レジャー
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レジャー 2007年08月15日 15時00分
遠い記憶 目黒競馬場の歴史を振り返る(2)
第2回の今回は目黒競馬場ができるまでの周辺地域の移り変わりと、当時の競馬社会を紹介していきたい。 明治22(1889)年5月、国の「市制・町村制」に基づき、全15区、人口137万人で東京府下に設けられた東京市(現在の東京23区)は、明治27(1894)年の日清戦争を契機に産業革命と資本主義が発展し、仕事を求めた人々が相次いで上京。人口が市郊外にあふれ、近郊農村は、工場用地や宅地に姿が移り変わっていった。 後に目黒競馬場ができた当時の目黒・碑文谷周辺も農村から郊外住宅地域への都市化が進み、明治時代の目黒地域のひとつの特徴となった。 目黒競馬場は当時、現在の油面(あぶらめん)小学校の一帯が候補地だったが、農地を手放すことに地元農民が猛反対したため、現在の目黒通りの南側に位置する窪地を含む場所に建設された。 一方、反対の声とは対照的に、競馬場建設に対し、恩恵を受けた人も少なくない。JR山の手線目黒駅から1kmほど離れた大地に6万5000坪の敷地を擁した目黒競馬場は、その8割が地主の瀧泉寺からの借地であった。 当時、建設を行った東京馬匹改良株式会社が、地主には相場の4倍もの借地料(坪当たり月2銭)を、小作人には競馬場特別作業員として、日当50銭を支払っていたというので、地主は喜んで土地を貸し、小作人も競馬場建立に向けて協力した。 また、この時期は馬匹改良のため、今日はつきものである勝ち馬投票券の導入を推奨する動きも活発化していた。すでに馬券は明治(1888年)21年、居留外国人を中心に組織されていた日本レース・倶楽部が横浜の根岸競馬場において1枚1ドルで発売していた。 それから約20年近くの歳月を経た明治(1906年)39年、ちょうど目黒競馬場が工事着工に入っていたころだった。東京競馬会が主催する池上競馬場(現在の大田区池上6-8丁目)で日本人主催者として初めての馬券が発売された。その反響は言わずもがな、大衆の娯楽として大成功を収めたのであった。 ※参考文献=目黒区50年史/月刊めぐろ(80年5月号)/みどりの散歩道
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レジャー 2007年08月14日 15時00分
札幌記念 ワン・ツー・フィニッシュなるか。国枝厩舎の精鋭2頭がスタンバイ
今週は秋のビッグレースを見据えるトップホースの競演「第43回札幌記念」(JpnII 芝2000m 19日)が、札幌競馬場で行われる。今年の粒ぞろいのメンバーがそろったなか、美浦の名門・国枝厩舎がマツリダゴッホ、サイレントプライドの精鋭2頭を送り込む。狙うはもちろん、ワン・ツーフィニッシュだ! 前走の天皇賞・春こそ未知の距離、高速馬場に苦しみ11着に敗れたが、そこは成長力のある4歳馬。無限の可能性を秘めるマツリダゴッホが、北の大地で巻き返しを期す。 福田調厩員も「既にGII(AJC杯)は勝っているわけだからね。厩舎としても、ここらのレベルの馬ではない。(GI級の)能力があると思ってやっている」と仕切り直しの一戦に意欲満々。ここは単なる通過点ともいわんばかりだ。 無理はない。とにかくハマった時の強さは、サンデーサイレンスの代表傑作であるディープインパクト、アグネスタキオンらに迫るものがある。「ハマったら爆発力はすごい。勝つ時はすべてが圧勝だからね」福田さんもAJC杯を勝った時の印象がやはり強いという。 函館にきてからも調整過程は順調そのもの。今回から手綱を任された安藤勝騎手も既に2度の追い切りでまたがっている。 8日の調教ではWコース(5F66秒0→52秒1→38秒9→11秒9=強め)で併せたコーナーストーンを子ども扱い。「3カ月間、牧場に出してリフレッシュした。久々は苦にしないタイプだし、アンカツさんも『後ろから追っかけても行きたがらないし、乗りやすい馬だね』と言ってくれたからね。あとは直前もアンカツさんに乗ってもらえば大丈夫。格好はつけられると思うよ」と仕上げに抜かりはない。力を要する北海道の洋芝も、「札幌は2つ勝っている。勝ち鞍はすべて右回りだし、悪いイメージは持っていない」と適性は十分だ。 最大目標は「天皇賞・秋」(GI 東京芝2000m 10月28日)に変わりないが、福田調厩員の「復帰戦は最初から札幌記念と決めていたし、ここは全力投球」という言葉に嘘偽りはなさそう。