レジャー
-
レジャー 2007年08月07日 15時00分
ローカル回想記 畠山重師 暑い夏が来ると思い出す“孝行娘”と“きかん坊”
勝ち星の数だけ思い出がある。1979年に開業した畠山重則師がここまで積み上げた勝ち星は315勝(重賞12勝 8月4日現在)に達した。 その中でも、ひと際思い入れの強い勝ち星がある。81年の「第17回新潟記念」を優勝したハセシノブ(31戦7勝)である。「開業して初めて重賞勝ちをプレゼントしてくれた馬」だけに、感激もひとしおだった。 「気性が難しかったが、岡部(現評論家)がうまく乗ってくれた」と畠山重師。2着スパートリドンを3馬身1/2突き放したベストパフォーマンスのシーンが、記憶の底から鮮やかによみがえる。 ハセシノブは“親孝行な娘”だった。「脚元の丈夫な馬で引退するまで苦労させられた経験がなかった」と畠山重師は破顔一笑した。 もちろん、丈夫なだけが取り柄ではなかった。新潟記念を勝った勢いでオールカマーも優勝。さらに、翌82年に新潟大賞典で3度目の重賞勝ち。厩舎に多大な貢献をした。 畠山重師はそれから4年後の85年、今度はロシアンブルー(25戦7勝)で「第21回新潟記念」を優勝する。ほとんど手がかからなかったハセシノブとは対照的に、「気性が難しかったし、脚元(球節)に不安を抱えていたから随分苦労した」と言う。 「黒鹿毛で見るからに強そうだった。脚元を見なければね」苦労話で笑いが取れるのも年月の力だろう。しかし、手がかかった分、馬が恩返しをしてくれた。とりわけ、引退したこの年は破竹の勢いで鶴ケ城特別→七夕賞→新潟記念と3連勝を達成した。 その名は“ローカル馬”(新潟、福島で全7勝)列伝に刻印された。畠山重師はほかにマイヨジョンヌで96、97年と新潟大賞典を連覇しており、暑い夏がくると思い出話に花が咲く。
-
レジャー 2007年08月06日 15時03分
関屋記念 カンパニーが貫録V
夏のマイル王決定戦「第42回関屋記念」(GIII 新潟芝1600m 5日)は、1番人気のカンパニーが大外から一気の差し切りで3馬身半差の完勝を飾った。1分31秒8(良)の走破タイムも破格で、飛躍の秋に大きく弾みをつけた。2着は3番人気のシンボリグラン、3着には10番人気のマイケルバローズ。2番人気のニシノナースコールは13着に終わった。 重賞2勝、GIに何度も挑戦してきた実績はダテではなかった。混戦といわれた夏のマイル王決定戦「関屋記念」を制したのは1番人気のカンパニーだった。 逃げたストミーカフェの前半の600m通過が34秒4というハイペース。道中は後方で折り合いに専念。直線を向くと鞍上の福永騎手は一気に外ラチ沿いまで持ち出した。 「内を抜けてこようかとも考えたけど、不利があるといけないので外へ。何レースも乗って外の馬場がいいのは分かっていたし、力のある馬だからね。休み明けだったけど、ケイコに3週連続で乗って動ける感触をつかんでいた」 前日の新潟8Rの装鞍中に馬が暴れ、音無師が馬の下敷きになるアクシデントで、左の肋骨を2本骨折、3本にヒビがはいる重傷(加療2カ月)を負った。「新潟空港のテレビで見てくれたと思います。いい報告ができたし、一日も早い回復を祈っています」 師にかわって表彰式に出た東田助手は、今夏の新潟でアイビスSD(サンアディユ)に続く2度目の重賞の口取りに「入院しないで済んで、まずひと安心。テキがいない方がいいのかな」と笑顔いっぱい。 「ゲートで隣の馬が暴れてパニックになってしまった天皇賞・秋(16着)のことがあったので、スタートが心配だったが、うまくクリアしてくれた。音に敏感なのでメンコをつけたり、工夫して臨んだかいがあった。今まで戦ってきた相手が違うし、その通りの結果が出たんだと思うが、内にモタれる右回りに比べると、左回りは真っすぐ走るし、スムーズな競馬ができるね」 次走は未定だが、秋の最大目標は天皇賞。ステップレースを挟んで本番へというローテーションになる模様だが、「ここで賞金を加算できたのは大きいね。これでどこでも使えるから」と東田助手。6歳といってもキャリアは19戦。兄リンカーンが果たせなかったGI制覇へ、前途は洋々だ。
