衝撃の未成年事件簿
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社会 2022年02月12日 19時00分
教諭をナイフで刺し殺し…ドラマきっかけの流行が生んだ凄惨な事件【衝撃の未成年犯罪事件簿】
1990年代後半、社会問題になったのが「少年のナイフ所持」問題である。 折り畳み式の「バタフライナイフ」は携帯性に優れ、値段も安価で青少年たちの憧れであった。特に木村拓哉主演のドラマ『ギフト』(フジテレビ系、1997年)はバタフライナイフを華麗に扱うキムタクの好演もあり、若者のトレンドになっていた。 >>いじめられっ子の少年が恐怖の復讐!弁当やお茶に毒薬を……【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< そんなバタフライナイフが社会的に規制されるきっかけとなったのが、1998年1月に栃木県の某中学校で発生した俗に「栃木女性教師刺殺事件」と呼ばれている事件である。 栃木県の中学校に通う1年生のAは、2時間目の授業が終わると「気分が悪い」と保健室へ。だが「授業を休むほどではない」と保健室から追い出されてしまう。 途中トイレに寄り、友達と雑談して教室に入った時には既に、3時間目の授業開始から10分以上が経過していた。 英語担当の女性教諭が遅れて授業に来たことを注意すると、Aはわざと音を立ててノートを開き、シャープペンシルでノートを引っかくように文字を書いた。教諭が「静かにしなさい」と注意すると、Aは教壇をにらみつけたという。 授業終わり、教諭がAを呼びつけると口論に発展。Aは「ざけんじゃねえ!」と持っていたバタフライナイフで教諭を刺し殺してしまった。 Aは普段、真面目で目立たない生徒だったが、事件直前はテスト勉強や部活動の不調などもあり、一種のノイローゼ気味になっており「むかつく」と口癖のように言っていたという。過度に注意され、衝動的に刺し殺してしまったようだ。 その後、犯行に使われたバタフライナイフについて栃木県内では「規制すべき」との声が上がり、青少年健全育成条例に基づく「有害玩具」として認められ、同時に激高することをさす「キレる」という言葉にも大きな注目が集まり、事件以降定着したという。
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社会 2022年02月05日 19時00分
いじめられっ子の少年が恐怖の復讐!弁当やお茶に毒薬を……【衝撃の未成年犯罪事件簿】
「仕返し」か「テロ行為」か……。 1978(昭和53)年3月、大阪府のある中学校で、お昼の弁当を食べた中学生10人ほどが放課後に突然嘔吐し、苦しみ始めるという事件があった。 3月というまだ肌寒い気候で、食中毒の可能性は低く、また嘔吐する生徒が出たのも1クラスだけ。「意図的に誰かが何かを入れたのではないか」という考えになるのは当然だった。 >>遊びのはずが…10歳の少年が5歳の子どもを突き落とし逃走【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< やがて、理科室から薬品を持ち出したとみられる生徒4名が捕まった。 彼らは化学部の部員で、部活動の最中に苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を盗んでいたことが明らかになっていた。 彼らは苛性ソーダを盗んだ理由について、「不良グループに仕返しするため」と述べた。犯人の化学部員たちは今で言う「オタク」であり、常日頃から不良グループに目をつけられていた。 その仕返しのため、彼らは復讐を決意。だが、ナイフで刺すと殺人につながり、また犯人と特定されるのは危険だと考え、食べ物や飲み物に毒物を入れることにした。 彼らは化学部の活動中に苛性ソーダを盗み、クラスの昼食時にお茶の入ったヤカンに苛性ソーダを入れた。 だが、苛性ソーダの入ったお茶は異様な臭気を放ち「今日のお茶なんか変だぞ」「腐っているのでは」と生徒のほとんどがお茶に違和感を覚えた。 結局、飲んだ生徒のうち10人が放課後に嘔吐した。この10人の中には復讐したい不良グループは入っていなかったため「苛性ソーダは直接飲ませないとダメだ」と作戦変更。翌日、化学部たちは不良グループたちの弁当に苛性ソーダの粒を混入させることに成功した。 ひとりは見慣れない苛性ソーダの粒を見て「なんだこれ?」と食べたところ舌に強い刺激を受け、思わず吐き出した。しばらくして化学部が苛性ソーダを盗んでいたことが分かり、部員4人は警察に連行された。 4人は当初「不良グループへの復讐」を理由に動いていたことは確かだが、クラス全員のお茶に毒を入れたことに関しては「やりすぎだった」「興味があってやってしまった」と反省。彼らの悪い好奇心が事件を引き起こしたものとされた。
