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そんな無線技術だが、時と場合、そして何より使う者によっては、凶悪な犯罪に悪用されることがある。
1980年代、大阪府内でアマチュア無線愛好家の少年たちが連続放火の容疑で逮捕される事件があった。
ある日、大阪市内のゲームセンターに勤める16歳の少年がバイト代をため、定価1万5000円の無線機を購入した。この無線機は高額なだけあって、かなり遠くに無線を飛ばすことができた。少年は無線仲間の中学3年生、2年生に声をかけ、どこまで飛ばせるか実験をすることになった。
そのなかで、少年のひとりが偶然、警察官同士の交信をひろってしまった。
これまで刑事ドラマでしか聞いたことのなかった、初めての警察無線に緊張しつつも、テンションが上がった3人は、夜に集まり警察官の無線を受信することを楽しみにしていた。
やがて「聞くだけじゃ面白くないな」と、実際に110番をし警察が動く模様を楽しむようになった。
最初はイタズラで「火事だ」「事故だ」と伝えるだけだったが、イタズラ電話に慣れている警察は全く相手にしなかった。少年たちは「本当に放火をしてしまおう」と考え、3人で手分けして自転車に乗って放火した。
火は幸いボヤで済んでいたが、次第に火の手は大きくなり、警察もいよいよ無視できなくなり、張り込み捜査が行われることに。結果的にこれまでイタズラ電話をしていた少年3人が放火の現行犯で逮捕されるに至った。
本来、楽しい趣味であるはずの無線も、使用者によっては恐ろしい犯罪を引き起こす道具になり得るようだ。