関東中長距離界のエースとして、好スタートを切りたいところだ。 「ゴッホはまだ底を見せていないが、こちらはとにかくまじめ。レース後はいつもハーハーいいながら帰ってくる。ただ、いい馬なんだが、勝ち切れないイメージがある」 そう福田調厩員が評するのが、もう一頭のサイレントプライドだ。 確かにGIIIを3戦して(4)(2)(3)着では、「GIIでは力不足」といわれても仕方ない。とはいえ、1600万ながら降級戦となった前走の漁火Sは余裕のある勝ちっぷり。すぐさまオープンに返り咲きしてみせた。福田厩厩員も「力が上だったね」と改めて能力の高さを感じている。 その後も函館に居残っての調整。「毎回、一生懸命走るので使った後はガクッと体が減る。今回も体重を戻しながらの調整だったが、8日の時点で484kgもう戻っているからね」と滞在競馬がプラスに働いているようだ。 過去にヒザを2度骨折。陣営を苦労させた虚弱体質も、春から順調に使われているように今期を迎えて解消されてきた。「ここにきて体質が強化されている。函館に坂路があればいうことなしなんだけど、チップがあるからね」福田調厩員に不安の色はない。 こちらもゴッホ同様、天皇賞・秋出走をもくろむが、賞金的に札幌記念1着が大前提となる。福田調厩員は「まだ先のある馬。いい経験になればいい」と謙遜するが、横山典騎手がゴッホではなくサイレントを選んだあたりは何とも不気味。ここは勝算ありと見てよさそうだ。
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レジャー 2007年08月14日 15時00分
ローカル回想記 杉浦厩舎に初タイトルをもたらしたパルブライト
地方競馬から中央競馬に移籍、天下を取った馬はハイセイコー、オグリキャップ、イナリワンなどキラ星のごとくいる。 パルブライトは、これらの馬には及ぶべくもないが、1997年の「第33回新潟記念」、98年の「第34回函館記念の2重賞」を制覇したのは立派だった。そして、今だから話せるサクセスストーリーを岡川助手(現厩務員)が話してくれた。 まず97年、両睨(にら)みだった札幌記念をやめ、新潟記念に決まった理由は、「札幌記念でエアグルーヴと対決しても、勝ち目はなかったから」と実に単純明快だ。 なるほど、そこで蟷螂(とうろう)の斧(?)を振りかざし札幌記念に向っていたら、開業2年目で重賞初制覇という記録には結びつかなかっただろう。その意味で、勇気ある方向転換だったといっていい。 一方、98年の函館記念(1着)の時は、体を絞ることが大命題だった。「引っ掛かる馬だったから、小回りの函館コースでは(普段通りの調教をしても)なかなか絞れなかった」という。そこで、岡川助手は勝負に出た。 「イチかバチか調教パターンを変えたわけ。汗取り毛布をつけて、連日、角馬場でビッシリ乗り込んだ。コースに入れたのはレースの週と、前日だけだった」と思い出し笑い。しかし、その結果、見事に前年(3着)のリベンジを果たしたのだった。 「それにしても」と岡川さんは感に堪えない様子。パルブライトの第一印象は、「全然走る感じがしなかった(笑)」という。「背中(乗り味)も、格好もとくに良かったわけじゃない。血統だってマイナー。だから地方(大井競馬)でデビューしたわけだし」 それでは、中央で成功した要因は何か。岡川さんは、「負けん気の強い気性抜きには考えられない」と話した。 ゆかりの杉浦厩舎には、パルブライトの“雑草魂”を受け継いだサインオブゴッド(2番仔 牡 4歳500万)と、サンアイブライト(3番仔 牝 3歳500万)が在厩。ファンとともに夢を紡いでいる。
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レジャー 2007年08月13日 15時00分
地方競馬スペシャル 南関東の異端児・月岡健二師の素顔に迫る
