住宅街で5歳になる女の子が行方不明になり、その夜、近くの民家から女の子の死体が段ボール箱に入った状態で発見された。閑静な住宅街での猟奇殺人ということで周囲は一時パニックになった。
当初、ある民家の住民の犯行が疑われたが、死んだ女の子とは一切面識のない家庭であった。さらに捜査を続けると女の子の服に付着していた木の葉数枚が、この家のものとは異なっていた。
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警察は、この女の子が最後に目撃された証言を元に捜査したところ、近所に住む14歳の中学3年生の男子が捜査線上に浮上した。
この中学3年生の男子Aは当初あいまいな供述をしていたが、やがて泣き出して犯行を認め、女の子殺しが自分の仕業であることを語り出したという。
Aは、引きこもりがちで惨劇があったその日は学校に行かず自宅にいたのだが、お昼すぎ、近所の女の子がAが家で飼う九官鳥を見にやってきた。
人間の言葉を喋る九官鳥を見ようと、Aの家には毎日のように子どもがやってきてかわいがっており、Aは女の子を家に上げたという。
九官鳥に夢中の女の子を見て、妙な興奮を覚えたAはお医者さんごっこをしようと言い、女の子のシャツを脱がせて身体を触り始めたという。
だが、ここでAは「この行為がこの子の両親にバレたらまずい」と考え、女の子を殺すことに決めサラシで首を絞めることにした。
もう後戻りできない、Aは力いっぱい首を絞めるとグッタリした女の子をダンボールに詰め、誰もいない隙を見計らい別の家の庭に侵入。遺体を隠すことに成功したという。
警察に捕まったAが素直に犯行を認めた裏には「殺してしまった」という罪悪感があったといい、早く白状したかったという。
「成長期」が生んだ悲劇であった。