この事件は、当時の地元ローカル紙でしか扱われなかった事件だが、あまりに衝撃的な内容なので紹介したい。
7月1日、長野県某区に住む貧しい家庭で、タンスの上に置いてあった190円(現在の貨幣価値に換算すると3万円程度)の入った封筒が何者かに盗まれた。
家主が届け出て警察が捜査したところ、近所に住む18歳の少年Aが怪しいということになった。少年Aは学校にも通わず昼間も夜もブラブラしていた。警察はAの最寄り駅で待ち伏せし、交番に連行。これは事件から1週間が経過した7月8日のことであった。だが、少年Aは隙を見て交番を脱出。一旦、父のいる実家へと身を潜めた。
警官がAの実家に行くと、Aの父親が「せがれに何の用か」と尋ねる。警官は「窃盗の容疑が出ている」ことを伝えると、父親はみるみると顔色を変え「ワシは泥棒を育てた覚えはない!」とAを激しくしかりつけたという。
>>アイドル親衛隊の闇……!堀ちえみファン67人が一斉逮捕【衝撃の未成年犯罪事件簿】<<
その後、Aは再び交番に戻ってきたが「どうも腹の調子がおかしい。便所に行かせてくれ」と頼み、便所に行くとしばらくして「ドカーン」と激しい轟音が鳴り響いた。
Aは自宅から再び連行される際、懐にダイナマイトを忍ばせていた。「もう逃げきれない」と観念したのか、父親に罵倒されたのがショックだったのか、それとも無実の罪で捕まったことに抗議したのか不明だが、Aは死亡し真相は闇の中となった。
現在、この交番は建て替えられ、事件を思わせるものは残っていない。