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社会 2022年01月29日 19時00分
遊びのはずが…10歳の少年が5歳の子どもを突き落とし逃走【衝撃の未成年犯罪事件簿】
楽しい「ビー玉遊び」が恐ろしい殺人事件に発展したのは1963(昭和38)年4月のことである。 >>恐怖の実話! 中学3年生が酒を飲み日本刀を持って大暴れ【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 神奈川県横須賀市内のある家庭から「息子が行方不明になった」と連絡が入った。行方不明になったのは5歳の男の子、田村勇君(仮名)。近所に住む10歳の男子Aとビー玉遊びをしている最中にいなくなったという。 一緒に遊んでいたAは「勇君は防空壕の中で別れてしまった」と話していたという。 当時、横須賀市内には第二次世界大戦時、空襲から逃げるために作られた防空壕がたくさんあった。子どもが忍び込むと危険があることから普段は入れないようにしていたが、当時はいつくかの防空壕が子どもたちの遊び場になっていたのである。 大人や警察たちが調べると、防空壕の中にある貯水槽の中で勇君は水死していた。その体には、ひものようなものが巻き付けてあったという。 警察は、勇君が死亡した原因をAが知っているのではないかとし、取り調べたところ、やはりAが勇君を貯水槽の中に落としたことが分かった。 事件当日、2人はビー玉で遊んでいたが、勇君がAにビー玉を投げつけてしまった。怒ったAは勇君に仕返しをしようと、貯水槽の中に入れて怖がらせようと企んだ。 Aは「貯水槽の中にビー玉がたくさん落ちている。ひろってこい」と命じ、体にひもをくくり付け、貯水槽の中に落とした。 あくまで目的は勇君を怖がらせること。Aは勇君を引っ張って持ち上げようとしたが、子どもの腕力では引き上げることができず、思わず手を放してしまい勇君を見殺しにしてしまった、というわけだ。 年下を少し懲らしめようとしたイタズラが、思わぬ悲劇を呼んでしまった少年殺人事件だった。
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社会 2022年01月22日 19時00分
恐怖の実話! 中学3年生が酒を飲み日本刀を持って大暴れ【衝撃の未成年犯罪事件簿】
1967(昭和42)年2月、東京都大田区のある商店街で中学校3年の少年3人が日本刀を持ち、通行人に襲いかかって2人に重軽傷を負わせ、ショーウインドウなどをたたき割り逮捕された。 >>中学2年生が学校に火をつけ逃走! 警察も仰天の動機とは?【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 少年たちは学生服を着て、抜き身の日本刀を片手に商店街に入り込み、注意した男性の腕を切り重傷を負わせたほか、日本刀を見た住民が「危ないじゃないか」と注意したところ「お前もやられたいのか!」と追いかけ回したという。 さらに、少年たちは車の窓ガラスを破壊し、履物店や化粧品店などのショーウインドウを次々に壊していった。日本刀片手に横暴の限りを尽くす少年に周囲の住民は恐怖し、誰も注意できなかったという。 この少年たちには、日本刀を持ち出した明確な目的があった。 それは、自分たちを注意した学校の教諭だった。教諭は3人に対し「お前たちみたいな暴れ者は学校に来るな。卒業証書はやるから家にいろ」と注意されたという。 これに怒った3人は酒を浴びるほど飲み、酔った勢いで日本刀を持ち出し教諭の家に抗議に行こうとした。 3人は途中で通りがかった商店街を破壊しながら移動し、200メートル離れた教諭の家に殴り込みに向かった。 だが家に着くと教諭は留守中で、妻が相手することになった。 妻は少年たちをなだめるのがうまかったのか「まずは刀をしまいなさい」と説得することに成功。また、少年たちは体は大きかったものの酒を飲み慣れておらず、次第に気分が悪くなってしまい、しばらくするとその場に倒れ込み、やがて警察に身柄を引き渡されたという。 酩酊し日本刀を振り回すほどの暴れ方をした一方、死人を出さなかったのは奇跡に近いことだ。だが、逆に成長期だからこそ解決できた事件とも言えそうだ。