-
レジャー 2007年08月06日 15時02分
函館2歳S 道営馬ハートオブクィーンが金星
夏の函館競馬のフィナーレを飾る「第39回函館2歳S」(JpnIII 芝1200m)は、ホッカイドウ競馬所属のハートオブクィーンが4馬身差の圧勝を飾った。 好スタートから3番手の外を追走。直線に向いて内2頭を早々と交わすと、後続との差は広がるばかり。前哨戦のラベンダー賞に続き、並み居る中央勢を撃破した。勝ち時計は1分13秒8(重)。 「スタートが速かったので、自然とあの位置取りに。馬場が重かったし、動けるときに動こうと思った」と武幸騎手。6番人気という気楽な立場(?)だったからこそ自然体で乗れた部分もあるが、「この時季の2歳馬に、今日の馬場はつらい。ふつうは脚を取られて満足に走れない」。その最悪のコンディションのなか、「自分の馬だけ直線加速していた」タフな精神力は見上げたものだ。 もっとも、中央で挙げた2勝はいずれも洋芝の函館。今後はスピード競馬への対応が課題になる。この後はファンタストクラブに放牧に出され、暮れの阪神JF(JpnI 阪神芝1600m 12月2日)を最大目標に調整される。
-
-
レジャー 2007年08月06日 15時01分
先週の新馬勝ち馬(新潟)
うれしい誤算なら何度あってもいい。4日(土)の芝1400m戦の勝ち馬ストロングジョイス(牝、父ブラックホーク、母シンメイジョイ=美浦・武市厩舎)のことである。勝ちタイムは1分23秒6(良) 「気が良すぎるので引っ掛かるのではないか」「距離も長すぎるのではないか」。中舘騎手が戦前抱いていた不安の種は、レースで簡単に摘み取られた。直線豪快に伸びて、1馬身3/4突き抜ける圧勝劇だった。 中舘騎手は満面に笑みを浮かべレースを振り返った。「道中は普段のケイコよりスムーズに折り合いがついた。ゴーサインを出してからモタモタしていたが、抜け出してからは遊びながら走っていた。(距離は)融通性があるね」。すべてが取り越し苦労に終わっただけでなく、大きな収穫を手にした。 「これからが楽しみな馬」短い言葉の中に夢が凝縮されていた。次走は未定。 5日(日)の芝1800m戦は好位2番手を進んだアドマイヤフォース(牡、父タイキシャトル、母アイアンドユー=栗東・友道厩舎)が、マイネルフェスタの追撃を1馬身1/4差抑えて完勝。堂々1番人気に応えた。関西馬は今開催初勝利(新馬)。勝ちタイムは1分48秒7(良)。 福永騎手は「返し馬の勢いがすごかったので、折り合いに専念した」とレースを振り返った。2番手でスムーズに折り合ったセンスの良さは友道師も評価する。 「直線早めに先頭に立ってから遊ぶところがあったけど、ムチに反応してしっかり伸びた」と福永騎手。レース内容は「普段のケイコでも並ぶと抜かせない根性がある」という友道師の話と符合する。 また、距離について福永騎手は「二千までは大丈夫だと思うが、スピードがあるので距離を持たそうと思ったら折り合いが課題になる」とカブトの緒を締めていた。 次走は未定だが、新潟2歳S(JpnIII 新潟芝1600m 9月2日)を視野に入れて調整する。
-
レジャー 2007年08月06日 15時01分
先週の新馬勝ち馬(小倉)
今週は2鞍が組まれた小倉競馬。注目は5日(日)の芝1200m戦を制したフジキセキ産駒のミリオンウェーブ(牡、母ミススマコバ=栗東・宮本厩舎)。馬なりでハナを切り、外から並びかけるホッコービクトリーを最後まで抜かせずに逃げ切った。荒れた芝で1分9秒6(良)の勝ち時計も速い。 「追い切りを1本しかやってなかったので自信はなかった。でも、ゲートが速い。何もしないでハナに行けた」と和田騎手。一方、宮本師は「北海道へ連れて行くつもりが、馬房があかなくて小倉へ。まだ入厩して16日目。次は小倉2歳S(JpnIII 小倉芝1200m 9月2日)。スピードがあるので楽しみですね」と期待していた。 482kgの牡馬。一躍、2歳Sの有力馬に躍り出た。 また、4日(土)のダ1000m戦は好スタートからハナを奪ったアキノジャブ(牝 父ジェイドロバリー 母ハッピードリーマー=栗東・藤岡健厩舎)が59秒4(重)のタイムで快勝。ムダ肉のない422kgの小兵で仕上がりの差がモノをいった印象だ。