しなやかな異端児だ。ゆるい今風のパーマがかかったヘアスタイルにスマートなスーツ姿。勝負の世界に身を置きながら、軽やかな風貌が目を引く。今年厩舎開業3年目を迎える月岡健二調教師(大井)。先日、サンタアニタTで重賞初制覇を果たし、いま最も勢いに乗る若手調教師の一人だが、その躍進の秘密は何か?話を聞くうちに見えてきたのは、積み重ねてきた経験+確信犯的に刺激を投入する柔らかな思考だ。 今年はすでに昨年の18勝を超える21勝を挙げ、勝率と連対率はともに倍近い数字をマーク。ちなみに、この2つの数字は南関東でもトップ5に入る優秀なものだ。 「初年度は手探りでスタッフとの調和を図り、昨年は自分の色を徐々に浸透させてきた。それが今年になって実を結んだ結果だと思う」と話すように、昨年はJRAのレースにも積極的に参戦。「井の中の蛙(かわず)になりたくないし、外の世界を見ることで視野が広がる」と、時にはあえて昔からの“大井流”に逆らう姿勢も見せる。 通っていた乗馬クラブで行われていた競走馬の育成に興味を持ち、高校卒業後に渡英。1年間、障害・平地両方の競走馬育成を学ぶ。帰国後は大井の栗田裕厩舎で厩務員、調教師補佐を務め、2004年に調教師免許を取得した。「栗田先生にはホースマンとして大きな影響を受けた」と、今でも尊敬している。 「『この馬はこういう馬』と思うのは嫌。『こうなる馬』だと思ってその馬の個性を引き出すために、刺激を与えることが大事だと思う」ときには逆転の発想でレースを選択することも。「馬をつくる能力はないと思っているから、成長を見極めて生かすのが自分のスタンス」 人馬ともにひとつひとつハードルをクリアしていくためにはどうしたらいいか?競走成績、血統背景という机上の理論に加え、定石にとらわれない柔軟な思考が好結果を生み出している。 「どこに向かうかというより、ワクワクすることをやりたいね」しなやかな異端児が巻き起こす風をもっと感じたい。
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レジャー 2007年08月13日 15時00分
先週の新馬勝ち馬(札幌)
11日(土)の芝1200m戦はグリフィス(牡、父アドマイヤベガ、母ハリウッドレビュー=栗東・浅見厩舎)が直線で抜け出し、デビュー勝ちを収めた。勝ち時計は1分11秒2(良) 勝因として挙げられるのは鞍上の岩田騎手が癖をつかんでいたこと。函館で1度調教をつけており、直線追いに追いまくり、ジリジリと伸びる同馬の長所を引き出した。「以前、乗った時よりも馬がひと回り成長していた。もっと距離が延びても良さそう」と岩田騎手。浅見師は「いろいろ試したいことがいっぱいある」と話したが、まだまだ奥がありそうだ。 12日(日)のダ1000m戦は好スタートを決めたマルマツフライト(牡、父アグネスフライト、母マルマツフィーバー=美浦・和田厩舎)が圧勝した。 好位2番手を保ったまま直線に向くと、外に持ち出し、逃げるファンダフルを並ぶ間もなく抜き去った。手綱を取った福永騎手は「スタートが良かったし、折り合いもついた。スピードもあるので、芝でも大丈夫」と振り返った。ただ、人気馬2頭の出遅れに助けられた感は否めず、勝ち時計(1分1秒1=良)も平凡。次走が正念場になる。 12日(日)の芝1800m戦は1番人気サブジェクト(父フジキセキ、母アランセラ=栗東・池江郎厩舎)が順当勝ち。勝ち時計は1分50秒5(良)。 「脚が違ったね」と安藤勝騎手が言う通り、メンバー中唯一の上がり3F34秒台を計時した。最後も手綱を緩めるほどの余裕の勝ちっぷりだった。「何も言うことはない。行かそうと思えばもっと前に行けるし、距離が延びてもOK」とジョッキーもベタぼめ。母は現役時代6戦4勝と血統背景もしっかりしており、次走の走りに注目したい。
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レジャー 2007年08月13日 15時00分
先週の新馬勝ち馬(小倉)
12日(日)の芝1200m戦は注目馬が勝った。メジロライアン産駒のレッツゴーキリシマ(牡、母マルシンアモン=栗東・梅田康厩舎)だ。勝ち時計の1分10秒7(良)は、前日の新馬戦を勝ったシゲルトンカーンと同じだが、その血統が魅力。兄2頭はシンザン記念優勝のゴウゴウキリシマ、京都2歳S快勝のゴールドキリシマ。潜在能力は兄をしのぐと思われる。 梅田師は「半馬身だけ勝ったが、まだ余裕があった。馬が若いし、これからどんどん伸びると思う。上2頭とはお父さんが違うが、いい仔を出すよね。いったん栗東に帰って、次は小倉2歳Sへ」とご機嫌だった。 先行する2頭を見ながら3番手から抜け出した走りっぷりは、兄2頭とは違う。486kgの堂々たる馬体で、奥の深さを感じる一頭だ。 一方、11日(土)の芝1200m戦(牝馬限定)を勝ち上がったシゲルトンカーン(牝、父フサイチコンコルド、母シアトルフェアー=栗東・小野幸治厩舎)は抜群のスタートセンスが光った。 好発からハナを奪うと、1分10秒7(良)のタイムで逃げ切り勝ち。今後、抑える競馬を覚えてくれば、血統的に距離が延びても対応できそうなタイプだ。
