011年8月には、台湾・高雄市に住む当時80歳の女性が、食べ物と間違えて裁縫針を誤飲した。女性は数日間、腹部に違和感を覚え続け、家族と一緒に病院へ。レントゲン検査の結果、胃から腸にかけて16本もの裁縫針が発見されたという。すぐに手術を受け、針は全て摘出され、命に別状はなかった。女性は裁縫針を誤飲してしまった理由について「パンと一緒に裁縫針の袋が置いてあって、食べ物と間違えて食べてしまった」と話していたそうだ。 2018年8月には、中国・山東(さんとん)省に住む49歳の女性の胃から、40年前に誤飲したペンのキャップが見つかった。腹部の痛みで病院を訪れた女性が、レントゲン検査をした結果、胃の中にペンのキャップがあることが分かったそうだ。女性によるとキャップは女性が9歳の時に誤って飲み込んでしまったもので、9歳当時、病院に行ったが、医師はキャップが排泄物と一緒に体外から出たと診断したという。手術によって40年間、女性の体の中にあったキャップは無事摘出された。その後、女性が長年悩まされていた咳も止まったそうだ。 本人が異物を飲み込んだと気づいていなかったり、笑った拍子など何気ないタイミングで、異物をうっかり誤飲してしまうケースもあるかもしれない。他人事だと思わずに注意するに越したことはないだろう。
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