好スタートから3番手の外を追走。直線に向いて内2頭を早々と交わすと、後続との差は広がるばかり。前哨戦のラベンダー賞に続き、並み居る中央勢を撃破した。勝ち時計は1分13秒8(重)。
「スタートが速かったので、自然とあの位置取りに。馬場が重かったし、動けるときに動こうと思った」と武幸騎手。6番人気という気楽な立場(?)だったからこそ自然体で乗れた部分もあるが、「この時季の2歳馬に、今日の馬場はつらい。ふつうは脚を取られて満足に走れない」。その最悪のコンディションのなか、「自分の馬だけ直線加速していた」タフな精神力は見上げたものだ。
もっとも、中央で挙げた2勝はいずれも洋芝の函館。今後はスピード競馬への対応が課題になる。この後はファンタストクラブに放牧に出され、暮れの阪神JF(JpnI 阪神芝1600m 12月2日)を最大目標に調整される。