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男と女の官能事件簿 不倫で妊娠させた女性を殺害し自宅に埋めたイケメン男(3)

 2004年12月21日の午後、山下は明美さんの住むアパートの一室で呆然としていた。「結婚できない」と告げたことから明美さんから問い詰められる。そして、激しく口論となって激昂した山下は、とっさに身重の明美さんの首を絞めて殺害してしまったのである。

 我にかえった山下だったが、どうしてよいのかわからず、部屋に彼女の遺体をそのままにしてアパートを逃げ出した。
 しかし、そのまま放置しておくわけにはいかない。犯行から8日後の12月29日の朝7時頃、山下はまだ人気の少ない時間帯を見計らってアパートに忍び込むと、明美さんの遺体をクルマで自宅に運び込んだ。すでに妻や息子は勤めや学校に出かけて留守だった。
 また、山下の自宅は2世帯住宅で両親や姉が暮らしていたが、山下の行動にはまったく気づかなかったようだ。
 そして、自宅の庭に深く穴を掘ると、遺体をそこに埋めた。さらに、年明けの1月には、その場所の上に、業者に頼んでコンクリートで固めさせて、物置を置かせた。遺体が発見されたのは、それから3か月以上も経ってからのことだった。

 一方、明美さんの実家では、娘から連絡が途絶えたことに不安を感じていた。12月には、明美さんは山下とともに新潟にある実家の両親に「結婚のあいさつ」をしにいく予定だった。それが、当日になっても本人たちが来ないばかりか、何の音沙汰もない。
 ところが、年末になってから明美さんが差出人になっている手紙が、両親の元に届く。その文面は、「落ち着くまで連絡できない」「お腹の子供の父親は山下ではなく別の男性で、本当の父親の元にいく」などと書かれていた。
 ところが、両親は手紙を一読しただけで強い違和感を持った。手紙の文面で、明美さんが普段は使うことのない「パパ」「ママ」という呼び方を使って自分たちを示していたからである。

 しかも、その直後に山下が新潟を訪れ、明美さんの両親から「(明美さんは)先に新潟に行くといって出かけた。行き先はわからない」などと、彼女の行き先が不明であると告げた。そして、その明美さんが差出人の手紙についても「捜索願を出すために必要ですから」などと言って、両親から取り上げると早々に帰っていったという。
 こうした山下の不審な行動に、明美さんの両親や家族は、ますます怪しいと感じるようになっていくのである。
(つづく)

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