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レジャー 2007年08月13日 15時00分
先週の新馬勝ち馬(新潟)
11日(土)の芝1600m戦は新種牡馬コロナドズクエスト産駒のセレスハント(牡、母エリモシンフォニー=栗東・松永幹厩舎)が1分36秒7(良)の勝ちタイムで勝ち名乗り。同産駒はこれで新馬戦3勝目と勢いが止まらない。 追い出してからヨタヨタしていたように、今回は素質だけで勝ったようなもの。手綱を取った後藤騎手は「まだ目いっぱい走っていない。距離適性はまだつかめないが、いいセンスをしている」と高評価を与えた。 さらに、9日の時点で474kgだった馬体がレース当日は490kg。松永幹師が「思ったより太かったね」と言った通り、余裕残しでの勝利だけに価値が高い。馬体が絞れてくれば上のクラスでも通用しそうだ。 12日(日)の芝1200m戦はローレルエルヴェル(牡、父フサイチソニック、母ロドリゴエミリ=美浦・小西厩舎)が2番手から抜け出しを決めた。 最後は苦しくなったが、勝負根性の高さで2着以下を退けた。「調教でも乗り味が良かったので、初戦から好勝負できると思っていた。精神力が強い馬だし、このままいってくれればもっと良くなりそう」と後藤騎手。ただ、速い決着が多い新潟の馬場で1分11秒4(良)の勝ち時計は物足りない。 次走は「新潟2歳S」(JpnIII 新潟芝1600m 9月2日)を予定しているが、このままでは苦戦必至だろう。
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レジャー 2007年08月13日 15時00分
クイーンS アサヒライジングが逃げ脚全開 待望の重賞初V
夏の女王を決める「第55回クイーンS」(JpnIII 札幌芝1800m 12日)は、アサヒライジングが11度目の重賞挑戦で“無冠の女王”を返上。待望のステークスウイナーの仲間入りを果たした。勝ち時計は1分46秒7(良)。単騎逃げ、最内枠などに助けられた部分は否めないが、4歳夏にしてようやくひと皮むけた。管理する古賀慎厩舎はこれが初重賞制覇となった。 レース後、勝利の立役者である柴田善騎手は「いつも通りのリズムで運べた。スタートも出たなりで構わないと思っていた」と勝因を語った。 アサヒライジングを含めてテンを主張したい馬はかなりそろっていたはずだった。が、アサヒ以外は軒並みスタートがいまひとつで、無理にハナを奪うようなことはしなかった。結局、アサヒは何もせずに“すんなりハナ”という幸運が天から降ってきた。 自ら刻んだ前半5Fのレースラップ(12秒3→11秒3→12秒5→12秒0→12秒1)が、「いつも通りのリズム」を顕著に現している。その上、最内枠+平坦の小回りと、逃げ馬にとって絶好の条件がそろったとあれば、まず負けようがない。 もっとも、「馬もリラックスして走っていたね。横にブレることもなくなってきたし、だんだんとしっかりしてきた」とジョッキーが言うように、もちろん、展開利だけでの勝利ではない。 この日の馬体重はプラス12kgの518kg。一見、太め残りとも思える目方での出走だった。今回、念願の重賞トレーナーとなった古賀慎師も「体はずいぶん大きくなっていたね。今日は“力”で押し切ってくれた」と正直に話している。それでいて結果を残すのだから、この馬体増には成長分も含まれている。馬に力がついてきたという証拠だろう。この日は直線に入っても、時折見せていたモタれる癖も一切出なかった。 「この馬にはアメリカまで行かせてもらっているからね。秋(エリザベス女王杯)に大仕事をしてもらいたい」 残る課題はハナを切れなかったとき。GIレベルになれば当然、「いつも通りのリズム」は他馬が許さない。競りかけられた時に、どういった対応をするのか。秋までにその答えを見つけることが、真の女王へ輝くための試練となる。
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レジャー 2007年08月13日 15時00分
北九州記念 伏兵キョウワロアリングがアッと驚く差し切り勝ち