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社会 2022年01月15日 19時00分
中学2年生が学校に火をつけ逃走! 警察も仰天の動機とは?【衝撃の未成年犯罪事件簿】
1974(昭和49)年のある肌寒い季節。長野県飯田市で、中学校の校舎を燃やす火事があった。 >>実の肉親を200回近くも包丁でめった刺し? 14歳少年の狂気【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 木造の体育館、2階建ての校舎などが焼け、かろうじて使用できるのは半焼してしまった校舎だけだった。 火事があったのが深夜だったこともあり、けが人などはいなかったが、敷地が半分以上燃えてしまい一時休校となった。 警察は火事の原因を調べたところ、どこにも火の元がないことから放火の可能性が高いとみた。「快楽目的の放火魔の仕業ではないか」とし、学校近辺で容疑者を絞っていた。 そんな中、警察は1人の容疑者を確保した。確保したのはこの中学校に通っている2年生、14歳のAだった。 Aは午前2時ごろ、自宅に用意してあった20リットルのポリタンクに灯油を入れ、マッチの小箱を持って学校に向かった。 そして誰もいない木造校舎の廊下に灯油をばらまき、マッチで火を放ち燃やしたのだ。 犯人特定の決め手となったのはポリタンクの燃えカス。深夜2時ごろにAが大きなポリタンクを持って学校に向かう姿が、近隣住民に目撃されていた。 なぜ、学校を燃やしたのか。Aはこの時期に行われたテストが原因だと語っていた。 Aは学校の成績が下がっており、両親から怒られていたという。そして次のテストも成績の低下は免れないと悩んでいたAはノイローゼのような状態になっていたという。 「どうにかしてテストを中止させたい」と考え、実行したのが「学校を火事にさせる」というものであった。 根本的な解決にはなっていないが、ノイローゼ気味のAはテストの数日前に深夜の学校へ忍び込み、火を放ったというわけだ。 Aは警察に捕まった後、ハッと我に返り大泣きしていたという。
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社会 2022年01月08日 19時00分
実の肉親を200回近くも包丁でめった刺し? 14歳少年の狂気【衝撃の未成年犯罪事件簿】
昭和も終わりに近づいた1988(昭和63)年7月、東京都某区で当時中学2年生の少年が「家族を刺し殺した」として逮捕される事件があった。 >>「かごめかごめ」の裏で少女を暴行!恐ろしいいじめの実態【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< ここまでなら、たまに聞く少年による肉親殺しだ。だがこの事件が異質なのは、刺し殺した少年の執拗なまでの攻撃性であった。 被害者は少年の父親、母親、祖母の3人。凶器は包丁で、父親は上半身に40カ所、母親は50カ所、祖母に至っては60カ所も刺され、顔が原形をとどめないほどだった。 それだけ恨みがあったということだが、なぜ肉親3人を計200回近く、刃物で切りつけたのかと警察は理解に苦しんだという。 この少年は幼い頃から、母親から厳しくしつけられていたといい、特に勉強に関しては母親はもとより、父親や祖母からも厳しく言われていたという。 特に事件の前日は1学期の期末テストということもあり、かなり厳しく当たっていたようだった。 少年は、事件を起こした当日のことはあまり覚えておらず、見つかった際には犯行に使った包丁と、両親の金庫から奪った現金20万円がバッグに入っていたという。 この20万円は逃亡資金として奪っていたらしく「この20万円を使い終わったら死ぬつもりだった」と警察に話していたという。 また少年はかなり緻密な計画を練っていたようで、襲っている最中に110番通報されないよう電話線を切り、自室にはバットのようなものも用意していたという。 本事件はその残酷さから当時、かなり話題になった事件だが、少年と家族の間に何があったのか、どうして執拗に包丁で刺したのかは不明だ。
