大野城市教育委員会の説明によると、見つかった偽札は1000円札2枚で、カラーコピーしたうえ、ハサミで形を整えてあったのだという。なお、画像は不鮮明で、製造番号はすべて一緒だった。「なぜ気が付かなかったのか」という疑問が湧いてしまうが、売店の店員が80代と高齢で、判別することができなかった可能性が高い。
事態を受けた学校は、警察に届け出ており、福岡県警春日署が通貨偽造・行使の罪で調べを進めている。また、中学校側は9日になり、臨時の全校集会を開き、紙幣偽造の罪などについて指導したそうだ。
現在のところ、中学生の犯行と見られているだけに、この事件を聞いたネットユーザーも「中学生が偽札偽造なんて世も末」「福岡県ってやっぱり怖いね」などの声が。また、「こんな発想を持つ人間は将来絶対犯罪者になる」という声も上がった。また、「店員が80代で、日頃からバカにしていたのではないか」「老人を騙そうという発想が許せない」という厳しい声も上がった。
紙幣の偽造は国家に対する反逆行為と見なされており、刑法148条1項には
「行使の目的で、通用する貨幣、紙幣又は銀行券を偽造し、又は変造した者は、無期又は三年以上の懲役に処する」
また、2項には、
「偽造又は変造の貨幣、紙幣又は銀行券を行使し、又は行使の目的で人に交付し、若しくは輸入した者も、前項と同様とする」
と定められており、重罪となる。中学生のイタズラでは済まされないのだ。
現在のところ、教職員が使用した可能性も残されているため、断言はできないが、中学校で使用すれば確実に勤務する人間が疑われ職を失うリスクが高まることや、偽札の低い完成度、そして売店を教職員が余り利用しないということを考えると、生徒が使用した可能性が高いといえる。
いずれにしても、偽札の偽造・使用は重罪。法に則り、処罰していくべきだろう。