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18歳の少年が交番に籠城しダイナマイト自殺【衝撃の未成年犯罪事件簿】

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画像はイメージです

 1953(昭和28)年7月8日、長野県某所の交番で窃盗を疑われ補導されていた高校生がダイナマイトを使い爆死するという事件が発生した。

 この事件は、当時の地元ローカル紙でしか扱われなかった事件だが、あまりに衝撃的な内容なので紹介したい。

 7月1日、長野県某区に住む貧しい家庭で、タンスの上に置いてあった190円(現在の貨幣価値に換算すると3万円程度)の入った封筒が何者かに盗まれた。

 家主が届け出て警察が捜査したところ、近所に住む18歳の少年Aが怪しいということになった。少年Aは学校にも通わず昼間も夜もブラブラしていた。警察はAの最寄り駅で待ち伏せし、交番に連行。これは事件から1週間が経過した7月8日のことであった。だが、少年Aは隙を見て交番を脱出。一旦、父のいる実家へと身を潜めた。

 警官がAの実家に行くと、Aの父親が「せがれに何の用か」と尋ねる。警官は「窃盗の容疑が出ている」ことを伝えると、父親はみるみると顔色を変え「ワシは泥棒を育てた覚えはない!」とAを激しくしかりつけたという。

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 その後、Aは再び交番に戻ってきたが「どうも腹の調子がおかしい。便所に行かせてくれ」と頼み、便所に行くとしばらくして「ドカーン」と激しい轟音が鳴り響いた。

 Aは自宅から再び連行される際、懐にダイナマイトを忍ばせていた。「もう逃げきれない」と観念したのか、父親に罵倒されたのがショックだったのか、それとも無実の罪で捕まったことに抗議したのか不明だが、Aは死亡し真相は闇の中となった。

 現在、この交番は建て替えられ、事件を思わせるものは残っていない。

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