追い出してからヨタヨタしていたように、今回は素質だけで勝ったようなもの。手綱を取った後藤騎手は「まだ目いっぱい走っていない。距離適性はまだつかめないが、いいセンスをしている」と高評価を与えた。
さらに、9日の時点で474kgだった馬体がレース当日は490kg。松永幹師が「思ったより太かったね」と言った通り、余裕残しでの勝利だけに価値が高い。馬体が絞れてくれば上のクラスでも通用しそうだ。
12日(日)の芝1200m戦はローレルエルヴェル(牡、父フサイチソニック、母ロドリゴエミリ=美浦・小西厩舎)が2番手から抜け出しを決めた。
最後は苦しくなったが、勝負根性の高さで2着以下を退けた。「調教でも乗り味が良かったので、初戦から好勝負できると思っていた。精神力が強い馬だし、このままいってくれればもっと良くなりそう」と後藤騎手。ただ、速い決着が多い新潟の馬場で1分11秒4(良)の勝ち時計は物足りない。
次走は「新潟2歳S」(JpnIII 新潟芝1600m 9月2日)を予定しているが、このままでは苦戦必至だろう。