サマースプリントシリーズの第3弾は大波乱。「第42回北九州記念(JpnIII 芝1200m)は12日、小倉競馬場で行われ、単勝11番人気の伏兵キョウワロアリングが1分7秒7(良)のタイムで優勝。ロアリングは重賞初制覇、角田騎手は昨年のコスモフォーチュンに続く連覇で、このレース4勝目となった。 ただただ、ア然だ。前日、新馬戦に騎乗した飯田騎手がヒザを負傷して急きょ騎乗した角田騎手がロアリングを優勝に導いた。前半3Fが32秒1の超ハイペース。これに巻き込まれて6着に沈んだのが1番人気のアストンマーチャンだが、ロアリングは中団をマイペースの追走。荒れた芝をよけながら、直線一気に抜け出した。 「初めて乗ったので、よく分からない。でも、雰囲気は良かった。ゲートが遅いと聞いていたので、その点だけ。うまく出れました。芝の荒れが少ないところを走れたのは、この枠(15番枠)かな。枠順も大きかったですね」 牡の6歳馬。前走の北九州短距離Sまで今年は準オープンをひたすら走っていた。デビュー30戦目で、これが重賞初制覇。飯田明師は「まさか、勝つとは。次は千四を考えていたけど、千二を使うしかないよね。次はセントウルS(阪神9月9日 GII)かな」とうれしい苦笑いだ。 この勝利で、サマースプリントシリーズ第2位に躍進したロアリングが台風の目になるか。短距離戦線は「大混戦」だ。
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レジャー 2007年08月11日 15時00分
クイーンS 藤川京子 アドマイヤキッスの豪脚が炸裂よ!
今週から北海道シリーズは札幌へ。オープンニングを飾る「第55回クイーンS」(JpnIII 芝1800m 12日)は実績馬と好調馬が入り乱れ、大混戦の様相を呈しているが、女馬券師・藤川京子は安田記念4着の好内容を買ってアドマイヤキッスに◎。札幌のこの条件は5馬身差圧勝の実績もあり、久々のチャンス到来だ。 ここは◎アドマイヤキッスの決め手が爆発します! 前走の安田記念はスタートを決め、中団のインで折り合って追走。道中はしっかりと脚をため、直線では持ち前の末脚を発揮。ジリジリ脚を伸ばして0秒4差4着に突っ込みました。内ラチ沿いはしっかり道が開いて前が詰まることなく追い出すことができましたし、すべてがうまくいったという感じ。とはいえ、一線級の牡馬を相手にしての結果ですから、素直に評価してもいいでしょう。 3歳クラシック路線を歩んできた昨年一年間はすべて牝馬重賞に出走。そのうちローズS、愛知杯の2つの重賞を制しました。とくに、愛知杯はスタート直後に一瞬、つまずきそうになりましたが、好位でうまく立ち回り、突き抜けるという強い内容。56kgのトップハンデを背負っていてもまったく関係ありませんでした。 その後はリフレッシュ放牧に出た後、マイラーズC4着を叩いて、ヴィクトリアマイルに挑みましたが、結果は0秒3差7着。この時はゲートもイマイチで流れに乗れないまま。最後は上がり3F33秒4の末脚を繰り出してはいますが、前が残る展開になってしまっては仕方ありません。デキも完調には手前といった感じで、追い切りでも本来のピリッとした走りが見られませんでしたからね。 でも、叩き3戦目…安田記念4着で復活への足掛かりをしっかりとつかみました。今回は前走に比べ、くみしやすいメンバー構成ですし、何といっても札幌1800mは2歳時に5馬身ぶっち切っている得意なコース。札幌は周知の通り、力のいる特殊な馬場。この重い洋芝での実績は、初コースの馬が多いなか、何よりも信頼が置けます。また、中京コースで2勝しているように、平坦馬場も向いています。 クイーンSは逃げ馬と相性のいいレースですが、今年は逃げ、先行馬が多く、乱ペースになる可能性も。でも、キッスは悪くいえば自分の戦法が決まっていない…良くいえば自在性を生かしてどこからでも競馬ができる強みがあります。流れに合わせて前につけることも可能ですし、前がやり合えば末脚を温存し、終いに懸けることもできます。 肝心の仕上がりも7月上旬には早々と札幌に入厩し、じっくりと乗られてきました。最終追いは気持ちを高ぶらせないように単走で追われ、ラスト1Fは12秒1でまとめました。キビキビとした伸びのあるフットワークは状態の良さを物語っています。 牡馬のトップマイラーたちとも互角に戦えるキッスなら、牝馬同士で条件がそろったここは負けられません。初勝利を上げたあの時の感覚を今、再び呼び起こします。
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