-
-
レジャー 2007年08月06日 15時00分
凱旋門賞 日本馬2頭の受入先が決まる
凱旋門賞(仏GI 芝2400m 10月7日)を目標に調整されているウオッカ(牝3歳、栗東・角居厩舎)と、メイショウサムソン(牡4歳、栗東・高橋成厩舎)の現地滞在厩舎がR・ギブソン厩舎に決定した。 一部、報道機関が伝えたもので、両馬は22日にそろって出国する予定。同厩舎は過去にも2002年の凱旋門賞に出走したマンハッタンカフェ(13着)をはじめ、03年に仏遠征したローエングリン、テレグノシスなどの受け入れ先になっている。
-
レジャー 2007年08月06日 15時00分
ドリームジャーニーが米GIに登録
11月25日に米ハリウッドパーク競馬場で行われる「2007ハリウッドダービー」(GI 約2000m)に、昨年の2歳王者ドリームジャーニー(牡3歳、栗東・池江寿厩舎)が予備登録した。
-
レジャー 2007年08月04日 16時00分
関屋記念 藤川京子 夏のマイル王はシンボリグランで決まりよ!
新潟夏の陣・前半戦のハイライトは「第42回関屋記念」(GIII 芝1600m 5日)。格か勢いか…。秋への飛躍を期すマイラーが東西から集まったが、女馬券師・藤川京子はこれまでの実績を買って◎シンボリグランを真夏のマイル王に指名。久々も仕上がりは絶好で、豪快な追い込み劇が決まると確信している。 関屋記念は◎シンボリグランが実力を発揮します。 前走の阪急杯は中団で、行きたがるのをグッとこらえて追走。直線はジリジリ伸びて0秒3差5着に追い込みました。勝負どころで瞬時に動く速さが他馬より遅かったように、年齢を重ねズブさが出てきた印象です。 それでも、この時の3着馬スズカフェニックスは後に高松宮記念を、2着馬エイシンドーバーは京王杯SCを制していますからね。一線級を相手にここまで戦えるのですから、グランのレベルの高さが分かると思います。 もっとも、一昨年はCBC賞を勝ち、それをきっかけに昨年の高松宮記念では1番人気にまで推された実力馬。しかし、当時は“十八番(おはこ)”の出遅れが癖が玉にキズ。精神的に落ち着きがなくカーッとなってすぐに掛かる面もあったので陣営も大変な苦労を重ねたようでした。 その努力が実を結び始めたのが昨秋。マイルCSの時には、いつもの暴走気味の追い切りもスムーズに走れるようになっていたし、何といっても課題のゲートをクリアできていました。レースに行ってのスムーズは今までとは比べ物にならないほど。能力は高いのに力を出し切れないもどかしさがようやく解消されました。 そのマイルCSは中団でしっかり折り合い徐々にペースアップ。ダイワメジャー、ダンスインザムードから0秒3差3着と力強く追い込みました。何かと前が詰まって不利を受けることが多かったグランですが、この時はとても上手に競馬をしていました。 また、スプリンターとしてそれまで定着していたイメージも一新。マイルの適性があることも確認できました。一瞬の脚を使うのが得意ではないので、忙しい競馬よりも今はこのくらい距離があった方がよさそう。初コースとなる新潟も長くいい脚を使えるので、かえって向いているのではないでしょうか。 休み明けも結果を出しているので問題ないし、牧場で乗り込んでの帰厩ですから、体はできています。仕上げは万全です。そして当日は雨予報。良馬場オンリーの馬が多い中、グランは渋っても大丈夫なタイプ。これだけでも強気に推せるでしょう。 鞍上の柴山騎手はグランをしっかり手の内に入れていますし、心強いパートナーの存在は頼もしい限り。オーシャンSで10頭以上ごぼう抜きした“鬼脚”が広い直線で再び末脚が爆発します!