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社会 2021年12月25日 19時00分
「かごめかごめ」の裏で少女を暴行!恐ろしいいじめの実態【衝撃の未成年犯罪事件簿】
日本を代表する童謡「かごめかごめ」「はないちもんめ」。親しみやすいこれらの曲を子ども時代に歌っていた人は非常に多いだろう。 >>シンナー遊びを注意した教師がメリケンサックで重傷!【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< そんな「かごめかごめ」が恐ろしい「いじめ」に使われた事件が報じられたのは1985(昭和60)年のことだ。 東京都内の中学校に通う女性生徒が大量補導される事件があった。度重なる暴行や窃盗などが理由で、その手口があまりに悪質だとして、警視庁の少年一課が動き出した、というわけだ。 事の発端は、この年の夏に女子生徒A子が共学校に引っ越してきたことから始まった。 思春期の中学生にとって、転校生という存在は一時的にクラスの注目を集めるものであり、A子も例外ではなかった。一方、チヤホヤされるA子を「生意気」と煙たがる生徒も少なくなかった。 それから数日後、A子はこの中学に通う女子生徒グループから執拗ないじめを受けることになった。グループの生徒たちは「かごめかごめ」や「はないちもんめ」を歌いながら殴る蹴るの暴行を加えており、教師や周りの大人からは遊んでいるようにしか見えなかったという。 だが、不良グループの悪事はしばらくして終焉を迎えることになる。 A子は不良グループの一人から「ドライブをするからバイクを持ってこい」と頼まれ、親戚の男性と「一晩だけ」と約束してバイクを借りた。そのバイクはA子から不良女子に渡ったが、バイクの免許を持っていなかったため無免許運転で捕まってしまった。 捕まってしまえばバイクは他人のものであると分かる。彼女は補導された。バイクは無事持ち主の元に戻っていったのだが、捕まった生徒とバイクを貸した男性には面識がなかったため、間にA子がいたことが発覚。警察が事情を聞いたところ、いじめ行為が判明したというわけだ。 いじめのカモフラージュとして「かごめかごめ」が使われた本事件は、当時多発していた「いじめ問題」の一例として世間に衝撃を与えたようだ。
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社会 2021年12月18日 19時00分
シンナー遊びを注意した教師がメリケンサックで重傷!【衝撃の未成年犯罪事件簿】
1960年代後半、不良少年・少女の間で「シンナー遊び」が大流行した時代があった。 >>無線仲間が恐怖の放火! 少年達が火を放った驚きの理由とは【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 本来、シンナーはラッカーなどの塗料を薄めて粘度を上げるための溶剤であり、施工用などにしか出回らなかったが、いつしか「吸うと楽しい」「気持ちよくなれる」と中高生の間で大流行し社会問題となったのである。 シンナーは誰でも購入でき、1972(昭和47)年に販売規制の法律ができたものの、その前は取り締まる法律がなかったことから無法地帯と化しており「シンナー遊び」にまつわる事件が相次いだ。 授業中、シンナー中毒の生徒が担任教師に重傷を負わせるという恐ろしい事件が発生したのは1968(昭和43)年のことだ。 群馬県内のある高校では、例に漏れずシンナー遊びが大流行。生徒の数人は授業中にもシンナーを吸引するなど荒廃していた。 授業中にシンナーを吸っていることに気付き教師は注意したのだが、注意の仕方に怒った生徒数人が逆上。教師に暴行を加えることに決めた。 シンナー中毒の生徒は加減というものを知らず、腹をけるなどしたほか、護身用に持っていたメリケンサックを握りしめ全身を殴った。教師はメリケンサックのトゲでほほに穴を開けるなど大けがをし、さらに頭を床に打ち付けて意識を失うなど、見るも無残な状態であったという。 この学校では以前からシンナーを日常的に使う生徒の暴力行為が問題になっていたが、実際にけが人が出てからは厳しく取り締まり、学校内でのシンナー遊びは禁止となった。 毒物及び劇物取締法が改正される少し前、日本の一部の学校ではシンナーへの恐怖心がより一層強く根付いていたのだ。
