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中学2年生が学校に火をつけ逃走! 警察も仰天の動機とは?【衝撃の未成年犯罪事件簿】

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画像はイメージです

 1974(昭和49)年のある肌寒い季節。長野県飯田市で、中学校の校舎を燃やす火事があった。

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 木造の体育館、2階建ての校舎などが焼け、かろうじて使用できるのは半焼してしまった校舎だけだった。
 
 火事があったのが深夜だったこともあり、けが人などはいなかったが、敷地が半分以上燃えてしまい一時休校となった。

 警察は火事の原因を調べたところ、どこにも火の元がないことから放火の可能性が高いとみた。「快楽目的の放火魔の仕業ではないか」とし、学校近辺で容疑者を絞っていた。

 そんな中、警察は1人の容疑者を確保した。確保したのはこの中学校に通っている2年生、14歳のAだった。

 Aは午前2時ごろ、自宅に用意してあった20リットルのポリタンクに灯油を入れ、マッチの小箱を持って学校に向かった。

 そして誰もいない木造校舎の廊下に灯油をばらまき、マッチで火を放ち燃やしたのだ。
 犯人特定の決め手となったのはポリタンクの燃えカス。深夜2時ごろにAが大きなポリタンクを持って学校に向かう姿が、近隣住民に目撃されていた。

 なぜ、学校を燃やしたのか。Aはこの時期に行われたテストが原因だと語っていた。
 Aは学校の成績が下がっており、両親から怒られていたという。そして次のテストも成績の低下は免れないと悩んでいたAはノイローゼのような状態になっていたという。

 「どうにかしてテストを中止させたい」と考え、実行したのが「学校を火事にさせる」というものであった。

 根本的な解決にはなっていないが、ノイローゼ気味のAはテストの数日前に深夜の学校へ忍び込み、火を放ったというわけだ。

 Aは警察に捕まった後、ハッと我に返り大泣きしていたという。

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