-
レジャー 2007年08月04日 16時00分
谷やんの儲かりまっせ! 関屋記念(GIII 新潟芝1600m 5日) この一戦に全力投球 カンパニーが勝つ
早くも今週で夏の新潟開催も折り返し地点を迎えるが、ここまで行われた土、日曜の6つのメインレースを振り返ってみると、アイビスSDでド肝を抜いたサンアディユを筆頭に、関西馬圧倒的に強し!! の5勝1敗。この顕著な風に耳を傾けなければ、どこかの政党みたいに手痛い大敗を喫してしまう。 狙いはズバリ、カンパニーだ。音無調教師は「勝っていないからね。ここを勝たなければ今秋のGI路線なんて語る資格はない。とにかく先のことは考えず、この一戦に全力投球」と先の参院選の小沢一郎のごとく、自らの退路を断って必勝を期している。 今年はサンライズバッカス(フェブラリーS)、ヴィクトリー(皐月賞)ですでにGI2勝を挙げ、リーディングトレーナー争いでも首位に躍り出た腕利きトレーナーが、「隣の馬が暴れて自分がパニックになってしまった天皇賞のアクシデントがトラウマにならないよう、早来のノーザンファームで半年以上をかけて取り除いた。ゲート練習と同時進行で十分乗り込んできたから、馬自体も本当に良くなって帰ってきた」と全身全霊、細心の注意を払って仕上げた。課せられたゲート試験も一発でパスし、鞍上の福永祐一に「この暑さの中の輸送を考慮して、前半は馬なりで入った。元々、攻め駆けする馬だけど、それにしてもすごく動きが良かった。3週連続で跨った追い切りの中でも一番良かった」とみなぎる“自信”の二文字を刻み込まれれば、9カ月ぶりのビハインドなどは皆無と断言できる。 「マイルは若干短いが、新潟の外回りなら大丈夫。小柄な馬だし、56kgで出走できるのも好材料。とにかく、ここで結果を出さないことには秋の楽しみがなくなりますからね」 絶好調のアンブロワーズ、展開利が見込めるインセンティブガイ…今週も関西馬が席巻する。
-
-
レジャー 2007年08月04日 16時00分
関屋記念(GIII 新潟芝1600m 5日)本紙・橋本はニシノナースコール本命
真夏のマイル王に君臨するのはニシノナースコール。 もともと、秋華賞でGIメンバー相手に3着と好走した素質馬。むしろ、まだタイトルがなかったのが不思議だが、ついに千載一遇のチャンスが到来した。初ダートながらレコードの3着と好走した、関越Sがその呼び水だ。 関越Sのあと新潟に腰を据え、渾身の仕上げで挑む。滞在効果が大きいのは火を見るより明らか。最終追い切りでラスト11秒8と抜群の切れ味を発揮したのが、何よりの証拠。プラスアルファは計り知れない。 ここまで<2001>と抜群のコース実績を残しているのも、夏に強い牝馬の象徴といえる。調子、距離、コースと三拍子が揃っており大いに期待したい。伝家の宝刀がさく裂する。 当面の相手は、米子Sでキッカケをつかんだインセンティブガイ。マイルは全6勝を誇るエキスパートだけに、好勝負。 実績からカンパニーも圏内だが、アポロノサトリほか、伏兵陣も多士済々。
特集
-
岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
-
野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
-
-
豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
-
宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
-
元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分