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社会 2021年12月11日 19時00分
無線仲間が恐怖の放火! 少年達が火を放った驚きの理由とは【衝撃の未成年犯罪事件簿】
近年では、あまり耳にしなくなった「アマチュア無線」。無線技術を持つ人が同じ趣味を持った人と交信して交流するもので年齢や性別、職業を問わず交流できる。有名なアマチュア無線愛好家にはタモリなどがいる。 >>小学5年生が29歳の女性を包丁で刺殺!その動機とは?【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< そんな無線技術だが、時と場合、そして何より使う者によっては、凶悪な犯罪に悪用されることがある。 1980年代、大阪府内でアマチュア無線愛好家の少年たちが連続放火の容疑で逮捕される事件があった。 ある日、大阪市内のゲームセンターに勤める16歳の少年がバイト代をため、定価1万5000円の無線機を購入した。この無線機は高額なだけあって、かなり遠くに無線を飛ばすことができた。少年は無線仲間の中学3年生、2年生に声をかけ、どこまで飛ばせるか実験をすることになった。 そのなかで、少年のひとりが偶然、警察官同士の交信をひろってしまった。 これまで刑事ドラマでしか聞いたことのなかった、初めての警察無線に緊張しつつも、テンションが上がった3人は、夜に集まり警察官の無線を受信することを楽しみにしていた。 やがて「聞くだけじゃ面白くないな」と、実際に110番をし警察が動く模様を楽しむようになった。 最初はイタズラで「火事だ」「事故だ」と伝えるだけだったが、イタズラ電話に慣れている警察は全く相手にしなかった。少年たちは「本当に放火をしてしまおう」と考え、3人で手分けして自転車に乗って放火した。 火は幸いボヤで済んでいたが、次第に火の手は大きくなり、警察もいよいよ無視できなくなり、張り込み捜査が行われることに。結果的にこれまでイタズラ電話をしていた少年3人が放火の現行犯で逮捕されるに至った。 本来、楽しい趣味であるはずの無線も、使用者によっては恐ろしい犯罪を引き起こす道具になり得るようだ。
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社会 2021年12月04日 19時00分
将棋界の闇? 森安秀光九段殺人事件【衝撃の未成年犯罪事件簿】
11月、将棋棋士の藤井聡太が史上最年少で四冠王となり、将棋界に大きな注目が集まっている。 90年代の初め、将棋界を揺るがす大事件が発生した。 >>小学5年生が29歳の女性を包丁で刺殺!その動機とは?【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 1993年11月23日、兵庫県西宮区の自宅で将棋棋士の森安秀光九段の刺殺体が家族によって発見された。 森安九段は2階の寝室兼書斎の布団の中で、胸を包丁で刺され死んでいた。発見者である妻のA子さんは警察に通報しようと自宅の受話器を取った。 すると、この家に住んでいた中学1年生の長男(当時12歳)が包丁でA子さんを切りつけ逃走した。 死亡した森安九段は当時44歳。坂田三吉の孫弟子にあたり、関西のホープとして脚光を浴び、1988年には最高位である九段となる。著書も多数出版していたが、事件の数年前からはA級から陥落するなどスランプ状態が続いていた。 包丁を持ったまま家を飛び出した長男は翌日、入り浸っていたゲームソフト店にいたところを確保。容疑者として連行されることになった。 長男は父親である森安九段の殺害を否認しており、最終的な処遇は不明となっている。ただ、当時の新聞報道などによると、長男は中学校に進学してから不登校が続いていたという。 また当時、森安九段は家で昼間から酒を飲んで過ごすことも多く、父子の間で言い争いも絶えなかったようだ。 唯一の長男のよりどころはゲームソフト屋で、長時間にわたって友達とテレビゲームの話題に花を咲かせていたという。 本事件は長男の受験ストレスが爆発した、酒癖の悪い父親への反抗など、動機について様々なうわさがあるが、真相は現在も闇の中となっている。
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